8日に開幕した甲子園は22日に準決勝を迎える。大会記録を更新する64本塁打が飛び出すなど、新たな歴史が作られた。本塁打の量産が注目される中、前橋育英(群馬)丸山和郁外野手(3年)は、足で高校野球球史に名を刻んだ。



 花咲徳栄(埼玉)との3回戦。2盗塁を決め、自身8個目をマーク。個人での大会記録に並んだ。だが、先発を任された試合で3回5失点。自身の記録よりもチームの敗戦に「負けたら意味がないです」と涙を流した。


 投打で非凡なセンスを証明した。投手では最速144キロをマークし、野手では1番打者として、走攻守3拍子そろったプレーで打線をけん引した。ポテンシャルの高さは周知の事実だが、丸山が所属した中学の軟式野球部は部員が少なく、左投げながら、遊撃手と捕手も兼任した。偶然、捕手でプレーする丸山を見た荒井直樹監督(53)は、その動きにほれた。


 荒井監督 一塁のベースカバーに走った時に、打者を追い越したんですよ。本当にビックリした。野性的というか、すごい選手だと思った。


 2回戦の明徳義塾(高知)戦では全身をつりながら、気迫の投球で好リリーフ。記憶にも、記録にも残るプレーで甲子園を沸かせた。20日に発表されたカナダ・サンダーベイで行われる第28回U18(18歳以下)ワールドカップ(9月1日開幕)の日本代表選手に選出された。次は、世界に「MARUYAMA」の名をアピールする。【久保賢吾】