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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
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Ⅱ 投げ技系の格闘技
 
 ここで投げ技系と言うのは、パンチや蹴りとは違って、相手を掴むという行為を主とする格闘技の事である。具体的には、柔道、サンボ、合気道、レスリングなどがそれに当る。掴んだ後は、「投げる」「押さえ込む」「関節の逆を取る」「締める」などが主な行為になる。相撲などは張り手や突っ張り、ぶちかましなどの「打撃」もあるが、これも相手の廻しを取って投げる(引き倒す)のが基本である。
 これらの中でもっとも実用的なのはレスリングだろう。柔道は、相手が道着を着ないとほとんど勝負にならない。合気道は、相手の腕や指などを捕まえないと技が出せない。とっさに相手の関節の逆を取る腕前を作り上げるには、相当の修練が必要だろう。
 投げの多彩さや威力という点では、柔道はレスリングより上かもしれないが、道着を着た相手でないと技をかけられないというのは、致命的である。もちろん、相手が素人なら、道着を着ていなくても投げられるだろうが、同じ力量の者が戦う場合、柔道はレスリングより不利だろう。アメリカに柔道を広めに行った初期の講道館四天王の一人が、レスリングをやっていた米軍将校との試合に敗北したのは、その一例である。
 ここでは、柔道、レスリングを問わず、投げ技系の格闘技に於ける、様々な技の原理原則を考察してみる。ただし、柔道やレスリングの技には詳しくないので、勘違いがあるかもしれないことをあらかじめ断っておく。
 まず、投げるとはどういうことかというと、格闘技的に解釈すれば、相手を地面に叩きつけることでダメージを与えることである。これを別の見方をすれば、相手を地面と激突させ、落下速度と相手自身の体重でダメージを与えることである。つまり、自分は媒介者であり、実際に衝突するのは相手と地面なのである。ここから、理想の投げ技は、自分自身の力をまったく用いず、相手自身の動きと相手の体重を利用して投げるものだという結論がでてくるが、それは後で考察する。しかし、スポーツ化した柔道では、しばしば、投げの目的が相手にダメージを与えることであることが忘却されてしまう。もちろん、スポーツの世界では、相手を死に至らしめるような投げ方、たとえば、頭から地面に落下させるというようなことはあるべきではないが、柔道以前の柔術の世界では、相手を死に至らしめることは、むしろ本来の目的にかなっていたはずだ。柔術の起源は、武者の組打ちであり、武器が使用できない状況で、いかにして相手を殺すかがその目的だったはずである。
 相手にダメージを与えるためには、相手をできるだけ空中の高い位置から、できるだけ速いスピードで落下させ、しかも相手の急所を地面に激突させる姿勢で叩きつけるのがいいということになる。その手段が、自分の体の一部に相手の体を乗せて落とすことである。基本的には、足払いよりは腰投げ、腰投げよりは背負い投げのほうが、ダメージは大きいはずだ。しかし、単に相手を転ばせるだけの足払いでも、地面と体の激突は相当のダメージになる。人間の自重というものは、それ自体、大きなダメージ要素なのである。
 人間が二本の足で立ち、移動できるというのは、ある意味では奇跡的なこと、言葉を変えれば異常な事態である。こころみに、立った姿勢でじっと長い間目を閉じてみるがいい。自分がまともに立っているかどうか、不安に襲われるはずである。そして、そのうち体がふらついてきて倒れる人もいるはずだ。つまり、我々は、視覚で無意識の微調整をすることで、立ったり歩いたりしているのである。もちろん、盲目の人は、その状態に慣れているから、話は別だ。少なくとも、普通の人間は、目をつぶった状態では真っ直ぐ歩くこともできないのである。
歩くとは、片足に体重を乗せて前傾し(つまり、前に倒れ)ては、もう一方の足で支え、次は、体重をその足に移して同じ動作をするという、「倒れる」動作を連続していることなのである。体の転倒は、実は非常に起こりやすいことであり、二本の足だけで立った状態、歩く状態は、簡単に倒れる状態なのだということを確認しておこう。
 倒れないためにどうすればいいかを考えれば、相手を倒すためにどうすればいいかの答えも出てくる。その答えは簡単である。体の重心が両足の間にあるとき、我々の体は安定し、倒れにくい。また、重心が低い位置にあるほど倒れにくい。重心が両足の間から外に出たら、体は簡単に倒れる。つまり、柔道など、「投げ」をメインとする格闘技では、「崩し」によって相手の重心を相手の両足の外に出すことが投げにつながるのである。
 もう一つは、両足で立っている相手を片足にすること。片足だけで立って倒れずにいることは難しい。足払いや大内刈りなどの技がこれに当る。それと同時に相手の袖や襟などを掴んで相手の重心を傾け(支点の外に出し)たら、確実に倒れるわけである。
 相手の両足を地面から強引に離した後で、地面に叩きつけるということもある。大外刈り、腰投げ、背負い投げなどはこのタイプである。レスリングなら、相手の体全体を担ぎ上げて、マットに叩きつける、ボディスラムもある。相手の突進力を利用して、相手の内懐に入り、相手を担いで投げ落とすのが、姿三四郎のモデル、西郷四郎の「山嵐」だったと想像されるが、実は、これは西郷四郎がかなりの小兵だったから可能な技だったのだろう。
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