広島のこの考えに文句を言っているアホコメントが多いのだが、そのほとんどが「滅多にない打てる捕手を勿体ない」というコメントであり、中村本人の適性（毎度言うが、これを「適正」と書くと馬鹿みたいである。）や当人のメリット、広島としてのメリットをまったく考慮しない、自分勝手な「ファンのエゴ」での意見である。
中村は守備面では未熟だというのはU１８大会の現場で確認されたことだろう。だからこそほとんど指名打者での出場となったわけだ。そもそも彼はキャッチャーのような「縁の下の力持ち」的なポジションには性格的に向かないのではないか、というのは前に書いたとおりだし、実際にプロでキャッチャーをやるとなると、１軍に出てくるまで５年はまずかかる。その頃には彼のネームバリューは無くなっている。つまり、ただの若手捕手の一人である。そしてその頃にはおそらく坂倉が１軍の正捕手になっており、中村はただの控え捕手だ。そういう道が中村本人にとってはたしてベストの道だろうか。
それよりは、いざとなれば捕手もできる三塁手のほうが魅力的だと私は思うし、早い段階で１軍に出られると思う。首脳陣にとっても使用価値があるだろう。いや、私は中村に、「捕手、一塁手、三塁手、外野手」の４ポジションをやってもらいたいと思っている。（この中では、世間の印象とは逆に、一塁手が一番難しいかもしれない。だからこそ下手な一塁手はチームのお荷物なのだ。清宮の下手な守備はU18大会でも見られたから、私は清宮を評価しないのだ。）