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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「進撃の巨人」を30何話かまで見て、やっと話の大筋が見えてきた感じだが、実にテンポが悪いアニメで、話が少し進むたびに誰かの回想が入るという、うんざりする構成だが、もしかして、これが現在の「やたらと長い漫画」(某ワンピースとか)の主流なのだろうか。
まあ、飯時に物を食いながら見るアニメとしては、話が長いほどいいという面もある。細部のいい加減さを心の中で批評するのも、見方のひとつである。

一番の問題は、「巨人の秘密」は、エレンの家の地下室にある、と話の最初のあたりで言われていながら、調査兵団を(あるいはミカサとエレンを)その地下室の探索に送らないことである。そうすれば、エレンが巨人の「無自覚のボス」である(たぶん、そうだろう。)ということが話の最初の段階で分かり、その後の「人類の被害」はほとんど起こらなかったのである。巨人にくらべて人間が「小さい」ことの有利さをなぜ活かさないのか。小さいから「隠密行動」が取りやすいに決まっているだろう。失敗しても、少人数の隠密行動なら被害が最小限にできる。

で、巨人の「設定」が最初から決まっていたのか、それとも話を進めていくうちに決めてきたのか、その設定が途中からいろいろになっているのも視聴者としては不快感がある。最初は白痴的な笑いをする、でかいだけの怪物(そのほうが視聴者にとっての恐怖感は大きい)だったのが、途中から、中身が人間であるものになったり、話ができる巨人が出てきたりする。先ほど見た回の最後では、巨人を外部から操るらしい「人間」が登場して、ますます混沌としている。
つまり、「巨人グループ」の目的が何なのか、人類を滅ぼすことに何のメリットがあるのか、そもそも巨人は何を食って生きているのか、どのように生殖するのかも、ここまで回が進んでもいっこうに分からないわけだ。登場人物たちの会話も、その辺に触れないように曖昧な会話や感情的なぶつかり合い(視聴者としては、こういう会話がいちばんうんざりする。)だけである。
巨人の中には、人間が変身して、巨人という外殻を「操縦」するタイプもあるようで、いわば「エヴァンゲリオン」的な「生体ロボット」みたいな存在もいるようだ。で、人間を「食う」意味も不明である。人間を食物として食べて、消化しているのかと言えば、そうでもなさそうで、「巨人の糞」の話は一度も出て来ない。また、食ったはずの人間が巨人の精神中枢になるという、エレンその他の巨人グループもいる。ウォール教という謎の宗教組織の件もある。
まあ、何でもあり、という感じである。
大ヒットした「錬金術師」の漫画・アニメ(題名は失念。「鋼の錬金術師」か)の中に、動物を人間と融合する話があったような気がするが、それと「エヴァンゲリオン」が、「進撃の巨人」の巨人のヒントになっているのではないか。それに、対中戦争の暗喩(巨人群=中国)が話の骨子となっているのだろう。主題歌「心臓を捧げよ」など、まるで「永遠のゼロ」のような特攻隊賛美である。誰に心臓(自分の命)を捧げるのか。
ただ、いいところもあって、上級国民の腐敗と邪悪さなど、かなりちゃんと描いているし、また軍隊の作戦の愚劣さも描いている。しかし作者が一番嫌いなのは「平和主義者」らしく、「自分は戦わないくせに、戦う人間を批判する」人間を一番卑劣だとしているが、さて、そういう「戦争肯定主義」が正しいかどうか、それが青少年に悪影響を与えないか、心配である。




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