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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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またしても「タッチ」の話だが、観ているといろいろ感想や思考の連鎖が生まれるアニメである。
今回は、2点。
ひとつはどうということはない、作劇上の問題で、文子が南を強引に新体操に誘った時、他の部員たちはどう思ったのか、ということだ。部員がレギュラー(団体戦要員)ぎりぎりというのなら、話も分かるが、どうやら部員は20名くらいいそうな感じである。とすると、部長が怪我をした時にその穴埋めをするのは、部員の中で一番レギュラーに近い実力の持ち主だろう。それを、外部から素人を引っ張ってくることに、他の部員たちが強烈な反発を持つのが当然ではないか。つまり、「お前たちは皆、実力ゼロのカス集団だ」と言われているのと同じなのだから。とすれば、臨時に入った南へもその憎悪は向けられるのが当然だろうが、そういう描写はない。そもそも、団体戦で不成績だろうが、それが何だというのか。成績を気にするくらいの実力者集団なら、外部から南を呼んでくる必要性はまったく無いだろう。
もちろん、これは作品全体の作劇上の都合であり、そういう部分を描かないことで視聴者にもその不自然さは「見えなくされている」のである。
もうひとつは、野球部に限らないが「運動部のマネージャーとはどういう存在か」という謎である。「タッチ」を見ていると、マネージャーとは「雑用係」であり、炊事洗濯・道具の手入れなどが主な仕事のようだ。それによって運動部員は競技の練習だけに専念できるということだろうが、フェミニズムの立場から見て、こういう「家庭の主婦の代わりの仕事をマネージャーがやらされている」ことになぜ問題提起をしないのか。あらゆる雑用をすべてマネージャーに投げることを当然視する習慣が、「男性上位思想」の温床になるのは言うまでもないだろう。「女は奴隷」という思想である。もちろん、女性の中に、そういう「自分を奴隷化して、憧れの選手の面倒を見る」ことを喜ぶ感情があるのかもしれない。しかし、それが女性の奴隷化である事実は歴然としているのではないか。達也自身、剽軽な言動で誤魔化しているが、かなり「男性優位思想」の持ち主であることが、観ていると感じられる。南が新体操をやる時に「南のバカタレ」と呟くなど、南の意思より自分の感情を優先させているのである。あるいは、南が達也を少しからかった時に、南を平手打ちするという行為が咄嗟に出るのは、「女に多少の暴力をふるうのは許される」という思想が達也の中にあるのだろうし、それはわりと本土(沖縄から見ての沖縄以外の地区)の男には共通しているように思われる。

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