阪神高橋遥人投手は敗れはしたが、この男に対するわたしの評価は不動だ。彼のピッチングをみるのはこれが3試合目だが、あらためていいピッチャーだと思った。


とにかく「軸」がぶれない。そして、どの球もスッと投げる。別に迫力があるわけではない。普通に投げる。でもこの普通ってのが、なかなか出来ない。


とても球速が150キロを超えるイメージは、打者も、こちらにも伝わってこない。でもボールが続いてもストライクがとれるし、なによりボールが生きている。


広島に負けたといっても、高橋遥を完璧にとらえた打者はほとんどいなかった。ボールが動くし、どこでどうつかまえたらいいのか、タイミングが合っていなかった。


だけど、これほど立派に投げるピッチャーを、チームは生かせないでいる。いまさらだが、阪神のこの守りはなんとかならんか…。この守備力ではピッチャーはたまらない。


だれとは言わんが、普通に捕ってゲッツーで終わっていたし、6回に奪われた7点にしても、広島のポテンヒットには捕球できる当たりもあった。立ち上がりのミスさえなければ、今頃、0対0の堂々たる投手戦ですよ。


阪神は守りを固めないといけない。出来ることをやらないとね。野球は8割が投手で決まるというが、ディフェンスがピッチャーを支えるのだ。その原点に立ち返らないと話しにならない。