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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「海外ミステリ誤訳の事情」(直井明)という本を読んでいたら、その中にcavalry(騎兵隊)という言葉が出てきて、昔から少し気になっていた言葉の意味が分かって、無数の「知識の宿題」のひとつが片付いた気分になったが、別の疑問が出てきた。
かなり前のアニメで、おそらくラノベ原作だと思うが、「落第騎士のキャバルリィ」という題名の作品があったと記憶している。その「キャバルリィ」の意味が分からず、少しイラッとさせられたのだが、カタカナ言葉の意味を調べるのは面倒なのでほっといたわけだ。アニメは一度も見ていないし、もちろん原作も読んでいない。ただ、私は「剣と魔法の物語」自体は大好きなので、気にはなっていた。そして、今になって「落第騎士のキャバルリィ」は「落第騎士の騎兵隊」なのかあ、と思ったのだが、そこで何かの違和感を感じた。
その違和感の理由を考えてみると、理由が分かったのだが、それは、「騎士と騎兵隊」は関係がないのではないか、ということだった。
騎士も騎兵もどちらも馬に乗る戦闘者ではある。だが、私は、騎士が騎兵隊に所属する、ということに大きな違和感を感じたのである。そこでさらに考えると、「騎士」と「騎兵」はまったく別物だ、ということに気づいた。そもそも「士」と「兵」はまったく違う階級なのである。そして、騎士は仲間と組むことはあっても、「隊」を作ることは無い。つまり、誰かの指揮の下で兵士のように働くのではなく、個人の意思で動き戦うものである。騎士が兵士と同じなら、「騎士道」など存在しない。足軽や雑兵が武士道を重んじるはずがあるか、という話だ。
騎士は「隊」に属することは無い、というと、古代の戦闘では騎士隊があったのではないか、と言う人もいるかもしれないが、あれは「騎兵隊」、つまり「士」ではなく「兵」の隊なのである。つまり、我々が考える「騎士」というのは中世西欧で発達した概念なのだ。
もちろん、騎士を養成するための学校も無いから、騎士を「落第する」こともない。
「落第騎士のキャバルリィ」とは、ライトノベルならではの好き勝手な「概念のミックス」なので、まあ、ハリー・ポッター的な「魔法使いの学校」の類だろう、と結論が出て、長年の「宿題」が解決したのであった。


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