楠本の打撃フォームもきれいだなあ。コンタクト能力が高い上に、長打力もある。フォロースルーが大きい。下園のコンタクト能力＋梶谷の長打力なら、これはレギュラー外野手確定だろう。肩も治っており、足もある。
問題は、ソトの扱いだが、ロペス、ソト、ウィーランドをメインにし、パットンとエスコバーは調子がいい方を使っていくのがいいのではないか。実際、パットンやエスコバーにはそれほどの圧倒的な実力は無いだろうし、熊原や笠井、あるいは上手くいけば桜井などがそれ以上の働きが期待できる気がする。ソトはできるだけ実戦で使って育てて、ロペスの後釜にしたいところだ。オープン戦でこれだけ打っていれば、素材としては十分に力があるはずだ。シリアコとの違いは長打力にある。詳しい打撃内容は知らないが、打撃の弱点が特に無いなら、多少守備が弱くてもどんどん使うべきだろう。
細川はコンタクト能力の弱さが歴然としてきたようである。まだ当分は二軍に置くべきだろう。現在のように外野手の人材に厚みが出てきた状態で細川を上に置くのは他の選手たちの出場機会を奪うだけだ。
ラミレスは自分が高く評価した選手を意地になって使うというのが最大の欠点で、戸柱や倉本が打てない時期に頑固に戸柱や倉本を使い続けたのが昨年前半の不振の原因だった。今年はそういうことがないようにしてほしいものだ。なお、桑原も不調が長引くタイプで、そういう選手が固定的に使われるのは良くないのである。将来的には楠本を中堅手の一番手にするほうが年間のチーム成績は良くなると思う。まあ、だからと言って、調子の波が大きい選手が不要だというわけではない。調子を見計らって上手く使っていけばいいだけだ。
露骨な言い方をすれば、梶谷、桑原、戸柱、倉本は、能力から言えば、横浜だからレギュラーになれた選手という感じであり、そういう選手が「聖域化」したら横浜滅亡の道だろう。もちろん、彼らは打撃の安定性が無い以外は高い存在価値のある選手たちであり、逆に、彼らがレギュラーではなくバックアップ選手になった時が横浜の黄金期になる。

2018年02月24日

【オープン戦】ベイスターズ３－１読売ジャイアンツ　投手陣好投＆ソト楠本ホームラン！