斎藤祐樹が本格的なフォーム改造に踏み切ったようで、いい事である。失うものは何もないのだから、やるべきだ。これが成功したら、選手寿命が延びるだろう。
斎藤祐樹の投球フォームが大学時代に劣化したことを指摘し、彼がプロでたいして働けないだろう、と予言した人は私自身のこのブログ以外に当時見た記憶は無いが、その根拠となったのは投球直後の左膝が伸びきって突っ立った姿勢の写真と、大学時代の成績の年ごとに劣化した数字であった。この程度の分析もしないで、大学の通算成績しか見ない、プロのスカウトもレベルが低いが、斎藤の場合は社会的認知度が高く、営業政策としてのドラ1という面が大きかったのだろう。
大学時代の変化の原因が左股関節の故障である、というのは初耳だが、当人が今になって明かしたのだから、知りようがない。事実か嘘かも分からないが、たぶん事実だろう。とすれば、投手生命に関わる故障だったわけだが、「誤魔化し投球」でここまで投げられただけでもたいしたものだ。つまり、「投球術」や「投手頭脳」はある投手なのだろう。
まあ、投球フォームの根本的改造が成功したなら、私の予言であった「現役通算成績はおよそ15勝20敗(とか書いた記憶がある)」は、現時点で終了、予言は実現した、ということにしておくwww 後で過去記事を探してみるつもりである。
原点回帰の日本ハム・斎藤佑 投球フォーム変更の歴史
斎藤佑 大学1年時のフォームへ

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【野球放浪記】プロ7年目を迎えた日本ハム・斎藤佑樹投手(28)が米国時間2日、アリゾナキャンプで初のブルペン入り。捕手を座らせて51球を投げ込むなど精力的に動いた。
今年のテーマは、甲子園を沸かせた早実3年時や大学日本一に導いた早大1年時にみせていた、軸足の右膝を曲げ、膝の力で体を前に推進する投球フォームへの回帰。筆者がずっと疑問に思っていたところだ。
早実時代のフォームを見たとき、斎藤の体形に向いていると思った。身長176センチ。投手としては大きいといえない。オーソドックスなフォームで投げれば、球に角度がつかず軌道がフラットになるため打者は怖さを感じない。
だが膝を曲げることで体が沈み、膝の力で体を前に押し出す。球持ちが長く、初速の勢いのまま打者に到達。スリークオーターからの軌道も低いところから低めへ。打者は打ちづらそうだった。
167センチの“小さな巨人”ヤクルト・石川雅規投手が「ボクみたいに低いところから低めに投げる投手はそうはいない。武器でもある」と話していたことを思い出し、斎藤のフォームは理にかなっていると思った。
ところが早大3年時のフォームを見た際、アレ?と思った。右足をピンと伸ばし腕も上から振り下ろすスタイルに変更。理由は投球に角度を付けるためと聞いたが、前に踏み込む左足がすぐに着地する“突っ立ち投げ”。球持ちが短く軌道も高く、“おじぎ”する直球にスカウト陣は首をひねっていた。
そしてプロでも苦戦続き。なぜ以前のフォームに戻さないのか疑問だった。最近になって斎藤が「大学2年時に左股関節を故障した」と明かしたことから氷解。右足から移る体重を左足で支えることができず「ごまかして」投げざるを得なかったわけだ。
以前のフォームに戻すことには、「加齢で体のバランスも変わってきているのだから難しい」との厳しい意見もあるが、常にスターとして期待され、故障を癒やす十分な時間を取れなかっただろうことを割り引いてあげたい。待ったなしの今年、意地でも逆風を吹き飛ばしてほしい。 (山田利智)
(再録:2012年1月「ハンカチ王子の未来」および、2017年1月の追記)
ハンカチ王子の未来筆者はみのもんたが大嫌いなのだが、こういう発言は記録として残しておこう。ついでながら、斎藤祐樹はプロ生活で10~15勝し、20~30敗して終わるというのが私の予想だ。あれほどの人気者だから、試合には出してもらえるだろう。しかし、1年目に2勝程度、2年目に5勝程度、3年目以降は使ってもらえず、6年目から7年目にトレードされ、トレード先で2~3勝上げてプロ生活を終わるというのが私の予想だ。少なくとも3年以内につぶれるとは思わない。まあ、荒木大輔レベルの投手である。
斎藤ハンカチ君がみのもんたの予言に反発して活躍したら、みのもんたはきっと「彼がそう思ってくれることを願って、わざとそう言ったのだ」と言うに決まっている。マスコミ人種とはそういうものである。
(2017年1月6日追記)
現段階で斉藤の成績は次の通り。なかなかトレードされないが、通算の数字は私の予想どおり。なお、323奪三振は大学時代の数字。
323奪三振 斎藤佑樹 ☆
経歴:早稲田大-日本ハム(11年~)
プロ通算:68試 14勝20敗 奪三180 防4.02
(以下引用)
「斎藤佑樹3年以内に100%つぶれる」みのもんた自信満々で予言
![みの:立証される]()
みの:立証される
J-CAST プロ野球の日本ハムに入団した話題の新人、斎藤佑樹投手が昨日1月11日(2011年)、見物人と報道陣を多数寄せ付けつつ、千葉県鎌ヶ谷の寮に入った。今日から自主トレを行うのだという。人気は折り紙つきだが、さて実力のほどは――となると、懐疑的な向きも多い。
もっとも、20歳やそこらの新人が将来どうなるかなど、そんな大層なことはプロのスカウトでもたいしてわかりはしない。イチローはドラフト4位だったし、横浜TBSベイスターズのドラフト1位は10年以上にわたってほとんど活躍してないことで有名だ。
「これまでもこういう例あった」
その一方、「『プロ野球スポーツ』などで40年間、プロスポーツ、野球の世界を見てきた」と自負する番組司会のみのもんたはある確信に達したようだ。「いままでもこういう例って、何人かいましたよ」と険しい表情。「こういう例」がなにを指すのかいまいち不明だが、プロ入りする前から人気者で、騒がれもてはやされ多くの人が寄ってくるといった例らしい。
「ハッキリ言って、100%つぶれてます。うまくいった例はまずない」
みのは斎藤を厳しく品定めした。みのがアマ時代からベタぼめする人気者のプロゴルファー、石川遼とはえらい落差ではある。さらには、「いま専門家も(番組を)見てるかもしれないが、ボクの言ったことはおそらく3年以内に立証されると思う」と堂々予言した。
(再録2)斎藤のフォームに関して言及した記事は見つけられなかったが、投手の「突っ立ち投げ」関連の記事があったので、その部分だけ再録しておく。
豊田:今のピッチャーはたくさん球種を投げるから、あの時代とは比べられない。
米田:昔はちょっとでも曲がると、真っ直ぐ投げろと直されましたからね。今みたいに自由に投げさせてもらえれば、もっと球種は増えていたと思う。今でいうツーシームを投げると直球のスピードが落ちるので、矯正されていたんだから。
今の子は全般に股関節が固いよね。ダルも股関節が固いから、日本で投げていた頃よりも両足が開かなくなっていて腰の位置が高い。コントロールミスが出ている。マウンドの高さや硬さの関係もあるんだろうけど。
豊田:そうなのか。そういうことをアンタはもっと声を大にしていいなさいよ。
※週刊ポスト2012年8月17・24日号
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