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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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夏季合宿(何の合宿だ)の件は、一学期終了日までに各自家の者と相談して、参加できるものだけ参加する、ということになった。ちなみに、それは来週の土曜日である。
 期末試験終了後は半日授業になるから、後10日ほどは放課後は完全な自由時間だ。男連中はゲームセンターに行く者が多いが、僕はその方の趣味は無いので、図書館で本でも読むか、格技場で剣道部の自由練習に参加する予定だ。まっすぐ家に帰っても特にやることも無いからである。
 剣道部に入ったのは高1からだから、キャリアは浅い。しかし、剣道部の副主将である。まあ、周りのレベルが低いし、部員が少ないせいもあるが、実力的にも、おそらく僕のほうが、3年生で主将の八田和宏より強いと思う。というのは、例の思考速度の問題だ。
 思考速度が速いということは、相手の構えを見て、そのどこに隙があり、どこに攻撃する意図があるのかが即座に分かるということで、これは剣道においては絶対的に有利なのである。
 僕のプレースタイル(笑)は「音無しの構え」あるいは「音無しの剣」と言われている。相手の竹刀とほとんど打ちあうことがなく、一本を決めるからである。つまり、竹刀と竹刀が打ちあう音がしないわけだ。時代小説の「音無しの剣」というのも、実際にはそういう「読み」の問題だったと思う。だが、他校との試合経験もほとんどなく、部員が4人では大会出場もできないので、井の中の蛙の鳴き声比べである。
 まあ、剣道は僕にとっては「体を鍛え、健康を維持する」のが第一目的で、第二には「面白い遊び」だから、大会出場などしなくても、部員(女子部員3人も含む)たちと掛かり稽古をしているのが楽しいのである。部の顧問など、剣道のけの字も知っているかどうか怪しい。

 半日授業になって初めて剣道場(正しくは格技場)に行くと、珍しいことに剣道部への入部志望者がいるようだ。それも女子2人である。女子は3人だけなので、部員が増えると嬉しいだろう。5人いれば大会にも出られる。いわゆる「先鋒、次鋒、中堅、副将、大将」という奴だ。これは柔道と同じである。
 主将に聞いて見ると、入部希望者は主将の妹とその友人らしい。ということは、一年生の美少女で有名な八田和代が剣道部に入るわけだ。しかし、彼女は中学時代は体操部で、県大会でも上位入賞して、アイドル並みの人気の美少女だ。それがなぜ剣道部という汗くさい部に入るのか。
「体操では自分には才能がないと感じたらしい。まあ、何か思うところがあるのだろう」
「男子もあとひとり勧誘して大会に出ますか。女子だけ出場では男子のメンツにかかわるでしょう」と僕がからかうと、主将はううむ、と本気で悩む顔をした。真面目人間なのである。


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