市川海老蔵の新作歌舞伎が“人種差別”で炎上! チャイナハットの中国人を…
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歌舞伎俳優・市川海老蔵が座頭を務める『海老蔵歌舞伎』の新作『KABUKU』が5月29日から30日にかけて、東京・明治座で上演。差別的な発言があったとして、ネット上で炎上している。




同作は、少し前に流行した音声SNS『Clubhouse(クラブハウス)』を使って生まれた物語。江戸末期に民衆の間で流行した集団乱舞『ええじゃないか』をテーマに、お伊勢参りのお札を手にした瓦版売りが裕福になる物語を展開していく。




「問題になっているのは、〝人種差別〟と思われるシーンが随所に登場することです。特にヒドいのは、テンガロンハットの白人とヒジャブのムスリム女性、公家姿の日本人が、チャイナハットの中国人を責め立てるシーンです。『お前たちが衛生に気をつけずに何でも食べるせいでコロナになった!』『爆買いのせいでコロナを広めた!』と集中砲火を浴びた中国人は、『金をばら撒いてやったんだから感謝しろ!』と逆ギレ。人種をデフォルメして観客の笑いを誘うシーンは鉄板ネタともいえますが、さすがに今の時代、ここまで露骨な差別表現はどうかと思います」(舞台ライター)






歌舞伎でシビアな内容を取り上げるのは難しい?



実際に、同作を観た人からは




《クラブハウスで意見を出し合ったと聞いて楽しみに劇場に向かったけど、信じられないくらいヒドかった。喜んでいた客の意識を疑うわ》
《今の時代に身体的特徴や差別をネタにするのってあり得ないよね。昭和の時代かな?》
《差別を扱うにはシビアな内容で舞台化したこと自体信じられないし、ショックと怒りがこみ上げてきた。扮装見てもしかり。何か歌舞伎というものを履き違えてるのではないか…》
《KABUKUは新しいことがやりたかったのか、古臭い「身体的特徴や差別をネタにした笑い」がやりたかったのか良くわからん》《歌舞伎は好きだけど、今回の内容には絶望した。海老蔵、脚本を書いた人、企画を通した人、演出家、鳴り物、歌、振付師、出演者で「おかしい!これはダメだ」と言わなかった人全員の神経疑うわ》




などと、非難の声が殺到している。




クラブハウスで企画会議の様子を聴いていた一部のリスナーからは「期待半分、イヤな予感がしていた」という声もあがっているが、ネット上の反応を見る限り、どうやら的中してしまったようだ。




『海老蔵歌舞伎』の『実盛物語』では、海老蔵の息子の勸玄くんも出演しており、成田屋親子による共演は34年ぶりとあって、歌舞伎ファンの間で大きな話題になっている。6月4日から13日にかけて京都・南座での上演が予定されているが、果たして観客の反応はどうなることか…。