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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「タッチ」の話作りの上でのファインプレーは柏葉英二郎(漢字はあやふや)という人物だろう。達也を含めていい加減な練習態度の野球部員たちを一見理不尽なしごきで鍛え上げて、後での甲子園優勝に合理的な根拠を与えているわけだ。まあ、その練習方法は作者あだち充やアニメ監督の野球への無知さゆえに不合理そのもの(集団練習の中でランニングや素振りなど。個人でやれば済む練習ばかりさせることなど。)だが、たとえば、勢南高校との練習試合で、達也以外は非レギュラーメンバーだけでラインアップを組むなど、練習としては非常に合理的である。達也の球を受けきれる捕手が孝太郎以外にいないなど論外も論外であり、控え選手が試合に出る経験を積めないのも非合理である。達也が自分の力だけで明青高校を甲子園に連れていくなど、少しでも野球を知っている者なら、馬鹿ばかしさの極みだろう。
そして、達也や南が、和也に対する罪の意識をまったく持っていないことも、柏葉の皮肉で表面化されるわけである。達也の場合は和也の位置を横取りした形で、ちゃっかりその座に座ったわけだ。それを柏葉が指摘したのは、作者のセンスの良さだと思う。南の和也への態度の汚さを、南自身も達也も意識していないのが不自然なのだが、柏葉の存在によってそれが少し意識に上ったのではないか。
要するに、柏葉英二郎という人物を出さないままだったら、「タッチ」は非常に底の浅い青春ドラマで終わっただろう、ということである。
なお、私のお気に入りキャラは新田由加なのだが、柏葉が由加に何となく甘いのも面白い。柏葉という人間は偽善が一番嫌いなので、達也や南のような、「無意識の偽善者」が生理的に受け付けないのだろう。それに対し、由加のような「正直者」(偽善性が無い人間)には甘いわけだ。
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