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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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見たいアニメが無いので、気まぐれに「虚構推理」というのを見たのだが、原作者は城平京で、少年漫画で推理ものなどを書いていた作家だと思う。ペンネームから見て奈良出身か。あまりヒット作品は出していないと思う。
このアニメはまず「虚構推理」という名前がダメダメだと私は思うが、内容は悪くない。あるいは上級レベルかもしれない。ヒロインの性格は面白いし、キャラ絵は可愛い。ただ、「虚構推理」という題名では、見たいと思う人間は少ないだろう。なぜなら、第一に意味不明である。「虚構に対して推理する話」と思うのが普通だろうが、推理小説などは最初から虚構である。それを、わざわざ「虚構」を強調されても、真剣に対応する気持ちを無くすだけだろう。「推理とは虚構である」という意味でも同じようなものだ。つまり、視聴する気持ちを失わせるタイトルだ、ということだ。私が長い間敬遠していたのもそういう心理だったと思う。
で、実際の内容は、妖怪を題材にしたファンタジーで、「推理要素」は、第一話にはほとんどない。しかし、その中に「主語を隠すことで、出来事を錯覚させる話法」つまり、叙述トリックがあり、そこはさすがに推理物が得意な作家だな、と思う。
問題は、第二話以降、妖怪をネタにした推理の話がどれだけ作れるかだろう。
城平の原作のためか、脚本のためかは知らないが、時々とぼけたユーモアもあり、台詞なども悪くない。ただ、作者が賢いのはわかるが、あまり一般受けしない印象がある。鼻につく賢さとでも言うべきだろうか。(話の趣旨がつかみにくく)頭の悪い視聴者をムカつかせる印象なのである。小中学校でも頭のいい子は周囲から嫌われるはずで、そういう賢さである。基本が浪花節の「ワンピース」程度が、頭の悪い層には「理解できる」からウケるわけだ。
城平の賢さは、推理小説作家で言うと、森博嗣に似た感じか。頭の悪い人間を軽蔑していることが見えみえの賢さであるわけだ。(昔の大衆小説作家の大家にはそういうところはほとんど無かった。大衆が相手であるから相手に敬意をもっていたわけだ。大衆の中の慧眼の持ち主を頭に置いていたとも言える。)
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