昨日の馬鹿げた敗戦で暗雲が漂っていた横浜だが、「無謀か」とも懸念された飯塚の好投と、それを攻守で支えた嶺井の活躍で、何とか軌道を戻したようだ。ラミレスの継投は相変わらず下手くそに見えるが、エスコバーを前の回に持ってきたのは正解だろう。抑えに使うには制球力も変化球も水準以下であるのは前から分かっていたはずで、それはファンのほうが良く知っている。案外、プロ野球人というのはそういう情報を知っていないか、知っていても情報より「自分の目」つまり単なる主観を信じているように思う。「傍目（岡目）八目」と言われるとおりであり、専門家というのは案外狭い視野でしか物事を見られないものである。
いわゆる「名選手」が案外名監督になれないのは、自分のプレーだけに集中していて、ゲーム全体を見る訓練をしてきていないからだろう。野村克也や栗山は、選手としての現役を離れて後に外部から野球を見てきた経験が彼らを頭脳的に鍛えたのだと思う。たとえば張本などは現役時代自分勝手な（あるいは個人主義的な）プレーをすることで有名だったから、彼が監督になっていたらひどい監督になっていただろう。しかし、打者としては超一流であり、打撃を論じさせたらそれなりに素晴らしいことは確かだ。もっとも、川上哲治も現役時代は張本そっくりのエゴイストだったが、監督になってからは選手にチームプレーを強要して大成功した。つまり、選手としての自分を監督としての自分に変身させる頭の良さがあったわけである。
さて、ラミレスは監督としての頭脳や考え方はどうなのか、私は今のところ及第点ぎりぎりだと思っている。巨人や阪神に対する戦い方は間違いなく落第であるし、ペナントレースの急所と思われるところではことごとく失敗しているが、選手たちがそれをカバーした試合も多い。自分で思うほど頭がよくないことは確かだ。彼が謙虚になって周囲のアドバイスを受け入れるようになるか、川上巨人における牧野ヘッドコーチのような作戦参謀がいれば、「ラミレス監督でも」横浜は優勝できるだろう。

2017年08月30日21時19分02秒更新

中日 対 ＤｅＮＡ

【試合終了】 中日6勝12敗3分け

◇公式戦◇開始18時00分◇ナゴヤドーム◇観衆26828人

チーム	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
ＤｅＮＡ	0	0	3	0	2	0	0	0	1	６
中  日	0	0	0	0	0	1	2	0	0	３

投手成績			勝利	敗戦	Ｓ	試合	回数	打者	球数	安打	三振	四球	死球	失点	自責	通算 防御
○	飯塚	（右）	１	２	０	６	５ 2/3	21	83	３	２	３	０	１	１	3.66
	平田	（右）	０	１	０	28	０ 2/3	３	７	１	０	０	０	１	１	2.67
	エスコバー	（左）	１	２	０	14	０ 2/3	３	14	１	２	０	０	１	１	4.71
Ｈ	砂田	（左）	１	２	０	51	０ 2/3	３	16	１	１	０	０	０	０	4.15
Ｈ	パットン	（右）	４	３	７	50	０ 1/3	１	３	０	０	０	０	０	０	3.19
Ｓ	山崎康	（右）	４	２	21	56	１	３	12	０	２	０	０	０	０	1.84
●	大野	（左）	５	７	０	20	５	25	91	８	４	２	０	５	５	4.55
	福	（左）	０	０	０	２	１	４	18	０	１	１	０	０	０	9.00
	アラウホ	（左）	１	０	０	４	１	４	20	０	１	０	０	０	０	8.31
	祖父江	（右）	１	１	１	26	１	４	12	１	０	０	０	０	０	2.32
	丸山	（右）	０	０	０	８	１	６	25	２	０	１	０	１	１	8.25

◇本塁打

ロペス27号（２ラン115m=大野）

京田４号（ソロ110m=飯塚）

福田14号（ソロ125m=平田）

高橋２号（ソロ0m=エスコバー）

◇失策

高橋（７回）

◇盗塁死

藤井（２回）

◇試合時間

３時間09分

◇球審

吉本

◇塁審

津川

丹波

白井