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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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佐野の逆転満塁サヨナラホームランという派手な仕事の陰に隠れそうだが、実は最大の殊勲者は、柴田の死球の後に粘って四球を選んだ山下ではないだろうか。
あれで一岡は追い詰められ、実力が出せなくなったと思う。それがその後の梶谷のヒット、オースティンの四球につながり、佐野のホームランとなる。
一個の四球が大きく試合の流れを変えるのである。バントも同じだ。今日、楽天に勝ったオリックスは、一個のバントで試合の流れを完全に自分のものにした。
逆に、原巨人と高津ヤクルトは終盤のチャンスで当然バントと言う場面にバントしなかった。(当然バントという場面だから、読まれている可能性を考え、しなかったと思う。つまり、考えすぎたのだろう。)それが両者引き分けという結果になったと思う。


(輝け!ベイスターズ)楽しむぜ「打を極める」
横浜DeNAベイスターズ公認ライター・日比野恭三

2020年7月23日 12時00分
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代打の一打席にかける山下幸輝選手(横浜DeNAベイスターズ提供)


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 喜びが、あふれ出ていた。

「輝け!ベイスターズ」
 7月16日の中日戦。山下幸輝は代打として、今シーズンの初打席を迎えた。気合のひと声とともに2球目をバットの芯で捉えたが、ライナー性の当たりは右翼手のグラブに収まった。

 それでも、気持ちは顔に出る。山下が振り返る。

 「自分でも動画を見返したんですけど、凡打になったのに笑ってましたね。楽しそうでよかった」

 2018年5月の楽天戦で、山下はサヨナラ打を放ち、歓喜の輪の真ん中で号泣した。ほほ笑ましい光景を、多くのファンが鮮明に覚えているだろう。

 だが、2年余りが過ぎてなお、その記憶はほとんど上書きされていない。昨シーズン、1軍でプレーする機会が一度もなかったからだ。

 昇格のチャンスを得られぬまま秋が近づき、選手生命の終わりを覚悟したが、土俵際で踏みとどまった。

 そして今年の春季キャンプで、気分を一新させる言葉に出会う。3学年下の関根大気と会話を交わすうち、「自分たちはなぜ野球をしているのか」「そもそもなぜ野球を始めたのか」という根源的な問いに話が及んだ。

 野球をすることが楽しかったから――。2人の意見は一致した。

 「だから楽しみましょう」

 関根の一言は心にしみた。山下が言う。

 「ぼくはネガティブなので、いつも関根に励ましてもらうんです。それまでも髪を染めたりして殻を破ろうとはしていたけど、関根にそう言われたとき『野球を根っから楽しめてはいないな』と思いました。吹っ切れましたね」

 同じころ、プロ野球選手として生き残る道をあらためて考えた。自身の置かれた状況。選手としての特徴。残された時間。すべてを考慮に入れたとき、「打を極める」の答えにいたる。

 「いままでは守備もバッティングも全部やろうとしてきたけど、バッティングに絞ろう、代打のポジションを狙っていこうと割り切りました」

 ファーム打撃コーチ・大村巌の助言を受けて、常にライナーを打つ意識でバットを振るようになった。パワーアップのためのウェートトレーニングにも精力的に取り組んだ。中途半端を嫌い、やると決めたことは徹底した。

 打撃に特化した練習は、ひとまずファームで結実する。3割5分超えの打率を残し、7月14日、久しぶりの1軍昇格を果たした。

 思えば2年前の楽天戦のころも、山下は崖っぷちにいた。かつておかしたエラーの記憶がひざを震わせ、「打てなければ終わり」という切迫感に、代打の打席に向かうときの手のひらは汗でぬれた。

 だが今年は違う。野球を楽しむ心が、打撃一本で勝負するという割り切りが、よけいな緊張感を消してくれる。今シーズンの初打席となった中日戦、代打の準備を命じられた山下は「早く回ってこい」と念じた。手に汗はかかなかった。

 「目標はないです。結果を求めると楽しくなくなってしまうので」

 ラストチャンスに賭ける27歳は、潔く言い切った。(横浜DeNAベイスターズ公認ライター・日比野恭三)
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