忍者ブログ
ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
3
13
14 19 20
22 23 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
o-zone
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
[80]  [79]  [78]  [77]  [76]  [75]  [74]  [73]  [72]  [71]  [70
副島隆彦の「学問道場」に掲載された、ある弟子への彼の手紙を転載する。
副島隆彦は奇矯な人間ではあるが、自分のことよりも日本や世界全体のことを常に考えているという立派さをも持った人間だ。その彼が「日本をこんな国にしてしまった自分たち国民の責任」を懺悔している。
そう、今回の大惨事は政治家の責任でも経済界の責任でもない。そういう社会を許してきた国民全体の責任でもあるのだ。そういう「一億総懺悔」みたいな発想は、私はもともと好きではない。しかし、他人や社会の悪と戦わないこともまたその悪に加担したということなのである。


(以下引用)


****君へ   副島隆彦から
 ご自分の 安否の連絡の メールをありがとう。
君は、まさしく 今の悲劇の中心地の 福島県 の 中通り の ***高校 の 教員ですから、
大変な 危険のさ中に、今も生きています。 君の無事を祈ります。 しかも、公務員ですから 職場と 現地を 離れることは出来ないでしょう。 離れても生活が成り立ちませんから、 諦めて 郡山 にいるしかないでしょう。 このあと どんなひどい 原発事故になっても、 そこにいるしかない。

**君。 私たちが知り合って、もう20年です。 私たちが生きている 間に 日本に こんなことが起きるとは、 本当に 驚きの中に私は、呆然としています。 戦争に突入する よりも こわいことになってしまいました。 人の世には、こういう 恐ろしい大参事と言うものがあるのです。

思想家 を自認してきた、自分の 予想を超える 巨大に 異様な現実です。 呆然とします。
現実というのは、これほどに 人間(人類)と言う愚かな生き物の 運命を はるかに超えて、 荒々しく襲い掛かってくるものです。

私は、もう自分の 命は惜しくない。 ただ、若い人たちの 命の ことを考えると、本当に
悲しい。無念でならない。若い人たちが可哀想でならない。私は、ひとりで泣き崩れています。 彼らが、出来るだけ放射能の汚染の被害に遭いませんように、と天に祈るしかない。

人間は、本当に無力な生き物です。 やっぱり原発 は やるべきではなかった。 私は、10代の高校中退の 17歳の頃から、全国各地の 原発反対闘争(女川にも行きました。四国の伊方=いかた=原発にも行きました) の 現地闘争本部での集会とかを、ぶらぶらと回っていた人間です。 そしてあれは、まだ少年であった私には、ただの 時代のファッション、熱病 でした。 そして、大人になって、次第に 保守化して、この強固な政治思想を持つ私でさえ、 現実と取引しながらいい加減な人間になって、「物わかり良くなって」、 そして、 原発を嫌がりながらも、 現実肯定派の、 「電力が必要だから」という くだらない 思想に 、私も 半分以上 負けてしまっていました。反省することしきりです。自分の過ちを、今、天に向かって、謝罪し、悔いているところです。

 思想家としての 自分の 慙愧に満ちて、口惜しく、深く 反省すべきことです。私もまた、日本国民殺しに消極的に加担してしまいました。  やっぱり、 人間や民族に 天罰と言うのはあるのです。 私は、日本民族(日本国民)が、この60年間、自分たちだけ、戦争に行かずに済み、戦場になることもなく、この66年間を、のほほんと 生きて、かなり、 慇懃無礼(いんぎんぶれい)な国民になり尽くしていた。悲惨な目に遭っている国々対して、おもいやりのない他国・ 他民族の苦しみに 鈍感な、傲慢な 国民(民族)になってしまっていたことに、 本当に、 天( 神さまでもいい) が、天罰を食らわしてきたと、 考えざるを得ません。 それも 次々と 原発が、 炉心溶融(ろしんようゆう、メルトダウン)による凶悪な放射性物質の散らばり、という 恐ろしい 罰を加えてきています。これから、数百万人、いや、1千万人を超える日本人が死ぬことになるでしょう。 こんな、おそろしい 罰を、 私たちは受けることになってしまいました。 私は、今、ひとりで、恐れ おののいています。 なんと、かわいそうなことになってしまった民族なのだ。 そして 子供たち、若者たちが、 不憫(ふびん)でならない。

なんという 悲劇 と 慟哭 を、 私は、自分が生きている 間に、こうして、味合わなければならなくなったことか。 私は、今の今もまだ、 これから襲い来る 本当の 恐ろしさをまだ、自覚していないこの民族 の 前途を思うと、 本当に、 全身が震えます。

**君。 なんとか、生き延びてください。 そして、互いに 元気で再開できますように。
君の 幸運を祈ります。    副島隆彦拝

 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]