私には全然興味の無い漫画、あるいは古典原作なので、「封神演義」がアニメ化されると聞いても何とも思わなかったのだが、その脚本家がネットでは悪名の高い人物らしく、こういうエピソードがあるらしい。井端という監督の作品や人間性は知らないので、ここに書かれた内容が事実かどうかは知らないが、事実だとしたら、アニメ界の闇を表わすエピソードで興味深い。
アニメ制作において、「売る側（製作委員会など）」と「作る側」の衝突はよく聞く話で、「けものフレンズ」などもその端的な例だが、常に「売る側」が強い、というのが日本アニメ界の狂ったところであり、質的低下を招く原因だと思う。そうでないのはジブリアニメだけだったから、あれほどの名作を作り続けることができたわけだ。
なお、高橋なつこという脚本家の作品で、見たことがあるのは「俺物語」だけで、これは名作だったが、彼女は脚本ではなくシリーズ構成なので、脚本家としての才能は知らない。脚本家として、下のエピソードのような仕事をしていたら、これまで多くの監督と衝突してきたはずだが、井浦氏以外には聞かないというのは、井浦氏の言うことだけを鵜呑みにしていいのかどうか迷うところである。しかし、書かれたことにはリアリティが強烈にあるので、事実だという気はする。