野球評論家の西本聖氏が、27日に行われた高校日本代表-大学日本代表の壮行試合をチェック。あらためて甲子園優勝投手の作新学院・今井達也(3年)を絶賛した。



 -高校、大学と合わせ計14投手が登板。NO・1は?


 西本氏 今井君。大学生を入れた中ても彼が一番ですね。フォームのバランスが抜群。アウトローに150キロ近いボールをしっかり投げ込める。桜美林大の佐々木(千隼)君も良かったが、総合的に見て今井君が一番。


 -「スピードは出るけれどコントロールが」という投手が多い


 西本氏 確かに高校生、大学生のレベルは上がっている。体格も良くなった、ボールも速くなった、いろんな変化球も投げられる。でもピッチャーで一番大事なのはコントロール。そのためにはしっかりとしたフォームで投げなければならない。私も投手を20年やった。「150キロを出せるなら1億円出してでも」と思ったこともある。でも135~6キロでもコントロールさえ良ければ20勝できた。スピードかコントロールか。どっちを取るかと言われればもちろんコントロール。なぜなら、配球が生まれないから。野球は球速を競う競技ではない。コントロールなんです。西武の菊池雄星がようやく2桁勝てた。やはりフォームが安定してきたから。角が取れてきて余分な力が入らない。暴れなくなったからだと思う。


 -今夏の甲子園に出なかった東海大市原望洋(千葉)の島孝明投手について


 西本氏 140キロ台後半が出ていたしいいボールは投げていた。課題は下半身の使い方。踏み出した左膝が突っ張る。膝にゆとりがない。膝を90度に曲げるくらいの意識があれば右胸が膝に着きやすく前でリリースできる。島君はその逆で膝が突っ張るから重心が高くなってリリースも上。だから高めにいってしまう。


 -この夏、多くのアマチュア選手を見てもらった


 西本氏 「150キロが出た」。そこだけを見過ぎていないか。スピードは出るのにコントロールがない。何でそういうボールが行ってしまうのか、見つめ直すことが必要。正しい投げ方をすればおのずと結果は付いてくる。今井君がそれを証明してくれたと思う。


 <27日の壮行試合に登板した投手>


【高校生】


早川隆久(木更津総合)


藤平尚真(横浜)


寺島成輝(履正社)


島孝明(東海大市原望洋)


高橋昂也(花咲徳栄)


堀瑞輝(広島新庄)


今井達也(作新学院)


【大学生】


柳裕也(明大)


浜口遥大(神奈川大)


吉川峻平(関大)


斉藤大将(明大)


伊藤将司(国際武道大)


佐々木千隼(桜美林大)


田村伊知郎(立大)