日本シリーズが開幕。第1戦はソフトバンクが10-1で快勝した。野球評論家の西本聖氏に勝敗を分けたポイントを聞いた。


 -5回を終わって10-1。前半で試合が決まってしまった。


 西本氏 敗れたDeNAは5回の攻防がすべてだった。


 ◆5回表のDeNA 乙坂が失策で出塁した後、倉本の安打で無死一、三塁。桑原の内野ゴロの間に1点を返しなおも1死一塁。しかし柴田、ロペスが凡退し1点止まりに終わった。


 西本氏 今季のソフトバンクというチームの特徴は何か? 6回までリードしていたら1敗(74勝)しかしていないという驚異的なデータがある。7回以降は強力なリリーフ陣が控えているということ。つまりDeNAからすればこの回に何とか同点、少なくとももう1点は取っておきたかった。しかし1死一塁から何の仕掛けもない。盗塁でもエンドランでもいい。ベンチが動いて追加点を取りにいってほしかった。


 ◆5回裏のDeNA 先発井納が先頭の今宮を歩かせると二盗、捕手の悪送球で無死三塁。デスパイネに適時打され1-4。内川は右飛に打ち取ったが中村晃に四球、松田に安打され1死満塁となったところで2人目の田中健にスイッチ。しかし2つの押し出し四球などで失点を重ね気が付けば7点を奪われるビッグイニング。試合は決まった。


 西本氏 今日の井納の出来を考えたら5回の頭から代えてもよかったのではないか。せめて今宮に四球を出したところで交代という決断をするべきだった。次の3番デスパイネにはすでに2安打されていた。先行逃げ切りというソフトバンクの勝ちパターンを考えれば、攻撃でも守備でも早め早めに動いていかないと手遅れになるということ。6回までが勝負という中でこの5回というイニングが今日のすべてだったと思う。