打たれたのがわずかに３安打で、それがすべてソロホームランという、実に私好みの攻めのリードで、誰が捕手だったかと見てみると、６回まで嶺井と石田のコンビだったようだ。７回からマスクをかぶったのは戸柱で、バレンティンに強いはずの加賀がそのバレンティンにソロホームランを浴びたが、試合終盤でのホームランは少々まずい。これは、同郷の嶺井を身びいきしているのではない。強打者相手に逃げまくったあげくに四球を出すよりはソロホームランのほうがマシ、というのも試合の中盤までだ。
毎度言うが、相手打者にヒットやホームランを打たれても、相手ファンを喜ばせることはできる。これも野球のうちなのだ。こちらだけが一方的に嬉しいということを望むならスポーツ観戦などしないでテレビゲームでもしていればいい。レベルの低い敵を一方的にボコるゲームが楽しいなら、そうすればいいのである。だが、先頭打者を怖がって四球を出すのは最低である。堂々と勝負して、打たれたら相手が偉かった、それでいいのである。
いずれにしても、原則的に、無走者で強打者を迎えたら勝負しろ、というのが私好みのリードである。それでこそ「勝負」なのだ。現役時代の星野仙一が「自分は長嶋さんを抑えるのが夢だった」とかきれいごとを言って、全盛期の王を敬遠しまくって晩年の衰えた長嶋とばかり勝負していたような汚い手口は、「勝負」ではない。（王と長嶋はON砲と言われていたが、その全盛期にかなりずれがあったことはあまり若い人は知らないだろうと思う。）

さて、ヤクルト３連戦にかろうじて３連勝して、阪神とのゲーム差が０．５となり、１日で逆転可能になってきた。ここからどうなるか、非常に楽しみだ。横浜の最近の試合ぶりを見ると（スコアでしか知らないが）、ラミレスの実戦での監督ぶりもなかなか悪くないものになってきているように見える。選手起用法に柔軟性が出てきたのが一番の進歩だろう。倉本を遊撃固定するのも、当面はそれで大きな害にはなっていないならば、それで良いのかもしれない。もちろん、将来的にはもっと守備範囲の広い、機敏な遊撃手（おそらく柴田）に替えるべきだとは思うが、今は打率的にも倉本が上昇気配があるから、倉本を使い続けてもいいと思う。

2017年07月19日21時43分02秒更新

ＤｅＮＡ 対 ヤクルト

【試合終了】 ＤｅＮＡ10勝5敗0分け

◇公式戦◇開始18時01分◇横浜◇観衆28939人

チーム	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
ヤクルト	0	1	0	0	0	1	1	0	0	３
ＤｅＮＡ	0	1	1	0	0	0	1	2	X	５

投手成績			勝利	敗戦	Ｓ	試合	回数	打者	球数	安打	三振	四球	死球	失点	自責	通算 防御
	石川	（左）	４	10	０	17	５	21	71	５	３	２	０	２	２	5.09
Ｈ	石山	（右）	１	４	０	40	１	５	26	１	１	１	０	０	０	2.97
	松岡	（右）	０	０	０	11	０ 1/3	３	12	２	１	０	０	１	１	4.22
	中沢	（左）	０	０	０	13	０ 0/3	１	６	１	０	０	０	０	０	2.31
●	近藤	（右）	１	２	１	28	１ 1/3	６	25	１	１	０	１	２	２	5.02
	ルーキ	（右）	２	４	０	40	０ 1/3	２	８	１	０	０	０	０	０	3.58
	石田	（左）	３	３	０	９	６	21	91	２	４	１	０	２	２	3.05
	加賀	（右）	２	０	０	24	０ 2/3	４	18	２	０	０	０	１	１	3.66
	田中健	（左）	０	１	０	35	０ 1/3	２	５	０	０	１	０	０	０	3.94
○	パットン	（右）	４	３	７	35	１	４	24	１	１	０	０	０	０	4.05
Ｓ	山崎康	（右）	１	１	15	41	１	３	24	１	１	０	０	０	０	1.62

◇本塁打

バレンティン13号（ソロ110m=石田）

宮崎８号（ソロ110m=石川）

山田14号（ソロ120m=石田）

バレンティン14号（ソロ115m=加賀）

◇盗塁

桑原（３回）

◇暴投

石山（６回）

◇試合時間

３時間30分

◇球審

笠原

◇塁審

原

名幸

山口