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「in deep」から転載。


(以下引用)



そういえば、風邪関係で検索していたら、医療系の情報サイトに下のような記事が出ていました。
アメリカでも、風邪に対しての抗生物質の処方が増加しているようです。


風邪に無駄な抗生物質を処方? 減らそうと努力しても年々増加 より
Medエッジ 2015.08.11

研究グループは、2005年から2012年の間に、急性呼吸器感染症と診断を受けた人のうち細菌の感染率が低く、主にウイルスを原因とする症状の軽い人を対象として、どのような薬が処方されていたのか傾向を調査した。

抗生物質を処方された人の割合を調べたところ、結果として2005年67.5%から2012年において69.2%となっており増えていた。マクロライド系の抗生物質の処方は特に増えており36.8%から47.0%となっていた。

マクロライド系抗生物質は、副作用も少なく幅広い細菌に使用できることから使用が広まっているが、最近では子どもへ多く処方され過ぎることに心配の声も上がっている。

これは、文中の

> 主にウイルスを原因とする症状の軽い人を対象として

とあるのが肝で、抗生物質はウイルスには効きません。
それなのに出しているという不毛性の話です。

抗生物質は細菌を相手にしているものですので、ウイルスでの風邪に抗生物質を投与しても意味がない・・・だけならいいのですが、意味がないだけではなく害があります。ウイルスを相手にできない抗生物質が体内に入った場合、「人間がもともと持つ細菌や微生物を殺していく」ということになってしまうようなのですね。

どのように考えても、風邪に抗生物質は無駄なのですが、しかし、たとえば、日本でも、医者もそうかもしれないですが、「親が、風邪の子どもに抗生物質を欲しがる」例が多いようです。


にしむら小児科「乳幼児の抗生物質投与について」より

当院の外来にも様々な患者さんが来ます。
熱が出たから抗生物質を下さい、というお母さんもいます。

こちらは戸惑います。なぜ? 抗生物質など飲んでも良いことは一つもないのに?

だけど、お母さんの意思は固く、抗生物質を出さないと、他の病院に行ってもらいに行く始末です。

いかなるカゼも自然治癒するのです。

カゼ⇒自然治癒 は普通の経過ですね。

しかし カゼ⇒抗生物質⇒治癒 としたらどうでしょう?

誰でも抗生物質を飲んだから治った、、と思いますよね。

これは“関連性の錯誤”という心理的エラーです.カゼを引いたときにいつでも抗生物質を飲んでいると、心理的エラーを繰り返すことになり,カゼが自然に治るというのを信じられなくなるのです。

このお医者さんは、抗生物質というより、子どもに対しての風邪薬全般を否定されていますが、それでも、親は欲しがる傾向にあるようです。




子どもや赤ちゃんへの医療が未来に落とす影

kids-drug.jpg
philanews.com


日本でも、かなりの割合で、風邪に対して抗生物質が処方されるのが現実ですが、少し調べてみますと、最近では、先ほどのように、小児科のお医者さんなどで「風邪に抗生物質の投与はダメです」と述べている方々は多いです。

さきほどの、にしむら小児科のサイトでは、「乳幼児への抗生物質投与がいかに有害なものか」を、大変長く丁寧に説明してくれていますが、その最も大きな理由は、

人の体は、もともとが細菌によって守られている

ということです。

抗生物質は、その人体にもともとある細菌を攻撃してしまうのです。

この小児科のお医者さんの文章が気に入って、他のページも見てみますと、下のような記述に辿りつきました。


食物アレルギーが増えたわけ

食物アレルギーが増えています。昨年末に大規模な調査を行ったのですが、なんと1歳のお子さんの4名に1人は卵を制限しています。その他の牛乳や小麦、大豆などを制限している子どももたくさんいました。中にはアレルギーの原因になるものは一切食べてないという子も。

もちろん、親御さんの判断でアレルギーが怖いから食べさせていないわけです。

この状況はあまりにもおかしいですね。なぜこうなってしまったか、できるだけわかりやすく解説します。

これが書かれたのは最近のことのようで、つまり、昨年というのは 2014年のことだと思うのですが、

「1歳のお子さんの4名に1人は卵を制限」・・・?

4人に1人の子どもがアレルギーで卵を制限されている?
小麦、大豆などのアレルギーの赤ちゃんがたくさん?

実際、東京都が 2014年におこなった、アレルギー疾患のある子供に関する調査をしました~3歳児全都調査と保育施設等を対象とした施設調査~には、

> 3歳までに何らかのアレルギーの症状が有り、かつ診断されている児は約4割であった

という記述があり、非常に高いアレルギー率となっているのですが、これは、さきほどの小児科のお医者さんが、「なぜこうなってしまったか、できるだけわかりやすく解説します」と書いてありますように、実は文字通りの話とは少し違うようです。

花粉症の人などが行う RAST 検査というアレルゲンを調べる検査があるそうなのですが、大人はともかく、赤ちゃんで「検査で高い反応が出る」ことは特別なことではないそうなのです。

それでも、親は、赤ちゃんのアレルギーを気にしているわけですから、検査した結果、高い数値などが出た場合、医師から「では、その食べ物を制限していきましょう」と言われれば、そういう「〇〇を食べさせない」という育て方をすることになる。

ところが、このやり方は、どうやら「その子に一生に及ぶ間違いを歩ませてしまう」可能性があるのかもしれないのです。

RAST検査
rast-01.jpg
にしむら小児科


いずれにしても、このように RAST 検査が赤ちゃんに広がった結果が先ほどの現状、つまり、

「4人に1人の乳幼児が卵を食べない。あるいは、多くが小麦と大豆を食べない」

という異常事態につながっているようです。

しかし、上の文書を書いたにしむら小児科の医師によれば、赤ちゃんの時からの食事制限は間違った方法で、赤ちゃんの時だからこそ、赤ちゃんには「少量ずつ食べさせて慣れさせること」こそが大事だと述べています。

しかし、現実は下のようなことになっていると医師は書きます。

まれに、子どもをアレルギーにしたくないからと、原因となりそうな食物を多種類除去している保護者がいます。

しかし、それは逆にアレルギーを作っているようなものです。免疫システムは生後6ヶ月から2歳くらいまでがもっとも活発に活動します。この時期に不要な除去をすることは,赤ちゃんの生涯にまで影響してしまうかもしれません。

> それは逆にアレルギーを作っているようなものです

というようなことになり、一番大事な免疫システムの構築段階の赤ちゃんの時代に「その免疫の構築ができなくなってしまう」ということにつながる可能性があるようです。

赤ちゃんの食物アレルギーを防ぐもっとも確実な方法は、結局は「食べさせる」ということだそうです。

文書のシメは、

保護者は不安感からアレルギー検査を求める、医師の方もリスクを避けるために除去食を勧める。しかし、本当に考えてあげなければいけないのは、子どもの未来です。健全な成長と発達のために、何をしなければいけないのか、良く考える必要がありますね。

さて、そろそろ結論です。食物アレルギーが増えたのは、多くの人がRAST検査を希望し、除去しなさいという指導が普通になってしまったからです。“子どものため”と熱心にアクションすることは、かえって子どもを苦しめることも多いのですが、食物アレルギーはその典型例です。

となっていました。

最近の小学生などで、重度の食物アレルギーがものすごく増えている原因もそのあたりにあるのかもしれないですね。赤ちゃんの時に行った「除去食」で、正常な免疫システムが作られなかった、という部分はあるかもしれません。

先の文章は、全体として、かなり専門的で長いですが、小さなお子さんをお持ちで、アレルギーが気になる方は読まれるとよろしいかと思います。こちらがリンクです。

もちろん、子どものアレルギーに関しても、いろいろな医学的なさまざまな考えがあると思いますが、いかにも西洋医学的な「不要なものは除去すればいい」という発想は、あまりいいとは感じません。


ああ・・・気づくと・・・これは、自分の風邪のことを、ちょっと余談として書こうとしたら、えらい長さになってしまいました。


それにしても、乳幼児の4人に1人がタマゴを食べていないというのも、何だか大変ですが、「小麦と大豆を制限している」って子どもたちも、やっぱり、それらは慣れさせていかないと、世の中で生きていけないですよ。

医療は、もちろん、良い面もたくさんあるでしょうけれど、先ほどの「子どもへの抗生物質投与」にしても、RAST検査の反応で、赤ちゃんの時から食事制限を始めることで免疫力の構築に問題を発生させ、一生をアレルギーで過ごすことになるかもしれないことをしてしまっている、ということもそうですが、こういうことが起きている根源は、悪意というより、

人間の本質的な強さを信じていない医療

という根源から、

人間の自己治癒力より「薬」と「検査」の方が優れている

という現代医療が「何を神様としているか」ということの問題でもありそうです。

主軸は薬ではなく人間(人間自身が自己治療マシン)であり、ヒポクラテスの言うように、「人間の自己治癒力を高めるのが医療」という方向がやはり正しいと確信します。

ちなみに、風邪薬以外でも、精神系の薬に関しても、厚生労働省の医師への調査では、「小学校入学前でも精神薬を処方する」と答えた医師が「全体の3割ほどもいる」というような統計もあります。

子どもへの精神薬投与に関する医師へのアンケート
mental-kid.gif
子どもの薬物療法


大人でさえ大きな副作用と強烈な依存性に陥る精神薬を幼稚園の子どもにも出すと平気で答える人たち・・・。

このような現実とかもありますが、これを避けることができるのは、基本的には親の考えと行動だけです。
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