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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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今日二度目の投稿になるが、井口博士によるなでしこジャパンの歴史となでしこサッカーの分析が非常に面白いので、長文だが、一気に掲載する。
男子サッカーの弱さと女子サッカーの強さは、突き詰めれば「人格力」ではないか、という気もする。まあ、男子サッカーなどろくに見たこともないのだが、断片的な印象からは、どうもサッカーが上手であるというだけで、人格的にあまり感心できない人間が多いようだ。それに比べて、なでしこジャパンは、恵まれない境遇で頑張って、世界一の座を勝ち取ったことからも、ある種の「偉人」の集団であったと言える。
今回のなでしこジャパンの優勝には、何か、「サッカーの神様」の笑顔が見えるようである。


(以下引用)


さて、次は今回の「なでしこジャパン」につながった歴史をメモしておこう。大半は私のその昔の「KiKIdoblog」にメモしておいたものである。この中からいくつかピックアップしておこう。

これらを見れば、「世界ランク4位」、「ワールドカップ優勝」も決してまぐれでも、夢物語ではなかったことが分かるはずである。今の「なでしこジャパン」の快進撃はすでに数年前には出ていたからである。

まずはデットマール・クラマーさんの言葉:
試合で勝った者には友人が集まってくる。新しい友人もできる。本当に友人が必要なのは、敗れたときであり敗れたほうである。私は敗れた者を訪れよう

にあるように、優勝した時には「凱旋」という言葉を使うとか何とか、さも自分が優勝したかのようなしたり顔をして、今度はなでしこジャパンにあやかったり、便乗して番組のネタにしたり、金儲けしようという輩が必ずたくさん出て来るはずである。あるいは、今後そういう「なでしこジャパン」の選手を連れ回してそのおこぼれにあずかろうというような輩もたくさん出て来るはずである。しかし、そういう「外野」にはくれぐれも用心し、自分を見失わないで欲しいと思う。なぜなら、かつての日本代表にも(海外の有名選手でも)そうやってダメになってしまった選手がたくさんいたからである。

さて、私はここ最近、数年前から非常に急成長してきた「なでしこジャパン」のサッカーをずっと見て来ている。2006年には以下のものを書いていた。この5年前には、すでに今の「なでしこジャパン」の「なでしこサッカー」が出来ていたのである。

しかしながら、それから1年ほどのこの頃の沢選手はおそらくかなりの曲がり角に立っていた。本人も非常につらい時期を過ごしていたはずである。というのも、この時代の沢選手は典型的な「厄病神」だったからである。

しかしそれから北京オリンピック出場権をかけたアジアカップの戦いで、見事出場権を獲得した。



この時代には、すでに私は「男子サッカーは進歩が低迷しているのに、女子サッカーの進歩が著しい理由は何か」を問題にしていたのである。未だに男子サッカー界はこれを本気で考えている気配はないが。
そしてアジア杯初優勝。


そうして北京オリンピック。反町ジャパンは合えなく敗退したが、「なでしこジャパン」=「佐々木なでしこジャパン」は何とか決勝トーナメントに進出した。



そして準決勝で今回同様に優勝候補のアメリカ世界ランク1位と対戦した。しかし良い勝負だったが惜しい敗戦。


この試合は確かにアメリカに負けたのだが、非常に大きな手応えをつかんだはずである。この北京リンピックの活躍で、「なでしこジャパン」はそのサッカーの質とその方向性に関してこのまま進めば良いという、確信をつかんだはずなのである。以下のものを見れば、今回の「なでしこジャパン」のすべてがすでにここで出ていたことが分かるはずである。

北京オリンピック 名場面 なでしこジャパン 全ゴール


そして今回は東日本大震災という未曾有の被害(まあイスラエルの裏社会による人工災害だったのだが)が日本を襲った。これが選手たちに「不退転の決意」をもたらしたのだろうと思う。こうして「なでしこジャパン」の優勝という歴史的偉業に結びついたのであろう。

歴史、偉業というものは、後からみると、すべてがまさにそのための布石や伏線であったかのように見えるものである。決勝のアメリカ戦では、私はアメリカの監督が金髪ショートにしていた、ラピノー選手を替えてくれたことがなでしこ勝利への最高のプレゼントだったと思う。サッカーの監督というのは、往々にしてあることだが、試合のプレッシャーに負けると、普通の精神状態ではなくなり、いつもはしないような不可解な選手交代を行って自滅するということがある。これをアメリカのスンダーゲ監督


がやらかしてしまったということである。滅多にない采配ミスである。

結局、この采配によって、アメリカの先取点のロングパスを送った攻守のキーパーソンだったラピノー選手がいなくなり、17番の選手が出て来た。この選手が最後のPK戦で失敗してくれたのである。私はラピノー選手は非常にいやだなと思っていたから、この選手を替えてくれた瞬間にこれで日本が勝てると思った。さすがにPK戦で勝つとは思わなかったが、すべてはこの采配で決まったのである。

歴史というのは一回限りなので(もちろん、タイムマシンで過去に行くというようなことを考えなければ)、どんな采配でもそれが良かったのか悪かったのか、それがミスだったのか、失敗の原因だったのか、こういうことを判断するのは非常に難しい。なぜならミスだったとしても勝利するということもあるからである。この場合は、人はそれをミスとはいわず、むしろ監督の良い采配のおかげと見るのである。しかし、ミス采配で勝つことはあっても、名采配で負けることはない。当然、名采配で負ければ、名采配とはいわないからである。おそらく、アメリカはダントツだったので、多少監督がミス采配したとしてもこれまではそれでも十分に勝利できたのだろう。しかし、均衡した試合では、結局それが命取りになったということである。私はそう見ている。

もし、ラプノー交代がなければ、きっとアメリカが優勝しただろうと私は思うが、ここに歴史は一回限りということが出て、だれも本当にそうなったかどうかは分からないということなのである。ここにサッカーなどその場限りの出来事の場合の難しさがあるというわけですナ。

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