沖縄出身の美人ルーキー新垣比菜(19=ダイキン工業)がツアー初勝利を挙げた。「今日は本当にヒヤヒヤして、心臓が痛かったです」と振り返るものの、通算11アンダーの首位で出ると感情を顔に出さずに1バーディー、3ボギーの74で我慢のゴルフを展開。通算9アンダー207で、第1日から首位を守る完全優勝を飾った。


 首位で迎えた最終日最終組。朝のパッティング練習中にプロ同期の勝みなみに緊張をほぐす方法を尋ねたところ、水分補給や食事を勧められたという。新垣は「それも忘れるほど余裕がなくて。それで、深呼吸はしました」と笑わせた。これまで最終日に崩れるパターンが多く「今日も抜かされて、またそういうオチかなと思ったけれど、15番のバーディーでもしかしたらと思って、そこから頑張れました」とプレー中に気持ちのV字回復ができたことを明かした。


 米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗、アマチュアでプロツアーを制した勝みなみらと同期。“黄金世代”の1人として注目されていた。昨年のプロテスト合格組で、プロ転向後の優勝一番乗り。「たくさん同世代でうまい子がいる中で、プロになって自分が最初に優勝できてうれしいです」と謙虚に喜んでいた。