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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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中国人による日本の異世界転生物批判が面白い。なるほど、チート能力の割に、することがセコいww まあ、書いている人が政治や経済や歴史的事実に疎いからそうなる。中学生レベルの知識なのである。私も中二病で知識浅薄だが、ファンタジーでも政治が気になる。
その意味では、常に批判の対象となっている「オーバーロード」は、「人間国家の滅亡」という点では政治的事象もキチンと書いていて好感が持てたのだが、そこを評価する人はいないようだ。まあ、中二病患者が読者の大半なのだろう。
念のために言えば、宇宙全体を扱っていても、ハリボテ宇宙では「スケールが大きい」とはならない。

(以下引用)

話が面白かったのでまとめました。

書評を読んだあるユーザーによる批判が興味深い

たけざわ
@takezawa258
大学院生、90年代中国ゲーム雑誌・小説を研究しています。 ラノベ推しリスト:杉井光・平坂読・綾里けし等々。 日本語勉強中、どうぞよろしくお願いいたします。


たけざわ
@takezawa258
市川論考拝見したが、「異世界食堂」をなろう系の代表として、「相手を下げて日本人スゴイする」と説明するその姿勢に驚きを絶えない。外国人読者である僕からしても、かなり的外れな考察である。 x.com/SdaMhiko/statu…

2024-09-28 3:57:11

たけざわ
@takezawa258
まず、「異世界食堂」は転生ものではなく、単なる異世界もので、市川が言う「転生は差異、落差」という前提と明らかに違うし、また、食文化をテーマとする風俗小説を米軍基地的に読解し、敗戦国の隠喩として扱うのは、異世界に対する無双=占領行為を省略した飛躍的解釈である。

2024-09-28 3:58:39

たけざわ
@takezawa258
「チート」というゲーム用語が示したように、異世界での無双は主人公がゲームシステムや物語的展開で世界を捉えている証拠で、日本と異世界の戦勝・敗戦国的ギャップではなく、現実世界とゲーム世界のギャップに基づいている。

2024-09-28 3:58:56

たけざわ
@takezawa258
例えば『オーバーロード』では、異世界での主人公チート能力はオンラインゲームで廃課金し無双していた過去に由来するため、ゲーム内のアバターやアイテムによって表象される。また、無双とは言えない『リゼロ』でも、セーブ&ロードシステムなどやり直し能力で隠喩されている。

2024-09-28 3:59:07

たけざわ
@takezawa258
市川は、ラノベの異世界転生を「読者の欲望を満たす戦後日本のルサンチマンの産物」とし、純文学はこれを超克した有機的「転生」を再構築するものとして対立させたが、しかし異世界転生を殖民論的な敗戦産物とする見解は的外れであり、有機的な「転生」もすでにラノベで議論されている。

2024-09-28 3:59:16

たけざわ
@takezawa258
ラノベは有機的な「転生」や他者との関係を描いてないわけではない。例えば『無職転生』ではひきこもりの主人公が他者を助け、家族を作り、最後には宿主のアイデンティティと一つになる。『JKハル』では、無双の能力があっても娼婦になるという設定を通して、他者との関係性を描いてきた。

2024-09-28 3:59:23

たけざわ
@takezawa258
市川が指摘する「転生者と宿主が身体を共有する」という他者的関係性テーマは、すでに『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』などの作品でも描かれている。これはなろう小説の流行以前から存在しており、既に古い感性である。

2024-09-28 3:59:28

たけざわ
@takezawa258
異世界ものの想像力は約10年前から進化しているが、市川はその先端を把握していないようだ。それにもかかわらず、ラノベから純文学へ「転生」したかのように語り、「作家の魂のために拓かれた新たな想像力の航路」として芥川賞作家の立場を強調するのは微妙である。

2024-09-28 3:59:34
※まとめの本題はこちら。投稿主さんの主旨からは逸れますがご容赦ください。


たけざわ
@takezawa258
日本の異世界ものは中国でも流行しているが、市川とは逆な方向性で批判されていることが興味深い。中国では異世界ものが植民論的でないからこそ、「没有格局」(器が小さい)とされ、「異世界転生したのに、近代化を推進しない主人公は格局が小さすぎる」と批判するのが主流である。

2024-09-28 3:59:40

たけざわ
@takezawa258
日本や中国において、確かに異世界ものに近代化や脱亜論的な理想を描いたものも存在するが、これは異世界転生のメインテーマではない。芥川賞作家として、有機的な創作を称揚するために、ラノベを敗戦ルサンチマンや殖民論と飛躍的に結びつけるのは、少し無責任ではないか。

2024-09-28 3:59:46
中国人から見たなろう系作品に感じる「物足りなさ」の理由が興味深い

紅茶泡海苔
@fishersonic
この指摘は割と重要で、中国のラノベ読者はアジア主義を必ずしも掲げているわけではないが、一部のなろう作品が薄っすらと示す植民地主義的色に、やるなら徹底的にやってほしい、弱腰で中途半端は気概がなく、エンタメとしても不合格と思う人は結構いる。 x.com/takezawa258/st…

2024-09-28 13:20:19

紅茶泡海苔
@fishersonic
それはなろう系の植民地主義的視点のなさを逆照射していて、チート能力はあっても世界征服・革命を目指さず、あくまで個人とその周りの人の幸福に留まる姿勢が顕著で、保守と言っても生活保守なだけで、なんだかんだで戦後の民主主義的基盤の枠組の中に収まっている。

2024-09-28 13:28:18

衛生兵
@combatmedic
「異世界転生したのに、近代化を推進しない主人公は格局が小さすぎる」

大変貴重で興味深い投稿。
時に”格局”とは何ぞ? と検索したらば、「構成・パターン」と出た。つまり、「物語のの基礎・規模が小さい」という事だろうか。日本では余り見かけない視点に感じて、大変新鮮な驚きを得た。 x.com/takezawa258/st…

2024-09-29 6:48:11

Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo)
@gryphonjapan
@takezawa258 実にどうも、なんとも興味深い…

>中国では異世界ものが植民論的でないからこそ、「没有格局」(器が小さい)とされ、「異世界転生したのに、近代化を推進しない主人公は格局が小さすぎる」と批判
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