ありがたい・・・
私は、このアニメを見ていないが、クライマックスシーン(ティマ、つまり原作のミッチィの死の場面)は素晴らしいパセティックさに溢れていて、映画史に残るものだと思う。
(以下引用)
メトロポリス (2001年の映画)
メトロポリス | |
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監督 | りんたろう |
脚本 | 大友克洋 |
製作 | 丸山正雄、八巻磐 |
出演者 | 井元由香、小林桂、岡田浩暉 富田耕生、若本規夫、滝口順平 石田太郎 |
音楽 | 本多俊之 |
制作会社 | マッドハウス |
製作会社 | メトロポリス製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 107分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
製作費 | 10億円 |
興行収入 | 7.5億円 |
『メトロポリス』は、手塚治虫の同名漫画『メトロポリス』を原作としたアニメーション映画。2001年(平成13年)5月26日劇場公開。
概要[編集]
製作期間は5年、総制作費は10億円、総作画枚数は15万枚、興行収入は7.5億円[1]。声優としてやなせたかしや永井豪が友情出演している。
キャラクターデザインは初期の手塚の絵柄を意識している[2]。一方で、「手塚なら新しい技術に興味を持つはず」との考えから3DCGも多用されている[2]。
評価[編集]
米国で英語声優によって吹き替えされ劇場公開された本作品は、米国の映画批評家からは好評であり、もっとも権威のある米国映画評価ウエブサイトRottenTomatoesでは91点を獲得している。同じ時期に公開されたスティーヴン・スピルバーグの『A.I.』との比較が多い[3]。
全米で最も影響力のあるといわれる映画評論家ロジャー・イーバートは、満点評価である4つ星を与え、アニメ史上最高の作品の一つであると称え、これまでありえなかったような緻密な作画の質を高く評価している[4]。たとえば、探偵がノートを読むシーンでめくったページが後戻りし、それをまためくるというような一連のシーンに驚嘆している。また、駅の中の電車がホテルココナツとして使われているというような設定の工夫も評価している。映画のテーマもスティーヴン・スピルバーグの『A.I.』とリドリー・スコットの『ブレードランナー』を引き合いに出したうえで、「単純な漫画のストーリーとは程遠く、驚くほど深遠」だとしている。
goatdog.comは「史上もっとも優れたアニメのひとつ」であり、「ミルクの箱に載ってる栄養表示まで読めるほどの」極めて緻密な作画の質を絶賛し、さらに最後のジグラット崩壊シーンをスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』の影響が見られ、背景画を軽視する西洋アニメからは考えられない日本アニメが生み出した快挙だと絶賛している。また、本作のテーマである「ロボットであることに対する苦悩」も、スピルバーグの『A.I.』よりもうまく知的に描かれていると評価している。
ストーリー[編集]
ケンイチ少年とその叔父、私立探偵ヒゲオヤジこと伴俊作は、人とロボットが共存する大都市メトロポリスへやって来た。生体を使った人造人間製造の疑惑で国際指名手配されている科学者ロートン博士を逮捕するためだった。
ちょうど、高層ビル「ジグラット」の完成記念式典の真っ最中で、町の広場でレッド公による演説が華々しく行われていた。が、ロボットが式典を妨害し騒ぎが起こる。そして、1人の青年が平然とロボットを破壊して去っていった。
メトロポリスは、「人とロボットの共存都市」と言われていた。しかし、そこでは、ロボットたちが人間に酷使されていた。一方、労働者たちも、ロボットに働き口を奪われ、都市の地下部に押し込められ、ロボットに憎しみをたぎらせていた。ロボットに人間と同等の権利を認めるよう叫ぶ団体が存在し、また上層部ではレッド公とブーン大統領が表向きは手を取り合いつつ対立しているなど、さまざまな確執が噴出していた。
ヒゲオヤジとケンイチは、ロボット刑事ペロの手助けを借りて、ロートン博士が潜伏していると思われる都市の地下部ZONE1へと潜入する。そこで、彼の地下研究所を見つけるが、原因不明の火事が起こっていた。研究所内部に突入したケンイチは、逃げ後れた謎の少女を助ける。彼女は、大統領に成り代わり都市の実権を握る影の実力者、レッド公の亡き娘・ティマに瓜二つだった。そうとは知らないケンイチは、彼女を連れ脱出を図るが、ロボット弾圧の先鋒である過激派組織マルドゥク党の総帥ロックに狙われてしまうのだった。
登場人物[編集]
- ティマ
- 声:井元由香
- レッド公がロートン博士に造らせたロボットの少女。その名前と姿はレッド公の死んだ娘がモデルとなっている。
- レッド公が自身の権力を永遠のものにするために造らせたロボットであり、ジグラット最上部の「超人の間」に座ることでその力を発揮する。
- 原作での両性具有の人造人間「ミッチイ」に相当するキャラクター。
- ケンイチ
- 声:小林桂
- 叔父のヒゲオヤジと共にメトロポリスに来た少年。ふとしたことからティマと行動を共にすることとなる。
- ロック
- 声:岡田浩暉
- レッド公の養子で政治結社マルドゥク党の若手実力者[5]。レッド公に心酔し、ロボットを憎んでいる。
- レッド公が執着するティマを破壊しようとする。
- レッド公
- 声:石田太郎
- ジグラットを建設したメトロポリスの有力者。ジグラット内部の秘密兵器を使いメトロポリスの、そして世界の支配を画策する。マルドゥク党の設立者でもあり、現在も支援していることは公然の秘密となっている。
- ヒゲオヤジ
- 声:富田耕生
- ロートン博士を追って日本から来た名探偵。ケンイチの叔父で、本名は「伴俊作」。
- ペロ
- 声:若本規夫
- メトロポリス警察のロボット刑事。正式名称は「803-D,R-P,D.M.497-3-C」で、「ペロ」の名はヒゲオヤジが付けた愛称。ロートン博士を追うヒゲオヤジ達と行動を共にする。革命の際、アトラスに破壊される。
- ロートン博士
- 声:滝口順平
- 人体実験や臓器密売の罪により国際手配されている科学者。メトロポリスの地下に潜伏し、レッド公の依頼でティマを造った。序盤でロックに射殺される。
- ポンコッツ博士
- 声:青野武
- レッド公配下の科学者。オモテニウム発生装置を開発した。
- ブーン大統領
- 声:池田勝
- メトロポリスの大統領。レッド公の影響力を疎ましく思い、市民を扇動してその失脚を企むが、スカンクに裏切られて粛清される。
- ノタアリン
- 声:八代駿
- メトロポリス警視庁警視総監。ヒゲオヤジにペロを紹介する。
- スカンク
- 声:古川登志夫
- 軍を統括するメトロポリスの国務長官[6]でブーン大統領の腹心。ブーン大統領にレッド公逮捕のための軍出動を命令されるが、そのことをレッド公に密告し、逆にブーン大統領を粛清する。
- ランプ
- 声:千葉繁
- メトロポリスの諜報省長官でブーン大統領の腹心。アトラスに反レッド公・反ロボットの革命を持ち掛けるが、スカンクに裏切られ射殺される。
- ハムエッグ
- 声:江原正士
- メトロポリス地下ゾーンの管理責任者。ロックを地下ゾーンに案内する。ティマを破壊しようとするロックを制止して射殺される。
- リヨン
- 声:土師孝也
- メトロポリスの市長。ジグラット完成記念式典に招待される。
- アトラス
- 声:井上倫宏
- ZONE-1のスラム街に住む失業者達の指導者。ロボットの躍進によって失業者が増えていることから反ロボットの革命を起こす。ブーン大統領の支援を取り付けていたが、軍とマルドゥク党に阻止され失敗し死亡。
- フィフィ
- 声:愛河里花子
- アルバートII型の清掃ロボット。ZONE-3の下水処理場でケンイチと出会う。
- エンミィ
- 声:小山茉美
- レッド公に仕えるメイド。ロックに買収され、ティマを引き渡す。
用語[編集]
- メトロポリス
- 世界の産業・経済・文化をリードする巨大都市国家。超高層ビル群が立ち並ぶ地上部とエネルギープラントや下水処理施設、スラム街が広がる地下部で構成される。
- ジグラット
- レッド公が建設した超高層ビル。内部にはオモテニウム発生装置が秘密裏に設置し、最上部には支配者の椅子(超人の間)がある。メトロポリス繁栄のシンボルとなる一方、反レッド公派やスラムの住人からは打倒すべき存在と認識されていた。
- オモテニウム発生装置
- ジグラットの屋上に設置されている兵器。太陽黒点を操作し、地球上の特定の地域に磁気嵐を起こすことができる。人体に影響は無いがロボットを暴走させることができ、レッド公はこれを持って世界を支配しようとした。
- マルドゥク党
- メトロポリスで活動する自警団・政治結社。ロボットが人間の地位に近づくことに反発し、人間の与えた制限を超えた行動を取ったり、暴走したロボットを自警活動の名目で破壊する。常に武器を携帯し、周囲の被害に構わず使用するため、市民からも恐れられる。
- レッド公が設立者で、現在も支援をするなど、事実上、彼の私的な武装組織となっている。
- 地下ゾーン
- 下級労働者や失業者が居住するZONE-1、エネルギープラントが置かれたZONE-2、下水処理施設のあるZONE-3で構成される。地上及び各ゾーン間の移動は厳しく制限され、ZONE-3は一部のロボット以外は立ち入りを禁じられている。
スタッフ[編集]
- 企画:りんたろう、丸山正雄、渡辺繁
- 企画協力:手塚プロダクション
- 製作:角田良平、宗方謙、平沼久典、塩原徹、阿部忠道、長瀬文男、松谷孝征、寺島昭彦
- 監督:りんたろう
- 脚本:大友克洋
- キャラクターデザイン・総作画監督:名倉靖博
- 作画監督:赤堀重雄、桜井邦彦、藤田しげる
- 作画監督補佐:辻繁人、平田敏夫
- 原画 : 小松原一男、川名久美子、戸倉紀元、大橋學、村木靖、小曽根正美、加来哲郎、安藤真裕、野田卓雄、新川信正、多田雅治、新岡浩美、橋本晋治、山田勝哉、及川博志、うえだひとし、本間嘉一、栗田務、遠藤正明、清水洋、井上鋭、笹木信作、入好聡、仲盛文、辻繁人、濱田邦彦、北尾勝、平田かほる、春日井浩之、新留俊哉、遠藤靖裕、宇田川一彦、我妻宏、西条隆詞、木村十司、渡辺章、吉村正純、内田裕、西田正義、三浦厚也、片山みゆき、細居純子、岩佐裕子、川添博基、反田誠二、沖浦啓之、浜崎博嗣、川崎博嗣、箕輪豊、高坂希太郎、川尻善昭、藤田しげる、赤堀重雄、杜多尋光、平田敏夫、金田伊功
- キャラクターメカニック:反田誠二
- レイアウト協力:兼森義則、阿部恒、川尻善昭
- 美術監督・CGアートディレクター:平田秀一
- CGテクニカルディレクター:前田庸生
- 撮影監督:山口仁
- 助監督・コンポジットディレクター(撮影監督):楠美直子
- 音楽:本多俊之
- 音楽プロデューサー:岡田こずえ
- 音響監督:三間雅文
- アニメーション制作:マッドハウス
- エグゼクティブ・プロデューサー:渡邊繁、川城和実、滝山雅夫、藤原正道、遠谷信幸、安田猛、高野力、清水義裕、大月俊倫
- 配給:東宝
- 製作:メトロポリス製作委員会(バンダイビジュアル、ソニー・ピクチャーズテレビジョン・ジャパン、東宝、電通、角川書店、手塚プロダクション、IMAGICA、キングレコード)
キャスト[編集]
- ティマ:井元由香
- ケンイチ:小林桂
- ロック:岡田浩暉
- レッド公:石田太郎
- ヒゲオヤジ:富田耕生
- ペロ:若本規夫
- ロートン博士:滝口順平
- ポンコッツ博士:青野武
- ブーン大統領:池田勝
- ノタアリン:八代駿
- スカンク:古川登志夫
- ランプ:千葉繁
- ハムエッグ:江原正士
- リヨン:土師孝也
- アトラス:井上倫宏
- フィフィ:愛河里花子
- 麻生智久
- 天田真人
- 佐々木健
- 渋谷茂
- 志村知幸
- 杉田智和
- 鈴村健一
- 園部啓一
- 千葉進歩
- 肥後誠
友情出演
特別出演
主題歌・挿入歌[編集]
- 主題歌 「THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE」
- 作詞、歌:minako "mooki" obata/作曲、編曲:本多俊之
- 挿入歌「I Can't Stop Loving You」(愛さずにはいられない)
- 歌:レイ・チャールズ
備考[編集]
- 大友克洋は、本作監督のりんたろうによる1983年に公開された映画『幻魔大戦』においてもキャラクターデザイン・原画で参加し、それが彼がアニメーション制作を本格的に始める契機となった。
- アメリカでの本作品公開直前の2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件は、本作のラストシーンの高層ビル崩壊のシーンの類似性などもあり、アメリカ国内での興行成績に悪影響を及ぼしたと思われる。
- 企画の丸山正雄は、手塚に対する想いを果たすことができたことから、本作品を自身が手掛けた中で最も心に残っている作品であるとしている[2]。
- 原作漫画が描かれた時点での未来社会はレトロフューチャーである。本作には携帯電話のような個人所有の移動体通信機器が登場しない。
私は、原作漫画は第四巻から「この設定で書くことが無くなっている」のではないか、という感じを持っている(ソワンデと金森の対話とか、タヌキの話とか、無理にひねり出した感じを受ける)のだが、アニメは第七話までを見たところ原作の第二巻終了時点がアニメの第八話終了時点に一致する感じだ。そして、第三巻終了でアニメは十二話が終了で、ほぼワンクールになる計算ではないか。しかも、この後(9話から後)、「ちび森氏」の話や、「浅草氏と金森氏が知り合った時の話」という「重要イベント」がある。三人娘の過去の話と現在の「アニメ制作」の話がうまくミックスされて、一番話がまとまった時点でアニメは終わりそうである。これは非常にきれいな「原作とアニメの結婚」だろう。


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ただ、演出的にどうかと思ったのは、年少の視聴者(むしろこちらの方が大事なお客さんだと思う。アニメを家族で見るレベルの、程度の高い親は子供の意見を結構尊重するものだからだ。)が理解困難と思われる個所が何か所かあったことで、そのひとつ、百目鬼氏がなぜ吐いたのか、分からなかった子供はかなり多かったと思う。
もちろん、アニメに関心の高い視聴者なら、浅草氏が演じた様々な状況での足音が、すべて同じ音であることに、SE命の百目鬼氏が吐くほどの嫌悪感を感じたことが分かる。しかし、このアニメは「全年齢向け」という評価を作りつつあると私は思っているので、小学低学年程度の視聴者でもほぼ理解できるような演出が必要だと思う。つまり、「説明抜き」の描写は、通には高く評価され、「それを説明抜きで理解できる俺(私)ってカッケー」となるだろうが、それでは社会全体を巻き込むビッグウェーブにはならないのである。単純な話、あそこで、「みんな同じ音かよ!」と百目鬼氏が一言言ってから吐けば、百目鬼氏が「SE命」の人間であることが万人にはっきり理解されただろう。
まあ、カッコよい演出を取るか、大衆的理解を優先するかは難しい問題だが、NHKは後者をこそ優先させる使命を持った放送局だと思う。
もうひとつは、鴨川、じゃない、水崎ツバメ嬢が、或る種のアニメの絵を短時間で描く困難さを説明する長ゼリフが早口で言われるだけであったことだ。聞き取れなかった視聴者も多かっただろう。しかも、その説明は比喩を使った説明なのであり、せっかくのアニメなのに、なぜ「絵で」見せないのか。比喩のとおり、鎧兜を着た絵描きが壁か何かに絵を描く映像を見せるだけで、その困難さは一発で視聴者に伝わり、腑に落ちただろう。つまり、絵で見せないで何のためのアニメなのか、ということだ。そもそも、アニメに限らず、映画では「説明セリフ」は避けろ、というのは基本常識のはずである。何のための映像なのか。今時の演出家の中には、そういう基本すらロクに学ばず、自分の見知っている出来合いの知識の範囲内だけで物事を処理しようとしていないか。
そんな百目鬼も加わってますます目が離せない映像研、BDBOX絶賛予約受付中です!
金森「予約するかどうか、決めるのはあなた方視聴者なんだッ!!」
eizouken-anime.com/bluray/
#映像研 つるP
ただ、私の目からは、アニメは第四話以降、その部分が薄れている感じも無いではない。魅力の大きな要素を捨ててしまってはマズイのではないだろうか。
いずれにしても、原作漫画に「物語性」の弱さがある以上、アニメならではの「視覚的魅力」をより深く表現するところに、このアニメの生命線はあると思う。
下の記事で赤字にした部分は、原作漫画には無く、アニメ班が独自に付け加えたシーンだが、こういう部分が原作に大きな付加価値をつけている。そこにアニメ化の意義もあるわけだ。
大童:グッとくるシーンでしたね。メカなどの一定の構造を持ったものが近づいたり、離れたりするシーンを描くには、ブースターの間隔など様々なものの比率をしっかりコントロールしないといけません。それを1枚1枚の絵で描いているんだからすごいですよね。
宇宙船の船外ポッドが飛び出る瞬間、絶妙のタイミングでカットを変えて金森氏が壁から飛び出してくるところとか、その緩急のつけ方も素晴らしいですし、飛び出した勢いそのままに金森氏がハシゴをかけるところのスピード感もすごいと思います。
――これまでの放送(取材時は3話まで)で、いちばんグッときた動きはどこですか。
大童:3話で、金森氏が部室内で机を組み立てているシーンで、浅草氏と水崎氏が外から助けを呼んで、金森氏が面倒くさそうに立ち上がる動きです。
あとは、1話「最強の世界!」でコインランドリーに向かう3人のシーンもグッときました。

原作では俯瞰で描いたシーンですが、アニメでは階段を降りる時に水崎氏が手すりに触れるなど、細かい芝居が追加されているんです。その後に続くカットも3人の歩き方にそれぞれ特徴が出ていて、それもグッときました。語り始めるときりがないくらい、グッとくるシーンだらけです(笑)。
映像研の世界に悪の存在はまったく似合わないので、物語性の弱さは、映像研の長所と二律背反的なのかもしれない。(まあ、「のんのんびより」や「サザエさん」のように悪人が存在しないアニメもあるにはあるが、そこにはトラブルメーカーの存在が不可欠なのである。浅草氏がここまではその「お調子者」ぶりでその役割を担っていたわけである。)
なお、私は原作漫画の第四巻を読んで、電撃三人娘の作るアニメの物語性の弱さ(魅力の無さ)を指摘したが、「創作の脚本の弱さが原作第四巻のテーマ」だとは、それが事実なら意外(作者自身がそれを意識していたことが意外)な指摘であり、すると第五巻でこの問題の解決への道が示されるのだろうか。それなら素晴らしいことだ。
なお、伊藤氏の言う「キャラの特性で今後ドラマが生まれない訳なく」には同意しない。キャラの特性(個性のぶつかり合い)から生まれるのは漫才であってドラマではない。まあ、せいぜいが、第三話でのアニメ職人(水崎ツバサ)とプロデューサー(金森さやか)の意見の衝突程度のドラマだろう。
「SHIROBAKO」では、「無数の障害の中で期日内に満足の行く作品を完成させられるか」というサスペンスが「物語」を作っていたが(気づきにくいが、このアニメでは「悪役」もけっこういるのである。)、アマチュアの創作では、そういうドラマも無いわけで、実は「映像研という部をいかにして周囲に認めさせるか」というのが、ここまでの最大のドラマであるわけだ。さて、今後、どんなドラマが可能だろうか。
- 大童 澄瞳 SumitoOwaraさんがリツイート
#映像研 の今のところの弱点は物語が大して動いていないところなのだが、キャラの特性で今後ドラマが生まれない訳なく物語の進展を、焦る事無く見守っている感じ。
余談ながら創作の脚本の弱さが原作4巻のテーマになっているとの噂を目にして、ますます原作の信頼度が高まった。
あまり面白くもなさそうだが、実体験型(VR型)RPGという異世界の中に入って、「防御力に全振り(極振り)する」という、無理めのアイデアをどう処理するのかな、と思って一話めを見たが、まあ、下の文章にもあるようにご都合主義が凄い。フィクションの中のご都合主義を私は全否定する者ではないが、この作品の骨子は、「防御力に全振り(極振り)するとどうなるか」という問題をいかに誠実に考えるかというところにあるのではないか。そこをご都合主義にすると、作品の存在意義も無くなると思う。まあ、一話だけでは確認が不十分かと思って、二話まで見たが、時間を無駄にしただけだったwww
なお、原作は未読で、この種の作品の先行作のひとつである「盾の勇者の成り上がり」も私はあまり好きではないが、あちらのほうが防御力に特化することの問題点を(攻撃タイプの奴隷を育てるなど)一応は論理的に処理していた。
なお、下の評論サイトは、クールに構えすぎていて、「アニメを見る楽しさや喜び」が伝わらないという欠点があると思う。素人のくせに評論家を気取るのは私も同じだがwww
(以下引用)
なろう設定である意味は?

それアリなのッて感じだなー。

そういうものだと割り切って見るしかない。
初期ステータスの割り振りで防御に特化したら攻撃全くが効かなくなったり、
攻撃力がゼロなのに盾で押し潰して敵を倒せたりと、
突っ込みどころが満載です。
防御力の高さを活かしてレアスキルを沢山ゲットできるというのも、
ご都合主義以外の何物でもないですし。
その為ストーリーもこれといって見所が無く、平坦です。
ただ、こうした問題点は多くの「なろう系」に共通するものなので、
いちいち細かく批判していても仕方がありません。
今作に対して感じる疑問は、
なろう設定にしたことによって、何か良いことあるのかという点。

そもそもこうしたご都合主義な設定が多くの批判を受けつつも「なろう系」の人気があるのは、「周りから称賛されたい!」とか、「可愛い女の子にモテたい」とか、そういった欲望や妄想を主人公に自身を投影することで擬似的に満たせるからなのではないでしょうか。
ですが、今作のメイプルはリアルでもゲーム世界でも女の子です。
これでは、自身を投影して楽しむのは難しいと思います。
防御力の高さが注目されて、イケメンプレイヤーからアプローチを受けまくる逆ハーレム物として描くなら分かります。
まあ、キャラ紹介からそんな展開にはならないことは分かっていますけど。
そのため、何のためのなろう設定なのかが良く分かりません。
純粋になろう設定が好きな人向け?
【終わりに】

というわけで、「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」第1話の感想でした。
まだ初回なので何とも言えない部分はありますが、内容面にこれといった魅力を感じられませんでした。
防御力特化は1話を見る限り、デメリットにしかなっていなかったように思います。
「可愛い女の子を見ているだけで幸せになれる」というような感性の方なら楽しめるかもしれませんが、そうじゃない人は面白さを見出しづらいのではないでしょうか。
「キャラにはあまり魅力は感じなかったけど、ここが良かった!」という人がいれば、参考までに何が面白かったのが教えて欲しいですね。

シンプルに面白くない。4点。

何を楽しめばよいのか分からんな。
3点か4点だけど、まあ作画は悪くなかったし4点かな。
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆(4点)
(以下引用)
マチェット所持、法律は?
y.h_marubatsuさんの投稿
皆さんから、素朴な疑問として、良くマチェット所持は日本では銃刀法違反にあたるのでは!?と、質問を受けたりしますが、、、、安心して下さい、大丈夫ですよ!日本の法律的にはマチェットくんは斧や鉈や、農作業の鎌、台所の包丁と同じ扱いの物なんです。(マチェットは、生活刃物と呼ばれる刃物に分類にされています。)かと言って、むき出しでマチェットを振り回しながら歩いていたら、即御用になってしまいますので、ご用心を。
xixrxaxmxdxさんの投稿
写真のような、切れ味するどい日本刀は、持ち歩くのに許可が必要です。ですが、マチェットの様に生活刃物と分類されている刃物類は、倫理や常識の範囲で、正当な理由で所持する、または使用する分には法律には触れませんので、ご安心ください。日本のアウトドアシーンでは、まだまだあまり一般的には馴染みがないかも知れませんし、マチェットをご購入される前に法律的に大丈夫かと不安に思うかも知れませんが、大丈夫です。しっかりした知識を持ちながら、楽しく安全に、カッコ良くマチェットを使いたいですね。
なお、前出の漫画家氏は、「キャラの顔が毎回違う」とも言っていたが、これも実作者らしい鋭い指摘である。ただし、それが悪いというのではなく、「アニメーター(あるいは原画マン)」によって顔が少しづつ違うということも、鑑賞のポイントと見るべきアニメだと思う。
浅草氏が延々と同じ麺を啜り込んでいる場面も、それを「アニメ制作における省略の技法をメタ表現している」と書いてあるファンのツィートもあり、多面的に見ることが可能なアニメのようだ。
ちなみに、その漫画家のツィートは下のようなもので、これは批判の言葉ではないと思う。また、「毎回キャラが違う」を私はキャラの顔が違うと捉えたが、個性の変化があるという意味にもとれる。特に水崎氏が浅草氏に感化されたような言動を前半でしていたのは、原作漫画には無い表現だったと思う。(それはそれで面白いわけだが。)
映像研ファンが、こうした発言を「悪意のもの」と受け取らないように願いたい。こうした指摘は、むしろ鑑賞の良い参考になるのである。