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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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いや、だから脚本家は誰だよwww
原作ありのスペースオペラをテレビアニメに落とし込むなら脚本家の腕が鍵になるのは明白だろうに、その名前が予告編にすらはっきり出てこない。脚本というのをどこまで馬鹿にしているのか。

ウィキペディアで確認すると、脚本担当は監督の肥塚正史本人で、最後のあたりを川口友美とかいう人との共同脚本にしたらしい。つまり、監督自身が途中から大失敗作だという自覚があったため、予告編にも脚本家名を出さなかったのだろう。

なお、ここ(下記引用)には肥塚を「進撃の巨人」の監督と書いているが、実際は肥塚(二期三期監督)の上に荒木哲郎(アニメ「デスノート」の名監督。「進撃」の一期の監督。つまり、「進撃」の方向性を決めた監督だ。)が総監督として存在したようで、その際にも肥塚には脚本経験は無い。
邪推だが、原作自体、かなり「とっ散らかった」話ではないだろうか。
壮大な話をまとめるのは非常に困難で、映画やアニメはむしろ、短い話を「膨らませる」ほうが成功作になりやすいのである。それだと、原作の美点を生かしながら、いくらでも「見せ場」(視覚的な山場)を入れることができるからである。
私は見ていないが、田中芳樹のスペオペ(ヤンとかラインハルトのあれ)も、アニメでは原作の名場面やエピソードを「削る」のにかなり苦労したと思う。しかし、それでもあれは「短いエピソードの連続」だからアニメ化できたのだ。さて、冲方丁の原作には、そうした短いエピソードの魅力はあっただろうか。下の記事だと、やたらに登場人物を出しながら、それぞれの掘り下げはまったく無かったのではないか。キャラの人形化が起こっていないか? 〈そこへ判官出でてきて「さしたる用もなかりせば」とて退場す〉、となっていないか。

(以下引用)

Netflixアニメ『ムーンライズ』。本作品について、米Gizmodo内io9にてIsaiah Colbert記者がレビューをしています。米国の文化圏から見て、本作はどのように映ったのでしょうか? 以下、レビューです!

経歴あるクリエイターたちによって生み出された『ムーンライズ』ですが、惜しい部分もありました。

本作は、『進撃の巨人』で知られる肥塚正史氏が監督を務め、『鋼の錬金術師』作者の荒川弘氏がキャラクターデザインを担当しています。さらに、原作は『蒼穹のファフナー』でシリーズ構成や脚本を務めた作家の冲方丁氏によるもの。

こうした背景もあり、『ムーンライズ』は『スター・ウォーズ』や『宇宙戦艦ヤマト』のようなハイクオリティなスペースオペラになることが期待されていました。

『鋼の錬金術師』と『進撃の巨人』。古いアニメファンも、新しいアニメファンも魅了するようなコラボレーションが実現したといえる本作は、リリース前のプロモーションには苦戦したとはいえ、失敗するようにはまず見えない作品です。

しかし実際に見てみると、SFアクションシーンやアニメーションは素晴らしい一方、シナリオがかなり苦戦しているように感じられました。

『ムーンライズ』どんなお話?

本作のあらすじは以下の通り。

『ムーンライズ』の地球は、戦争や差別、汚染などから解放されたユートピアのように見える近未来世界。この世界は全人類から全幅の信頼を置かれたAIネットワーク「サピエンティア」の下に成り立っているものです。サピエンテティアの広範な取り組みの一環には、かつての地球が抱えていた問題を解決するための、犯罪者や汚染物質を月に隔離する月開発プロジェクトがあります。

この計画が火種となり、月面の反乱軍、サピエンティアの信奉者たち、地球連合軍、3つの勢力間での内戦が勃発することに。月の反乱軍によって家族を奪われた主人公・ジャックは復讐を誓い、地球軍の調査兵として月へ向かうことを決意するのでした。

『ムーンライズ』のココがよかった

Image: Wit Studio/Netflix
Image: Wit Studio/Netflix
『ムーンライズ』はハリウッドの大作スペースオペラのような壮大さがあり、才能あふれるクリエイター陣の名声に恥じないものでした。そびえたつCGの宇宙貨物船は、船首から船尾に至るまで、精巧なデザインになっています。

戦闘アクションも素晴らしく、無重力状態で画面をなめらかに滑りながら戦うような戦闘は、『進撃の巨人』の立体機動装置などを想起させるものです。

また、本作は重厚な政治的テーマを取り入れており、現代の世相を反映したようなものになっています。サピエンティアを信奉する者と反乱軍の分断などは、非常に現代的と言えるでしょう。

さらに、本作には「エングレイブ」という魅力的なSF技術が登場します。人々は、この技術を使い、サピエンティアによって作られた特殊な物質を、刃物、銃、弾薬などの武器に変換することができます。エングレイブの設定などは比較的ルーズですが、この作品のクールな要素であることには依然変わりありません。

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くわえて、キャラクターデザインにも魅力があります。ジャックやフィルといった主要キャラは荒川弘氏らしいキャラクターデザインを保ちながら、さまざまな個性を感じさせる仕上がりです。

こうした要素を踏まえれば『ムーンライズ』は大傑作となりうるポテンシャルがあるはずですが、シナリオの面での苦戦がボトルネックとなってしまいました。

シナリオ面の問題
物語中盤に差し掛かるころ、それまで非常に魅力的であったシナリオが急に失速し始めます。この背景には、本作特有の奇妙な物語展開があるように思われました。

序盤は、政治用語や同盟関係、宇宙領土といった、完成度の高いSF作品らしい要素が満載なものの、中盤以降の変則的な時系列によってこの基盤は無駄になり、その深みが失われてしまっているのです。

時系列が何年も経過しているのにも関わらず、それがなかなか言及されないシーンでは、視聴者はシナリオに置き去りにされたような気分に。本作はこうしたフラストレーションを感じたり、人物の思惑を理解するのが難しかったりする場面があります。

多数の要素を織り交ぜようと試みたにもかかわらず、本作はその一貫性を維持するのに苦戦し、物語は、感動的なシーンを省いた総集編映画のように感じてしまいました。

結果、18話と話数は多いにも関わらず、重要なディテールや説明が欠落しているという感覚を視聴者に与えてしまったのです。

キャラクターの掘り下げがもったいない
さらに、このようなリズムの悪さは、見事にデザインされたキャラクターにも影響を及ぼしています。主要キャラ以外の人物は、印象的なビジュアルであってもテンプレート的な役割に留まり、物語的な必然性があまり見えません。

関係性や個性など、彼らについて有意義な掘り下げはエンドロール内で行なわれるため、皮肉なことにNetflixの自動再生によってスキップされてしまいます。

さらに気になった部分は、政治的陰謀と各派閥間の政変をめぐる緊張感を捉えきれていない点。政治的対立における鋭い心理描写は、唐突な第4の存在の登場によって鈍化し、人間ドラマの勢いが失われています。

結局、『ムーンライズ』はテーマ、アクション、複雑なプロットを一本にまとめようとするものの、見事な結論には到達できていないという印象に。

クライマックスも、序盤の政治的な複雑さを回避するような形になっており、初期の期待感を裏切るものになっています。アニメのアクションは非常に素晴らしかっただけに、シナリオ面が残念で、政治的なアプローチも惜しいものになっているように感じました。


『ムーンライズ』の全18話はNetflixで配信中です。


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ためしに「デデデデ」(正式なタイトルは覚えきれない)を見てみたら、冒頭に吉田玲子という名前が出てきて驚いたので第一話(ゼロ話)を最後まで見たが、脚本担当ではないようだ。構成担当だろうか。吉田玲子にまったく似合わないダークファンタジーで、画面がほとんど暗い上にキャラが全員不細工な顔である。監督名は確認していない。まあ、浅野いにおという漫画家のキャラはだいたいそうなのではないか。同業漫画家の間での評価が高いという印象だったが、要するに緻密な構成の漫画を描ける、あるいはキャラ以外の部分、たとえばアクション画面が上手いとか、そういうものではないか。
いずれにしても、第一話から子供がふたり殺されるという殺伐さで、このまま見続ける気もしない。もともとアニメに娯楽以外は求めないし、殺し合いを娯楽として見ることは私には不可能である。しかも、殺されるのが子供ときては、視聴に堪えない。

同じように崩壊世界・終末世界を描いても、「天国大魔境」や「ヨコハマ買い出し紀行」のような娯楽性(視聴者の精神的救い。前者ではユーモアとキャラの魅力、後者の場合は抒情性)がある作品と無い作品では大違いである。
何か、見たことのないものばかりだなあ、まあ、趣味が違うか、と思っていたら、別スレで「馬むすめシンデレラグレイ」を「シングレ」と略していた。
まあ、面白いよな。
ついでに「ウマ娘プリティダービー」も見たが、私はシングレのほうが好みである。オグリのあのアホっぽさが抜群にいい。何で、馬鹿な女の子は可愛いのだろう。
ちなみに、「ウィッチ・ワッチ」を見たばかりだが、こちらもS級である。赤尾でこ脚本で面白いのを初めて見た気がする。原作と監督がいいのだろう。この魔女っ子もかなりアホである。

なお、「プリティダービー」の真の主役的なサイレンススズカは、私には「競争中の故障で薬殺された」悲劇の馬というだけの印象しかなかったが、ウィキで見ると、「もしかしたら史上最強馬ではないか」というくらいの名馬だったようだ。競馬というのは年度によって名馬がそろう年があるので、その中で一番というのが史上最強という可能性があるわけだ。サイレンススズカに負けたエルコンドルパサーは凱旋門賞で2着した凄い馬である。つまり……。

(以下引用)

今期アニメの格付けしたぞ!!!
2025年04月14日 12コメント アニメ
skklll

1: 名無しさん ID:otakumix
Dアニ限定です

S 忍者と殺し屋、シングレ
~~~~~覇権の壁~~~~~~~~~~~~~~
A ざつ旅、ボールパーク、阿波連さん、mono、飯うまし
B 魔女死ぬ、ガンダム
C サマーポケット、ロック淑女
~~~~~面白さの壁~~~~~~~~~~~~~~
D スライム300年、工房主
E 治癒師
~~~~~1分切りの壁~~~~~~~~~~~~~~
鼻血、星間国家
見たいアニメが無いので、これまで食わず嫌いしていた「ウマ娘」のアニメを見てみたが、これがかなり優れたアニメで、「競走馬を人間の少女の姿で描く」という、モラル的問題があるにしても、アニメ作品としてはB+くらいある。Aにしないのは、古い競馬ファンには、作中のレース結果は分かっているだろうからだ。もっとも、現実そのままかどうかは分からないが、今回の「シンデレラグレイ」の主人公であるオグリキャップについては、「笠松競馬場」出身である、という、「地方出身の根性娘」という路線は現実に沿っている。もちろん、現実のオグリキャップは牡馬だが、そこは作品の基本コンセプトとして、全部「ウマ娘」になるわけだ。
私は、アニメ制作者の手腕を、キャラのギャグ顔やギャグのレベル(新しいか古いかではなく、ちゃんとギャグとして機能するかどうか)で測るのだが、それもなかなかいい。脇役の「人間たち」のキャラ絵もいい。老人はちゃんと老人の顔である。(これが描けない漫画家やアニメーターは多いのである。)つまり、アニメ制作陣に「手腕」がある。
なお、「学園もの」としてもかなり楽しい内容である。学園ものの「お約束」の出来事・事件が大半だが、見せ方が上手いから面白い。

なお、「シンデレラグレイ」とは、オグリキャップが葦毛馬で、葦毛馬は若いころは灰色だからである。もっとも、引退後のオグリキャップが白馬になったかどうかは知らない。

(追記)第二話の中のコメントのひとつ。オグリの新馬戦の話。


    • 154. アニメ好き名無しさん
    •  
    • 2025年04月14日 23:06
    •  
    • ID:vygLMWut0 >>返信コメ

    • >>151
      だぶんこのレース史実の新馬戦を元にしていますよ
      10頭立てでしたし1番にマーチ、5番にオグリ
      道中6番の馬(リードウォーク)にぶつけられて不利を受けるのも史実通り
      何でゲートに入るのが後になったのかはわかりませんけど
 
これまでまったく見る気がなく、評判も聞かない「魔王2099」だが、見てみると案外な拾い物で、冬アニメの中では「悪役令嬢転生おじさん」の次くらいにランクされる好アニメ、上出来のアニメなのではないか、と思う。
キャラ絵が「どこかで見たような絵柄」であるのがやや弱点だが、見ているうちにキャラの個性とキャラの顔がぴったりしている感じになってくる。ギャグの質もいい。
一番いいのは「キャラが生きている」ことだろう。主人公の魔王も悪くないが、その周辺の女性キャラがいい。性格が可愛い。なお、私が好きなのは悪役の秘書的存在の「冷酷女史」キャラ(声は伊藤静だったか。オーバーな英語イントネーションが面白い。)である。もっとも、魔王が主人公だから、「悪役とは誰だ」という問題もあるが、まあ、この魔王は昔の「働く魔王さま」みたいな、「いい奴」でもありながら魔王という職務に忠実なだけなのである。
なお、舞台は近未来の日本の新宿である。で、魔王が生活のためにユーチューバーになったりする。知名度があがり、魔王への愛憎の感情が増大すると魔王の魔力が上がるらしい。
第8話くらいまで見たが、このあたりから「学校生活」が舞台になるので、ますます好みである。教師のマグ・ロサンタとやらいう女(声は日笠陽子)がなぜか中国イントネーションで面白い。そういう細部に監督や演出のこだわりが出ていて、丁寧な仕事だなあと思う。

(追記)

11回まで見てかなりがっかりした。7回までで終わるべきアニメである。あるいは、お気楽アニメにすべきであった。学園ものどころか、話がどんどん陰惨になり、視聴する楽しさゼロになる。まあ、原作がそうなのだろうが、書いている当人はそういうのが「面白い」とか「凄い話だ」とか思っているのだろう。一種の中二病か。こういう残酷な話を考えられる俺ってスゲー、というつもりなのだろうか。当初のキャラ(特に女性キャラや主人公の魔王)と話の内容があまりに合わない。
某映画評論ブログの初回の記事で、この筆者は「世間が高評価している作品」を酷評することがあり、その意見に私も納得することが多いのだが、この回に関しては、私と正反対の意見なので、参考までに私の評価を言えば、個別評価は別として、トータルで(5点満点として)4.3という評価、つまりかなり高評価である。
いや、私はこういう「機械人形との恋」というのがなぜか好きなのであるが、それは「神秘の世界エルハザード」の後遺症かもしれない。

個別評価で言えば

コンセプト 5点
カメラワーク 4点
ビジュアル 4点
脚本 4点
総合 4.25点

か。さらに言えば、学校唱歌(題名は忘れた「月無きみ空に~」で始まる星空の歌)を歌無しで使った哀切さが効果的だった。


(以下引用)


今回より始まった私流刑囚がその時々で見た映画を紹介するコーナー、「流刑囚の映画千夜一夜物語」第一回は『planetarian~星の人~』(’16日)。


 このコーナーではまず最初に映画を「コンセプト」「カメラワーク」「ビジュアル」「脚本」の4つの観点から5点満点で評価し総合評価を下したいと考える。




というわけで本作の5段階評価は…

コンセプト…1.5点
カメラワーク…1点
ビジュアル…1点
脚本…1点
総合評価…1.1点


 この作品はフォロワーの方の推薦で鑑賞することになった(おそらくそうでなければ見ることもなかっただろう)のだが、想像していたよりもつまらなかったのがある意味意外であった。


 一言で言えば「普通の深夜アニメ」であり、「この作品でしか見れない何か」を見出すことは残念ながら出来なかった。



 まずは「ビジュアル」の問題である。「映画のビジュアル」の例でわかりやすいのはクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』における「直角に折れ曲がった都市」であろう。このイメージを予告編や序盤で提示することによって観客は「これがどんなビジュアルを伴った映画なのか」を直観的に理解することが可能となる。また同じく「映画におけるビジュアル提示」を強く意識していると思われる作家が新海誠だ。新海誠の映画はその具体的内容を知らずとも予告のワンショット、その画面の色調を見ただけでそれが「新海誠の作品」であると理解することが可能だ。


 翻って本作の場合諸々のデザインから画面の色調に至るまですべてが「よくある深夜アニメのそれ」でしかなく初見で「これ」というインパクトを与えることができない。「凡百の深夜アニメであること」を作り手たちが提示したかったわけではあるまい。



 次に「コンセプト」の問題だ。所謂「ポストアポカリプス」と呼ばれる舞台設定は特に珍しくはない。人間の文明は”時ととも”に滅亡崩壊していく可能性があるのだが、それに対極する概念として本作では「星空」がある。「核の冬」によって「星空」をみることができなくなった本作の人類は「プラネタリウム」という「偽の空」によって擬似的により不変(時間による影響が知覚されにくい)な世界の存在に触れることが可能となる。


 しかしここで問題となるのはその描写だ。前述の通り本作はそのビジュアル的な弱さのせいでこの「プラネタリウム」という「主要モチーフ」に説得力を持った描写をするこができていない。


 百歩譲って「星空」を説得力ある形で描写することができないのだとするならば「その周辺」に説得力を持たせる必要がある。例として本多猪四郎監督の 『空の大怪獣ラドン』や『三大怪獣 地球最大の決戦』を見てみよう。


 まず『ラドン』ではラドンの出現以前に「炭鉱での連続殺人事件」が描かれる。この「殺人事件」にはラドンという「主要モチーフ」は関与していない。この事件の真犯人はメガヌロンという巨大なヤゴ、つまりは「周辺モチーフ」であり、このヤゴを捕食する存在として初めて主要モチーフたるラドンの存在が浮き彫りになる。次に『三大怪獣』。この作品においてもまず描かれるのは「流星」であり「王女の暗殺計画と失踪」である。こうした一見関係ない「周辺のモチーフ」をちりばめそれぞれの線を辿っていったその先に本作の主要モチーフたる「金星の文明を破壊した怪獣キングギドラ」が待っているのだ。


 さて、本作『planetarian』においてはこうした「周辺のモチーフ」の描き込みが圧倒的に欠如している。「核戦争後の過酷な生活」はあくまでも記号的なそれと描かれるに留まり、それが観客の五感を刺激し納得させる描写にまで昇華されていないのだ。これによって本作は「主要モチーフ」たるプラネタリウムの存在に説得力を与えることができなくなってしまった。また(これも「ビジュアル」の項との関連であるが)プラネタリウム以外に関してもキャラクターやメカのデザインなどどれも(良く言っても)平凡で「この作品ならでは」の何かを訴えかけることができていない。



 また脚本も問題である。そもそもこの作品は所謂「泣きゲー」と呼ばれる美少女ゲームの映画化であり「観客を泣かせる」ということに主眼が置かれている。個人的な好みはさて置きそのコンセプト自体はまあ良いとして、果たしてこの作品で泣くことができるのであろうかという疑問がある。確かに様々な映画サイトのレビューを見るに「泣けました」的な感想は多いのであるが個人的にはこれが信じられなかった。


 これも「ビジュアル」や「コンセプト」で語ったことの繰り返しになるのだが本作に登場するロボットの言動(の描写)などはほとんどがテンプレ、クリシェでしかない。主人公に贈り物をする、転んでも泣き言を言わず主人公について来るといった誰でも思いつきそうな言動で「健気さ」をアピールしているだけだ。そこにはなんの捻りもオリジナリティもなく作り手のあざとさだけが伝わってくる。


 また展開に関しても急すぎるのではないかと思わされる。作中の時系列がコロコロ変わるのだがその繋ぎ方も上手さ(必然性)があるわけではないように感じた。



 長々と記述したが本作は一言で言えば「失敗作未満」だろう。まず「描きたい何か」がありそのアプローチに失敗したとすればそれは「失敗作」となる。しかし本作はまず「何を描きたいのか?」がはっきりとは分からないのだ。「描写」どころか「コンセプト」すらろくに設定できず、しかし観客の「泣く」という反応を期待するのはあまりにもご都合主義が過ぎるのではないだろうか。

「コードギアス」は何度も見るかどうか迷ってきたが、やはりあの絵柄(クランプ)が生理的にダメで見ることができない。いや、大昔に第一話だけは見たが、少しも引き込まれなかった。ちなみに、クランプの絵柄はいつも同じではない。木之本桜(「カードキャプター桜」だったか)とかの頃の絵はまともだった。それをクランプの大将格の女が強引に変えたと思う。それから間もなく、クランプの時代は終わった。つまり、絵柄変更が嫌われたと思う。
「シュタインズゲート」は第一話が無理で、何度も挫折したあと、最後まで見通したが、まあ、ふつうのSFアニメである。ただ、仲間内の会話の大半が(声優の演技も含め)気持ち悪い。ストーリー自体は、よく分からない。真面目に理屈を考えるほど入れ込んでいなかったからだ。その、タイムトラベルの理屈が話のキモだったとしたら、見る人を選ぶアニメだろう。
「あの花」がつまらないのは何度か書いた。子供(高校生)の話だから大人にはつまらない、という話ではない。そもそも、話に引き込まれる要素が無い。特にキャラがすべて魅力が無い。幼馴染が子供のまま幽霊になって出てきたから何だと言うのか。お前ら、何年も忘れていた相手だろう。これが一部で話題作になったために、その脚本家が大御所づらしているのがかたはら痛い。

(以下引用)

3大過大評価アニメ「あの花」「コードギアス」「シュタゲ」
2025年04月02日(水) 20:00
ネタ
22コメント
2: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:00:37 ID:DacD

136819

ギアスは1期だけならすき



4: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:03:02 ID:03cI

あの花見たけど普通におもろかった
でも絶評するほど面白くはない



6: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:06:19 ID:6Axe

まどマギは?



7: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:07:47 ID:rtNS

ぼざろ



8: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:12:58 ID:jj4B

大正野球娘



9: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:14:31 ID:Ycu6

あの花はそもそも見てねえから何も言わんが
コードギアスとシュタインズゲートはマジで面白かったから却下で



16: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:16:30 ID:ktse

>>9
コードギアスとかアホな主人公に無茶苦茶なストーリーなのに
厨二心をくすぐる何かがあるんやろな
子猫が人間のヘルメット被って逃げ回って捕まえられないのは草生えた



26: ああ言えばこう言う名無しさん 25/03/28(金) 19:20:04 ID:QHJg

シュタゲはラストスパートのおかげで許されてる

こいつが天下を取るなら日本人のIQは20くらいだろう。
私は一応、(2話連続なので)2話まで見たが、あまりの馬鹿馬鹿しい謎解きに、見ているこちらが死ぬかと思った。そうすれば、「テレビ視聴中、謎の変死」で、推理ネタになっただろうww
要するに、新コロワクチン押しで製薬会社その他に功績を認められてのコネアニメ化である。

5 名無しみくす 2025年04月03日 01:55
煽りん坊の医クラが原作のやつだろ?

スレ立てした馬鹿も「素養」の使い方がおかしい。国語の素養ゼロである。素養とは「基礎的教養」の意味だ。ヒットできる「素材」ではあった、と言うのが正しい。まあ、言い方としては、の話だ。この原作でヒットできると思った制作委員会が低能である。
低能でも(家が金持ちなら)医者になれるし、(レベルは無視したうえで)推理小説も書ける、という点では低能の方々を勇気づけたかもしれない。

(以下引用)

アニメ『天久鷹央』←こいつが天下取れなかった理由
2025年04月03日 21コメント アニメ
uhrtszatj

1: 名無しさん ID:otakumix
素養はあったはず


2: 名無しさん ID:otakumix
天久先生が痛々しくてみてらんない

3: 名無しさん ID:otakumix
作画崩壊
謎ときがコナンレベル

4: 名無しさん ID:otakumix
ゴミアニメの素養はあった

5: 名無しさん ID:otakumix
やたらイキってるけど男いないと何もできないチビ

6: 名無しさん ID:otakumix
知的すぎた
バカには合わない

7: 名無しさん ID:otakumix
ヒロインの性格がね…
あれで本当にガキだったらまだ可愛げあるんだけど成人であの情緒は痛すぎる

8: 名無しさん ID:otakumix
コナンみたいに一話とか二話完結かと思ってたら微妙に話つながってて訳わかんなくなったわ

9: 名無しさん ID:otakumix
素養っなんの素養だよ
新しい要素何も無いだろ

10: 名無しさん ID:otakumix
医学の話してる時は面白いけど人体発火の話はあほかとおもった

11: 名無しさん ID:otakumix
>>10
創作物で楽しめよ

12: 名無しさん ID:otakumix
1クールで3回実写特番

元から予定されてたってのが逆になんで3回もやったの?って

13: 名無しさん ID:otakumix
子供のセンセーだからしゃーない

14: 名無しさん ID:otakumix
映像化って難しいなって
文章なら叙述トリック使えても
映像だとね

16: 名無しさん ID:otakumix
幼稚すぎる

17: 名無しさん ID:otakumix
なんかあの閃いた時の音楽と指の動き見てると小っ恥ずかしくなってくる

18: 名無しさん ID:otakumix
原作が小説ってことは
ああいうガリレオみたいな演出はアニメスタッフが作ってんのか

19: 名無しさん ID:otakumix
>>18
映像化ってそういうもんだろ
それが映像の価値なんだから

20: 名無しさん ID:otakumix
2話まで見たけどオチがしょぼかった
あと青い血が云々がなんか単純に気持ち悪かったんだよね

26: 名無しさん ID:otakumix
最後は相棒の空手の暴力で解決するとこも稚拙だよな

29: 名無しさん ID:otakumix
これ中の人が佐倉綾音ではなく
阿澄佳奈とかだったらまだマシだった

33: 名無しさん ID:otakumix
>>29
これだったらとりあえず3話目くらいまでは見ようかなという気になったわ

30: 名無しさん ID:otakumix
1話見たときは今季最優先で視聴しようと思ってたのに優先度めっちゃ下がったわ
やっぱ天久先生のイキりがいけなかったのか

31: 名無しさん ID:otakumix
>>30
見た目子供だからギリ許されるけど
大人がやったらただのパワハラだからな

34: 名無しさん ID:otakumix
途中途中でわけわからん企画いれたから
あとはドラマ版ヒロインの影響

Comment-コメント-

1 名無しみくす 2025年04月03日 01:20
ただただ主人公が不快なだけのどうでもいい作品だった。
作者の手腕が稚拙でみてられないレベル。
2 名無しみくす 2025年04月03日 01:23
主演が佐倉綾音だから
3 名無しみくす 2025年04月03日 01:23
作画崩壊
4 名無しみくす 2025年04月03日 01:34
天下が取れる要素あったか?
5 名無しみくす 2025年04月03日 01:55
煽りん坊の医クラが原作のやつだろ?
ふさわしい末路だわ
6 名無しみくす 2025年04月03日 02:11
特番3回ってやる気あんのか(笑)
7 名無しみくす 2025年04月03日 02:48
作画崩壊と部屋に異常な数のトイレットペーパー
8 名無しみくす 2025年04月03日 03:01
ガチでドクターハウスのパクリ作品だし
アメリカの医療ドラマの主人公女に変えただけだぞこれ
9 名無しみくす 2025年04月03日 03:30
そもそもストーリーが面白くない
10 名無しみくす 2025年04月03日 04:10
元々お前ら以外の層からそれなりの評価を受ければいいって作りだろ
11 名無しみくす 2025年04月03日 04:53
作画特番
原作読んでた俺が見なくなってた
12 名無しみくす 2025年04月03日 04:53
ドラマの方に話題を取られた。
薬屋のひとりごとと被っている。
13 名無しみくす 2025年04月03日 05:18
こんな端役にこの人が?と思ったら犯人だったりで声優で予想が出来たアニメ
14 名無しみくす 2025年04月03日 06:35
主役がゴリ鼻ブス佐倉だから。ドラマ版も主役がゴリ推しパワハラ橋本だから爆死確定だな。
15 名無しみくす 2025年04月03日 06:42
痴的すぎた
バカにすら合わない
16 名無しみくす 2025年04月03日 06:54
>>2
俺もそれで0話切りした
17 名無しみくす 2025年04月03日 07:31
オタクに作画のまずさを指摘されまくって終わった印象
個人的には気にならなかったけど
18 名無しみくす 2025年04月03日 07:34
>>1
話の内容はおもしろいけど主人公の決め台詞が馬鹿っぽいのと人が目の前でら死にかけてるのに救助活動よりも説明して家族が必死なのシュールすぎて先に救急車呼べやってなったわwあのシーン考えたのアホ過ぎ
19 名無しみくす 2025年04月03日 07:38
>>4
キャラデザからして無理や
20 名無しみくす 2025年04月03日 07:48
映像面での見栄えの良さ・説得力の作りが厳しかったとしか
別にこれだけじゃなく他の推理"小説"原作のアニメ全般に言えるけどさ

21 名無しみくす 2025年04月03日 08:19
原作力が
メダリストの5000億分の1だから
創作の参考にするためには優れた作品よりダメな作品を見て、どこがなぜダメなのか研究するのがいい、という話があり、私も、そうだろうな、と思っている。もっとも、本当に才能のある創作家は、他人の作品を参考にするまでもなく、自分が作りたいものが最初からあるのではないか、とも思う。
というのは前置きで、食事のお供に見るアニメが払底しているので、前にも見た「Sクラス娘」を(研究目的も兼ねて)再視聴しているのだが、本当にダメアニメだなあ、と思う。素人が西洋中世風異世界アニメを見て作ったような作品で、その描写のひとひとつが、見ているこっちが恥ずかしくなる。つまり、どこを取ってもどこかで見たようなデティールなのである。特にギャグは、まったく笑えないし、アニメとしても、場面のあちこち不具合だらけ(たとえば、バトルの最中に味方同士が口喧嘩をして、相手はそれをそのまま待っているなど、不合理の極みである。)で、「とりあえず、それらしく作ってみました」という感じしかしない。
唯一の長所は、真の主人公と思われるベルグリフという中年男の視覚的造形も、性格も非常に好ましいことで、彼が出る場面以外はほとんど糞である。彼の何がいいのかというと、彼は冒険初期の段階で失敗して片足を無くした男で、その経験からか非常に謙虚で誠実な性格である、ということで、実は剣の達人なのに、それをまったく誇らない、というところが視聴者に好感を持たせるからだ。
で、ひとつ疑問なのが、このアニメは監督と総監督がいるのだが、どちらも私の知らない名前だ。アニメの出来のひどさから見ると、どちらもほとんど素人なのではないか、と思うが、なぜ監督と総監督がいるのだろうか、というのが疑問なのである。
この、総監督を置くというやり方は失敗のもとだと思う。「スパイ×ファミリー」がその例で、一期で素晴らしいアニメを作った人物を二期では総監督に棚上げして、他の人物が監督を務めたが、これが一期の「見えないフレーバー」がまったく無い作品になったのである。どこがどうと口では説明できない良さが一期にはあったのだが、二期では視聴者にはその欠如(これはOPアニメだけで明白に分かる。一期のOPは、誰も言わないが、テレビアニメ史上最高に見事なものであった。)が敏感に伝わって、視聴率的に惨敗となったわけである。
つまり、毎度言うが「渡河の途中で馬を替えてはいけない」という鉄則を知らない馬鹿がこの世には多いということである。
同じジブリスタッフが作っても、宮崎駿が監督するのと他の者が監督をするのでは天と地の相違があるのは、そういう「見えない(口で説明できない)フレーバー」の違いである。

あまりに漠然とした言い方なので、具体的に言えば、作品の細部の細部までこだわる完璧主義が、そのフレーバーの正体だろう。監督が、自分の頭の中にあるものを完全に作品の上に表現されるまで妥協しない、という徹底性である。


海外の批評だが、「天空の城ラピュタ」の批評としてほぼ完璧だろう。

(以下引用)

● 「宮崎の強みが全て出た作品で、恐らく彼の最高傑作」 男性 ベルギー ブリュッセル
  評価:★★★★★★★★★★

 この映画のサウンドトラックを聴いていると、映画のシーンがありありと目に浮かび、熱いものがこみ上げてくる。ドライアイ気味の僕にはありがたい。「ラピュタ」はこれまでに2回観たけれど、むしろ、まだ2回「しか」観ていないことを恥じるべきだと感じる。

 宮崎の作品は全て鑑賞したが、どれもが傑作だった(ナウシカは除く。素晴らしい原作漫画に比べれば、今いちの出来だと感じた。)ただ、時として彼の長所は短所にもなり得るようだ。高畑監督の傑作「火垂るの墓」に比べれば、「千と千尋」はあまりにポジティブで素朴過ぎるように思えるし、「もののけ姫」は倫理観が強く出過ぎているように感じる。でも、「ラピュタ」にそんな短所は見当たらない。「ラピュタ」のストーリーには、宮崎のストーリーテラーとしての能力がフルに発揮されている。もちろん彼の倫理観も出てはいるけれど、それが超自然的な世界観やユーモアの中にうまく編み込まれていて、どんな年齢の人も完璧に楽しめるようになっている。
 
 メインキャラクターの描かれ方は非の打ち所がない。恐れや疑問を抱きつつ、困難に打ち勝っていく彼らの個性が見事に表現されている。ストーリーが展開するペースも完璧だ。と言うより、これはもはやブラックホールのようなものだ。自分の存在全体が物語に引き込まれてしまうような抗いがたい力すら感じた。
 
 物語は、まずほのかにミステリアスな香りが漂うアクションとして幕が開ける。少女が空から落ちて行ったところでオープニングクレジットのスタートだ。ここで大いなるミステリーの一端が垣間見える。もちろん、ここで全容が明かされることはなく、物語の再開だ。ここから無数のアクションシーン、穏やかで美しいシーンの数々を経て、忘れがたいクライマックスへ突き進む。
 
 憂鬱な旅路の果てで、パッと広がった清々しい朝日が昇る地平線を目にしたようなクライマックスだ。これまでは苦しい日々だったし、まだ前途は多難かもしれない。でも、今、この景色に出会えたことは素直に喜ぼうじゃないかという、希望と憂いを両方含んだ実に美しいエンディングだった。僕は頭の中にまぶしい光が差し込んだような気がした。もしエンディングクレジットが流れている段階まで観ても、まだ目が乾いていて気持ちになんの変化もなかったとしたら、すぐ信頼できるセラピストに診てもらったほうがいい。
 
 アニメーションの出来に関しては、最近の宮崎作品のほうが圧倒的に優れているのは確かだ。しかし、だからといって、「ラピュタ」が傑作であることに何の疑いも抱くことはない。あなたも、もしこの「ラピュタ」が1986年に作られた作品であることをほんの一瞬でも思い出してもらえたら、宮崎駿が200年に一度訪れる彗星のように稀な天才であるという結論にたどり着く以外にないはずだ。同じようなことを言う人は他にもいるだろう。ただ、僕にとっては、そのシンプルな事実をもっとも強く実感できたのが、この「ラピュタ」を観たときだった。
 
 この作品を観ないまま亡くなる人のことが気の毒でならない。それはとても大きな欠落を抱えたまま棺に入るということなんだから。
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