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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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いや、だから脚本家は誰だよwww
原作ありのスペースオペラをテレビアニメに落とし込むなら脚本家の腕が鍵になるのは明白だろうに、その名前が予告編にすらはっきり出てこない。脚本というのをどこまで馬鹿にしているのか。

ウィキペディアで確認すると、脚本担当は監督の肥塚正史本人で、最後のあたりを川口友美とかいう人との共同脚本にしたらしい。つまり、監督自身が途中から大失敗作だという自覚があったため、予告編にも脚本家名を出さなかったのだろう。

なお、ここ(下記引用)には肥塚を「進撃の巨人」の監督と書いているが、実際は肥塚(二期三期監督)の上に荒木哲郎(アニメ「デスノート」の名監督。「進撃」の一期の監督。つまり、「進撃」の方向性を決めた監督だ。)が総監督として存在したようで、その際にも肥塚には脚本経験は無い。
邪推だが、原作自体、かなり「とっ散らかった」話ではないだろうか。
壮大な話をまとめるのは非常に困難で、映画やアニメはむしろ、短い話を「膨らませる」ほうが成功作になりやすいのである。それだと、原作の美点を生かしながら、いくらでも「見せ場」(視覚的な山場)を入れることができるからである。
私は見ていないが、田中芳樹のスペオペ(ヤンとかラインハルトのあれ)も、アニメでは原作の名場面やエピソードを「削る」のにかなり苦労したと思う。しかし、それでもあれは「短いエピソードの連続」だからアニメ化できたのだ。さて、冲方丁の原作には、そうした短いエピソードの魅力はあっただろうか。下の記事だと、やたらに登場人物を出しながら、それぞれの掘り下げはまったく無かったのではないか。キャラの人形化が起こっていないか? 〈そこへ判官出でてきて「さしたる用もなかりせば」とて退場す〉、となっていないか。

(以下引用)

Netflixアニメ『ムーンライズ』。本作品について、米Gizmodo内io9にてIsaiah Colbert記者がレビューをしています。米国の文化圏から見て、本作はどのように映ったのでしょうか? 以下、レビューです!

経歴あるクリエイターたちによって生み出された『ムーンライズ』ですが、惜しい部分もありました。

本作は、『進撃の巨人』で知られる肥塚正史氏が監督を務め、『鋼の錬金術師』作者の荒川弘氏がキャラクターデザインを担当しています。さらに、原作は『蒼穹のファフナー』でシリーズ構成や脚本を務めた作家の冲方丁氏によるもの。

こうした背景もあり、『ムーンライズ』は『スター・ウォーズ』や『宇宙戦艦ヤマト』のようなハイクオリティなスペースオペラになることが期待されていました。

『鋼の錬金術師』と『進撃の巨人』。古いアニメファンも、新しいアニメファンも魅了するようなコラボレーションが実現したといえる本作は、リリース前のプロモーションには苦戦したとはいえ、失敗するようにはまず見えない作品です。

しかし実際に見てみると、SFアクションシーンやアニメーションは素晴らしい一方、シナリオがかなり苦戦しているように感じられました。

『ムーンライズ』どんなお話?

本作のあらすじは以下の通り。

『ムーンライズ』の地球は、戦争や差別、汚染などから解放されたユートピアのように見える近未来世界。この世界は全人類から全幅の信頼を置かれたAIネットワーク「サピエンティア」の下に成り立っているものです。サピエンテティアの広範な取り組みの一環には、かつての地球が抱えていた問題を解決するための、犯罪者や汚染物質を月に隔離する月開発プロジェクトがあります。

この計画が火種となり、月面の反乱軍、サピエンティアの信奉者たち、地球連合軍、3つの勢力間での内戦が勃発することに。月の反乱軍によって家族を奪われた主人公・ジャックは復讐を誓い、地球軍の調査兵として月へ向かうことを決意するのでした。

『ムーンライズ』のココがよかった

Image: Wit Studio/Netflix
Image: Wit Studio/Netflix
『ムーンライズ』はハリウッドの大作スペースオペラのような壮大さがあり、才能あふれるクリエイター陣の名声に恥じないものでした。そびえたつCGの宇宙貨物船は、船首から船尾に至るまで、精巧なデザインになっています。

戦闘アクションも素晴らしく、無重力状態で画面をなめらかに滑りながら戦うような戦闘は、『進撃の巨人』の立体機動装置などを想起させるものです。

また、本作は重厚な政治的テーマを取り入れており、現代の世相を反映したようなものになっています。サピエンティアを信奉する者と反乱軍の分断などは、非常に現代的と言えるでしょう。

さらに、本作には「エングレイブ」という魅力的なSF技術が登場します。人々は、この技術を使い、サピエンティアによって作られた特殊な物質を、刃物、銃、弾薬などの武器に変換することができます。エングレイブの設定などは比較的ルーズですが、この作品のクールな要素であることには依然変わりありません。

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くわえて、キャラクターデザインにも魅力があります。ジャックやフィルといった主要キャラは荒川弘氏らしいキャラクターデザインを保ちながら、さまざまな個性を感じさせる仕上がりです。

こうした要素を踏まえれば『ムーンライズ』は大傑作となりうるポテンシャルがあるはずですが、シナリオの面での苦戦がボトルネックとなってしまいました。

シナリオ面の問題
物語中盤に差し掛かるころ、それまで非常に魅力的であったシナリオが急に失速し始めます。この背景には、本作特有の奇妙な物語展開があるように思われました。

序盤は、政治用語や同盟関係、宇宙領土といった、完成度の高いSF作品らしい要素が満載なものの、中盤以降の変則的な時系列によってこの基盤は無駄になり、その深みが失われてしまっているのです。

時系列が何年も経過しているのにも関わらず、それがなかなか言及されないシーンでは、視聴者はシナリオに置き去りにされたような気分に。本作はこうしたフラストレーションを感じたり、人物の思惑を理解するのが難しかったりする場面があります。

多数の要素を織り交ぜようと試みたにもかかわらず、本作はその一貫性を維持するのに苦戦し、物語は、感動的なシーンを省いた総集編映画のように感じてしまいました。

結果、18話と話数は多いにも関わらず、重要なディテールや説明が欠落しているという感覚を視聴者に与えてしまったのです。

キャラクターの掘り下げがもったいない
さらに、このようなリズムの悪さは、見事にデザインされたキャラクターにも影響を及ぼしています。主要キャラ以外の人物は、印象的なビジュアルであってもテンプレート的な役割に留まり、物語的な必然性があまり見えません。

関係性や個性など、彼らについて有意義な掘り下げはエンドロール内で行なわれるため、皮肉なことにNetflixの自動再生によってスキップされてしまいます。

さらに気になった部分は、政治的陰謀と各派閥間の政変をめぐる緊張感を捉えきれていない点。政治的対立における鋭い心理描写は、唐突な第4の存在の登場によって鈍化し、人間ドラマの勢いが失われています。

結局、『ムーンライズ』はテーマ、アクション、複雑なプロットを一本にまとめようとするものの、見事な結論には到達できていないという印象に。

クライマックスも、序盤の政治的な複雑さを回避するような形になっており、初期の期待感を裏切るものになっています。アニメのアクションは非常に素晴らしかっただけに、シナリオ面が残念で、政治的なアプローチも惜しいものになっているように感じました。


『ムーンライズ』の全18話はNetflixで配信中です。


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