大騒動となった五輪エンブレム騒動と、まったくいっても良い失態を、
東京五輪の関係者たちは、再び新国立競技場でも犯そうとしている。
2016年3月8日 火曜日
◆新国立「聖火台」問題はエンブレム騒動と酷似する危険な兆候 3月7日 藤本貴之
東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場で、「聖火台」の置き場がない状態で設計されていたことが今更になって問題になっている。
「大きな競技場なんだから、設計やデザインが狂わない程度に、ちょこっと組み込んだらイイんじゃない?」と感じてしまうが、問題はそう簡単ではない。
まず、聖火台の設置には国際オリンピック委員会(IOC)により、「全観客から見える位置に設置」という規定が定められており、その設置場所にもIOCの承認が必要だ。
一方で、取り下げとなったザハ・ハディド氏に代わり採用となった隈研吾氏の設計案(A案)では、木材がふんだんに利用されているため、消防法上の問題からも、競技場の上部に聖火台を設置することは難しいという。
大会組織委員会は聖火台の設置について、政府や事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)へ事前に伝達済みだとしている。しかし、当のJSCはそういった要望は事前に聞いていないとしたり、「自分たちは競技場を作る立場で、聖火台は大会組織委員会が検討、設置」という反応。
そうかと思えば、東京都・舛添要一知事は「聖火台の設置場所はJSCが考えていると思っていた」と発言したり、大会組織委員会・森喜朗会長が「一番悪いのは馳浩文科相と文部科学省」となじり始めるなど、責任のなすりつけあいになる始末だ。
つまり、「なんでいまさら?」といった愚かすぎる議論から、「言った、言わない。お前が悪い、俺は悪くない」という悲しすぎる議論にまで病状は進行している。
設計者である隈研吾氏にいたっては、NHKの取材に対して、次のように答えている。
「聖火台は『どこにでも置ける物』だと思っている。演出家が決まらない今の段階で大騒ぎするよりも、開会式の演出が決まったときに議論すればいい」
確かに、一見、正論であるようにも聞こえるが、この発想は、エンブレム騒動で佐野研二郎氏が巻き起こした空前の「炎上」にもつながる危険性を内包しているように思う。しかも今回はメインスタジアムが舞台であるだけに、東京オリンピックの成否にも大きく影響する。
後付けの言い訳であれ、それを「どこにでも置けるから問題じゃない」という隈氏の発想には、トラブルを生み出す本質的な問題があるように思う。
そもそもオリンピックの象徴である「聖火」とそれを安置する「聖火台」の置き場所などは、誰に言われなくとも、最初期の設計段階から重要事項の一つとして組み込まれるべきものではないのか? 不採用だった「B案」(伊東豊雄氏案)には、しっかりと聖火台は設定されている。
聖火によって象徴され、世界中アスリートたちがしのぎを削るオリンピック。その本来の意義や目的を考えれば、メイン会場の設計には、聖火や聖火台が不可欠である。そのことが想像できなかったとすれば、信じられないほどの想像力の欠如だ。オリンピックに本来期待され、求められているものとの大きな乖離も感じる。
しかも、「(開会式・閉会式の)演出家と演出が決まってから議論すればいい」という発言に関しては、巨額の税金を投入して行われる大事業の担当者の発想としても理解に苦しむ。
隈研吾氏の建築家としての能力やその設計は素晴らしいものであろうが、自分たちが設計しているものが、「オリンピック・パラリンピックを成功させるためのパーツ」であるという意識が抜けているように思えてならない。
新国立競技場という「作品への想像力」は溢れているが、オリンピックを成功させるための「公共的な想像力」は欠けているのではないか。隈氏(や、オリンピック事業関係者たち)は巨額の税金を使って、いったい何を作っているのか?と。
最も懸念されることは、五輪エンブレム騒動と同じ行程で過剰な「炎上」をしてしまう危険性だろう。すでにザハ・ハディド氏の設計で一度、取り下げが行われているが、一部報道によれば、隈氏デザインの変更も視野に入っているという。
この一連の流れ見て、五輪エンブレム騒動を思い起こす人は少なくないはずだ。エンブレム騒動と現象も行程も問題点も酷似する。
筆者は、五輪エンブレム騒動の流れとその「炎上」の過程について、拙著「だからデザイナーは炎上する」(中公新書ラクレ)にて詳述したが、そこでは以下のようなフローチャートを持ちいて説明した。
エンブレム騒動で佐野研二郎氏が陥った「炎上」は、専門家の立場とその狭い視点から、一見して正論と思える反論をし、理解を求めようとする説明(釈明)を試みたことで、それが結果として次々と新たな問題や疑惑を発生させ、反証されたことが要因だ。
庶民感覚から乖離した当事者(専門家)や関係者たち(狭いコミュニティ)の「正論」がかえって退路を断たせ、炎上を加速させていったのである。
エンブレム騒動と聖火台問題の共通点は、オリンピックに取り組むという「当事者意識の欠如」と「庶民感覚からの乖離」だ。オリンピックを盛り上げるためのパーツでしかない競技場やエンブレムを作ることが、専門家たちや関係者によって自己目的化され、一部の人たちの自己満足(と第三者には見える)になっているのではないか、という不信感でもある。
大騒動となった五輪エンブレム騒動と、まったくいっても良い失態を、東京五輪の関係者たちは、再び新国立競技場でも犯そうとしている。
「何のために、誰のために2020年東京オリンピック・パラリンピックを開催するのか?」ということ自体が、大きく揺らいでいるように思う。
(私のコメント)
またしても新国立競技場の問題が起きましたが、オリンピック組織委員会の体質が腐っているから同じ問題がいくらでも出てくる。本当ならエンブレム問題や国立競技場の設計プランのゴタゴタで、森委員長の引責辞任が適当なのでしょうが誰も森氏の首に鈴がつけられない。
森氏は設計プランでもザハ氏の設計で押し切ろうとしたが、世論の予算に対する批判が厳しくて撤回された。「2500億のカネも出せないのか」と言った発言は国民の感情を逆なでするものだ。森会長がチャランポランでそろえた人材が武藤事務局長ではこれからも問題は続出するだろう。
決定権は自分にあるが問題が起きれば他に責任を転嫁する。これでは組織として機能しなくなり東京オリンピックが近づくにつれて、隠れていた問題が表面化して来るだろう。オリンピックは新国立ばかりでなく多くの競技場が整備されますが、それぞれに問題を抱えているだろう。
しかしエンブレム問題でも新競技場問題でも森会長は責任を取らなかった。聖火台の問題も馳文部大臣のせいと言っていましたが、前任者が新国立競技場問題で責任を取らされたばかりだ。少し頭のおかしなのは森会長であり会長が会長としての責任を取らないから同じような問題が続出する事になる。
聖火台の問題は、設計コンペの段階で基本計画がなされなければ、設置場所で困る事になる事は分かっていたはずだ。いったい最終審査で聖火台の事が出た気配が無くB案の伊藤豊雄氏のプランには聖火台があったのに、A案の隈氏の案には聖火台が無かった。審査員たちは何を見ていたのだろうか?
「株式日記」ではエンブレムにしても、ネットで公開して国民の意見を問えといった事がありましたが、一部の専門家だけで決めてしまう。だからその専門家の選定は選び方次第で森会長の思いのままに決めることが出来る。最初の新国立競技場のデザインも安藤氏の一存で決められたようなものであり、建築物の設計では第一人者なのでしょうが、技術上の問題が多発した。
オリンピックと名がつけば予算はとり放題であり政治家たちが利権に絡んでくる。それでオリンピック予算は限りなく膨らんで行って税金と言う付けは私たちに回ってくる。最初はスモールオリンピックで既存の施設を使うという事だったのに多くの競技場が新設される。スモールオリンピックは何処に消えたのでしょうか。
当初のオリンピック予算は3000億円だったのに、今では1兆8000億円になり、最終的には数兆円規模にまで予算は膨らむのでしょう。国会では小さく決めて大きく育てる事が予算獲得の常套手段であり、いったん決めてしまえば国民には分からないまま予算は膨らませられる。
A案で決まった新国立競技場も、ザハ氏から設計を盗まれたと訴えられていますが、確かにA案ではザハ氏のデザインから開閉屋根を取り払って解放屋根に変えただけに見える。エンブレム問題も外国から盗用だと訴えられましたが、専門家たちはこれをよく検討したのだろうか? B案の伊藤豊雄氏のデザインでどうしてダメなのか。
このように問題が拗れるのは、政治家が利権に関与してきて、業界内部でその利権を分け合うような利権体質であり、有識者会議や専門家の裁定は誤魔化しにすぎない。エンブレムや競技場の設計は分かりやすい問題だから明らかになりましたが、ボスが腹黒ければ問題はこれからも起きる。
バカがトップにいると、とんでもない状況に陥るという良い教訓ですね!
オリンピックは清和会の利権の狩り場だと思えばつじつまが合います。有識者も全部清和会の息の掛かった人だから、自分たちのやる事を正当化させるためのセレモニーです。今更始まったわけでもありません。タウンミーティングでもやらせがばれてましたよね。本当に今気づいたのであれば、なんて言っていいのやらわかりません。
こんなに適当に税金を浪費する人たちが必死になって子ども手当はばらまきだという本当のところが知りたいですね。普通の日本人から集めた税金を普通の日本人の為には使わないで、普通の日本人から吸い上げた税金を湯田金、政治家、公務員、経団連、取り巻きに配分する美しい政治はいつまで続くのでしょう?そりゃ、少子化も進むしデフレも進みます。
IOCからドーピング/MLB不参加/世界に普及していないことを指摘されているのに無視してますからね
そもそも開催国追加競技なんてものはなく、投票によりレスリンブが復活したので終わりだったものを野球を入れたいが為に強引に作ったわけで
国内リーグで賭博・覚醒剤・ドーピング・暴力団への利益供与スキャンダル塗れに関わらず撤退してませんから
庶民には無縁、交通費かけ、高額入場料、ホテル代払ってどのくらいの人が見に行けるのか、おまけにテレビで無料放映されるのはごくわずかでしょう。
オリンピックなんかやめて低額賃貸住宅を建設した方がましだ。
> 予算は限りなく膨らんで行って税金と言う付けは私たちに回ってくる
> 政治家が利権に関与してきて、業界内部でその利権を分け合う
「水戸黄門」等の時代劇に出て来る悪徳連中みたいなもの…。
http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1982922.html
ドラマでは悪徳連中が成敗されるが、現実世界では成敗されない…。(苦笑)大多数の庶民は完全にシラケムード…。「また、やってらぁ~」てな感じ…。
利権に関与している連中だけにカネが回り、彼らだけが綺麗な家に住み、高いクルマに乗り、旨い物を食いまくると…。カネを持っている者のみが才能を現実化することが出来る…。
ま、日本から画期的な新製品、新サービスが生まれなくなったのも当然でしょうねぇ…。大方の守銭奴には斬新な創造力、発想力、企画力、アイデアはほとんど備わっていないし…。食い散らかすだけ食い散らかして終わりという理性の無い獣タイプ…。
↓日本の近未来はデトロイト…。(苦笑)
http://isuta.jp/64838/
田母神が東京地検特捜部から狙われたのは、単に水島が刺したからではない。特捜がアメリカの指令で動いているのは良く知られたこと。その特捜が田母神に手を付けた。何故か? 田母神は、著書「田母神国軍」で「アメリカは北朝鮮情報で日本をコントロールしている」と暴露している。そしてアメリカは、北朝鮮によるミサイルの脅威を煽ることで、日本のミサイル防衛体制を強化させていると述べる。こうした主張がアメリカに危険視されたのだ。田母神が核武装論者であることも警戒された理由かも知れない。次の選挙に田母神を出させ、万が一、トランプ旋風みたいなことになるとヤバいと判断されたのだ。全てアメリカの意思だ。
2016/03/08(火) トム・クランシー
http://abhp.net/alacarte/Alacarte_812000.html
「海外出張」は、各 3日~1週間の日程で行われ、いづれの国でも1000万円単位の支出
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000500-san-soci
これなら猪瀬がよかった。
>猪瀬5千万円で追放、細川1億円失脚、舛添2億5千万円 何故居座る!
舛添の「新党改革」/政党支部→資金団体と迂回 しんぶん赤旗
政党助成金、2億5千万円を私的流用か?
政党助成金で借金を返していたのではないかという。 実質収入が2500万円ほどで3年で2億5千万円が返せるのか?
「設置場所は考えなくて良い」とJSCが言ったそうじゃない
福一原発と一緒「全停電は考えなくて良い」と東電に仕様提示した権威団体とJSCは一緒だ