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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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これはキャラ設定、プロフィール作りについての重要な指摘だろう。
「テニスの王子様」の作者が、まさにその「身長体重誕生日血液型好きなもの嫌いなもの」をリストにして、それでキャラを作ったと自己満足しているタイプの作者だった。大漫画家にそんなキャラ作りをしている人は、たぶんいない。手塚治虫や高橋留美子が、いちいちキャラの身長体重誕生日血液型うんぬんを考えて描いているだろうか。




安藤正基@単行本5/27&6/9 @aichidoughnut 5月1日

  1. キャラクターのプロフィールを埋めるのって楽しいんです、わかります。でも身長体重誕生日血液型利き腕好きな物嫌いな物をいくら連ねた所で記号でしかないんですね。その要素を得たことでキャラがどんな人生を歩んだのかまで考えないとキャラクターは動き出さないので。
  2. 705件のリツイート 711 いいね
  1. 漫画のキャラに「いちごが好き」という設定を付けたとします。たぶん多くの漫画家志望の人はこれでキャラを立てた気になりますが、この時点ではキャラは立ってません。 「いちごを前にした時どんな反応をするか」でキャラが立ちます。同じいちご好きでも狂喜するか静かに喜ぶかは人によって違うので。
  2. 1件の返信 5,466件のリツイート 6,210 いいね

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漫画家きたがわ翔のブログから転載。
実にいい内容の文章で、弓月光の天才性がよく分かるし、漫画史的に貴重な言及もいろいろある。しかし、改めて書かれると、「変人クラブ」の先進性は凄い。
ちなみに、私は「エリート狂走曲」が一番好きで、登場人物たちのビルドゥングスロマンとして面白いし、受験をめぐるドタバタ喜劇でありながら、その中に出てくる勉強法などは実用的でもあったと記憶する。「分からない学科は、分からなくなった地点に戻ってやり直す」というのは、勉強の王道だろう。




決して読者の性別に媚びない作風....弓月光先生の”変人クラブ”

テーマ:

このブログで少し触れたかもしれませんが、尊敬する弓月光先生とは以前パーティでお会いして編集さんの計らいで少しだけお話させていただいたことがあります。その時私は緊張しつつも先生の前で今回紹介する変人クラブを挙げ、いちばん思い入れがあって好きです!!とのたまった覚えがあるのですが、その時先生は、


 


でもさ、少女漫画で変人クラブって、あまりにひどいタイトルだと思わない?


 



 


みたいなことをおっしゃっておられました。むう、そ...そうなのか?私の中学時代の作品、真冬のラブトラブルや、すこしブルーなシーズンのようなくさくて悶死したくなるタイトルに比べたら百倍カッコいいと思うのですが.....


 


そしてその時弓月先生がおっしゃられたことが今でも忘れられません。


 


漫画家って、長く仕事をしているとわかるんだけど、何描いても結局デビュー作に戻っちゃうんだよ。デビュー作に自分本来の資質が揃っていることがほとんどだからさ。


 


 


閑話休題


 


 


弓月先生といえば第1回りぼん新人漫画賞で準入選一条ゆかり先生と賞金を分け合ったことが有名です。(ちなみにその時佳作に入賞されたのが本宮ひろし先生の奥様であるもりたじゅん先生。


先生のデビュー時期のことについては集英社新書の同期生というノンフィクション(めっちゃ興味深い名著!!)に細かく書かれております。先生はりぼんでデビューする前に光文社の少年という雑誌で一度入賞し掲載されておりますが、残念なことにその号で少年が休刊。


そしてその時審査員だった関谷ひさし先生(おおっ!!ストップ!にいちゃん!!)少女漫画向きの絵かもしれないと評してくださり気になっていたこと、クラスメイトが第1回りぼん新人漫画賞の応募記事をみせてくれ、その時入賞賞金が20万円と他の雑誌より高額だったことなどの理由により、次作をりぼんに応募されたそうです。


 


それまで女の子の絵なんか描いたこともなかった先生が細野みち子先生(おおっ!!おはようエルザ!!)の絵を参考に少女漫画を見よう見まねで描いて、しかもポーンと準入選をぶんどってしまうんですから当時まだ高校生だった先生の才能がいかに突出していたかがわかろうというものです。


 


その時の先生のデビュー作、ジェムと10億ポンドは手元にあるりぼんコミックスのにくいあんちきしょうに収録されていて今でも読めますが、これがまたなんとも初々しくていいんですよ!!とにかくジェムがすんごく可愛い!!


 



タイトルロゴもご自分で描かれていて素晴らしい!


 


 


で、私の大好きな作品変人クラブです。この作品は先生がりぼんから週刊マーガレットに作品の舞台を移してから、連載作品としてはボクの初体験につぐ2作目ではないかと思われます。以下あらすじをば....


 


主人公の高坂陽一はルックスはいいけど勉強が大の苦手なごく普通の男の子。そんな彼がなぜか指折りの進学校である東紅学園に入学した新学期からこのお話はスタートします。


 


教室に入ってみてびっくり!!クラスに男子は5人しかいなく、机は黒板と反対向きに(おいおい!!)男子は勉強など必要なく、容姿や言葉遣いに気をつけろと教師から指示されます。


 


実はこの高校、週間定期テストの上位1、2位の女子だけが優先的に好みの男子と付き合えるという制度を取り入れており、その女同士の戦いによって学力と進学率を上げてきたいわくつきの学校だったのです!!


 



現在クラスのトップが三ツ矢麗子さんで1コマ目、2位が島野美以ちゃんでラストのコマ。


 


う〜む、とにかくこの設定凄くないですか!?これ最近坂口○里問題でなにかと話題になっているホストの世界そのまんまですよ!!この時代の学園モノっておにいさまへ...の学園版フランス革命といいこの作品といい私のような凡才には想像すら出来ない並外れた外連味(?)がありますよね!!


 


そんな中主人公は現在上位二位につけてる島野美以ちゃんというとびきりの美少女が気になって仕方がありません。案の定彼女がトップになり彼を選んでくれて大喜び!!彼女に誘われて放課後部屋に遊びに行くことになるのですが....(ちなみに学校は全寮制)


 


実は彼女は学園の男子が密かに恐れる謎の変人クラブのリーダーであり、男嫌いの彼女らの手にかかった男子たちは皆変な実験のモルモット代わりにめちゃくちゃにされ、姿を消したり入院したりを繰り返していたのでした!!


 


逃げようとする主人公はズボンをひきずり下ろされ、(ひええ!!)ある装置を下半身に装着されてしまいます。その装置とは....


 


 


男性欲望探知機。


 


 


はい!!これについて細かく説明いたしましょう!!原理はウソ発見器と同じものであり、男がおかしな欲望を持つことによって生じる微妙な体温や脈拍、圧力をキャッチしてブザーが鳴り、スカンクの肛門線から抽出した恐ろしく臭いガスが発生するという装置。もっと平たく申しますと例えば可愛い女の子が近くにいてアソコが反応した場合、オナラ音と共に臭いガスが撒き散らされ、女の子はいちもくさんに逃げてしまうという悪夢のような装置。それを特殊な接着剤でこともあろうにチ○コにつけられてしまったというわけです!!


 


てゆうか....こういう漫画が当時少女読者中心の週刊マーガレットに連載されていたんですよ!!


 


 


さ....最高です弓月先生.....♡


 


 


キノコ♥キノコの男性器メタファーといい(まだ言うか!!)この作品といい当時の少女漫画のおおらかさにはまったくもって感服するしかありません!!許されるなら私、この設定をまんま使って新しくカバー作品作りたいくらいですよ!!だって青年誌で全然いける設定ですもんね!!


 


弓月先生の何が一番凄いって、少女漫画誌でデビューされその後青年誌に移られても、先生の持つほんのりエッチであっけらかんとした作風自体は最初から微塵も変化しないまま、性別の違う雑誌をわたりなおかつ両方に受け入れられている、というこのなんとも不思議な部分なのです。


 


 


実はリーダーである島野美以は、その昔好きだった男の子にお尻にあるハート型の蒙古斑(もうこはん)を馬鹿にされ、それが元で男嫌いになっていたのでした。しかしひょんなことからそれを目にした主人公に、


 


君らしくてかわいいよ


 


と言われ、コンプレックスが癒されると共に彼のことが好きになってしまい、そのことから他のメンバーにひんしゅくを買ってしまいます。


 



問題のトラウマシーン!!


 


ちなみにどうでもいい話ですが私のお尻にも蒙古斑があります!!まあ私の場合外見がかなりモンゴル寄りなのでさもありなんですが、一見気が強そうに見える女の子が自分のお尻にあるハート型の蒙古斑に悩んでいるなんて、なんてキュートで可愛いんだろう!!と、当時読みながら美以ちゃんに胸がキュンキュンしたものです!!


 


そう、弓月先生のもう一つの素晴らしさはとにかく女の子が可愛いこと。それはデビュー作のジェムから一貫して変わっていません。しかもその可愛さというのがいわゆる萌え系にありがちな男に都合のいい女の可愛さなどではなく、しっかり自分の意志を持つとびきり元気で美しい女の子。それゆえながーく女性からも男性からも支持されるのではないでしょうか?


 



し..少女漫画でこの美以ちゃんのヌードはリアルすぎです....


 


 


先生のデビューが1968年ですから、来年で漫画家生活50年(す....凄い!!)なわけです。その長きにわたり第一線でご活躍し、とりわけデビュー作から同じテイストのハイレベルな作品を常に発表し続ける先生は私たち漫画家にとって一つの誇りでもあります。そのうちまた先生にお会いすることがあれば、ぜひ昔通われていた漫画喫茶コボタンのあたりのお話などを伺ってみたいと思っております。(クソオタなのですみません....)


 


 


最後に細野不二彦先生の少年サンデーデビュー作、”恋のプリズナー”は、どう考えても変人クラブのオマージュだ!!と読んだ当時からずっと思い続けている私。これについて思い当たる方、どうか私にメッセージをお願いしますね!!


 


 


 


 


 


 


 


 


「いつか電池が切れるまで」というブログから転載。
高橋作品の中では、私は「犬夜叉」や「境界のRINNE」はあまり面白くは思わないのだが、考えれば、それは当たり前の話で、もともと少年漫画は小学校高学年から中学校くらいまでの少年を読者対象としているのである。そのように作られた作品をいい大人が読んで熱中する、ということがあれば気味が悪いくらいだ。別作者だが、「ワンピース」を20代30代の大人が読んで面白がっているらしいのだが、それもどうなのだろう。
そしてまた、「めぞん一刻」のような作品は、17,8歳くらいでは理解できない深みがあり、30代40代くらいになって読み返すと新たな発見がある。要するに、高橋留美子は、「読者あっての漫画」ということを徹底しているのだ。それが、彼女の漫画家生命の長さと、作品の高度な質を維持できている理由だろう。

しかし、「うる星」の息抜きに「めぞん」を描き、「めぞん」の息抜きに「うる星」を描く、というのは少し笑った。まさに天才である。創造力の枯渇というのとは無縁の人のようだ。

「マーケティング」とは何かと言えば、要するに消費者(需要者)の潜在的欲求を察知して商品を作り、売る、ということであり、その意味では高橋留美子は「本能的マーケティング」の作家だと言えるのではないか。あれほど驚異的に売れ続けているのも当然だろう。


(追記)念のために書いておくが、集団的創造(アニメや映画など)の場合は、むしろ「マーケティング」姿勢が、制作されるものを劣悪にする傾向が非常に強いのである。売る意図が最初からほとんど無かった「けものフレンズ」が今期のアニメで圧倒的な支持を得たのに対し、「作者性」(こういうものを作りたいという熱情)がゼロで、マーケティング思考(あるいは志向)、つまり、「これが売れ筋だ」と制作者側が考える要素の組み合わせで作られたとおぼしき他のアニメ群がほぼ全滅状態であったことを見れば、その事実は明らかだろう。高橋留美子は高度な作家性に、読者の一般的(あるいは本能的)嗜好を明確に読み取るマーケティング性をひとりの人間の中に兼ね備えていた稀有な例なのである。
個人制作部分がほとんどである漫画などでも、編集者がマーケティング性を作者に押し付け、作品を無残なものにする例は多いと思う。



              

究極の「マンガモンスター」高橋留美子先生の肖像


togetter.com




 コミックスが累計2億冊ですよ高橋留美子先生。
 1978年デビューだそうですから、もうすぐ漫画家生活40年か……
 僕が小学生の頃、『うる星やつら』のコミックスを読み、アニメを観ていたものなあ。
 『めぞん一刻』は、同級生が「これはすごい!」って熱心に薦めてきたのですが、僕はずっと「恋愛もの」が苦手で(いまでもあんまり好んで読むことはないんです。お前ら二人だけの話より、歴史ものとかのほうがいいや、とか思ってしまう)、「響子さ〜ん!」とか言っている連中の気が知れず……だったのですが、後に読んでみて、「こんなにすごい『人情の機微』みたいなものを描いたマンガだったのか!」と驚かされました。
 まあでも、今だに、あだち充先生とかの作品にも「あんな幼なじみの女の子とかいねえよ!」とか言いたくなるんですよね。
 いないからこそ、フィクションに価値があるんだけどさ。




 ベテランになっても描き続けている大御所はけっこういるのですが、高橋先生の場合は、ずっと週刊漫画雑誌というフィールドで戦い続けているのはすごいことです。




 もう10年前、2007年の4月発行の『QJ(クイック・ジャパン)・vol.71』で、高橋先生の特集が組まれていました。


 
 この特集のなかで、『めぞん一刻』の担当編集者であった鈴木総一郎さんが、こんなエピソードを語っておられます。


 時代の転換期、ということで印象深かったのは、やっぱり青年誌のマンガで恋愛を扱うなら、性的なことが浮上してくるじゃないですか。高橋さんもそれは重要だと思われたようで、<五代くん>は<響子さん>と結ばれる前に、”経験”しなければいけないのではないか、という話になったんです。編集サイドとしては単純に、<五代くん>の最初の相手は<響子さん>だろうと思っていたのですが、<響子さん>は年上の未亡人なんだから、できるだけ対等に一人前の男として接して欲しいというのが高橋さんの意見でした。そこで悪友の<坂本>と一緒にソープランドに行ったことをほのめかす朝帰りのエピソードが生まれたんです(103話「犬が好き Part2」)。その話が雑誌に掲載された時、読者からの批判的な反応がものすごかったんですよ(笑)。しかも、ほとんどが男のコ。その時、バージン信仰というものは、いつの間にか女性から男性のものへと移ってしまったんだなと実感しました。その意味でも『めぞん一刻』は、のちに登場する、女性作家のリアルな主観を反映した恋愛マンガの先駆と言えるかもしれません。当時は少女マンガを卒業したあとに読める大人向けの女性マンガ誌はまだなかったですしね、このへんも『めぞん』に女性読者が多かった理由かもしれません。


 


 この『QJ』には、「トップを走り続ける最強の少年マンガ家~高橋留美子・15000字インタビュー」という記事がありました。取材・文は渋谷直角さん。


 それともう一つ感じたことは、「人気を取ること」へのコダワリだ。唐沢俊一氏が、デビュー直後の高橋留美子にファンレターを送ったという。「これからどんどん売れてくると、描きたいものと作品が乖離していくと思うので、お身体にはご注意下さい」といった内容だった。すると高橋留美子からの返事はこうだ。「私は売れたいと思ってこの業界に入った人間なので、絶対に潰れないからご安心ください」。(月刊『創』2006年11月号より)




高橋留美子「すげえ、私(笑)。つうか、こえ~(笑)。全然忘れてますね(笑)。そうか、そんなことも書いていたか……。でもね、間違いないです。やっぱりね、私はマンガは売れた方が良いと思うんです。それはイコール楽しい、面白いってことじゃないか、っていうのがあってね。わかる人がわかってくれればいいとか、同人誌じゃないと描けないネタがあるとか、そういうのは嫌なんですよ。そうじゃなく、自分がすごい描きたいものを一般誌で描いて、大勢に読んでもらったほうがいいじゃん、っていうのはすごい思ってたし、今でも変わってない」




 そりゃもちろん、売れる方が良いに決まってるとは思うが、高橋留美子からそれを言われると凄みが違う。説得力が違う。ではなぜ、高橋留美子のマンガは売れるのか。いつまでも古びず、何度でも読めるのか。


高橋「そうだな。私のマンガは気楽に読めちゃうからじゃないですかねえ。バカバカしい話が多いんでね。疲れてても、スルスルッと読めちゃう。子供が読める気楽さっていうのは、自分としてはすごく大事なことなんですよ。だから子供が成長して、これから思想的なマンガに行くにせよ、まずはその、ベーシックなものを読んで訓練するのも良かろうし、とかね。変なことをしてもしょうがないし。疲れないで読めるものを目指しているんですよね。マンガは楽しければいいって思うから。

 以前、高橋留美子さんの担当編集者だった、有藤智文さん(現・小学館週刊ヤングサンデー』副編集長)からみた「マンガ家・高橋留美子」。


 とにかく高橋先生は、本物のプロフェッショナル。四六時中マンガのことを考えながら、メジャーなフィールドで優れた作品を極めてスピーディーに作り上げる。マンガが本当に好きで一所懸命だから、『うる星』はアニメ版も盛り上がって、別のファン層も生まれていったんですけど、そちらのほうは基本的にノータッチでした。
 もちろん天才ですけど、それ以上に努力家なんですよね。もう、仕事を休むのが大嫌いな人で。この間、『1ポンドの福音』を単行本にまとめるために、『ヤングサンデー』で完結まで集中連載したんですけど、その時も『少年サンデー』の『犬夜叉』の週刊連載を休まなかった。『うる星』を描いている頃は、並行して連載している『めぞん一刻』を描くことが息抜きで、『めぞん一刻』の息抜きは『うる星』だとおっしゃってましたからね(笑)。


 羽生善治さんは「チェスが趣味」だそうで、そんな普段の仕事と同じようなことが息抜きになるのだろうか?なんて僕は思ったのですが(ちなみに、羽生さんはチェスもかなり強いそうです)、高橋留美子先生の場合は、マンガというジャンルの中で、違う作品を描くことで「気分転換」になってしまうのです。
 「『うる星やつら』の息抜きが『めぞん一刻』を描くこと」って、サラッと言っておられますが、現場は余裕綽々ではないはずで、この人は本当にマンガを描くために生まれてきた人、「マンガモンスター」なんだなあ、って。
 でも、『めぞん一刻』で、五代くんの「経験」について妥協しなかったように、「非日常の世界を描いているようで、ある種のリアリティは譲らない」という絶妙なバランス感覚を持っている人なのでしょうね。
 ただそれは、「生活者としての実感を描いている」というより、「面白いマンガのためのリアリティを追求している」ようにも感じます。
 


 2007年にこれを読んだときには、「中堅研究者のような中年女性」が、こんなマンガモンスターであることに驚いたのですが、10年後もこうしてコンスタントに最前線で勝負し続けているとは。
 この2007年の特集のなかに、『めぞん一刻』で、雨の中、響子さんが五代くんをビンタするシーンが掲載されていたのですが、その1コマだけで、「この人は別格!」って感じがしたんですよね。ロングショットで描かれている2人、「パン!」という音、そして、そのコマの中央下に挿入された2人それぞれのアップの表情。
 本当に「うまいなあ!」って。
 情熱やキャラクターの魅力だけではなく、優れた演出力や技術に裏打ちされているからこそ、こうして長く売れ続けているのでしょうね。
 そういえば、うちの長男も『境界のRINNE』のアニメが好きで、ずっと観ているのです。
 僕が『うる星やつら』のアニメをリアルタイムで観ていて、同じ人がいま連載している作品を、僕の子供が観ているのって、すごいことですよね。

境界のRINNE(1) (少年サンデーコミックス)

コナンのこの両ページは、編集者は何も注意しなかったのだろうか。
説明台詞は推理物では不可避とはいえ、これでは漫画ではない。

ドラマ脚本の禁則としての「説明台詞」の例としては、下の水道局PR漫画のほうが適している。つまり、何の必然性もなく、登場人物が状況説明などをしてしまうものだ。現実の人間は、「観客」に向かって、こんな長い独白はしない。だから、こういう説明台詞があると、すべてが嘘くさくなるわけである。人間は本能的に、騙されることを嫌うものだから、この水道局PR漫画は、見る者に水道局への不信感や嫌悪感すら持たせる可能性がある。
うまいフィクションとは、騙し方が上手い、ということだ。



77: 名無しのアニゲーさん 2017/03/20(月) 11:11:22.689 ID:7pDCt/3lM
no title

82: 名無しのアニゲーさん 2017/03/20(月) 11:16:38.901 ID:wxth+Aeia
no title


浦沢直樹の「pluto」のことかな? 今度作られる「アトム・ザ・ビギニング」も危なっかしい。そもそも、アイデアだけはアトム世代(アトムより鉄人28号ファンだったようだ。)のY氏でも、漫画を描くのはアトム世代よりずっと若い人だと思うし。
まあ、「リメイク」ではなく「リブート」だと思えば、腹は立たない。


浅利与一義遠@hologon15 2月25日

マニア上がりが過去作のリメイクをすると、必ず脇役の過去話とか、敵キャラの事情とかをいきなり描き出して、主人公を放ったらかすので、一見さんが『意味不明』と、当然の感想を持つのよねぇ。でもアニメ誌とかじゃ『深い掘り下げ』とか、訳わからん持ち上げ方をして、一般視点からどんどん解離するw


読まなくても題名だけで分かる。
幹部が社内政治と女の尻にしか興味が無かったからだろうwww






            
2月20日

新書『島耕作でわかる、日本家電メーカー敗戦の理由』 (やけくそ)


高野文子は天才的な才能を持っていたが、おそらく自己批評性が強すぎて、内省的すぎたために、ある時期から物語を作ることができなくなったのだと思う。初期の作品は、ほとんどが傑作である。
その高野文子も、自画像を見ると(もちろん誇張的に描いているだろうが)すっかりお婆さんになったようで、悲しいことだ。昔、吾妻ひでおの漫画にちらっと出た時は美少女漫画家だったのだが。(まあ、吾妻ひでおはすべての女性を美少女に描くのだがwww)その自画像の体と手の意図的なアンバランスさが、杉浦茂風味がある。
千明初美という漫画家の名は初めて聞いたが、40年前の当時としてもレトロな味わいである。そのレトロな味わいが、高野文子好みなのだろう。確かに可愛い絵だ。一度読んでみたい。




            
1月18日

高野文子さんが1年がかりで編集した復刻版『千明初美作品集・ちひろのお城』が届いた。ちぎらはつみ!そうだおれはこの人の絵と漫画が大好きだったんだ。すっかり忘れていた。思い出せて良かった。




作者自身も知らなかった自分の作品の内容www



森下裕美 公式@Morishita_oop 13 時間前

少年アシベ新装版第7巻のamazon商品ページの商品説明がなんか殺伐としている。。。こんな漫画だったっけ?  


日本ほど行政が文化にカネを出さない「先進国」も無いと思う。「クールジャパン」などと言いながら、やるのは無駄なところにムダなカネを使うことだけだ。その大半は政治家や役人の懐に還流するのが常である。箱ものづくりやフェスティバルはたいていそれである。
下の記事のようなプロジェクトにかかるカネは、たいした金額ではない。そこから才能のある漫画家がひとりでもふたりでも生まれれば、十分に意義があるだろう。
日本の場合は、ほんのひとにぎりの漫画家が生活していけるだけで、その大半はどんなにすぐれた作品を書いても報いられることは無い。特にギャグ漫画家は、数年で性格も生活も破綻することが多い。心から漫画が好きでないとやれない仕事だろう。
漫画で美味い飯が食えるのは基本的に出版社経営陣と編集者だけではないかwww
もっとも、紙媒体の漫画はかなり先行きが暗いようだが。


まるで漫画家の桃源郷! 中国の快適すぎる「トキワ荘」 食事つき、給料まで支給…仲間と腕磨く

withnews 1/17(火) 7:00配信

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 漫画産業が急速に成長している中国に、漫画家を集めた「トキワ荘」のような場所があります。住民の漫画家は、1年365日、漫画に集中できる環境で、仲間と交流しながら腕を磨いています。いったい、どんな人が、どのように暮らしているのか。住民に取材してみました。

【画像】貴重!手塚治虫がトキワ荘の天井板に描いた「リボンの騎士」


中国の漫画大手が「開村」

 「中国漫画家村」は、中国で漫画のプロデュースを手がける「翻翻漫画(ファンファン漫画)」が運営しています。

 「村」は丸ごと一棟のビルで、現在、約70人の漫画家が仕事場として使っています。1階はコーヒーなどが飲める休憩所になっていて、お昼ごはんや晩ご飯も提供しています。

 そして広いスペースの図書館も備えており、そこに名作から最新版まで、大量の漫画がそろっています。

 「ファンファン漫画」は、新人発掘のために日本の集英社と連携して「新星杯」という新人漫画コンクールを開催しています。「新星杯」を受賞した作家の作品は『ウルトラジャンプ』、『ジャンプSQ』『ジャンプNEXT』、『少年ジャンプ+』など、日本の雑誌や漫画アプリに掲載されてきました。

 「村」には、「新星杯」受賞者や「ファンファン漫画」がその素質を認めた漫画家の卵たちが入居者として選ばれます。入居中は、すでにデビューしている漫画家のアシスタントをつとめることで給料がもらえ、編集者のアドバイスを受けながら一本立ちを目指します。


行政も支援

 なぜ、このような「漫画村」ができたのでしょう?

 中国の多くの漫画家は、普段、仕事場で黙々と作業に打ち込み、出来上がった作品を出版社などに持ち込みます。編集者にダメ出しされると、また部屋に戻り、修正する毎日です。原稿料も安く、多くはアルバイトを掛け持ちしながらの生活です。

 「漫画村」は、こうした孤独な作業によるプレッシャーや、生活費の負担などから有能な人材が埋もれてしまうのを防ぐために生まれました。

 行政も後押ししています。漫画産業に力を入れる杭州市が税金などで優遇し、2014年11月に第1号が杭州市余行区良渚文化村に建設されました。

 現在では、北京、重慶、広州、武漢などにも拠点があります。


快適環境で「脳洞が開く」

 漫画家・麻雀(マ・チウェ)さんは広東省出身の24歳です。ちなみに「麻雀」は中国語でスズメの意味です。麻雀さんは2014年に入居しました。

 漫画家村に入居している人は、「漫画家」(普段「先生」と呼ばれる)、と漫画家の卵で「助手」の2種類に分けられます。現在、連載を持っている麻雀さんは、スタッフから「麻雀先生」と呼ばれています。

 そんな麻雀さんも、入居当時の身分は助手でした。

 「漫画家村に来る前は、ファンファン漫画の漫画雑誌に投稿していました。そこで、認められて声をかけられました。生活費や原稿手当をもらえながら、好きな漫画を描けることは、デビュー前の漫画家にとって、とても魅力的でした」と振り返ります。

 プロの漫画家の元で助手として働いた経験をいかして、自分でも長い作品が描けるようになったという麻雀さん。

 中国の大人気小説『盗墓筆記』の原作者から指名を受け、同作の漫画シリーズでデビューを果たしました。

 「ほかの漫画家と仕事以外の話をしていると、時々『脳洞が開いた』(=自由奔放な発想で、いいアイデアがわき上がる)と感じるんです。気が合う漫画家同士で切磋琢磨することで、いい作品に仕上がっていきます」と話します。


憧れの日本、文京区にも拠点

 漫画家村の住民にとって、日本の漫画はあこがれです。麻雀さんも『ドラゴンボール』(中国語『龍珠』)、『ナルト』(中国語『火影忍者』)、『デスノート』(中国語『死亡筆記』)などを愛読してきました。中国の出版社の編集者にも日本の漫画のファンは少なくありません。

 中国で何人もの漫画家を育ててきた漫画家村は、2016年12月、日本にも誕生しています。

 日本の漫画家村を運営するのも「ファンファン漫画」です。東京都文京区のマンションを「村」にして、年齢や国籍を問わず住民を募集しています。この海外初進出となる「漫画村」。実は、麻雀さんも心が動いたそうで、「中国で優秀な漫画家として力を蓄え、将来的にはぜひ日本でデビューしたい」と語っていました。

 日本の漫画家村では中国人と日本人のベテラン編集者から専門的なサポートが得られます。ここでは、日中、両方の市場を見据えたグローバルな活躍を目標にしているそうです。



日本のアニメや漫画ではおなじみだが、外国の作品ではけっして見られないのが、この「変態が頭にパンツをかぶる」という行為だ。
いったい、何が面白くてそんなことをするのか、それでどのような性的興奮が得られるのか、正常人の私にはまったく理解の外なのだが、現実の変態も、実はそんなことはしないだろう、と推測できる。
あれは、変態の「記号」であり、露骨に性器を描いたり、性交や自慰の場面を描くことができない小児向けアニメや漫画という分野で、変態を笑いの対象とする時に、その分かりやすい記号として、パンツを頭にかぶる、ということを考案したのだろう。
では、その発明者は誰なのか。
漫画界の誰かだろうし、こういうのを考えそうなのは永井豪ではないか、と思われるが、氏の「けっこう仮面」は、月光仮面風のマスクに全裸という姿だったように思う。
パンティをかぶる、ということの発明の栄誉は他の人に帰するのだろうか。


なお、これに似た「記号としての行為」には、性的に興奮した男や女が鼻血を出す、というものもあり、これも外国人には不思議に見えるらしい。実際、性的興奮では鼻血など出るものではないのだから、当然だろう。



                       

パンツはかぶるもの

ぱんつはかぶるもの

メイン画像を見ての通りだ。


パンツはかぶるもの」ということは一般的な常識ではないが、メイン画像の左の人(変態ほむらさん)や右の人(とある変態の風紀委員)のような人たち=変態の間では常識になっている。

また、これを世に広めた大先輩変態仮面がいる(ちなみに大先輩は常識ではないからこそ興奮する、ある意味で真性の変態だ!)。
ただし、世に広めるまではいかなかったが、まぼろしパンティという先駆者がいることも忘れてはならない。

なお、このタグの過半数はメイン画像の左の変態ほむらさんの独壇場と化している。
メイン画像の右の白井黒子の場合は、公式の時点でデフォルトなので敢えて貼られないようだ。

他にも最近では新しい仲間がいるらしい。

ズバッ!バサッ!

上のイラストはもちろん二次創作だが、お二人とも原作やアニメでもおおむね同じことをやっている。




しかし忘れないで欲しい。彼女らがパンツをかぶるのは何故か?
パンツが魅力的だからである。
なら何故パンツが魅力的か…それは魅力的な人物がそのパンツを履いていたからである。
彼女達がかぶるパンツは一朝一夕ではすまないほど履かれ続けたパンツなのである。
パンツが履かれなかったなら彼女達がパンツをかぶることもなかった。
パンツをかぶる。確かに一度はやってみたいと誰もが思う行為だろう。
しかしそこにパンツを誰かが履いたという事実があってこその「パンツはかぶるもの」なのである。
いつもパンツをかぶっている皆さんもたまには履いてみてはいかがだろうか。






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