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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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昔々の話だが、戦後しばらくは漫画もアニメもまだ成長途上で、テレビの子供向け番組には「人形劇」というのがあった。わりと最近でもロシアの「チェブラーシカ」などは一種の人形劇と言ってもいいだろう。昔の日本の人形劇はそれより原始的なもので、「指人形」や、あるいは糸や針金で操る人形による人形劇が大真面目に放映されていたのである。
その中の大傑作に「ひょっこりひょうたん島」というのがあったのを記憶している年代のご老人も多いだろう。脚本がなにせ、あの井上ひさしである。他の脚本家もいたと思うが、とにかくあの有名な主題歌の作詞も井上ひさしである。高畑勲が或るアニメ(今題名を思い出したが、「思ひ出ぽろぽろ」である。)の中で使ったことでも有名かもしれない。
その中の凄いフレーズが、(おそらく高畑勲が使った理由も、このフレーズにあると思うが)

泣くのはいやだ、笑っちゃお」というフレーズである。

このどこが凄いのか。

あなたは、泣きたい時に、笑えるか?

泣くというのは、泣く原因があって泣くのである。
ところが、その時に、何の笑う原因もないのに笑うというのは、凄い飛躍なのである。いわば、これも昔の言葉だが、実存主義的な「投企」と言ってもいい。人生が不条理だからこそ、その中に我が身を投げ込むわけだ。つまり、理由などなくても、自分が望む行動をすればいい、ということだ。ある意味「合理性や理性的計算」への反逆である。

そして、おそらく現代の心理学はこの事実を既に言っていると思うが、「人は泣くからいっそう悲しくなり、笑うから愉快になる」のである。さらに言えば、泣くのもひとつの快感でありカタルシスだから、人は泣くのである。だが、そこで頑張って「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」というのは豪傑的な生き方、英雄的な生き方だとも言える。それによって、人生が前向きになる。

これが「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」という簡明なひとつのフレーズが示すことである。

もしかしたら、あの日本の戦後の異常な発展と高度成長の原因として、人々の心の中に無意識的にこのフレーズがあったのかもしれない。
そして今は……。







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