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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「流刑囚」氏の映画評で、アニメ映画「銀河鉄道999」の評価である。
私は、この漫画やアニメが流行ったころの、まさに同時代人なのだが、漫画もアニメも見ていない。アニメ映画より先にテレビアニメがあったかもしれないが、それも見ていない。
原作の漫画家の売り出し作品となった「男おいどん」は最初は少し面白いかな、という気もしたが、その何とも言えない「臭さ」が悪臭となって、まるで読めなくなった。
どこが臭いかというと、作者が作品主人公に重ねているナルシシズムである。この作者の作品は、冴えない風貌の主人公が、なぜか周囲の女性を惹きつけるというパターンがあまりに多く、その主人公には特に何の美点も無いのであり、なぜ女性キャラが主人公に惚れるかと言えば、作者がそうさせているからでしかない。そのあたりが、下の評でも出ているかと思う。
なお、似た名前のアニメ「銀河鉄道の夜」は、言うまでもなく宮沢賢治作品のアニメ化だが、これは紛れもない傑作である。脚本も音楽も一流。

(以下引用)

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流刑囚の映画千夜一夜物語~第12回『銀河鉄道999 』(’79日)

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流刑囚
流刑囚
2020年10月31日 06:11
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私流刑囚がその時々で見た映画を紹介するコーナー。第12回は『銀河鉄道999 』(’79日)。


本作の5点満点評価は…

コンセプト…1.5点
カメラワーク…2.5点
ビジュアル…2.5点
脚本…0点
総合評価…1.6点


 機械化人間によって支配された地球に住む少年鉄郎が母親の敵討ちのために銀河鉄道に乗り込む、というお話。

 元々はTVアニメ化されていた原作を劇場用に再アニメ化したという作品であり、それに伴って主人公鉄郎の顔がイケメンに改変されている。この点に関してはファンの間でも物議を醸していたようだ。

 ストーリーは原作における「アンドロメダ編」を劇場用にコンパクトに再編したものであるようだが、まずこの編集がどうも上手く行っていないように感じる。すべてのエピソードがダイジェスト的でありある部分はあっさりとしすぎ、またある部分は過度に唐突であったりと、見ていて何の感慨も起こらない。原作やTVアニメ版を見ていた人に関してはわからないが本作が『銀河鉄道999』自体初見であるという人にとっては中々厳しいものがあるのではないか。

 また脚本もはっきり言って酷いレベルで主人公である鉄郎はほとんど何もしない。要所要所は宇宙山賊のオッサンやキャプテンハーロックやクイーンエメラルダスやクリスタルガール(名前は忘れた)が手取り足取りアシストをしてくれて最後の手柄だけを鉄郎が持っていくという感じ。劇中ではハーロックが「男気に惚れた」的な発言を繰り返すのだが本作中の鉄郎は単なるイキった餓鬼でありどこに「粋」な要素があるのかさっぱり理解できない。またどうようにクリスタルガールがこの鉄郎のどこに惚れたのかもさっぱり理解できない。

 そもそも鉄郎も「俺は男だ!」的なセリフを連発するのだがギャアギャア喚きながら銃をぶっ放し突撃していく類の「男らしさ」など現実は蜂の巣にされてお終いだ。この手の主張に貫かれた本作の根本原理はそれ自体が「厳しさ」とは対極の「甘え」でしかないだろう。また「機械男爵を倒す!」とか意気込みつつ飲んだくれの不摂生な生活を送った挙げ句に死んだ眼鏡男も同じように甘ったれている。クイーンエメラルダスは彼のどこに惚れたのだろうか?

 またさらに根本的な問題として銀河鉄道999は「身体を機械化したい人たちを惑星メーテルへ運ぶ列車」であるはずだ。にも関わらずその惑星メーテル(機械帝国)を破壊しようとする鉄郎のテロの企てに乗員乗客が一切反抗しないのはどういうことだろう。皆鉄郎の「男気」に惚れたということだろうか。いやはや「甘やかし」もここまで来ると度が過ぎるという表現すら生ぬるい。

 あとやや余談になるがメーテルは鉄郎の母親の生き写しであるという設定、これはつまり鉄郎は「母親のそっくりさんに欲情している」ということであってちょっと気持ち悪い。当時のファンたちはこれを普通のこととして受け止めていたのだろうか?また勝手な推測ではあるが、この生き写し設定は松本零士が「美人女性キャラ」の描き分けができないための苦肉の策であったのではないかと、そんなことも思ったりした。




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