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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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第20章 水中の産婆術


夜の間中、鮫どもは鯨を食い散らかし、そのままにしておけば朝までには鯨は見る影もない姿になっていただろう。だから、水夫達は交代で鯨に群がる鮫どもを追い払う役目をしなければならなかった。主にその役目をしたのはクィークェグ、タシュテゴ、ダグーの三人であった。というのは、舷側から下ろされた足場に乗って、鮫どもに槍を振り回し、威嚇するという作業は並大抵の仕事ではなかったからである。考えてもみるがいい。わずか1メートル下には悪鬼のような鮫どもが口を開けて待っており、足を滑らせれば鯨の代わりに自分が即座に鮫の餌になろうという仕事だ。
しかも、この三人には、翌日には鯨の解体という大作業が待っていたのである。前日死ぬほど舟を漕いで、徹夜で鮫を追い払った後でやる鯨の解体は、これがまた一瞬の油断もできない危険な作業であることを考えれば、この三人の野蛮人ほど献身的に働く人間はこの世に滅多にいないと思われる。
さて、鯨の解体というのは、脂身のたっぷり付いた鯨の皮膚をはぎ取る作業である。舷側に吊り下げられた鯨の皮の一部にクレーンの鈎をひっかけ、皮に切れ目を入れながら巻き上げていく。すると、リンゴの皮むき同然、鯨からリボンのように細長いが分厚い皮がくるくる巻き取られていく寸法である。その間、皮に切れ目を入れる役目の者は、回転する鯨の上で、危なっかしいダンスをしているわけだ。下の海面には相変わらず貪欲な鮫の群れが騒いでいることを考えると、この仕事を任務とするスターバックとスタッブの立場は、あまり嬉しいものではないはずだが、捕鯨船には、自分の与えられた任務について疑問を持ったり文句を言ったりする者などいない。
鯨から巻き取られた皮は、毛布皮と呼ばれるが、脂肉室に運び込まれ、後に油を取られることになる。
皮膚のはぎ取られた鯨の残りは、海に流されるが、その前に鯨の頭部だけは切り離されて次の作業を待つ。それは、鯨の頭部にのみ存在する、貴重な油の汲みだしである。この作業は、不注意にすると、高価な油が海に流れ出してしまうので、皮はぎが終わった後で、ゆっくり行われる。
事件が起こったのは、この脳油の汲みだしの最中だった。
事件の哀れな犠牲者は、タシュテゴである。彼は大マストの下の桁に乗って、そこから縄を伝って、鯨の頭部に下りた。鯨の頭部に開けられた穴から竿に付けたバケツを下ろし、彼は貴重な油を汲み上げていく。ところが、いかなる悪魔のいたずらか、彼は突然足を滑らせて、鯨の頭の中に落ちてしまったのである。
すぐに行動を起こしたのはダグーであった。彼はその巨体に似合わぬ敏捷な動作でマストに飛びついてよじ登り、タシュテゴの落ちた穴の上にロープで伝い下りて、上から竿を突っ込んで哀れなインディアンを救出しようとした。だが、ああ、何ということだろう。まさにその瞬間に、鯨の頭を吊っていたロープが切れて、鯨の頭は轟音とともに海面に落ちたのであった。ピークォド号は、その反動で激しく揺れ、水夫たちは転倒した。
この騒ぎの中で、海に落ちた鯨の頭はゆっくりと沈んでいき、タシュテゴの運命もこれまでかと思われたが、この時、甲板から槍を手にした裸身の者が海に飛び込んだ。クィークェグであった。
船上の者は、静まり返った海面をじっと見つめた。一分、二分と過ぎるにつれ、みんなの顔に絶望の表情が浮かんできた。
「はっ、はっ!」
マストの上に登っていたダグーの声に、みんなははっと上を見た。彼は船からかなり離れた海の上を手で示している。そこには、今しも一本の腕が波間から現れたところであった。クィークェグの腕であった。
「よし、よし、二人じゃ!」
ダグーの声に、船上は歓声で溢れた。
やがて船上に引き上げられたクィークェグとタシュテゴは、みんなから手厚い看護を受けた。しばらくして元気を取り戻したクィークェグから話を聞いてみると、彼はゆっくりと海底に向かって沈んでいく鯨の頭の適当なところに鋭い槍で切れ目を入れ、そこから手を突っ込んで、中で気絶しているタシュテゴの辮髪を探り当て、それを引っ張り出したのであった。
あのような状況の中で、このような冷静さを持ち、的確に行動できる人間がこの世にいようとは、まさに信じがたいことであるが、それが目に一丁字も無い蛮人の行為であることを考えると、いったい文明は人間を進歩させたのか退歩させたのか、にわかには決め難いものがあると私はつくづく思ったものである。


第21章 ピップ

鯨捕りの危険性については、以上に述べただけでは十分ではない。鯨に銛を打ち込んだ時、舟が猛烈な勢いで鯨に引っ張られる事は先に書いた通りであるが、その際に、矢のように空中を走るロープは、場合によっては舟の中の者を共に地獄に引きずっていく首くくりの縄に変わるのである。しかも、舟の中には鯨に打ち込むための鋭い刃を持った数本の槍と銛が備わっており、それらにロープが絡まりでもしたら、絞首台はいきなりギロチンに変わるであろう。
私はここで哀れなピップの事を諸君に語ろう。
ピークォド号の雑役夫の黒人少年ピップは、給仕の団子小僧とは好一対であった。どちらものろま、間抜けと船中の者みんなにののしられながらけなげに自分の勤めを果たしていたが、ピップはのろまなどではちっともなかった。むしろ機敏で陽気な少年だったのだが、船乗りとしては致命的な欠点を持っていた。それは、彼のどうしようもない臆病さであった。
その臆病さも、彼が雑役の仕事をしている間は目に付かなかったが、運悪くスタッブの最後尾漕手が手をくじいて、ピップがその代わりに舟に乗り込まされた時、彼は鯨捕りとしては死刑にも相当するヘマをしでかしたのであった。
その時、タシュテゴが鯨に銛を打ち込み、例によって舟は猛烈な勢いで走り出した。その衝撃に驚いたピップは、あわてて立ち上がり、轆轤から繰り出されるロープに巻き込まれ、海に落ちたのであった。おそらく一瞬のうちに、彼の体は鯨の引く力で締め付けられ、窒息死するだろう。
タシュテゴは、ナイフを抜いてロープの上にかざし、スタッブを振り返った。
「切るか?」
その時、タシュテゴの目は、ピップへの憎悪に輝いていたに違いない。せっかくの高価な獲物を、この間抜けの小僧一人のために失うのである。
「畜生め、切れ!」
スタッブは怒鳴った。
こうしてピップは救われ、鯨は失われた。
舟に引き上げられたピップが乗組員全員から罵倒されたのは言うまでもない。
「なあ、ピップ、お前が水浴びでもしたい気分になったというのなら、俺は止めはせん。だが、この次にお前が海に飛び込んだらだな、俺たちはお前を放っといて鯨捕りに精出すことにするからな。覚えとけよ。鯨一頭は、お前がアラバマで売れる値段の三十倍も値が高いんだ」
スタッブの言葉は冗談などではなかった。
二度目に舟に乗らされた時、またしても同じ状況で、ピップは海に飛び込んだのだった。そして、スタッブは言葉通り、彼を海に放っといて、鯨を追いかけた。実際、スタッブの行為は責められない。臆病は、鯨捕りの世界では、場合によっては殺人以上の悪徳なのである。もちろん、スタッブは、後でピップを拾う気でいた。
だが、長い時間の後にやっと本船に救助された時、この黒人小僧は気が狂っていた。それも当然だろう。無限に広がる海面には、舟一つ、島影一つ無く、見えるものは、ただ空と波だけである。自分を救助するであろう舟は、もしかしたら自分を見失ったままあらぬ方向へ行ってしまったかもしれない。こうした状況では、よほど強い精神を持った者でない限り、気がおかしくなって不思議ではない。
その日から、この気のふれた黒人少年は、愛用のタンバリンを手に、訳の分からぬ事を言っては船内をうろつくようになった。
おそらく、その姿を見るたびに、スタッブの心には穏やかならぬ思いが浮かんだものと思われるが、それは他の者には伺い知れぬことである。確かに、スタッブは、警告し、その警告を実行しただけである。悪いのは警告を守らなかったピップの方だ。だが、法律の咎めぬことも、良心はより重い裁きを与えることもある。この気のふれた黒人小僧は、もとからピークォド号のマスコット的存在だったが、今では我々の運命の象徴のような姿で、船内を歩き回っては人々を気味悪がらせるのであった。


第22章 棺桶

私がピークォド号の運命について不吉な予感を抱いたのは、ピップの事だけのためではない。今や私の無二の親友となったクィークェグが、突然に熱病にかかり、生死の境をさまようことになったのは、船がシナ海を出て日本海近くにさしかかろうとした頃だった。
鯨の皮はいったん脂肉室に運び込まれた後、釜で煮られて油を取り、取った油は樽に詰められて船底に貯蔵されるわけだが、この獣肉のくさい臭いとむっとするような温気、湿気の籠る穴倉での労働は、さほど上品な人間でなくても御免蒙りたいと思うような仕事である。この栄えある仕事はなんと銛手の仕事の一つでもあるのだ。昨日は十字軍の騎士として雄々しく敵と戦った男が、翌日には畑で肥担ぎをするようなものではないか。
とにかく、この不潔な、悪疫の温床のような場所で連日働いているうちに、クィークェグは熱病にかかったのである。日を追って彼はやつれにやつれていった。
彼はほとんど物も言わず病苦に耐えていたが、ある日、傍にいた者に、船大工を呼んでくれと頼んだ。船大工とは、船中の何でも屋であり、ボートの修理からエイハブの義足の製作まで何でもやるが、彼がこの野蛮人に頼まれたのは、棺桶だった。つまり、死を覚悟したクィークェグは、あらかじめ自分の永遠の寝床を用意しておこうと考えたのである。で、実際にそれは寝床になったのだが、但し、それは彼が死んでからではなかった。
出来上がった棺桶を見たクィークェグは、自分をその中に寝かせてくれ、と周りの者に頼んだ。
「とてもいい。楽じゃ」
棺桶の中に横たわったクィークェグは満足そうに呟いて、自分の周りにビスケットの袋と真水の瓶を置かせ、彼の小さな守り神ヨジョを入れて、棺の蓋を閉じさせた。蓋は革の蝶番で棺にくっついていたが、蓋が閉じられると我々の前には無言の棺桶が横たわるだけであった。
やがて中から声がして、「出してくれ」とクィークェグは言った。
こうして死を迎える準備ができると、驚いたことにクィークェグの病状は逆に急速に快方に向かった。
後でクィークェグが説明したところによると、こうである。棺の中に横たわって、死のうと考えた時に、この世でやり残した事はないかどうか、彼は思いめぐらしてみた。そして、陸上で果たさねばならないちょっとした義務のあった事を思い出し、まだ死ぬわけにはいかぬ、と考え、死なないことにしたのだそうである。
聞いていた者たちは、不思議そうな顔で、いったい死ぬとか生きるとか、自分の勝手な気持ちや好みで出来るものかと聞いてみた。
「そうだ」とクィークェグは答えた。
彼の言葉では、鯨とか嵐とかいった人力を超えた大きな力で死ぬ以外は、病気くらいで人間は死ぬものではない、ということである。老衰で死ぬ連中も、「もうこれくらいでいいじゃろう」と思うから死ぬのであり、そう思わなければいつまでも生きているはずだ。……まあ、無知な野蛮人の事だから、眉唾物の話ではあるが、病気に及ぼす意思の力というものは、我々ひ弱な文明人が考えるより大きなものではあるらしい。
とにかく、こうしてクィークェグは死の淵から甦り、彼の棺桶は衣装その他の物入れになったが、後にそれは私が譲り受けることになるのである。もっとも、それは棺桶として使用するためではなかったが。



第23章 セント・エルモの火

舷側に吊られた短艇の一つはエイハブの舟であったが、その舳先からは、彼が白鯨のために特別にあつらえた銛がぐっと突き出ていた。普段は銛先には革の鞘がかぶさっているので、我々がその鋭い刃先を目にすることはないのだが、その鞘を見てさえ我々は、それが作られた時の気味わるい話を思い出すのであった。
彼は、鍛冶屋(つまり船大工だ)に命じて、陸上にいた時から準備してあった極上の鉄と鋼で銛を打たせ、その刃先の焼き入れの時には、水ではなく人間の血を用いたというのである。クィークェグ、タシュテゴ、ダグーの三人がその目的のために呼ばれた。彼らの腕の血管がナイフで切られ、流れ出す血は桶に受けられた。そして、エイハブは、この三人の異教徒の血で銛に洗礼を受けさせながら、悪魔に白鯨への復讐を誓ったというのである。
船が日本海域に入って間もなく、ピークォド号は台風に遭遇した。
激しい風に帆の一部は裂け、帆柱と縄は震えて、ピークォド号は波と波の間に激しく上下した。
船底では、穴が開いて水漏れした箇所の修理が行われ、水がポンプで汲み出された。甲板の騒ぎもこれに劣らない。しっかり縛られていたはずの短艇やオールのあちこちが激しい振動で傾き、外れている。
真っ黒な空に、突然稲光が走った。
「避雷針、避雷針! 避雷針の下の鎖を海に投げ込め!」
落雷を恐れて、スターバックが叫ぶ。
「止めろ!」
いつの間に甲板に現れたのか、エイハブが怒鳴った。
「雷など恐れるな。たとえ神がわしの復讐の邪魔をしようとも、わしは地獄の底まででもあいつを追ってやる。雷ごとき、恐れはせんわ」
この涜神の言が吐かれたまさにその時、
「上を見ろ、火の玉だ!」
と、誰かが叫んだ。
見上げた者の目は、すべての帆桁、帆柱の上に青白い無数の小さな火が燃えているのを見た。
「神様、お助けを! セント・エルモの火だ」
迷信深い水夫たちは、この不吉な火を見て、跪いて祈った。
「うんうん、お前ら、良く見ておれ。あの白い火はな、白鯨への道筋を照らす火だ。こいつはな、神様がわしの復讐に協力してくださろうという深い思し召しだわな」
エイハブは、皆に言い聞かせるように、大声を上げた。
「船長、あなたの舟を御覧なさい!」
スターバックが指し示した小舟の舳先からはあの銛が突き出していたが、その鞘は嵐で外れており、その鋭い刃先にも、青白い炎が燃えていた。
「神様が、あなたを叱っているのです。ご老人、白鯨への復讐などおやめなさい」
スターバックの言葉も耳に入らぬ様子で、エイハブは小舟に近づいていき、舟から突き出た銛を外して手に取った。
乗組員たちは、恐怖の声を上げた。
エイハブは、白い炎に包まれた銛を高々と差し上げた。
「白鯨を殺すという、わしの誓いは、何者にも破ることはできないのじゃ。こんな炎ごときに何の意味がある。お前らが、火が怖いのなら、こんな物、こうしてくれるわ」
エイハブは、手で銛の先をさっと撫でた。銛の火は消えた。だが、その後長く続いた水夫たちの恐怖を消すことはできなかったのである。


第24章 羅針盤

翌日、風はなおも強かったが、天気はからりと晴れ上がり、青空に黄金のような太陽が輝いていた。
「ははは、わしの船は、まるで天空を行くアポロンの馬車さながらじゃわい。いったい誰がこの航海の前途をあれほど恐れたのか。こんな上機嫌な日には、誰であれ、白鯨などを無闇に恐れた自分の心が恥ずかしくなろうというものだ」
甲板に上がってきたエイハブは、満足そうな顔で呟いたが、ふと、何か気に掛かるように舵取りの所に行き、船の進路について尋ねた。
「もちろん東南東でさ、船長殿」
「この大嘘つきめ、朝のこの時間に東南東をさしていて、何で太陽が船尾にあるのじゃ!」
エイハブの言葉に、人々は驚愕した。確かに、彼らはコンパスに従って東南東に向けて舵を取っていたからである。
しばらく、その場の全員が、この不可解な現象に不審と恐怖の念を抱いて沈黙した。
やがて、エイハブが大声で笑った。
「分かったぞ! あの忌々しい雷のせいじゃ」
嵐の最中には、稲妻があたりを飛び交い、船の磁石を狂わせることがある。この奇怪な出来事は、そのためであった。
だが、スターバックを先頭に、エイハブを除く全員が、これはこれ以上東に進むなという神のお告げだと考えたのは言うまでもない。しかし、この時になってもまだその事をエイハブに面と向かって言える者はいなかったのである。



第25章 レイチェル号

ある朝、ピークォド号の前方に、もう一つの捕鯨船が見えた。
その船が声の届く所まで近づいた時、エイハブは拡声ラッパを手に怒鳴った。
「白鯨見たか!」
「ああ、見た。昨日だ。流れた捕鯨艇見なかったか?」
先方の答えに、エイハブは驚喜して、向こうの問いには答えず、もっと詳しい話を聞こうと、短艇を準備させた。しかし、向こうの船長がいち早く舷側から短艇を下ろすのが見えた。
ピークォド号の甲板に上ってきた男は、エイハブの旧知のナンタケット人だった。
「白鯨はどこにおった! まだ生きとるだろうな?」
気ぜわしくエイハブは疑問をぶつけた。
相手の船長は、白鯨との遭遇の様子を話した。
その時、彼らは他の鯨を追っている途中だったが、突然海面に顔を出した白鯨を見て、間近にいた短艇の銛打ちは、迷うことなく銛を投じた。銛は過つことなく白鯨に刺さったらしく、白鯨は猛烈な逃走を始め、それに引っ張られた短艇は姿を消した。そして、まる一昼夜を経過した今も、その短艇の行方が分からないというのである。
「お願いじゃ。どうか、我々と一緒に、そのボートを探してくだされ。そのボートには、わしの息子が乗っておったのじゃ」
エイハブ船長は厳しい顔で口を閉じていたが、やがてその口から出てきたのは、無情この上ない言葉であった。
「ガーディナ船長。その願いは御免被ろう。わしには今、一刻も無駄にする時間はないのじゃ。さあ、すぐにこの船から下りなされ。スターバック、出発じゃ。全速で東南東に向かうのじゃ!」
我々は、失われた子供を捜すレイチェル号を後に、やっと姿を現した白鯨の痕跡を探して、レイチェル号の来た方向へとすれちがっていったのであった。



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