忍者ブログ
ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
11
23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
o-zone
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
[9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19
「阿修羅」から転載。
維新の正体を見事に描いている、ある意味必読の文章である。

(以下引用)画像は転載できなかった。中一女子を強姦するトンデモ代議士はどんな顔か興味がある人は元記事参照。まあ、中年男とカラオケ店に行く時点でアホな女の子だとは思うが、子供なのであるからどうしようもない。親もそんな注意をする必要があるとは考えてすらいなかったのではないか。

(以下引用)





総選挙間近!? あらためて振り返る維新の会の正体【適菜収】
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/3135530/
2024.09.12 適菜 収 だから何度も言ったのに 第71回 写真:アフロ、産経ビジュアル BEST TiMES

兵庫県知事・斎藤元彦問題で、追い詰められた維新の会。さらにはカラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、日本維新の会の元衆院議員、椎木保が逮捕された。セクハラ・パワハラは維新の一丁目一番地。その背後には菅義偉や竹中平蔵といった日本凋落の元凶がいる。新刊『自民党の大罪』(祥伝社新書)で平成元年以降、自民党が急速に腐っていった過程を描写した適菜氏の「だから何度も言ったのに」第71回。


斎藤元彦

■兵庫県知事斎藤元彦に見る維新スピリッツの原点

 兵庫県知事斎藤元彦に対し、日本維新の会が辞職要求を突きつけた。2021年の県知事選で斎藤を推薦した維新は、これまで静観を貫いてきたが、批判の高まりで方針転換を余儀なくされた。

    *

 維新が態度を翻した理由は、大阪府箕面市長選で維新が公認した現職首長が破れたからだろう。要するに、追い詰められただけ。

    *

 斎藤の立ち居振る舞いに維新スピリッツの原点を見た。私は、当時大阪府知事だった橋下徹が、自分に批判的な大阪市の労働組合に対し、「政治活動に公務員が首をつっこんでくるのはおかしい。負けたときは一族郎党どうなるか。われわれが勝ったときには覚悟しとけよ」と発言したのを思い出した。

    *

 選挙で負け続ける維新。ではこの先、消滅に向けて進んでいくのか。あまり甘く見ないほうがいい。大阪ではカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の開業がほぼ確実となった。維新の黒幕のうちのひとりである菅義偉は、総裁選で小泉進次郎を担ぎ上げている。

     *


菅義偉と竹中平蔵

 維新のバックには政商の竹中平蔵もいる。新自由主義的な政策により日本を解体し、構造改革利権にむらがる連中のさらにその下請け、鉄砲玉が維新である。馬場伸幸は、自民と維新の関係について「第一自民党と第二自民党でいい」と言い放ったが、まさに維新は第二自民党である。自民がダメだから維新に投票するというのは愚の骨頂。

     *

 日本の貧困と格差を拡大させた政商の竹中は、2012年、維新の最高顧問格とされる衆院選の候補者選定委員長に就任。橋下はネット番組で「基本的には竹中さんの価値感、哲学と僕らの価値感、哲学はまったく一緒」と述べている。竹中はその後、総務相時代の部下である菅の政権で、成長戦略会議のメンバーに選ばれ、岸田政権でも「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーになっている。20年近く前の小泉政権から日本を食い物にしてきた男が、今もまだ国の中枢に居座り続けている。

    *

 絶望的に古い体質・日本の闇を引き継いでいるのが維新である。IR、カジノ、万博、「都構想」の裏にいるのもこうした連中だ。万博は大阪府・市の特別顧問をしていた堺屋太一と橋下が寿司屋で酒を飲んでいるときに、堺屋が言い出したという。要するに、酔っ払いの与太。それを進めるために松井と橋下が安倍に酒を飲ませて、「気持ち良く」させ、密室で決めた。

    *

 「大阪都構想」と称する大阪市解体を巡る住民投票の糸を引いていたのも菅。菅は「大都市問題に関する検討プロジェクトチーム」の座長を務め、東京都以外の大都市が特別区を設置できるようにする大都市地域特別区設置法の成立を推進していた。また、官邸は維新を応援するため、住民投票に反対していた大阪府連に嫌がらせを繰り返した。


橋下徹

■選挙直前になると組織的にデマを流すのが維新

 総選挙のときの参考になるように大事なことを言っておく。維新は選挙や住民投票直前になると、組織的に嘘、デマを社会に垂れ流す反社会集団であるということだ。

    *

 第1回目の住民投票直前に橋下が何を言っていたか思い出したほうがいい。「都構想の住民投票は1回しかやらない」「賛成多数にならなかった場合には都構想を断念する」「今回が大阪の問題を解決する最後のチャンスです」「衰退する大阪を変える最初で最後のチャンス」。維新の公式HP、街頭演説、タウンミーティング、在阪民放5局の大阪維新の会のCM……。ありとあらゆる場所で、橋下は「これが最後だ」と繰り返し、否決後3ヶ月もしないうちに、再び「都構想」をやると言い出した。

     *

 2020年の2度目の住民投票で否決されると、吉村洋文は3度目はないと明言したが、しばらくすると「大阪維新の会として都構想の看板を下げているわけではありません」と手のひらを返した。

     *


吉村洋文

 吉村も絵に描いたようなデマゴーグである。吉村は街頭演説などで、昔の大阪市は大赤字でそれを立て直したのが維新市政だったという趣旨の発言を繰り返してきたが、これも大嘘。大阪市のホームページには21年度一般会計決算について、《平成元年度以降三三年連続の黒字となりました》とある。2022年の参院選の政見放送で松井一郎は大阪の私立高校の入学金が無償である旨の発言をしたが、これも完全なデマだった。

     *

 衆院選の公示日を2日後に控えた2021年10月17日、馬場はNHK『日曜討論』に出演し、「私立高校も、大阪では完全に無償と」と維新が組織的に流しているデマを繰り返した。その後、会見で記者が嘘を指摘すると馬場はこう答えた。

「言いぶりというのはありますよね。選挙の時ですから。私がそれ国会で、公の場で質問したりとか、そういうことをしているということであれば大問題ですけれども、もちろんカッコ書きの中に所得制限はありますけれども完全に無償化してますと、該当者の皆さん方には完全に無償化していますという意味合いでね、言ってるんです」

 要するに、選挙の際には嘘をつくと言っているわけだ。

     *


馬場伸幸

 馬場は応援演説でもデマを流している。2017年の堺市長選では、「大阪市は既に水が余っています。大阪市は40%近くの水を廃棄しているんです。捨てているんですよ」「これを堺に引っ張ってきたら水道料金は下がるんです」と発言。給水量は水道局が日々調整しており、多いときには翌日に量を減らしてコントロールしているため、余った水を捨てることはありえない。大阪市水道局はこれを否定した。

     *


日本維新の会。左から馬場伸幸, 足立康史, 梅村みずほ(元)

■犯罪のデパート、不祥事の見本市、それが維新

 何度も同じ詐欺にひっかかるのはやめよう。選挙後に維新の事務所に警察が踏み込むのはもはや風物詩となっている。赤木正幸、田坂幾太、上西小百合、桜内文城、升田世喜男、足立康史、石関貴史……。ちょっと調べただけでも、連中の運動員、元秘書らが公選法違反容疑で逮捕、書類送検されてきた。

     *

 維新には犯罪者が多い。これは客観的事実である。不正受給、公然わいせつ、児童買春、児童ポルノ所持、飲酒ひき逃げ、パワハラ、ストーカー、署名偽造、療養費のだまし取り、殺人未遂、迷惑動画の撮影、年金未払い、女子中学生を恐喝、市駐車場私物化、人件費の二重計上、政党交付金で借金を返済、政治献金という形のキックバック、架空のビラの印刷代金を政務活動費に計上、IRに関し中国企業から現金を受領……。犯罪のデパート、不祥事の見本市、それが維新である。維新に関しては、政治家が犯罪に手を染めているのではなくて、犯罪者が政治に手を染めていると言ったほうが適切だろう。

     *


カラオケ店で中学1年の女子生徒に性的暴行を加えたとして、日本維新の会の元衆院議員、椎木保が逮捕

     *

 維新の最終目的は何か。維新の政治提言である「維新八策」(2023年版)には、「将来的な首相公選制・一院制の導入を視野に、積極的な議論と検討を開始します」とある。橋下はかつて大統領制の導入を唱えていた。それが何を意味するかは普通に考えればわかるだろう。皇室の解体である。

     *

 つい先日、吉村は「自民党が本気で変わる、新しくなると口だけじゃなく言うんだったら、首相公選制を公約にするくらいの人が自民党総裁になってもらいたい」とツイート。

     *

 馬場は、テレビ番組で司会者から「総理大臣になったら何をしたいか」と聞かれて「同じ日本という名前であっても中身が全く違う国になるぐらいの大改革を、私が総理になればぜひやらせていただきたい」と答えている。

     *

 維新が拡大したら「同じ日本という名前であっても中身が全く違う国になる」。維新を完全に駆除しない限り、日本に未来はない。

文:適菜収

適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171


PR




第三十一章 有為転変



 



 それから三年が経った。今では、エルマニア国の政治の実権はローラン国から連れてきた宰相のケスタが一手に握っていた。最初の王妃であったジャンヌは、第二夫人のマリカの策謀で毒殺され、今はマリカが第一王妃となっていた。



 年を取って容色の衰えたカーミラはフリードの寵を失い、アリーは存在を忘れられた。何しろ、フリードの後宮には、前国王の時代に国中から集められた選りすぐりの美女が百人近くいたからである。フリードの仕事は毎日毎晩違う女と寝ることだけであり、これはケスタの思う壺だった。



 そして、エルマニア国の人々は重税と苦役にあえいでいた。



 かつて自分たちが苦しめられた事を、今は自分が原因となってしていることに、フリードは気づいていなかった。それほどに国王の暮らしは安逸に満ちていたからである。



 ある日、宰相のケスタが報告をした。



「フリード様の弟御のヴァジル様が殺されました」



 フリードは顔色を変えた。



 ヴァジルはフリードの後のローラン国王となっていたのである。



 フリードは気持ちを落ち着けて、強いて冷静に聞いた。



「どういう事情だ?」



「お后の密通相手の大臣に殺されたようです」



「そいつの名は?」



「エドモンとかいう男です」



「よし、すぐにそのエドモンを討伐に行くぞ」



「それはおやめになったほうが」



「何故だ?」



「ヴァジル様の悪政のために、国民はヴァジル様を恨んでおりました。エドモンはまるでシーザーを殺したプルータスのように、ヴァジル様の悪政を殺害の理由とし、国民の人気と支持を得ています。しかし、どうしても討伐に行かれるなら、軍勢は二千人までに願います。なにしろ、国家財政が不如意なもので」



「そうなのか?」



「はい。今年は不作のため、税収が少のうございます」



「そうか。なら、二千人の軍勢で行こう」



 三年間の殿様暮らしですっかり頭の鈍ったフリードは、ケスタの言う通り、僅か二千の軍勢だけを引き連れて出陣した。



 彼がローラン国との国境近くまで来た時、ケスタが即位し、新国王となったという噂が流れて来た。



 フリードは呆然となった。



 しかも、ケスタはフリードを追討するために二万の軍勢を差し向けたということである。



 ケスタが自分に二千の軍隊しか与えなかったのはこのためか、とフリードは地団駄を踏んで悔しがったが、後の祭りである。



 フリードはローラン国との戦争をあきらめ、古馴染みのライオネルの治めるビンデン郡に向かった。



 



第三十二章 二つの愛



 



 どうも言い訳ばかり多くて申し訳ないが、前章で作者がジャンヌを殺してしまったことについて一言言っておこう。



 「王冠を戴く頭に眠りなし」とかいう意味の言葉をシェークスピアが言っているが、国王と同様に、王妃の座も危険極まりないものなのである。いや、王妃の権力は自分の力ではなく、国王に依存した力であるから、その危険性はいっそう大きい。国王の寵愛が冷めれば王妃の座を追放され、あるいは殺されてしまうことは珍しくない。



 それよりも危険なのは、他の国王夫人、側室らの策謀、暗殺である。特に皇太子継承問題が絡むと、血で血を洗う抗争になることも珍しくない。国王夫人というものは、我が子を次期国王にするためなら、現国王、つまり自分の夫を暗殺することも厭わないのが普通である。なぜなら、女にも権力欲はあるが、国王を支配するのは難しい。しかし、我が子を通してなら自在に権力を行使できるからだ。ライバルである他の夫人たちやその子供の命を奪うことなど、ありふれすぎていて歴史の本に書く価値さえないくらいである。もちろん、正夫人が側室への寵を妬んで側室を殺した話も珍しくない。中国では、嫉妬のあまり、前国王の愛妾の手足を斬り、便所の汚物槽に住まわせて「人豚」と呼んで笑い物にしたというすさまじい話もある。(頭でしか物事を考えない現代の人間には、そのすさまじさをイメージすることも難しいだろうが、たまには、自分をその状態に置いて想像してみるが良い)



 ジャンヌの死について、フリードもマリカの手によるものではないかと疑わないでもなかったが、その頃にはフリードのジャンヌへの愛も冷め、無関心になっていたので、深い追求はしなかったのであった。人間の恋愛感情など、そんなものである。強い恋愛感情というものも、相手との肉体関係が出来るまでの話であり、もしも恋愛感情を永続させたいなら、恋愛が成就したその瞬間に死ぬしかない。いや、成就する直前で死ぬのがベストだろう。多くの結婚生活では、結婚とともに、恋愛感情は無くなり、もっと穏やかな夫婦愛に移行していくのが普通である。特に女性の中には、それを不満に思い、もっとドラマチックで刺激的な不倫に走る向きも多いようだが、性愛などというものの刺激は、短期間しか続かないものであり、次から次へと相手を変える以外には、刺激を維持する手段はない。それによって傷つけられる人間関係の被害の大きさを考えれば、不倫は「やむなく」するものであり、自分から求めてするものではない。(旧約聖書の雅歌に曰く、「愛の自ずから起こるまでは、呼び、かつ覚ますことなかれ」と。)



夫婦の愛は、肉体関係とは別の愛情であり、子供への愛と同じような家族愛である。家族への愛は、しばしば、自分自身への愛以上に強いものであり、多くの家庭の父親のように、家族のためにはどのような自己犠牲も厭わない人間も多い。しかも、恋愛は相手への幻想の上に成り立つものであるのに対し、家族愛は、相手の長所も欠点もありのままに見た上で愛する愛である。恋愛がロマン主義的、幻想的愛なら、これは自然主義、リアリズムの愛だ。もっとも、幻想は現実以上に力強いもので、美的観点からは価値がある場合も無いではない。



 こんなお喋りばかりしていると、話の方がおろそかになるが、フリードの栄達は行き着くところまで行き着いており、普通なら、後は没落を語るしかない。話がそのように進みそうなので、作者としてもこの後は、実はあまり書くのに気乗りはしないのだ。



 だが、人間の上昇は、物質的、社会的なものばかりとは限らない。ジャン・ヴァルジャンのように、悲惨の中に死にながらも、精神的な栄光に包まれるというエンディングも考えられるし、マルキ・ド・サドの「呪縛の塔」の主人公ロドリグのように、神との壮大な対決をする、という手もある。まあ、多分、そのどちらにもなりそうもないが、フリードが風に乗ってこのままどこまでも飛んで行くのか、それとも風に吹き落とされるのか、もう少し見守っていただきたい。



 




まあ、電通が背後にいる時点で「怪しい」と多くの人が思うようになったのはいい傾向なのではないか。
私は、第一話だけで見限ったが、あれを「けっこう面白い」と思う人がいても不思議ではない。つまり、シュールギャグにあまり触れたことが無い人々だ。その種のギャグに慣れている人には、「あざとい」「気持ち悪い」となるだけだ。それ以外のギャグ、たとえば「虎視眈々」を無理に人名化するギャグを見ても、原作者のギャグ知能が中学生レベルであると分かる。

(以下引用)

アニメ『しかのこ』は何故失敗したのか・・・
2024年09月25日 15コメント アニメ
no title

1: 名無しさん ID:otakumix
とりあえず監督と脚本が悪いよな


3: 名無しさん ID:otakumix
過剰演出クソ滑ってたのに誰も止めなかったのか

4: 名無しさん ID:otakumix
原作

5: 名無しさん ID:otakumix
原作定期

6: 名無しさん ID:otakumix
内容がつまらない

7: 名無しさん ID:otakumix
原作はシンプルやろが

9: 名無しさん ID:otakumix
狙いすぎ

10: 名無しさん ID:otakumix
原作

14: 名無しさん ID:otakumix
ぬん

15: 名無しさん ID:otakumix
途中の歌もクソ滑ってたな

16: 名無しさん ID:otakumix
電通

17: 名無しさん ID:otakumix
内容のわりにはかなり健闘した方やろ

18: 名無しさん ID:otakumix
OPが正直大したことなかったから
PV作った奴は超絶有能や

19: 名無しさん ID:otakumix
いくら広報が有能でも本体があれなら売れないってのが分かって良かったやん
あんだけ放送前にYouTubeやらで流行らせなのに
「ものセラ(物語セラフィ)」という、マッドサイエンティスト的思想を集めたブログから転載。なお、私は科学の定説とは常に後世によってその誤りを指摘される存在だと思っているので、マッドサイエンティスト擁護派である。そして、宇宙は真空ではなく、エーテルという未知の物質で満ちた空間だと思っている。光の波動性を説明できるのはそれしかないからだ。光を超える速さはない、という説にも反対である。重力は即時に対象物質と結びつくからだ。
なお、科学の「新説」も野望に満ちた科学者グループが自分の利益のために提出するのであり、そのほとんどは詐欺に近いと思っている。

(以下引用)


ウォル・ソーンヒル:重力について
Holoscience.comより



警告しておくが、ソーンヒル ─ 物理法則を著しく無視する行為は許されない!

警告しておくが、ソーンヒル ─ 物理法則を著しく無視する行為は許されない!


風の中の鳥 (29)(30) 2016/08/02 (Tue)


第二十九章 冗談のような成り行き



 さて、雪の降り出した中をフリードの軍隊は出発した。

 国境の山脈の間道を通って大急ぎで進軍した結果、五日後に彼らはパーリャ郊外に到着したが、ちょうどその日の夕方にエルマニア国とフランシア国の大決戦は終わっていた。

 結果は、共倒れであった。

 エルマニアの五万の兵と、フランシアの三万の兵は互角に戦い、消耗し尽くしたのである。どちらも、自分の軍が有利に戦いを進めていると思って戦況を見ていたため、戦をやめるきっかけが掴めず、気が付くと、お互いに数百名の近衛隊だけを残すだけとなっていた。

 やがて夕暮れになり、戦闘は自然に一段落した。この時にはどちらも、自分の軍が負けたと思い込んでいたのである。

 エルマニア国王は夕闇に紛れて逃亡しようとしたが、その時、降りしきる雪の中を背後から近づく大軍隊があった。フリードの軍である。大軍隊どころではなく、たった二千名の小部隊であったが、その時のエルマニア国王にはフリード軍はまったく大軍隊に見えたのである。

 一方、こちらも自軍が負けたと信じ込んでいたフランシア国王も王宮に戻って逃亡の支度をしていた。

 そこへ、味方の兵士からの伝令が来て、次のように言った。

「国王、救援軍が来ました! ローラン国のフリード王です。ジャンヌ様の婿殿です。ローラン軍はエルマニア軍をさんざんに打ち破って、我が軍を勝利に導きました!」

 マルタン国王は飛び上がって歓喜の声を上げた。

 やがて王城に入城してきたフリードを、フランシア国王は腰を低くして丁重に迎えた。

「あなた方の御蔭で、我が国は救われました! この御恩は何と言っても言い足りないほどです」

「いやいや。何とか間に合ったようです。これで義父上への義理が果たせました」

 フリードは鷹揚に、感謝に答えた。



第三十章 功績と褒賞



 前章を読んで、「何だ、『漁夫の利』そのままじゃねえか」とお思いになった方は鋭い。

 しかし、現実というものはこのようなものであり、もっとも働いた人間が報われるとは限らない。戦で死んだ人間には何も報いはなく、生き残った卑怯者たち(生き残った事自体、彼らが卑怯者であったことを示している。あるいは、幸運なだけ、かもしれないが、卑怯者であった可能性は高いだろう。特に先の戦争で、自分は戦にも出ないで若い兵士たちが死んでいくのを平気で眺めていた老人連中は、極悪人の、人間のクズどもである)が戦争の利得は分け合うものなのである。死んだ人間には、メダルか何かを贈ればそれで済む。要するに、死んだ人間は働き損ということだ。死人に口無し、である。

 仕事の功績というものは、その現場が多くの人の目で目撃されていない場合には、実際に働いた人間よりも、後で自分の働きを積極的に言いふらす、口のうまい人間の物とされることが多い。だから、昔の武士たちでも、自分の功績をいかにアピールするかに腐心したものである。「男は黙って……」などというのは、確かに美的行為かもしれないが、それでは本人の自己満足しか得られはしない。

 ともあれ、ほとんど何もしなかったフリードは、エルマニア国との戦いの武勲第一とされ、フランシア宮廷で、皇太子をもしのぐ実力者となったのであった。

 フランシア国はこの勝利でエルマニア国を手に入れたが、残念ながらエルマニア国を統治するための兵力はほとんど残っていなかった。成り行きとして、フランシア国王マルタンの娘婿のフリードが手持ちの軍を引き連れて、エルマニア国を統治することになったのである。つまり、彼はエルマニア国の国王ということになった。

 わずか一年前には素寒貧の猟師だった若者が、ヨーロッパ最大の国の国王となったわけで、いくらお話とはいえ都合が良すぎるが、成り行きというものはこんなものである。ナポレオンだろうが、シーザーだろうが、偶然に恵まれなければあれほどの存在にはならなかったはずで、我々が個人の能力を過大評価するのは、その栄光のはなばなしさに目が眩まされるからである。世の中の出来事の多くは偶然に支配されており、人間の能力と結果とは、半分くらいしか結びつかないものである。また、栄光なるものは、大体は誇大宣伝によるもので、半分は眉唾物と思っていい。

人間は、事が終わった後では、必ず自分や関係者を美化するものであり、その結果、世の中には自称他称の嘘っぱちの偉人伝が満ち溢れることになる。トルストイの「戦争と平和」に描かれたナポレオンとクツーゾフの姿は、現実に近いと思われるが、世の中の人間の大半は、ナポレオンを偉大な英雄とし、クツーゾフなど覚えている人もいない。ナポレオンには、彼を美化する崇拝者が多かったが、クツーゾフにはトルストイ以外に弁護者がいなかったからだ。だから、昔から権力者たちは、自分の宣伝者を周到に手配したものである。

偉大な結果が、その当人たちの能力や判断とは無関係な場合もある。たとえば、日本海海戦の大勝利で、東郷平八郎は名将とされ、作戦参謀の秋山真之は名参謀とされたが、秋山による敵の行動予測は大外れしており、戦の間、彼は何一つしていない。また、東郷の判断による敵前大回頭など愚劣極まる作戦であり、自軍の被害を大きくしただけである。もちろん、そうしなければ敵を逃していたわけだから、止むを得ない行動だったわけだが、それが名将の理由にはならない。結果的には、長い航海で疲弊し、訓練不足の敵を打ち破って名を高めたわけだが、この勝利の「神話」が、その後の日本の軍隊を誇大妄想狂にし、将軍よりも参謀が大きい顔をするような、馬鹿げた参謀信仰を高めたのである。

日本の近代の「偉大な」軍人の戦績を詳しく見れば、その大半は失敗の連続であり、その栄光はたった一度の偶然の大当たりによるものであることが分かるだろう。いかに優れたリーダーでも、その場の状況では味方を全滅させることもあり、いかに無能なリーダーでも、(たとえば弱敵に遭遇するといった)偶然に恵まれて素晴らしい戦績を挙げることもある。それが戦争というものだが、日本の官僚や上級軍人たちは、自分たちの能力こそが勝利の鍵を握っていると信じていた。太平洋戦争における日本の敗北は、日露戦争以降に「システム化された」愚劣さによるものなのである。

さて、フリードは自分の腹心の部下たちをエルマニア国のそれぞれの郡の領主とし、自分はそれらの封建領主の上に立って国を統治した。

 仲間たちは皆喜んでそれぞれの郡の領主となったが、ジグムントだけはそれを断った。領主の仕事で頭を悩ますより、気楽に生きていきたいというわけである。そして、彼は何処へとも無く去っていった。

 







 



第二十七章 感動的場面とバックステージ



 



 フリードの考えには、しかし、弟のヴァジルが反対した。もともとフランシアに縁もゆかりもないヴァジルにとって、大国エルマニアとフランシアの戦いに首を突っ込むのは、せっかく手に入れたローラン国を自ら捨てるような行為と思われたのである。



 ヴァジルは、国王の側室の一人であった美女を情婦にし、その女に魂まで蕩かされていた。なにしろ、これまで山の中で贅沢らしい贅沢を何一つせずに育った人間が、短い間とはいえ、今では国王の弟として贅沢三昧の暮らしをしているのだから、この暮らしを捨てたくないと思うのも無理はない。



 フリードは仕方なく、エルマニアとの戦いの間の城の留守番をヴァジルに任せ、他の仲間とフランシアに向かうことにした。



 その頃、エルマニアの軍隊はパーリャから四、五日の距離の所まで迫っており、フリードたちが近道を通って大急ぎで救援に向かっても間に合うかどうか際どい瀬戸際であった。



 前のルドルフ王に仕えていた兵士たちは、フリードの軍に降伏した後、フリードに仕えていたが、その人数に新規に採用した兵士を入れても兵力はおよそ二千人でしかない。



 フランシア軍に味方する近隣諸国の軍を入れてもフランシア軍は三万、それに対し、エルマニア軍は五万と、数の上では圧倒している。しかし、前回のローヌの戦いと違うのは、フランシアと縁戚関係にあるバイエル公国がフランシアと同盟を結んでいることで、バイエル公国は精妙な弓部隊を持っていることで知られていた。このため、パーリャを最後の決戦場と決めて待っているフランシア軍に対して、エルマニア軍も慎重に歩を進めていたのであった。しかも、季節は冬に入っており、遠征軍にとっては食糧の調達が次第に難しくなってきていた。フランシア国内の穀物倉はフランシア軍によって焼き払われ、残りはパーリャに集められた物だけである。エルマニア国から食糧を運ぼうにも、雪が降り出したため、それも思うに任せない。ナポレオンのロシア侵攻ほどではないが、敵地で戦う困難にエルマニア軍は苦しんでいたわけである。



 エルマニア国王ヘンリックは、兵士の間に次第に厭戦気分が広がりかかっているのを見て、ある案を実行することにした。



 彼は、全兵士を整列させ、次のように演説した。



「お前たちを長い間待たせたが、いよいよ明日、フランシアとの決戦を行なうことにした。お前たちは、明日の戦いに勝って、この国を手に入れ、故郷に戻るのだ。この戦いが終われば、もはや戦争はない。ここまでの戦いで死んだ者も多いが、わしはお前たちだけに犠牲を払わせたりはしない。わしのこの戦いに対する決意を見せるために、わしは何よりも大きな犠牲を払おう。わしの息子のミロシュは、明日の戦いで、先頭に立って突進する。おそらく、彼は勇敢に戦って死ぬだろう。それだけではない。皆、見るがよい。ここにわしはわしの后を同行させてきた、何よりもわしの愛する妻だ。しかし、その妻に対する愛よりも、お前たち兵士への愛の方が大きい事をわしは見せよう」



 彼は傍に立って無心に微笑んでいた妻の腕を掴んだ。王妃は、驚いたような顔で、夫の顔を見上げた。



「見よ、わしはこの戦の勝利のための犠牲として、わしの妻の命を神に捧げる!」



 ヘンリックは、剣を抜いて、妻の胸に突き刺した。



 悲鳴を上げて王妃は倒れ、やがて息絶えた。



 全軍は凍りつくような沈黙に包まれ、やがて誰かが



「王様万歳!」



と叫ぶと、次々にそれに唱和する声が広がり、爆発的な叫びとなった。兵士たちの中には、興奮のあまり泣き出す者さえいる始末である。



 ヘンリック王は、満足げに頷くと、片手を上げて、王を称える歓呼に答えながら天幕の中に姿を消した。



 天幕の中に戻ると、国王はしなだれかかってきた側女の一人を抱いて接吻した。



「これで、私が王妃になれるわけね」



 女は、嬉しそうに言った。



「ああ、カソリックは離婚を許さんのでな。こうでもしなけりゃあ、王妃の始末がつかん。これで兵士の士気が上がれば、一石二鳥というものさ」



「それに、もちろん、皇太子も私の子のマックスになるのでしょうね」



「ああ、明日の戦いでミロシュがうまい具合に死んでくれればな」



 



第二十八章 男という動物について



 



 どうも、この話ではやたらと女性がひどい扱いを受けるので、作者の事を残忍冷酷な人間だと思う人がいるかもしれないが、それは時代のせいであって、実際に昔は女性がひどい扱いを受けていたのだから仕方がない。なにしろ、暴力が支配する時代では、女性や弱者の人権など、無きに等しいのである。もちろん、作者の私自身、強姦願望や殺人願望が心の底にあるからこそ、このような話を書いているのだと言われればその通りではあるのだが、現実人生では作者の私は虫も殺せぬ善人であることは、私自身が保証する。(そんな保証には一文の値打ちも無いかもしれないが。)願望と実行はまったく別の話であり、サマセット・モームも、普通の人間が心の底で考える妄想をそのまま書いたら、他人はその人をとんでもない人非人だと思うだろうと書いている。大事な事は、現実世界では妄想を妄想のままに止めておく理性と自制心なのである。しかし、小説の世界は、妄想こそがまさに現実である世界なのだ。



 ところで、男で、ピストルや剣が嫌いな人間は滅多にいないと思うが、フロイトを待つまでもなく、ピストルや剣は男根の隠喩である。つまり、刺すとか発射するという事自体、男には性的快感のイメージがあるのであり、だから男はこうした武器の出てくる話を好むのである。それを下劣と言おうが、幼稚と言おうが、それが男の本性なのだから仕方がない。



 性欲によってだけ人間の深層心理をはかるのは誤りかもしれないが、男なら女を、女なら男を得ることがもっとも一般的な欲望であることは確かである。異性を手に入れるために人はいろいろと面倒くさい手続きを取る。その手続き部分に比重を置いて書けば恋愛小説になるのだが、筆者は恋愛小説が大嫌いなのである。その理由は、筆者は人間の愛憎のごちゃごちゃが大嫌いで、単純そのものの人間だからである。



女性の場合には、男とは違って意味もなく性的衝動に駆られることは少ないため、恋愛や色事のその手続き自体を楽しむ人間が多いようだが、男の場合は、よほど異常な(これは生物としては異常ということで、別の言い方をすれば女性的、文化的ということだ)人間でもない限り、恋愛や色事のプロセス自体を楽しむ人間は少ないはずである。それは男の性欲の在り方に原因がある。美しい女を見る若い男の頭の中にはただ一つ、その女を犯し、女の体の中に射精したいという事しか無い。強姦魔と聖人君子は、女性を見る際の頭の中身、性的衝動の面では同じであり、ただそれを実行するかしないかが違うだけなのだ。だからこそ、そういう自分の心を隠して女と話をしている自分に、まともな男なら、恥ずかしさを感じて、平気では話せないはずなのである。したがって、性欲の減退した老人ならいざ知らず、性欲に衝き動かされる年齢の若い男には恋愛は不可能なはずだ、というのが恋愛経験の無い筆者の断定である。その不可能なはずの恋愛が、さも可能であるかのように描いているのが、多くの恋愛漫画や恋愛小説などのフィクションなのである。それを現実と混同して泣きをみる女は後を絶たない。若い男など、みんな性欲の塊で、強姦魔のケダモノだと思っておけば間違いはない。もっとも、これは、ある精神科医の言うように、人間は皆精神異常で、その程度の違いがあるだけだ、というのと同じ意味で言っているのだが。



とにかく、世の中の、恋愛を扱った甘ったるいフィクションは、若い男女に道を誤らせるもとである、というのが作者の考えだ。もっとも、幸福な結婚生活の秘訣は両性の「誤解」である、と言った作家もいることだし、同じことが恋愛についても言えるかもしれないが。


コメントの大部分が、かなり的を射ている(私は「的を得る」という言い方が嫌いである。)ので、転載する。長いので、途中で切るかもしれない。一言言えば、「モテる主人公はもはやオワコン」なのではないか。時代が「負けヒロイン」であるように、「負け主人公」の時代かもしれない。つまり、お前らの時代……にはならないだろうなあww
しかし、まあ、世の真実は、吾妻ひでおの作中人物の言うように「モテないってのは、何て心が休まるんだろう」なのである。モテる男というのはあれこれ忙しくて大変だろう。


【悲報】ラブコメ漫画家「モテる主人公?うーん…せや!こんな感じにしたろw」→結果wwwww
2024年09月21日 32 コメント

1: 2020/09/29(火) 08:25:07.41 ID:ujPXRozaM
漫画家A「頭良いキャラにしたろw」
漫画家B「頭良いキャラにしたろw」
漫画家C「頭良いキャラにしたろw」

漫画家ABC「頭の良さ?もちろんテストの点数や!」


2: 2020/09/29(火) 08:25:31.73 ID:ujPXRozaM
浅いよな



3: 2020/09/29(火) 08:26:28.76 ID:pAVDRLir0
うーん…特になんの取り柄もない冴えない男子だけど理由もなく美少女からモテモテにしたろ!



5: 2020/09/29(火) 08:27:03.38 ID:ujPXRozaM
>>3
一昔前はそうやったな
いまはモテる理由つけるために頭良い設定つけてる



6: 2020/09/29(火) 08:27:06.62 ID:XBcteBEea
最近というかラブひなからやろ

61nxdOSrdrL._SX354_BO1,204,203,200_



10: 2020/09/29(火) 08:27:38.56 ID:ujPXRozaM
>>6
でもラブひなくらいしか浮かばんわ昔の



9: 2020/09/29(火) 08:27:29.51 ID:CyvR+MC8a
物語当初は全然モテない扱いにしたろ!
でも内心惚れてる幼なじみは用意したろ!!



13: 2020/09/29(火) 08:27:59.41 ID:XBcteBEea
じゃあ真中や楽やリトみたいなのがええかというと微妙でね



15: 2020/09/29(火) 08:28:34.98 ID:pAVDRLir0
>>13
真中は違うやろ



22: 2020/09/29(火) 08:30:09.28 ID:XBcteBEea
>>15
何が違うんや
別に頭も良くないし運動もできない冴えないけどモテモテ枠やろ



17: 2020/09/29(火) 08:28:45.16 ID:zeKvKrA2M
五代くんみたいな主人公にしろ



18: 2020/09/29(火) 08:28:57.05 ID:cOJCTFY10
漫画家D「とりあえずイケメン設定にしたろw」



20: 2020/09/29(火) 08:29:22.63 ID:ujPXRozaM
>>18
モテる理由ならそれのほうがええわ



27: 2020/09/29(火) 08:32:16.34 ID:sxEmHnIX0
優柔不断にしとこ



30: 2020/09/29(火) 08:32:58.78 ID:ujPXRozaM
>>27
一昔前のその風潮に対する逆張り感もあわせもってるわ最近の作品



31: 2020/09/29(火) 08:32:59.08 ID:rbeCn03yd
>>27
???「優柔不断のゆうは優しいって書くんだよ」



33: 2020/09/29(火) 08:33:32.99 ID:ujPXRozaM
時代の変化やな
べつに悪いとは言ってないで



34: 2020/09/29(火) 08:33:52.11 ID:zgx6x/Th0
ヒロインがデレたら鈍感にしたろ



40: 2020/09/29(火) 08:36:05.68 ID:xD6JHIl10
スポーツマンだと陰キャが共感できないからしゃーない



45: 2020/09/29(火) 08:37:01.73 ID:ujPXRozaM
>>40
モテる要素って文武のどちらかにしか配置できへんのかなぁ



48: 2020/09/29(火) 08:38:14.96 ID:xD6JHIl10
>>45
平凡だけど優しいってのもあるぞ
一番叩かれる要素でもあるが



70: 2020/09/29(火) 08:42:48.86 ID:iRO99jZMM
>>48
リトさんやん
たたかれてへん



46: 2020/09/29(火) 08:37:01.97 ID:Zv67KcPp0
目付きは悪いが顔はイケメンにしたろ!



49: 2020/09/29(火) 08:38:15.97 ID:ujPXRozaM
>>46
目つき悪いから不良にまちがわれて恐れられるみたいな設定一時期流行ったな



274: 2020/09/29(火) 09:13:29.08 ID:uz515aCZ0
>>46
それ系でホンマに顔が怖かったのはエンジェル伝説だけだわ



50: 2020/09/29(火) 08:38:40.59 ID:Uz0S6fii0
めっちゃ男友達多くて男から人気あるラブコメ主人公がすき



54: 2020/09/29(火) 08:39:05.98 ID:ujPXRozaM
>>50
なにがあるやろ
ぐらんぶるとか?



64: 2020/09/29(火) 08:40:54.20 ID:8lHKMYJY0
>>54
女子大の学祭に入る権利のためだけに壊れる程度の友情やん



52: 2020/09/29(火) 08:38:43.71 ID:XBcteBEea
isの主人公の名前は忘れたけどアイツも冴えないけどモテモテ枠やったな



60: 2020/09/29(火) 08:40:22.43 ID:ujPXRozaM
>>52
バトル要素ある系は漢見せる機会多いからなぁ



55: 2020/09/29(火) 08:39:28.54 ID:1yvslHF6d
じゃあモテない主人公とかどうだ



59: 2020/09/29(火) 08:40:17.31 ID:x/68qLd20
フツメン名ばかりそこそこかっこいいパターンも多い



62: 2020/09/29(火) 08:40:32.44 ID:McbUWM0RM
家事得意にしたろ!



67: 2020/09/29(火) 08:41:45.02 ID:ujPXRozaM
>>62
これも無能ヒロインに対するマウントに使われがちだから嫌い



71: 2020/09/29(火) 08:43:07.98 ID:qU4FK2Ev0
転生させたろ!



81: 2020/09/29(火) 08:44:41.19 ID:lJHIG5GU0
今は根拠を求めたがる奴が多いからしゃーない
特に理由もなくモテまくるなんて今どき流行らん



96: 2020/09/29(火) 08:46:34.08 ID:Y1w/cwY+0
頭の良さ→テストの点数
強さ→ステータスオープン!

こういう何でも数値で表しちゃう創作が多すぎる
もっと描写で勝負して欲しいわ



97: 2020/09/29(火) 08:46:34.84 ID:/z1El9qFa
単に普通にモテる普通の男描いてもおもろないだけやで



109: 2020/09/29(火) 08:48:01.67 ID:ujPXRozaM
>>97
テストで点数が高いからこの主人公はモテます!
っていう安直さがつまらない



118: 2020/09/29(火) 08:50:10.51 ID:/z1El9qFa
>>109
かぐや様の早坂は目立たないように毎回テストで同じ順位わざととってるけど
そういう頭のよさ伝わりづらいし…



110: 2020/09/29(火) 08:48:04.38 ID:XBcteBEea
ふしぎ研は許されたな



140: 2020/09/29(火) 08:56:04.30 ID:ujPXRozaM
スペック盛りすぎると少女漫画になる難しさ



190: 2020/09/29(火) 09:02:40.09 ID:ujPXRozaM
こいつは頭悪い系やったな
no title




195: 2020/09/29(火) 09:03:38.44 ID:PcfjOWofd
>>190
こいつには「暴力」があるやん…
女は「暴力の強い男」好きよ?



206: 2020/09/29(火) 09:05:07.63 ID:v6sEIO3Up
>>190
まあこいつは幼馴染とメインヒロイン以外からはモテてないしな



232: 2020/09/29(火) 09:08:42.46 ID:U81/toF7M
だって本当に頭良かったら連載前の時点で彼女できてるし…



248: 2020/09/29(火) 09:10:50.91 ID:mn9Ta7/ua
シンプルに長身イケメンやからモテる例ってないんか?
グリザイアぐらいしか見たことない



253: 2020/09/29(火) 09:11:17.15 ID:A0IjutC30
>>248
少女漫画とか大体そうやろ



283: 2020/09/29(火) 09:14:22.49 ID:FAenpEnc0
>>248
グリザイアは長身イケメンというより有能要素でモテた気がする
スプリガンとかマスターキートンと同系統でしょ



358: 2020/09/29(火) 09:21:46.85 ID:8A3GTMNa0
>>248
承太郎みたいに憧れられるヒーローとして描かれてるならまだしもラブコメやとチー牛読者が感情移入できんからおらん



365: 2020/09/29(火) 09:22:52.91 ID:36rMh4X0d
>>248
野崎くん



163: 2020/09/29(火) 08:58:44.18 ID:g+Uz4VLA0
実際は頭いいだけじゃモテないよな
中高生ならヤンキータイプかリーダーシップあるかスポーツマンじゃなければモテない


「FFT」は私が繰り返しやった数少ないゲームのひとつである。コメントの多くも言っているように、終盤はゲームではなく作業になってつまらないが、途中までだけでもやる価値は大いにあるゲームだ。途中の、「こんなバトルで勝つのは絶対無理」と思うバトルでも、何回かやると勝てるようになる。で、たとえば「魔法使いを使うのは嫌い」という人間(筋肉派)などは、我慢して魔法使い(黒魔道士)を使うと、前半がサクサク進むなど、柔軟性を持ってプレーするといい。
何より、ゲーム中盤までの「政治との戦い」が、普通のRPGとは一線を画していて、面白い。これは脚本担当の人(松野氏?)が全学連世代だったことの影響だろう。全学連世代の残した唯一の功績ではないかwww
ひとつ、レベル上げのヒントを言うと、このゲームは相手へのヒット積み重ねでレベルが上がるがこれは仲間を殴っても有効なので、話の進行上無理に仲間にさせられている嫌な仲間を殴ってレベル上げをするといい。それで相手を気絶させれば、そいつの馬鹿行動でバトルが不利になるのを避けられるwww

(以下引用)





1: 名無しさん ID:03OEmqQld
今のゲーム業界にあれだけの傑作を生み出せるクリエイターは居るんだろうか?

5: 名無しさん ID:21OoWACn0
終盤が色々雑すぎる

 

8: 名無しさん ID:nwwwklig0
意地でもアグリアス使ってた

 

57: 名無しさん ID:LCI0TWVe0
>>8
ワイもあのキャラ大好き

 

9: 名無しさん ID:UdZOn4aJ0
あれだけ人のありかたにフィーチャーしてたのに
途中から全部モンスターのせいにして終わらせたのがね

 

10: 名無しさん ID:UIzBd3/X0
伝説のオウガバトルとか知らなそう

 

12: 名無しさん ID:Wu0mpthXa
設定いいしもっと掘り下げたもの見たいとも思うけどゲームとしてはかなり雑いよな

 

13: 名無しさん ID:a6j8sp9y0
駒ゲーのストーリーは頭に入ってこんねん…

 

15: 名無しさん ID:Y+LJj22T0
詰みポイントがあるゲームは名作にはならない

 

19: 名無しさん ID:wFGYmuhF0

クラウド「この世界でも無双しちゃいますかw」


なお


 

21: 名無しさん ID:Pn2KNC+X0
>>19
オルランドゥ「」

 

24: 名無しさん ID:JhlRDbuU0
speedが遅いせいでデブ扱いのアグさん…

 

28: 名無しさん ID:CZ3MZXDy0
リメイクしないんかな

 

29: 名無しさん ID:Pwq5ZVd80
探索で手に入るウイユベールとかいうノベルゲーム
あれ単体で販売してほしいわ
FFT本編よりも記憶が濃い

 

31: 名無しさん ID:XGEjKJFV0
途中から雑に全部モンスターのせいにするのはFFっぽい

 

32: 名無しさん ID:hk8JFyk40
3章までは素晴らしい

 

33: 名無しさん ID:me79DwMp0
ジョブシステムや雰囲気はすき

 

34: 名無しさん ID:C8m9i/m50
UIからキャラ、世界観、音楽までアートディレクションが完璧

 

36: 名無しさん ID:7LIV/NMs0

もう高低かったるい平面でええわ


ギレンの野望をシヴィライゼーションみたいにして出して欲しい


 

43: 名無しさん ID:Wu0mpthXa
ラムザは男の娘という風潮

 

46: 名無しさん ID:U31mto5Q0
ガフガリオンとかいうラムザの良き理解者

 

49: 名無しさん ID:XCp6ac060
スマホでやったら気が狂うかと思った
絶対にやめとけ

 

51: 名無しさん ID:t5qsMQ+g0
バランス終わってるよな
あれ稼ぎ無しで初見クリア出来るんか?

 

52: 名無しさん ID:eUwmepod0
二刀流とか使い始めたらぬるゲー
シドが加入する頃にはみんな無双しとる

 

56: 名無しさん ID:UBYj0SLm0
取り残しがイヤでずっと攻略本見てプレイしてたわ
面白かったけど作業やなアレでは

 

60: 名無しさん ID:NVGlIegb0
カオスブレード忍者が投げるまで何回もやったわ

 

69: 名無しさん ID:fK95znWn0
ゲームバランスはクソクソのクソで大味
ストーリーも後半はポットでのモンスター主体で尻すぼみ
面白いけど雑すぎるな

 

71: 名無しさん ID:6scDpzvO0
兄貴の言う通りに生きるルートだったり、革命軍に加わったり、アルガスと一緒に出世ルート進んだり、ガフガリオンと傭兵続けるルートだったり
リメイクするなら色んなルート作って各キャラをフォーカスしてくれねえかな

 

80: 名無しさん ID:XbsCIFL00
>>71
OPで言ってるやん英雄になったディリータの陰にいる人物の記録を辿るって
その形式である以上シナリオは一本道以外無いんや

 

94: 名無しさん ID:Pwq5ZVd80
>>80
正史は正史で、ifストーリーは見てみたいやで

 

77: 名無しさん ID:7owxAFxR0
ゲームバランス良いSRPGとか見た事ない大概ぶっ壊れキャラとスキルあるイメージ

78: 名無しさん ID:uwCuVzg/0
アークザラッドなんかもそうやけどSRPGはゲームバランス雑な方がおもろいと思うわ
システム的には3の方が綺麗やけど雁字搦めで何も出来ない3はマジでつまらん

 

87: 名無しさん ID:3u7AbDdk0
ファンもそれなりにいそうなのになぜかリメイクされない不思議タイトル

 

92: 名無しさん ID:fltA1Mqv0
>>87
だって面白いのは序盤だけだし
ジョブの選択肢が増える度に簡単になっていく
そしてこの欠点治すならもはや新作になってしまう

 

96: 名無しさん ID:zo1xTCtC0
>>87
PSP版でチョロっと追加要素ある移植されたっきりか?

 

97: 名無しさん ID:LCI0TWVe0
人の夢と書いて儚い

 

109: 名無しさん ID:6scDpzvO0
>>97
名言多いよな
家畜に神はいないとか

 

風の中の鳥 (25)(26) 2016/07/31 (Sun)



第二十五章 戦後処理など



 昔の戦争にはいい所がいくつかあるが、その一つは、戦争は貴族や騎士(武士)階級の仕事であり、庶民生活とはほとんど関係が無かったことである。もちろん、戦に駆り出される庶民も一部にはいたのであるが。

 ルドルフ王の軍を倒したフリードの軍隊が、ルドルフ王の城に向かうために行進するその様子を、道に沿った畑で働く農民たちは眺めていたが、その大半は、まだ、何が起こったのかも分かっていなかった。

 城の中では、逃亡したルドルフ王に取り残された家族や貴族たちが右往左往していた。まもなく、野獣のような敵の兵士がやってきて、女たちは皆強姦され、男たちの大半は処刑されることはほぼ確実だと、誰もが考えていた。

 ルドルフ王には王妃との間に二人の子供がいた。上は男で、すでに成人していたが、今度の戦で戦死しており、下の女の子は、まだ十四歳であった。母親が中々の美人だったためか、この子もちょっと可愛い顔をしており、母親は、我が身を犠牲にしてもこの可愛い娘を野獣どもの手から何としても守ろうと悲壮な決意をしていた。

 フリードたちが入城してきたとき、敵の大将のあまりの若さに人々は驚いた。まだ、髭すら生えていない若者である。

 宰相のケスタは、敵の大将フリードを恭しく迎えた。商人上がりの彼は、頭を下げる事と世辞を言う事は大の得意である。頭を下げながら、心の中では相手を馬鹿にしていたが。

「今やこのローラン国は、あなた様のものです。当然のことですが、我々の財産もすべてあなた様に差し出しますので、どうか命だけはお助け下さいますようお願い申し上げます。あなた様の御仁慈のお噂はかねてから聞いておりますので、我々の期待が裏切られる事はないと信じております。さすれば、臣下たちも臣民たちも皆、あなた様に感謝し、崇拝するでありましょう」

 フリードとしても、無駄に人殺しをする気はないので、城内の人々の命の安全だけは保証してやった。

 やがて、貴族たちそれぞれの城や住居に兵士たちが向かい、目ぼしい財産を没収して回った。その間に女たちの何人かが強姦されたり、私的な略奪が行なわれたりしたのは言うまでもない。いくらフリードがそれを禁じていても、末端の兵士の中には、それだけが楽しみの連中が多いのだから、完全に禁止できるものではないのである。その一つひとつが悲劇ではあるが、いちいちその描写を読むのは読者も不快だろう。ここはただ、戦とはそういうものだ、と思ってもらえばいい。

 フリードの方も、決して道徳的にふるまっていたわけではない。そもそも、道徳などというものは庶民生活の秩序維持のためにあるものであり、権力者には道徳など関係のない話なのである。このことは、旧約聖書や歴史の本などを少し読めばすぐに分かることだ。

 フリードは、ルドルフ国王の王妃が、すでに四十を越しているにも関わらず美しいことに驚き、早速手を出した。このあたり、まるで源義経と建礼門院の猥談である。昔から、男というものは、高貴な女性が無力な状況にあるのを思いのままにするというシチュエーションに、性的な興奮を感じるものらしい。まあ、高貴な女性といったところで、裸にすれば、普通の女性と何も変わるわけでもないが。

 酒飲みのルドルフ王は、ここ数年は不能の状態だったので、王妃は、若く逞しいフリードに攻め立てられて歓喜した。この世にこんな喜びがあったかと思うと、ルドルフ王が戦に負けてくれたことを神に感謝したい気持ちにさえなったくらいである。

 王妃の心配は、フリードが娘に手を出さないかということだったが、その心配は杞憂のようであった。王の後宮には多くの美女がいて、何も子供に手を出す必要はなかったからだ。

 ケスタにも娘が一人いて、二十四歳と少し年増だが、こちらも中々の美人だった。ケスタの方は、この娘マリカをフリードの后にしようと画策していた。

 ケスタは当然、宰相の座を追われていたが、そのうちどうせ自分は返り咲くことになる、と読んでいた。その読みはやがて実現するのだが、要するに、一般に敗戦後の処理には、その国の事情に通じていない戦勝国の人間より、敗戦国の官僚の方が使いやすいということから、結局、戦争責任は棚上げにしても用いることになるのである。敗戦後の日本で、日本を戦争に導いた官僚の大半が、一時は公職追放されながら、やがて米国の都合によって政治に復帰し、戦前そのままの政治を結局は継続するのに成功しているのは、そのいい例だ。日本の場合は、戦争責任者の一人である岸伸介が戦後の日本の総理大臣になり、日本を破滅に導いた大本営参謀の辻正信が国会議員になるという滅茶苦茶がまかり通る、あまりにも不思議な国ではあるが。まあ、これは生き残った人間はいくらでも自分たちの都合がいいように自己宣伝をし、無知な大衆を引きずり回せるからである。

 フリードの方は、フランシアとエルマニアの戦の方に関心は向いており、行政面でなにやかやとケスタに相談するうちに、彼の明晰な頭脳や判断の的確さに感心し、次第にケスタに政治の一部を任せるようになっていった。まさしくケスタの読みどおりであった。

 一方、フランシアに侵攻したエルマニア軍は、最初のローヌの戦いでフランシア軍を打ち破った後、一月以上もかけて、首都パーリャに向かってゆっくりと進んでいた。それには事情があったのであり、物語の進行の都合上、フリードたちがローラン国を破るのを待っていたわけではない。

 フリードは、字の書けるケスタに頼んで、フランシア王への親書を書かせた。その親書には、フランシアと同盟を結ぶ代わり、王女ジャンヌとの婚姻を許して欲しいと書いてあった。

自分の娘とフリードとの結婚を望んでいたケスタは渋い顔をしたが、この若僧の新国王がこの先どうなるかを見てから娘との結婚は考えてもいいだろうと思い直したのであった。



第二十六章 フランシアとの同盟



 ローラン国の新国王フリードからの親書を得たフランシア国王マルタンは、王女ジャンヌとの婚姻に同意する旨の返事をすぐさまフリードに書き送った。なにしろ、エルマニア軍との戦いを前に、少しでも援軍が欲しかったからである。のみならず、この手紙が嘘でない証拠に、王女ジャンヌをローラン国に送り届けた。

 なんというお手軽さだ、と非難する向きもあるだろうが、国王や貴族の子女は、どの国でもこうした場合の同盟のための手駒であり、今こそがその機会だったのだから、マルタンのこの決断は決して軽率と責められる行為ではない。もっとも、話の展開の強引さで作者を責めるなら別だが。

 ともあれ、フリードは久し振りにジャンヌとの再開を果たし、ジャンヌの方は、自分が突然結婚することになった相手がまだ若くハンサムな青年であったことを喜んだ。しかも、その相手が、いつか自分が夜這いされて処女を失ったその相手であった事を聞かされては、運命の不思議さを思わずにはいられなかった。

 ジャンヌにとって不本意だったのは、自分の結婚した相手には、ほかにも数人の女がいた事であった。しかし、国王たるもの、側室の十数名はいるのが当然という時代であったから、この事にも表立って不満は述べなかった。

 アリーの方は最初から自分の分際は弁えており、また、フリードの新しい情婦である、前国王の王妃カーミラは、まだ少女のような新王妃よりも、自分の方が国王を操縦できるはずだという自信を持っていたから、あえてジャンヌと表立って張り合う気はなかった。女には女なりの政治があるものだ。

 夢であったジャンヌとの結婚を果たしたフリードは、美しいお人形のようなジャンヌを手に入れた事に有頂天になり、戦の方はどうでも良くなったが、フランシアへの援軍をそのままにしておくわけにもいかない。

 フリードは、ジグムントやライオネルらとともに、これから先の行動について相談した。

「フランシアからの要求を無視するのも一つの手ではありますが、この戦いは、このままではおそらくエルマニア国の勝ちになるでしょう。そうすれば、いずれエルマニア国はこのローラン国を攻めることになると思われます。ならば、やはりフランシアに味方して、フランシアを勝利に導くことが、良い方策かと思われます」

 ライオネルが言った。フリードは顔をジグムントの方に向けて意見を求める表情をした。

「わしは反対じゃな。我々が援助しても、エルマニア国に勝てる保証はない。フランシアには、援軍を出す振りだけして、エルマニア国に親書を送り、恭順の意を示しておく方が安全確実な道じゃろう」

 ジグムントは現実的な意見を述べた。

「軍事的な面ではどうだ、ライオネル。我々の軍勢で、エルマニア国と戦うことはできるか」

 ライオネルは首を捻った。

「まず、難しいでしょうな。なにしろ、エルマニア国の軍勢は、五万人、我々ローラン国は、どんなに掻き集めても二千人がせいぜいです。フランシア国でも二万人くらいの軍勢ですから、我々が援助してもエルマニア国に勝つのは難しいというのは、確かにジグムント殿のおっしゃる通りです。しかし、我々はもともとエルマニア国との戦いに備えてアキム殿の資金で作られた傭兵隊です。やはり、フランシアに味方するのが筋ではないでしょうか」

 真面目なライオネルの発言に、ジグムントは首を横に振った。

「寡兵は衆兵に勝てんとは、お主が言った事ではないか。むざむざ死ぬ戦をすることはあるまい。アキムの事は、何もフランシア全体を救わずとも、彼の家族だけを救えば済む事だ」

 フリードが口を挟んだ。

「だが、マリアはどうする。王家は放っておいて皇太子妃だけを救い出す事はできんだろう。それでは、アキムの一家を守るという約束に反することになる」

「そうか。マリアの事があったな」

 ジグムントも少し困ったような顔になった。

「マリアは仕方ないじゃろう。皇太子妃ともなれば、周りの者が守ってくれるだろうし、国が滅びれば国とともに滅びるのが王家の人間の定めじゃろうからな」

 フリードは、この言葉には承服できなかった。女にだらしない人間ではあるが、もともと義を重んじ、優しい人間だったからである。

「やはり、フランシアに味方することにしよう。どうせ、最初から無かったような命だ。人を裏切って不愉快な気持ちのままで生きていくよりは、たとえ戦で死のうが、正しい行為をしたほうがせいせいする」

 フリードのこの言葉を聞いて、ジグムントは、改めて彼を見直す気持ちになった。この男は、いろいろと欠点もあり、馬鹿な所もあるが、人間の器は自分などよりは大きい。

 この会議のあと、すぐにフリードはフランシア救援のための軍隊を出す命令を下した。





前にも書いたが、私は「ダンジョンの中の人」というアニメが好きで、現在3周目である。キャラそのものが好きなので、同じ話でも見ていて楽しいのである。
一見幼稚な絵柄なので見くびられる可能性が高いアニメだが、実は内容的にもかなり優れている。
主人公(ヒロイン?)のクレイが「ダンジョン管理初心者」なので、ダンジョン管理者のベルが彼女にいろいろ説明するわけだが、その際のふたりの会話が面白いので、普通なら視聴者をうんざりさせる「説明台詞」に堕していない。つまり、説明と同時にキャラの性格表現やギャグが進行するわけで、これは見事な作劇だと私は思う。
なお、話の主要キャラは可愛い女の子なので、見ていて楽しいのは言うまでもない。男キャラでは「氷狼の牙」という冒険者グループが、しばしば出て来るが、これは無能だがプライドが高く、やたらに慎重という性格の男たち集団で、まあ、可愛い女の子の引き立て役である。顔もいい加減な造形だ。概してこのアニメは女の子は可愛いが、男は「どうでもいい」という顔である。ただし、可愛い女の子でも、一歩間違えれば死ぬという、ダンジョン哲学の下で行動するので、そのハードボイルド性と、少女漫画というか、低年齢少女漫画風の絵柄のギャップも面白い。
モンスターも可愛いが、これは「動物(ペット動物)の可愛さ」に近い。性格はだいたい無邪気そのものなのである。数回前の話にちらっと出て来た、モンスター集団の中の誰かの些細な発言が、数回後の話の中心になるというのなど、「周到に布石が使われている」し、その発言した猫型モンスター(オープニングアニメにも出ていることを私は先ほど発見した)自身は自分の発言を忘れているというアホキャラであるのも、描写的に面白い。
つまり、見かけほど単純な話ではないし、馬鹿にされるレベルのアニメではまったくない。
原作者の名前が「二見酔」で、男か女か分からないのが気になる。とにかく、「可愛さ」の本質、(たとえば幼児の無邪気さの可愛さ)を良く知っている作者である。(別アニメだが、「推しの子」での有馬かなやルビイも幼児的アホさを発揮した時が一番可愛い。)


忍者ブログ [PR]