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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」より転載。
まあ、こんな記事は自分一人で読んでにやにやしていればそれでいいようなものだが、こんな小さなブログでも来てくれる人もいるので、サービスとして自分が面白かった記事は転載するようにしている。
ただし、記事後半は、会員登録をしていないと読めない部分で、私は会員サイトには登録しない主義だから、当然読めないし、転載もできない。私にとっては、それで十分である。

余談だが、自分のブログの訪問者を増やすのに「営業活動」をする人も結構多いと、今日初めて知った。いや、初めてではないが、実感した。
というのは、私がやっている別ブログに「傑作ポッチ押しました。お返しをお願いします」というコメントがあって、「そういうものなのだ」と知ったのである。もちろん、私はひねくれ者だから、そのコメントの願いは無視してすぐに削除した。しかし、「拍手ボタン」や「傑作ボタン」はそういうふうに相互の贈与でどんどん増やすものであると分かって、一つ賢くなった。
こういうのは「花見酒」と言う。知らない人は落語筆記本で読むとよい。
ITビジネスなどで株価を上げるにも使える手法だが、会社の実態とは無関係に株価だけがどんどん上がっていくわけである。
ブログの話に戻るが、ブログランキングで新興宗教関係ブログや右翼ブログが圧倒的に上位を占めるのも、この「相互贈与」によるもののはずだ。
だが、こんなのはおそらくインターネットの常識なのだろう。私は新参者の素人だから、少々驚いたというだけだ。


(以下引用)

スーパークールビズは革命なんだな

バックナンバー

2011年6月10日(金)

1/5ページ

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 「スーパークールビズ」について、私の周辺にいる同世代の男たちは、異口同音に反対の意を表明している。
「くだらねえ」
「ポロシャツとか、何の罰ゲームだよ」

 意外だ。
 就業経験の乏しい私には、どうしてポロシャツが罰ゲームなのか、そこのところの機微がよくわからない。
「どうしてダメなんだ?」

 彼らは説明する。
「あり得ないんだよ。単純な話」
「ポロシャツで会社行くくらいなら、いっそフーテンの寅で行く方がまだマシだってことだよ」
「でも、お前だって普段着からネクタイってわけじゃないだろ?」
「だからさ。たとえば、お前がどこかの編集者と打ち合わせをするとして、パジャマで出てこいって言われたら、その通りにするか? しないだろ?」
「……話が違わないか?」
「いや、違わない。オフィスでポロシャツを着るってことは、自由業者の生活経験に換算すれば、パジャマでスターバックスに行くぐらいに、赤面なミッションだと、そういうことだよ」

 私はまだ納得がいかない。
「そうかなあ。アロハにサンダルで出社したい社員だっていると思うぞ」
「お前は何もわかってないんだよ。プー生活が長かったから」
「アロハだのサンダルだので出社したいと思ってるのは、ぶら下がりのデモシカ社員だよ」
「でなきゃ、じきにやめるつもりでいる半端者。窓際のトッド・ラングレン」
「釣りバカ日誌の浜ちゃんとかはどうだ?」
「お前な。ありゃファンタジーだぞ。不思議の国のアリスと同じジャンルのパラレルワールドのお伽話。それぐらいわかれよ」
「ハマサキはともかく、社長があんなヤツと仲良しだったりする会社は2年で倒産するな」

 なるほど。了解した。
 スーパークールビズは定着しないだろう。若手社員の中には歓迎する組の人間もいるのだろうが、オヤジ連中は黙殺する。とすれば、このプランはおシャカだ。というのも、ビジネスはオヤジのフィールドだからだ。オヤジに嫌われた商品が成功することはそんなに珍しくない。が、オヤジの歓心を買わないビジネスマナーが標準化することはどうあってもあり得ない。

 クールビズ問題は、ファッションの問題ではない。体感温度の問題でもない。エアコン設定温度の高低でもなければ、省エネルギーの是非でもない。オフィスにおけるあらまほしき服装をめぐる問題は、職場のヘゲモニーの物語であり、地位とディグニティーと男のプライドを賭けたパワーゲームであり、結局のところオヤジがオヤジであるためのマインドセッティングの問題だ。

 ということであれば、ファッション業界の人間に意見を求めたところで、何の役にも立たない。諮問委員に学者を招いても無駄だ。ましてや、官僚なんかに、意味のある仕事ができるはずもない。

 肝要なのは、自分たちが背広を着ている理由について、そもそもの源流にさかのぼって、根本から問い直すことだ。そうしないと、正しい答えにたどりつくことはできない。

 わたくしども日本のビジネスマンは、なにゆえに背広を羽織り、革靴を履き、なぜ、ネクタイを締め、テカテカの顔のアブラを150円のハンカチで拭っているのか。そしてまた、どうしてオレらは、その顔のアブラを右手経由でマウスの表面に塗りたくりながらでないと、執務を続行することができないのか。そういったあたりの諸々について、よろしく考えを深めなければならない。

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