「出来(しゅったい)」とは、何事かが起こる(意外にも、のニュアンス)であり、「じゅうはんしゅったい!」だと、その本が重版になることは最初から予想されていなかったという、非常に著者に失礼な言い方になるはずだ。それに、「出来」を「しゅつらい」ではなく「しゅったい」と読ませる慣用読みも世間的に通じにくいだろう。
「じゅうはんでき」だと、「この本は、(おかげさまで)重版となることができました」とささやかにかつ誇らしげに言う感じがあり、それこそが著者への賛辞(まあ、出版社の自画自賛にも聞こえないでもないが)ともなるだろう。
(以下引用)
重版出来(じゅうはんしゅったい)意味と意外な読み方事情いろいろ!
黒木華さん主演でドラマ化の『重版出来!』。
正しい読み方は「じゅうはんしゅったい」です。
が、過去に週刊少年ジャンプで、「重版出来」に「じゅうはんでき」のルビが振られていたことがあったそうです。
なんで、出版社がそんな間違いをしちゃったのか?
そこには、「重版出来」という日本語ゆえの裏事情があったんですね。
声に出して読めない日本語「重版出来」の読み方は?
「重版出来」の読み方は「じゅうはんしゅったい」が正しいです。
出版・印刷業界用語で、初版の発行部数を上回って更に発行することを言います。
ですが、どうやら出版社によっては間違いを承知で「じゅうはんでき」と読むところもあるそうです。
過去に、2013年3月17日発売の週刊少年ジャンプ2013年16号で、「重版出来」に「じゅうはんでき」のルビが振られていて話題になったことがあります。
出版業界では実務上「出来(でき)」と読むことが多いみたいです。
「しゅったい」という言葉があまり浸透してないため、正しい読み方なのに相手に伝わらないケースが多いから、最初から「出来(でき)」と言ってしまっているところもあるみたいですね。
その内、どっちの読み方でも合ってることになりそうです。
言葉は生き物。時代に合わせて変化しますから。
「世論」みたいなものです。
もともとは「せいろん」「せろん」と読むのが正しいとされていました。
しかし、「よろん」という読みの方が広く浸透しているので、もう「よろん」でも合ってるってことになりました。
ちなみに、元は「輿論」と書いて「よろん」です。
他にも「独壇場(どくだんじょう)」とかね。
「独擅場(どくせんじょう)」が本来使われていたんですけどね。
「重版出来」意味的には「じゅうはんでき」が正しいのだ!
「出来」は、元々は「しゅつらい」と読まれていたそうです。
それが変化して「しゅったい」と読むようになったんですって。
そして、意味は「物事ができあがること。完成。」
そう、「出来上がること」→「出来(でき)」なんですよね。
だったら読み方も「でき」でいいじゃないかと思っちゃいました(^^;)
「重版出来(じゅうはんしゅったい)」も「重版するくらいの出来(でき)」とする意味が込められているそうですから、やっぱり「重版出来(でき)」と読むべきじゃないかと思うのですが・・・日本語は摩訶不思議ですね。
まあ、その内意図が伝わりやすい「重版出来(じゅうはんでき)」が生き残るのではないかと思っていますが、ドラマの出来次第では「重版出来(じゅうはんしゅったい)」が世間に浸透するかもしれませんね。