短期戦でのソフトバンクと横浜はそれほど実力差は無い、ということ、ソフトバンクでもエラーが出る可能性はある、と言ったことの2つが予言のようになったわけだが、まあ、野球とはこういうものであり、明石のエラーを責めたり冷やかしたりする「自称野球ファン」の軽薄な言葉など聞くに値しない。その明石が次の試合では活躍する可能性もあるのは、倉本の場合と同じことだ。
それよりも、ヤマヤスの回またぎが失敗しないで済んだのは良かった。私は回またぎというのがそれほど投手にとって負担だというのが今一つ理解できないのだが、実際負担はけっこう大きいようだ。9回は今永を出すという手もあり、8回のピンチはヤマヤスではなく濵口が投げられなかったのか、とも思うが、さすがに昨日の今日で濵口は無理かwww
決め球という点では、今の横浜ではヤマヤスよりも濵口の方が上であり、ソフトバンクとの相性からも、濵口を第6戦、第7戦ではリリーフとして起用すべきだと思う。それも右打者左打者関係なしにだ。まあ、救援経験ではヤマヤスが上だから、ワンポイントリリーフでもいいし、8回を任すのもいい。しかし、今日の9回表に今宮内川の二人(松田はラッキーヒットで、勘定外)に打たれたことを見ても、ヤマヤスだから絶対、ということはないことが分かったわけで、私としては9回に濵口を出す、というのは大いにあり、だと思う。
結果的には嶺井の一打が決勝点になったわけで、前に打球を転がせば何が起こるか分からない、という野球の基本どおりの結果でもある。嶺井はツキを持っている男のようだ。(だが、高城の打撃も「乗っている」のだから、戸柱のところの代打は高城でも良かったようには思う。まあ、高城は最後の保険として残したのだろう。7,8,9回を数名の投手で抑えるにはやはり高城よりは嶺井のほうが信頼できるという判断だと思う。それで正解だろう。)
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- DeNA対ソフトバンク 4回裏DeNA2死一塁、筒香は中越え2点本塁打を放つ(撮影・加藤哉)
<SMBC日本シリーズ2017:DeNA5-4ソフトバンク>◇第5戦◇2日◇横浜
1勝3敗で後がないDeNAが、シーソーゲームでソフトバンクに競り勝ち、対戦成績を2勝3敗とした。
ソフトバンクが先手を取った。1回2死二塁から4番内川が右翼線に適時二塁打を放ち先制した。
1点を追うDeNAは4回2死二塁から4番筒香が、今シリーズ1号となる2ランを中越えに放ち逆転した。
1点ビハインドで迎えたソフトバンクは5回1死三塁から3番デスパイネの中堅犠飛で同点とし、2死一塁から5番中村が右越えに1号2ランを放ち、勝ち越した。
2点を追うDeNAは6回1死一、二塁から4番筒香の中堅後方フェンス直撃の適時二塁打で1点差と詰め寄った。続く5番宮崎は1死二、三塁から中前適時打で同点。さらに1死一、三塁から代打嶺井の二塁ゴロは二塁手明石のジャックル(記録は失策)を誘い、敵失で再度勝ち越した。
ソフトバンクは8回2死一、二塁の得点機に1番柳田がDeNA山崎康から空振り三振を喫し無得点。9回も8回途中から回またぎ登板となった山崎康を2死満塁と追いつめたが、明石が一塁ゴロに倒れゲームセットとなった。
3日は休み。4日から舞台をソフトバンクの本拠地ヤフオクドーム(福岡市)に移し第6戦が行われる。