プロ野球のペナントレースが30日に開幕する。野球評論家の西本聖氏にセ・リーグの順位予想をしてもらった。
<西本聖氏のセ・リーグ順位予想>
1位 広島
2位 巨人
3位 DeNA
4位 阪神
5位 ヤクルト
6位 中日
-広島の3連覇を予想
西本氏 総合的なバランスがいい。バッテリーを含めた守備力というのはスランプがない。足を使った攻撃もできるし、やはり6球団の中では抜けていると言える。ただ、去年よりは2位以下との差は縮まるのではないか。それは広島が落ちたというより他球団が上がってきたことによる。
-2位は巨人
西本氏 巨人OBとしてはもちろん優勝して欲しい。ただマイコラスの抜けた穴はなかなか埋まらない。優勝するには先発の3、4番手がカギを握る。それでも上原が入ったことで投手陣に良い意味での相乗効果が生まれると思う。
-巨人の打線は
西本氏 岡本がオープン戦で自信を付けてシーズンに入れるのは大きい。攻撃陣は層が厚くなったと思う。2年目の吉川尚も結果を出した。可能性の光のようなものは見えている。ただゲレーロに関しては2年目のシーズン。他球団のマークも厳しくなるし去年のように打てるのかというと何とも言えない。
-3位はDeNA
西本氏 去年、日本シリーズを戦った経験は大きいと思う。先発が揃っているのが大きい。
-キャンプ当初は優勝候補に挙がった阪神は4位
西本氏 優勝、Aクラス入りは藤浪がキーマンになる。オープン戦を見たが突然、腕が振れなくなってしまう。内容ももう一つだった。若い才木、小野もいるがいかんせんまだ未知数。期待はできるが、やはり藤浪が頑張らないとAクラス入りは厳しいかもしれない。ただ2~4位は混戦になると思う。
-5位はヤクルト
西本氏 監督やコーチ陣が替わりチームが変わったと思う。走塁や1点を取る野球への意識が高くなった。バレンティンも一生懸命走っている。選手は変わらなくても環境が変わればチームは変わる。先のピョンチャンオリンピックがそう。コーチや環境が変わって金メダルが取れた選手がいた。Aクラスは難しいかもしれないが台風の目になるかもしれない。
-最下位は中日
西本氏 松坂が入って楽しみが増えたが総合的に見て投手の駒がまだまだ足りない。小笠原に期待したいがまだ全体的にボールが高い。そこが変わってくれば「期待」が「計算」に変わる。