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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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庄司薫が「赤ずきんちゃん気をつけて」で芥川賞を取った時に、選考委員の三島由紀夫が「ケストナーの『ファービアン』を思わせる」と選評を書いたことで、私は「あの」ケストナーがそんな小説を書いていたのか、と思って心にその名を記銘したものである。その後、「赤ずきんちゃん」はサリンジャーの「ライ麦畑で捕まえて」が下敷きだ、という説がほぼ定説になり、私もそれに同意するが、「ライ麦畑」を読む前に、たまたま「ファービアン」を入手する事ができ(おそらく、その後この小説が世間に出ることが無いと思うので、これはかなりの僥倖だった。)それを読んで、「赤ずきん」には「青春彷徨」の筋以外、雰囲気などはさほど似ていないし、ダークな内容だが、傑作青春小説で、人生と社会のリアルを見事に描いている、と思ったものである。
その内容を、「ドイツの子どもの本」という評論本(野村何とか著)の中に見つけたので、赤字にして引用する。注:「野村何とか」氏の名前は読み方不明。「サンズイに玄」→「ひろし」のようである。
(なお、カレル・チャペックの「山椒魚戦争」も、書かれた当時のチェコの社会のダークな部分を根底に描いていると思う。これも傑作で、こちらの方が入手しやすいだろう。)

『ファービアン』(1931年)は…(中略)…ベルリンを舞台にした小説です。レズビアン、映画界にデビューするために監督に体を提供する娘(老幼児注:主人公ファービアンの恋人である。彼は、おそらくそのショックで、最後は自殺する。)、妻の欲求不満を解消するために間男を認める弁護士など、当時の猥雑な風俗が詳しくうつされています。
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