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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「電脳コイル」は、放映時にはどこかの回の半分くらいまで見て、あまり好きになれないアニメだな、ということで、その後もあまり評判も聞かないアニメで今まで興味も無かったが、ネットフリックスに入っていて、ほかに見たいのもなかったので見てみた。今、半分くらいまで見たが、評価に困るアニメである。実に周到に作られたアニメだとは思うが、いったい誰を視聴者として想定しているのか、分からないわけだ。NHK教育放送で放映された、子供たちが主役のアニメだから、当然子供を視聴者と想定して作るだろう、と私のような普通の人間は思うのだが、どうも「批評家」しか念頭に無くて作ったような気がする。批評家的に見れば、文句のつけようのない作品だろうし、実際、幾つかの賞を取ったようだ。
しかし、その後、原作脚本監督(演出もだったかどうか忘れたが、とにかく、磯光男の名があちこちにある作品だ。)をやった磯光男の名前をほとんど聞かないし、その後作った作品もあまり無いようだから、やはり「客を呼べない」作家(創作家)だと知られてしまったのではないか。
いや、いろいろいい所のある作品だし、或る回(ヒゲ人間の人類史)などは傑作とすら言えるが、全体としては、「子供は置いてけぼりだよなあ」という感じなのだ。大人も、この世界観、あるいは世界像は意味不明でかなり困惑するのではないか。つまり、現実世界と電脳世界が重なった世界像だというのは何となく分かるのだが、その説明が中盤までほとんど無いのである。だから、登場人物たちが「現実の人間」なのか、それとも「電脳世界の人間」なのか分からず、深い感情移入ができないのである。
この、説明を抜きで話を進める、というのはおそらく「エヴァンゲリオン」の悪影響なのではないかと思う。説明が無いからこそ、好奇心を産み、ネットなどでいろんな考察がなされて評判になる、という下種な計算があったのではないだろうか。しかし、残念ながらそうはならなかった。というのは、この作品を見た子供も大方の大人(NHKを見るタイプ)も意味が分からないから、この作品と付き合うのはやめたからだろう。

そういう意味では、磯光男という人は、上に誰かがいてプロデュースをしたら一番いい働きができるような人だと思う。話作りも上手いのだが、その話の進め方が、視聴者の生理をまったく考えていないわけだ。つまり、「訳の分からない話につき合わされる不快感」を、話がだんだん面白くなってくる中盤まで我慢できる視聴者は、よほどのオタクだけだ、ということである。

余談だが、ある意味似たような事例で別の作者の作品のことを言えば、私は話の冒頭部分の「大学生(大学院生)ノリ」が不快すぎるので「シュタインズゲート」は冒頭の1,2話くらいしか見ていない。要するに、第一話第二話までに視聴者を味方にできないアニメや漫画は、どんな傑作でもヒットさせるのは難しいということで、シュタゲもオタクの評判はいいが、一般的知名度はゼロに近いだろう。



(以下、「磯光男」についてウィキより引用)

概要[編集]


1990年代以後のアニメ作画シーンに確実に影響を与えたと評されるアニメーター。メカ作画や、自然現象や爆発などのエフェクトアニメーションを得意とする。1990年代後半からは脚本と演出にも進出。


初演出、絵コンテ作品は2002年の『ラーゼフォン』の15話。自らが原作を担当した初監督TVアニメ作品『電脳コイル』(2007年)で、平成19年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞、第13回アニメーション神戸賞個人賞を受賞。


参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]




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