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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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とある漫画家が2021年度前半のベストアニメと評価している作品だが、興行的には大失敗作のようで、私も題名を聞いただけで視聴意欲がゼロである。デブの主人公とはいえ、「肉子」という名前はひどすぎると思う。しかも舞台が漁港となると、ますます見る気が失せる。しかも吉本興業の制作である。つまり、悪条件が揃いすぎている。
なぜ、主人公(ヒロイン)がデブであるというだけで、見る気が失せるのか、大衆心理学の問題にしても良さそうである。主題自体はフェリーニの傑作で代表作の「道」と同じなのだが、あちらは永遠の名画とされ、こちらはまったく一般人からは見向きもされない。これは一般人の罪ではないだろう。ドストエフスキーの「白痴」やトルストイの「イワンの馬鹿」に言及するまでもなく、精神薄弱は社会知に汚染されておらず、天使に近い。しかし、デブが天使に近いと思うのは、原作者の西加奈子だけだろう。


漁港の肉子ちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

漁港の肉子ちゃん
小説
著者西加奈子
出版社幻冬舎
発売日2011年8月31日
漫画
原作・原案など西加奈子
作画杉作
出版社幻冬舎コミックス
掲載サイトcomicブースト
レーベルバーズコミックススペシャル
発表期間2021年1月29日 - 2022年3月11日
巻数全2巻
映画
原作西加奈子
監督渡辺歩
脚本大島里美
キャラクターデザイン小西賢一
音楽村松崇継
制作STUDIO 4℃
製作吉本興業
配給アスミック・エース
封切日2021年6月11日
上映時間不明
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

漁港の肉子ちゃん』(ぎょこうのにくこちゃん、Fortune Favors Lady Nikuko)は、西加奈子による日本小説[1]。2011年8月31日に幻冬舎より発売された[2]


概要[編集]

北陸漁港で船に住む二人きりの母娘、よくいえば天真爛漫でいじらしい、悪くいえばだらしなくてダサくて能天気という肉子ちゃんと、美しく知的な少女キクりんの半年間の日常が描かれた作品[3][4]


表紙イラストは著者の西加奈子自身によるもので、裸の女性が身を丸めているクリムトの「ダナエ」を、独特のタッチで再現している[4]


2021年1月時点で累計発行部数は35万部を突破している[3][5]


主人公の肉子が、太っていてダサくて、男性に関して奔放で騙されやすい人物として描かれているのは、天使のような真っ白な気持ちのキラキラした人を書きたいと思った著者が、「それはやはり処女ではなくこういう人だろう」と思ったから[4]。また、物語を肉子本人ではなく、子供でも大人の女性でもない微妙な年頃である小学5年生の娘のキクコの視点で描いたのは、一人称や三人称で書くと本人がどれだけ魅力的でも男性にだらしない女性の話となればどうしても直接的で生臭くなってしまうからである[4]


本作は、次回作の舞台は猫が生魚を食べているような場所がいいと思った著者が、担当編集者とその出身地である宮城県石巻市女川町東日本大震災前に旅したことをきっかけに書かれた[6]。結果として、物語の設定上の都合で舞台は日本海に面した架空の町にすることに決めたが、当初予定していた舞台が執筆後に被災したことに関して、「もし書いている最中に震災が起こっていたら内容は書き直していたと思う。それも自意識にとらわれて"私は被災した人々と土地に対してこんなに心を砕いてます"というアピールのための直しになっていたのではないか。そうした善意の取り合い合戦にのることなく、素直にキラキラしていた石巻の思い出だけをもとにして書けてよかった」と述懐している[4]

あらすじ[編集]

太っていて不細工だが、とても明るい肉子ちゃんは、男にだまされフラれるたびに住む場所を転々と変えながらもひたむきに生き抜いてきた[2][7][8]。書き置きを残して蒸発した男を追いかけて、瘦せっぽっちの幼い娘キクりんと北の小さな漁港にたどり着いた肉子ちゃんは、そこで焼き肉屋「うをがし」の店主サッサンと出会った。妻に先立たれ、子供もおらず、孤独に絶望して店を畳もうとしていたサッサンは、キクりんを連れて現れた肉子ちゃんを見て「肉の神様が現れた」と思い込み、「うをがし」に雇い入れて"お腹を壊さないこと"を条件に、所有する小さな漁船に安く住まわせることにした[7]。こうして始まったこの小さな町での母娘二人の暮らしは、当初は大変なこともあったものの、3年経った今では毎日賑やかに楽しく暮らしていた[7][8]。しかし、11歳となって思春期を迎えたキクりんは、友人たちとの関係や肉子ちゃんとの不安定な暮らしに頭を悩ませるようになっていた[7][8]

登場人物[編集]

肉子ちゃん
声 - 大竹しのぶ[9]
本作の主人公[10]。関西の下町で生まれ育ち、関西弁を話す[7][8]
太っていて不細工で、恋愛では失敗だらけだが、生まれつきのポジティブな性格で周囲をハッピーにする才能に溢れた豪快な女性[2][9]
男に騙されてたどり着いた北の町の「うをがし」と呼ばれる焼肉屋で働いている[2]
キクコ
声 - Cocomi[11]
クールで賢い、肉子ちゃんの娘[2]。肉子ちゃんとは似ても似つかない、細身で読書をこよなく愛する利発な少女[7][12]
天真爛漫な肉子ちゃんとは対照的に、いつも冷静で周囲に気をつかって生活をしている[4]
二宮
声 - 花江夏樹[11]
キクコの同級生[11]
みう
声 - 吉岡里帆[13][14]
若かりし頃の肉子の親友。
ダリシア
声 - マツコ・デラックス[13][14]
霊媒師。
マリア
声 - 石井いづみ[13][14]
キクコの友達。
サッサン
声 - 中村育二[13][14]
肉子が働く焼肉屋の大将。
ヤモリ
声 - 下野紘[15]
トカゲ
声 - 下野紘[15]

 

 

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