ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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大友克洋の「AKIRA」を、さほど面白くないという評価をしたコメントを前に見たことがあって、印象に残っているのだが、実は私も「AKIRA」はさほど面白くは思えないので、その世界的評価の高さが不思議なのである。その一方で、同じ大友の「メトロポリス」のほうは傑作だと思っている。
その違い、あるいは世間的評価の違いの本質は何かと考えてみると、「破壊」と「滅亡」の違いなのではないか、という気がする。
世間には、自分を不自由だと感じ、社会や世界への不満を抱えた青年層がある。
そうした人間は、フィクションで「この世界」を破壊する行為に「自分が破壊している」行為と一体感を持つのではないか。それが「破壊の喜び」だ。やくざ映画や戦争映画に固定的ファン層があるのも同じである。「AKIRA」にはその快感が溢れている。
ところが「滅亡」は「破壊」とは異なり、「自分自身も含めた世界の滅亡」なのであり、無責任に世界の崩壊を喜び、快感を得るわけにはいかない。
それが「メトロポリス」が大衆に評価されない理由だろう。
あまり人気にならなかった「全修」も、「滅亡」の話であり、その「全面修正」に失敗する話だから快感がないわけである。シナリオの方向性の時点で、それを見抜けなかった制作チームの失敗だろう。
言うまでもないが、名作アニメ「火垂るの墓」も「この世界の片隅に」も滅亡の話である。
だから、「見るのがつらい」傑作なのである。
その違い、あるいは世間的評価の違いの本質は何かと考えてみると、「破壊」と「滅亡」の違いなのではないか、という気がする。
世間には、自分を不自由だと感じ、社会や世界への不満を抱えた青年層がある。
そうした人間は、フィクションで「この世界」を破壊する行為に「自分が破壊している」行為と一体感を持つのではないか。それが「破壊の喜び」だ。やくざ映画や戦争映画に固定的ファン層があるのも同じである。「AKIRA」にはその快感が溢れている。
ところが「滅亡」は「破壊」とは異なり、「自分自身も含めた世界の滅亡」なのであり、無責任に世界の崩壊を喜び、快感を得るわけにはいかない。
それが「メトロポリス」が大衆に評価されない理由だろう。
あまり人気にならなかった「全修」も、「滅亡」の話であり、その「全面修正」に失敗する話だから快感がないわけである。シナリオの方向性の時点で、それを見抜けなかった制作チームの失敗だろう。
言うまでもないが、名作アニメ「火垂るの墓」も「この世界の片隅に」も滅亡の話である。
だから、「見るのがつらい」傑作なのである。
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