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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「進撃の巨人」を一気見しているが、長所と短所の両方がたくさんある作品に思える。絵の下手さというか、キャラ絵の魅力の無さは原作漫画同様だが、とにかくテンポが悪い。と言うより、意図的に「ねっとり」と話を作っている。やたらと過去の話や前で描いた話の回想が多く、それで作品に厚みと重みを出しているつもりらしいが、私にはうんざりするほどのテンポの悪さにしか思えない。
で、やたらと人物が泣きわめく。誰かが何かを言うと、必ずそれへの反論がある。兵士の間でさえ、兵士が泣きわめき、上官の命令に反論する。そういうあたりが「人間性をリアルに描いている」ように見えるのだろうが、私にはむしろ非現実的な描写に思える。上官の命令への反抗がこれほど頻繁にある軍隊が存在するとは思えない。山賊や海賊でも、「任務」中は上の命令に服従するのではないか。それが自分の属する組織の安全と、ひいては自分自身の安全につながるからだ。
それに、やたらに「任務中の会話」が多いのだが、その結論に合理性が無いことが多い。作者が重視しているらしい人物の名言らしい言葉で結論を出したりするが、視聴者にとっては説得力が感じられない言葉であったりする。で、緊急の場面で、「後20秒しか時間がない」とか言いながら、どうでもいいような会話を延々としたりする。あのねえ、人間は思考するにも話すのにも時間がかかるのだよ。緊急の場面では思考も会話も不可能なのだ。作者自身はそれ(会話内容)を考えるのにいくら時間をかけてもいいが、話の登場人物には「時間が無い」のだ。
全体のストーリーも、肝心な部分で合理性が無いことが多い(たとえば、巨人に食われたエレンが巨人と同化し、むしろ巨人の体を支配するなど)が、リアリティ重視と思えるこの作品で、そういう不合理な部分だけ「ファンタジーだから」で逃げていいのだろうか。
まあ、力作ではあるが、あまり高度な読者や視聴者向けの作品でないことは確かだろう。今後も「創作の参考として」見るだろうが、作者や作品への私の評価は高くない。C級の上かB級の下くらいか。ただ、粘着的な創作力だけはたいしたものである。
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