「自分は正義の活動をしているのだ」と信じている極限のアホもいる。
ちなみに、私は主として「アニメ」評論などで、ダメ作品を切り捨てる批評することは多いが、その制作者グループを批判するというより、彼らの「考え違い」を指摘し批判していると思っている。まあ、SNSでの発言には責任が伴うとは思っていても、やはり「ダメなものはダメ」と言わないと社会は進歩しない。
下のコメントのような事例は「山本太郎=サヨク」という浅薄な誤解によるアホ行為の見本として載せた。もちろん、「サヨク=悪」という認識そのものがおかしいのであり、右の悪も左の悪も存在するのは当たり前の話だ。今の社会が自民党政治の結果であるのも当たり前の話だ。
(以下引用)
2025-01-04
■山本太郎を叩いた結果ボランティアが足りなくなりましたw追記あり
車一台分の路面、鍋に残ったカレー一杯分の食糧、トイレを流すための水…
これら「被災地の人々のための貴重なリソース(笑)」を山本太郎は無駄にした!と叩いたがために、ボランティアも委縮して、結果能登にボランティアは来ませんでしたあ~(笑)
自民出身で今維新顧問の元プロレスラー馳浩としては、にっくき反日パヨクのれいわ山本太郎を叩くチャンスとみるや、「民間のボランティア、能登への通行をやめてください」とアピール https://news.yahoo.co.jp/articles/7c17c1647f3825bcd80033db7c23e740f9206d78
常識的に考えてほしい。「誰が行くかよ」ってならん?で、実際そうなってる。「鉄は熱いうちに打て」っていうじゃん。その初動、震災のショックに揺れている時の情動をこそ大事にすべきだったんちゃうの?もう冷めてるよ(笑)
「今は、来るな」→「もう来ていいよ」→「なんで誰も来ないんだ(絶望)」←(笑) 犬じゃねーんだからw馬鹿じゃねーの?
山本太郎憎しで、残飯のカレー一杯食っただけで大騒ぎしたバカって、今どう思ってんの?彼が車一台で大量の緊急車両せき止めたことになってんの?
たかが車一台で、カレー一杯で、大ごとになっちゃったねwせめて人殺しの顔をしろよ
で、この件って能登半島地震だけにとどまらないんだと思うね。次の地震でも、カレー一杯でボランティアを叩いたって事実は消えないわけでさ。おいそれとボランティアに行けないよね?求められるボランティアのハードル上げってるんだからw
救急車がコンビニ行ってるの見たら叩いてそうだよね、山本太郎がカレー食ったのに切れてた層って
彼は残飯処理のために、鍋をカラにする必要があるから食ったわけだが、それすらもネット軍師様たちは許さなかったわけだ
じゃあ救急車がコンビニ行くのも禁止しろよ。飯とか水とか最初から自分で持ってきとけよ。一分一秒を争う仕事だよね?コンビニ行ってる間に無線入ったらどうすんの?←このレベルの話なんだよね、山本太郎のカレー叩きって
山本太郎を叩いてたやつらはせめて今「邪魔なボランティアが来なかったおかげで緊急車両がすいすい通れて仕事がはかどって助かりました」って笑えよ。「おかげで復興もスムーズに進みました」って
えっまだ瓦礫の山片付いてないところあるの?ボランティアにくるなと言ったのになぜ…ブルーインパルスも飛ばしたのに…
第三十八章 謎の男
「この戦で死んだ数万人の怨霊が今、アスカルファンをさ迷っておる。魔物がそれらの怨霊の恨みを己の力として強大な力を得ているのじゃ。早く、この賢者の書を読み解かねばならんのだが」
ロレンゾは溜め息をついた。
「さっき、アンドレは一人でグリセリード語の本を読み解いたと言ったな? なら、こいつもアンドレに読んで貰えばいいじゃないか」
ピエールが言った。
「なるほど、わしはそのアンドレという男は知らんが、よほど頭のいい男のようじゃな」
宮廷の晩餐会から戻って、ロレンゾから話を聞いたアンドレは、書物の解読を快く引き受けた。こうした謎解きが大好きだったから、むしろ大喜びである。
その頃、他の捕虜とは別に独房に閉じ込められていたヴァルミラの元へ一人の男が現れていた。その男は、見張りの厳しいはずの牢獄に、誰に咎められることもなく入り、ヴァルミラの牢獄の前に立った。
「どうだ、ヴァルミラ、悔しいであろう。父デロスを失い、また愛するマルシアスを失った上、このような牢獄に入れられる屈辱を味わいながら、なぜお前は生きているのだ?」
その男は、褐色の肌をした南部グリセリード人であったが、ヴァルミラの知らない男である。痩せて背が高く、長い漆黒の口髭が顎の下まで垂れ下がっている。その眼の光は鋭く、異様な深みがあった。まるで骸骨に褐色のなめし皮を着せたような男だ、とヴァルミラは思った。
「名将デロスの娘として敬われ、常に人を見下していたお前はどこへ行った。このような独房で、排便すらも下司の監視兵の卑しい好奇の目の前で行なう屈辱になぜ耐えている」
「言うな! それ以上言えばお前を殺す!」
ヴァルミラは顔を紅潮させて叫んだ。
「わしは、お前をここから出してやることも出来る。そうしてやろう。その前に、言ってみろ、お前はなぜ生きようとするのだ」
「復讐のためだ。父を殺したエスカミーリオ、マルシアスを殺したマルスを殺すまでは、私はどんな屈辱にも耐えて生きるつもりだ」
ヴァルミラは吐き出すように言った。
「なら、なぜ国王シャルルの申し出を受けん。王の寵姫になれば、マルスを陥れることなど簡単だろう」
「私は、策謀など嫌いだ。ただこの手に刀がありさえすればよい。そうすれば、草の根を噛んでも地の果てまでエスカミーリオとマルスを追って討ち果たす」
「その前に、捕虜の死刑が行なわれたらどうする」
「怨霊となって取り殺してみせる」
「見上げた心だ。だが、わしの使い女となるほうが簡単だぞ。わしの言う事に、はい、と一言言うだけで、今すぐここから出してやろう」
ヴァルミラは迷った。この男が信用できない男である事は直感で分かる。だが、今ここから出なければ、このまま復讐を遂げずに終わるかもしれない。
ヴァルミラは、男に、はいと言おうと決心した。だが、その瞬間、どこからともなくマルシアスの声が聞こえてきた。
(駄目だ、ヴァルミラ)
声はただそれだけだった。だが、それははっきりとマルシアスの声だった。
「いやだ。私の事は放っておけ。お前などの力は借りん」
ヴァルミラは男からそっぽを向いた。
「強情者め。わしの申し出を受けなかった事を、いずれ後悔するぞ」
男は叫んで、来た時と同様、音も無く立ち去った。
眠り込んでいた見張り番は、はっと目を覚まし、周りを見回して、異状が無い事に安心した。
アスカルファンから船に乗って、ボワロンを経由してグリセリードに戻ったエスカミーリオは、報告の中で、今回の敗戦についてすべての責任をデロスに押し付けていた。まさに、死人に口無しである。彼と一緒に戻った他の将校たちもエスカミーリオに同調し、自分たちは勇猛に戦った、すべての責任は総指揮官デロスの作戦のまずさにあった、と口を揃えて言った。
お前らだけが戻ったことで、お前らの卑怯卑劣さは歴然としとるよ、とロドリーゴは思ったが、役に立つ部下であるエスカミーリオを失いたくないために、その報告にうなずいた。もともと、目の上のたんこぶであるデロスを葬ることが、今回の戦いの目的の一つである。
さすがに、敗戦の責任をまったく取らせないわけにもいかないので、戻った将官たちはそれぞれ降格減俸されたが、それも大した物ではなかった。
やがてアスカルファンから、捕虜の釈放の条件に、身代金を払えという要求が届いたが、高官の子弟数人を除いて、後は勝手にそちらで処分してくれ、という返事が返された。ヴァルミラの名はその中には入っていなかった。
(以下引用)
92歳の俳優・仲代達矢「まだ、引退宣言はしておりません!」
© テレビ朝日
俳優の仲代達矢(92)が4日、都内で行われた、ドキュメンタリー映画「いもうとの時間」(鎌田麗香監督)の初日舞台挨拶に登壇した。
【画像】92歳の俳優・仲代達矢「まだ、引退宣言はしておりません!」
1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」で、犯人とされた兄の無罪を信じ続ける妹らを通して、えん罪事件の理不尽さとその苦悩あぶり出すドキュメンタリー作品。仲代はナレーションを務めた。
イベント冒頭で、いきなりお正月はどう過ごしたか問われ、「そうですね~、ほとんど寝ていました」と答えつつ、「本当におめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」と挨拶した。
舞台挨拶は実は苦手だと言い、「私は役者ですから、ある一つの役をもらえれば、一生懸命頑張るんですけど、自分自身がしゃべるのが猛烈に苦手でございまして、今日はうまくしゃべれるかわかりません」とぶっちゃけた。
現在92歳。「92歳まで役者をやるなんて、毛頭思っておりませんでした」と語りながらも「そろそろ引退だなとは思っておりますが、まだ引退だとは申しません」ときっぱり。
引退宣言をしない理由については「あ~、あの芝居があったじゃないか、あの映像があったじゃないか、あ~、引退したおかげで、それが出来なくなるんだな、というのがイヤだ」と話し、芝居への意欲に満ちあふれていた。
最後に「どうにか生き延びてはおりますが、まだ引退宣言はしておりませんので、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。
沖縄で一番多いのが「比嘉」と「金城」だが、後者が出てこないのは、韓国人の通名としても使われてきたからだろうか。「大城」も多い名前である。一説によると、一字姓は「尚」だけで、王族、二字姓は武士階級、つまり王家に仕える者の姓、三字姓は庶民という区別があったともいう。まあ、真偽は分からない。
私が今考えている小説の主人公の姓を「知念」にしようかと思っているが、それは盲人探偵の話で、目は見えないが「知」と「念」で周囲の状況を目明きよりも正確に察することができるという設定である。特に、話者の嘘の発言は100%分かる。下の名前は「真輝」で、最初は「まさてる」、つぎに「まき」、最後に「しんき」と呼び方が変わる。失明前が「まさてる」で、失明後が「まき」、最後に悟りを開いて「しんき」となるwww
探偵助手になるのが自分で自分をブスだと思い込んでいる劣等感の塊の娘で、「まき」は彼女の魂のオーラの素晴らしいのを心の目で察知して助手にする。
ちなみに、「真輝」はかなり昔に亡くなった私の伯父の名前で、ただの偏屈な老人だった人である。べつに好きな人でもなかったが、その名前だけ借りる。
(以下引用)
一番好きな沖縄系苗字wwwwwwwwwwwwwwww
2025年01月04日 01:30 コメント(57)
14b5c677
1: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:41:25.93 ID:SfI8iYV90
島袋
2: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:41:39.49 ID:npc8ibKG0
山川
3: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:42:09.59 ID:W7qM7ffi0
新垣
4: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:42:11.13 ID:QKbLYASU0
我那覇
6: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:42:57.69 ID:Fr4zi5CD0
宮城
9: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:43:23.90 ID:kIXSC+YT0
比嘉
10: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:43:31.16 ID:Px7SnRWD0
具志頭
12: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:43:55.67 ID:w8G1uTNk0
照屋
18: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:50:20.25 ID:6sp5Xhyk0
我那覇
24: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:51:23.37 ID:QCGw3pcO0
比屋根
25: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:51:32.41 ID:iKutWEiJ0
設楽
27: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:52:45.82 ID:UiJxavpB0
大嶺
29: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:53:14.73 ID:62nuSgYQ0
具志堅
31: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:54:20.77 ID:pkJdmPXX0
新垣
34: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:55:08.73 ID:2Mu1285SH
比嘉一択
36: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:57:03.88 ID:irI0HW6xd
与那嶺
38: 名無しさん 2025/01/03(金) 11:57:16.59 ID:66vYJiy7d
仲宗根
42: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:01:26.05 ID:NIKnDgNL0
南風原
48: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:06:27.09 ID:x+k9e3Sw0
瑞慶覧(ずけらん)
51: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:07:53.25 ID:x+k9e3Sw0
喜友名(きゅうな)
53: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:09:26.15 ID:drao4Um60
渡名喜
56: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:13:29.85 ID:kVD2mRLf0
輿那覇、興那覇、與那覇、与那覇
統一しろよ
57: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:16:08.58 ID:hZE8x/yv0
東浜(あがりはま)
64: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:21:29.04 ID:Vzt5WXQga
>>57
あがりはま読みの苗字は聞いたことないな
65: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:23:19.71 ID:O4+KcmCK0
>>64
地名と姓で絶対読み方変わるのはあるよね
平良(ひらら、たいら)とか
63: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:20:15.22 ID:O4+KcmCK0
阿波根
79: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:42:58.98 ID:nmKGyKfj0
當眞
80: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:43:39.34 ID:CzTbP8TL0
渡慶次
83: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:48:50.47 ID:NcgrNTvT0
東風平
84: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:50:36.64 ID:25NJtEWB0
我如古
74: 名無しさん 2025/01/03(金) 12:34:00.45 ID:kblzAbPJ0
なんて読むのかわからんのばっかで草
下の評の中に出てくる「ナルシシズム」が、あの高評価の主原因だった気がする。つまり、漫画家たちは「我が身につまされた」ために、冷静さを失ったのではないか。
(以下引用)
流刑囚の映画百物語~番外編『ルックバック』(’24日)
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流刑囚
流刑囚
2024年7月26日 21:59
画像
私流刑囚がその時々で見た映画を紹介するコーナー。今夜ご紹介するのは『ルックバック』。
本作の5点満点評価は…
コンセプト…1点
カメラワーク…3点
ビジュアル…2点
脚本…1点
総合評価…1.8点
感動の話題作、待望のアニメ映画化――。といったところだろうか。いや、この作品を見て感動できる人は皮肉ではなくすごいと思う。
全体的な話。なんというか「密着!!ラーメン店開業ドキュメント」というタイトルでそのラーメン屋店主自らが監督した映像を見せられているような、そんな感じ。「女将さん、思わず涙…」みたいな場面でそのカメラを回しているのが店主自身だったらちょっとぞわっ…とするものがないだろうか?この作品はそこまで露骨ではないにせよそれに近いものがある。
ああ、もっとわかりやすく例えるならば「本人が編集したWikipedia記事」だろうか。いずれにせよ漫画家である原作者のアイデンティティからくるナルシシズムがそこはかとなく溢れていて気持ち悪いのだ。エンドロールで監督名が静止するのも同じような自己愛の表れだろう。駄作にありがちなパターンでもある。
映像化以前に原作の問題なのだろう、終始一貫して被写体(モチーフ)の掘り下げ、解像度が低すぎる。舞台は雪国でもある東北山形。そこで果たして卒業式シーズン(3月上旬)あたりに雨が降るだろうか。雨が降ったとしてあんな風にルンルンとはしゃぎ回れるだろうか。雪国舞台にしては冬の服装が薄着過ぎて極めて不自然。
また劇中の時代設定はいつ頃なのだろうか。宮崎勤事件後を思わせる「オタク差別」的なセリフが登場し学校のストーブもやたら古めかしいので90年代前半あたりなのかとも思ったがそれにしては主人公がテキストサイトを見て奮起する描写があったりしてやはりチグハグさが否めない。
特に「オタク差別」の描写に関して言えば、恐らくオタク系観客の被害者意識を擽る目的で挿入されたのだろうが、そんなものは30年前ならともかくそれ以降の時代にはほぼ存在しない。現在30代半ばの筆者の小中学生時代にも絵や漫画の上手い子供はいたものだが(筆者自身もそんな一人で劇中の主人公と同じく4コマ漫画を描いたりもしていた)、「漫画を描いている」という理由で「オタク差別」に遭ったことなど一度もないし他の人がそうした扱いを受けている場面も一度たりとも見たことがない。そんなものはどこまでもバーチャルな「捏造された記憶」でしかないのだ。
作品のキーとなる事件の描写にしても現実に起きた京アニ放火事件をモデルにしているのだろう、「作品をパクられた云々」というセリフがあったりするのだがその一方で犯人が「見下しやがって」とセリフを発する場面もある。これなんかは単純に「?」としか言いようがないのだ。現実の取材だけでなく登場人物の心理面の掘り下げも圧倒的に足りない。要はそれっぽい「犯人らしさ」「ヤバイ奴っぽさ」という記号性があればよく、その内面に関してはほとんど考えられていないのだ。また主人公が亡き親友の部屋を前にして「私が漫画に誘わなければ…」と泣くシーンも浅薄すぎて馬鹿馬鹿しいとすら思ってしまった。
とにかく作り手のナルシシズムが強すぎるのだろう、自分以外のものはすべて背景であり、適当にそれらしく記号として配置しておけばいいという(恐らく無意識的であるのだろう)傲慢さが全編通して横溢している。
「創作者の物語」であるにも関わらず「創作」という行為に対する客観性、批評性のようなものが全く描かれていないのも特筆すべきポイントだ。例えば(これも大した作品ではないが)『ドライブ・マイ・カー』であれば「演技すること、演出すること」と個々の人間が現実に歩んできた人生とのギャップ、その断絶が作品の根底に横たわっている(そのテーマ的な処理の仕方はだいぶ粗雑ではあったが)。
ところが本作にはそうした視点が皆無であり、「お絵描き楽しい!」という幼稚園児のような感覚が吐露され絶対化されるのみである。本作は一見すると京アニ放火事件の被害者に寄り添うような内容ではあるのだが、その精神性、独善性はまさしく事件の加害者のそれと極めて良く似通っていると言わざるを得ないのだ。
先にも述べた通り、この作品はおおよそにして「映画」として云々する以前の問題を抱えており、また「原作」にすべての問題を還元することもできないだろうと思われる。要するにこの原作を通した編集部から映画の製作プロデュースまでそのすべての行程に携わった人々の問題であり、またやはり(これも先に触れた内容と重複するが)この程度の作品に感動しヒットさせてしまう「観客の質」の問題でもある。
どうやらこの社会の少なからぬ人々は物事に対する洞察力も想像力も感性も、その全てにおいてかなり劣後した状態に置かれているのではないか。そう考えていくと日本のマンガ・アニメの未来は果てしなく暗いとしか思えないのだが、この文章を読まれた皆さんはどうお感じになられただろうか?
あともう一点、54分という尺とこの内容で1700円一律料金はちょっと高いね。
ーーー
で、私自身は女性心理にはまったく疎い人間であり、それが女性心理分析をするのはおこがましさの極地で、おこ(馬鹿・白痴)そのものと言ってもいい。
私がいかに女性心理に疎いかという事例を書いておく。
20年ほど前に、「ユー・ガット・メール」という映画があり、テレビで放映されたか、レンタルしてきたそれを娘(当時はハイティーンくらいだったか)と一緒に見ていたのだが、それまで仮名のメールの交換で相手に好意を抱いていた男女が、現実世界で会う約束をし、(その前に、それぞれの相手が、実は現実世界ではお互いに嫌い合っている存在だったと判明したかと思うが)、ヒロインの女性が待ち合わせの場所に向かうシーンで映画が終わり、私は、その終わり方が意味不明だと思って娘にそう言ったところ、娘が「ヒロインから相手の男に好意を打ち明けるに決まってるじゃない。ヒロインの服装がいつもと全然違っていたじゃない」と言ったので、私は驚いたのである。ヒロインの服装など見てもいなかったからだ。
つまり、男と女では同じ世界を見ていても、「見えるもの」は全然別なのだ、ということだ。まあ、この例は私が特別に女性心理に鈍感で、服装やファッションに無関心で、むしろその種のものを嫌悪しているということもあるが、要は、この「男と女では見ているものが違う」という事実を男や女の大半は知らないだろうということだ。それが「清潔感問題」の鍵ではないか。
ちなみに、「ユー・ガット・メール」は大昔のフランク・キャプラの映画の現代版リメイクで、監督は女性だったと思う。キャプラ版は、「男には分からない」部分は、当然ながらひとつも無かったが、女性監督だと、女性独特の感覚やこだわりが細部にあったということである。
第三十七章 戦いの終わり
戦いは終わった。
グリセリード軍は、総指揮者エスカミーリオ以下、将官数名が戦場から逃亡し、兵士たちだけでしばらく戦ったが、統率を失った軍隊はやがて、アスカルファン、レント両軍によって滅ぼされた。
グリセリード軍の死者はおよそ五万人、負傷者と、降伏して捕らえられた兵士は三万五千人、残りは戦場から逃亡していった。
捕虜の中にヴァルミラもいた。
自分に斬りかかって来た相手が女である事に驚いたマルスは、相手を殺す気にはなれず、ただ相手の剣を避けるだけであった。そうしたマルスの姿を見たアスカルファン兵士の一人がヴァルミラに矢を射た。矢はヴァルミラの右腕に刺さり、剣を取り落とした所をマルスが生け捕りにしたのである。
「私を殺せ。そうせぬと、どこまでもお前を追って、殺してやる」
ヴァルミラはマルスに向かって叫んだが、マルスは自軍兵士に、この娘を手荒に扱うな、と指示した。
戦勝の祝賀会の後、戦の功労者の褒賞があった。
第一の殊勲者にはマルスの名が挙げられ、マルスは領主が不在になっていたゲイル郡を領地として与えられた。
「やれやれ、マルスも貴族になった御蔭で、まともに評価して貰えるようになったな」
ピエールがマルスに言った。久し振りに皆がオズモンドの家に集まって慰労会をしていたのである。
その席上で、只一人、トリスターナだけが浮かない顔をしていた。
マルスが戦場で倒したという栗色の髪の敵将が、マルスの父のジルベールではないかと思ったからである。もし、そうだとしたら、この事は自分だけの秘密として死ぬまで人には言わない事にしようとトリスターナは考えた。
「しかし、三万五千人の捕虜は一体どうなるんだい」
ジョーイが言った。
「普通なら、身代金を敵国に要求するが、相手がグリセリードだけに、下手にそんな要求をしたら、もう一度軍勢を寄越しかねないからな。なにせ、兵隊だけはいくらでもある国だからな」
オズモンドが答えた。
「捕虜の中には、とても美しい娘がいたそうね」
マチルダがマルスに聞いた。
「うん。鬼姫ヴァルミラと言って、グリセリードでは有名な女らしい」
マルスが答える。
「シャルル国王が、一目見て大層お気に入りで、自分の后の一人にならんか、と聞いたが、一言のもとに撥ねつけたそうだ」
オズモンドが宮廷ゴシップを教える。
「身代金の払えない兵士はどうなるのかしら」
ヤクシーが聞いた。
「普通は、殺されるな。アスカルファンには奴隷の習慣はないし」
オズモンドの答えに、女たちは眉をひそめた。
「全部、国に帰してあげればいいのに。好きで戦った人だけでもないでしょうに」
トリスターナの言葉に、一同うなずく。
「とりあえずは、この戦で死んだ兵士の死体の片付けや、壊れた家屋敷の修復に、捕虜たちが使われるだろうが、その後どうなるかは国王の気持ちひとつだな」
オズモンドが結論を述べた。
「しかし、戦後の処理も大変だな。また、税金が上がって、庶民の暮らしは大変だぞ」
ピエールが言うと、マルスもうなずいた。やはり、この中では庶民の暮らしを知っているのはこの二人である。ジョーイはまだ生活者としての実感はあまりない。
「おい、爺さん、さっきから何も言わないが、どうしたんだ。息はしているか?」
ピエールが、隅の方で瞑想に耽っているロレンゾに声を掛けた。
「うむ、さっきお前たちが言った事を考えていた。ほれ、ヤクシーが町で見かけた男じゃ」
「オマーの事?」
「そうじゃ。もしかしたら、そのオマーこそが悪魔の封印を解いた男かもしれん」
「まさか、そんな」
「オマーはイライジャの所にいたのなら、古代パーリ語の書物を読んでいたのかもしれん。頭のいい男なら、まったく未知の言葉を読み解けると聞いたことがある」
「それは本当だ。アンドレは全く独学で、グリセリード語の本を読み解いたことがあるそうだ」
マルスが言った。ロレンゾはうなずいて続ける。
「まして、古代パーリ語は大部分が象形文字じゃ。時間さえあれば、ある程度読めるようになるだろう。発音は今のパーリ語から類推できるだろうしな。で、かなり飛躍した想像じゃが、オマーがイライジャの元を出て、ザイードの専属の魔術師として仕えたとしたら、きっとこの賢者の書を見る機会があったじゃろう。その写しを取って、悪魔を呼び出したとすればどうじゃ?」
なるほど、と一同はうなずく。考えられない話ではない。
「でも、なんでそのオマーがアスカルファンにいるの?」
マチルダが聞いた。ロレンゾは答えた。
「マルスの指にあるダイモンの指輪が欲しいんじゃよ。それがあれば、悪魔の要求に従うことなく、悪魔を使うことが出来るからな」
前の記事(「清潔感」の話)にも書いたが、女性は「相手が私(女性)を必要としている」かどうかが男についての最大の問題で、それを知る手段が、相手の服装なりプレゼントなり、自分(女)の誕生日を覚えているかどうかなのである。女性が姑を憎むのも、その男の母は、その男にとっての優先順位が自分より上だからだろう。
そもそも、下のような趣味を、つきあう女性より優先するなら、女性とつきあう意味は無い。単に性欲を下心に隠しているだけの猿である。それよりは、露骨に性的交渉を求めてくる下種男ややくざ男のほうを選ぶのは当然の話だろう。エロスこそが女性の最大の「人生の意義」なのだから。
どうでもいいが、「剥製」を趣味にするドイツ男がいるというのも驚きである。中には、つきあった相手の女性を剥製にして残すのが趣味の男もいるかもしれないwww
【悲報】ドイツ人女性「これがドイツでモテない男の趣味」 → (画像あり)
shumizatusum
1: それでも動く名無し 2025/01/03(金) 05:28:47.44 ID:B/sgsANE0
女性にとって魅力を感じない男性の趣味
90%:ゲーム
85%:フィギュアのコレクション
80%:マジック(手品)
75%:ネット荒らし
70%:ギャンブル
65%:鉄道模型作り
60%:剥製
55%:コミック収集
50%:バードウォッチング
はたして「自己管理能力」と関係があるか。それより、「女性受けが眼中にない」不愉快な奴、という感じではないだろうか。(もっと正確に言えば、「性欲はある(女を欲しがっている)くせに、どうすれば女性が好感を持つか、まったく知る努力すらしない最低の存在」か)
要は、「身だしなみについてのデリカシーや基本知識がない」わけで、それは当人の哲学次第の問題であって、「自己管理能力」とは別の話なのではないか。「ハンター×ハンター」のジンは身だしなみにはまったく気を使っていないが、別の面では自己管理の鬼でもあるだろう。そういうことだ。だからこそ、ジンの息子のゴンは、パームとの「強制」デートの時には、まさにエスコートの模範の行動をしている。親子で性格が違うというより、どちらも時宜に応じた行動をしているだけである。
しかし、女性がある種の男を「清潔感がない」という言葉で表現していることのほうが、興味深い。「清潔感がない」とは「不潔」であり、「公序良俗に反する存在」となる。つまり、「自分が気に入らない男」を「公衆の敵」扱いしているわけだ。そこにこそ私は「悪しき」女性性を感じる。そして、それを「清潔でない」と言わず「清潔感が無い」と表現する「戦略性」が見事である。つまり、単に自分の感情や感覚にすぎないものだ、ということは女性当人は心の底では分かっているが、それを「女性全体がそう感じるはずだ」とすることで、ある種の男たちを排除していくのである。
念のために言えば、私も感覚的に嫌悪する男もいれば女もいる。ここに書いているのは、思考素材として面白いと思ったからにすぎない。
(以下引用)
清潔感と清潔さが関係ないのは分かったんだが
しかし、清潔感が一体全体何なのかは結局分からず・・・
男性視点なので、推測だけど。
「嫌悪感を覚え、それが当人の自己管理能力の低さによると感じられたとき、『清潔感が無い』と評される」
という認識。
もうちょっと狭い気もするけど、単純に言い切っちゃうならこれくらい。
第三十六章 マルス対マルシアス
「お前も覚えているだろうが、うちにマーサという女中がいただろう。そして、その女中と私が恋仲になったことも。だが、父は二人の仲を許してくれなかった。私はマーサを町中のある家に住まわせて、そこに通っていた。マーサが子供を産んだ時に、私は自分が父から貰ったブルーダイヤのペンダントを、オルランド家の嫡男の印にマーサに与えた。ところが、父はマーサと私の仲がまだ続いている事を知って、マーサの住む家に行って、私と別れる事を迫ったのだ。別れなければ、私を廃嫡するとまで言ってな。その後、マーサは姿を消した。
私はマーサの行方を探したが、どうしても見つからなかった。アスカルファン国内だけでなく、アルカードまで行ったが、そこでも探せなかった。アスカルファンに戻った私は、深夜、オルランド家に着き、父と対面した。マーサに対する父の仕打ちに怒った私は、父と口論になり、父を殴って、……殺してしまったのだ」
ジルベールの告白に、トリスターナは驚きのあまり、声も出なかった。
「呆然としてそこに立っていた私は、部屋にアンリが入って来たことにもしばらくは気付かなかった。アンリは父と私の口論の様子を隣の部屋で聞いていたらしい。父の倒れた物音で部屋に入って来て、全てを了解したアンリは、私に逃亡を勧めた」
「私、お父様は卒中で急死なさったものだとばかり思ってました」
「アンリがそのように計らったのだ。最初私は、逃亡する事をためらったが、結局アンリの勧めに従う事にした。卑怯に思うかも知れないが、私はその時、この家もこの国も捨てて、まったく新しい人間として生きようと決心したのだ」
「それからグリセリードに行かれたのですか?」
「そうだ。グリセリードで私は自分の生きる道を見つけた。それは、ヴァンダロス王の下で武人として生きることだ。貴族の家の中で、眠ったような日々を送っていた私にとって、戦場の日々は刺激と興奮に溢れていた。きっと私の中には生まれつき血を好む性質があったのだろう。私は名前もマルシアスと変え、グリセリード軍で出世もした。
グリセリードがアスカルファンを攻めると聞いた時にも、私は別にどうとも思わなかった。ただ、お前やアンリには済まない、と思ったが」
「お兄様は国を裏切るのですか?」
「私にとっては、今自分の居る所が自分の国だ。だが、お前だけは何とか助けてやりたい」
「助けて貰う必要はありません。この戦はアスカルファンが勝ちます」
「そうかも知れん。では、お前は一人で生きていけるのだな? ならば、これ以上は言うまい。達者で暮らせよ」
ジルベールはすっかり成人した美しい妹を優しげに見つめ、うなずいて踵を返した。
「お兄様……」
ジルベールを見送るトリスターナの目には涙が溢れていた。幼い頃から、トリスターナは、優しく男らしいこの兄が好きだった。しかし、もはや兄と自分は、生きる世界が違うのである。
馬を走らせて戦場に戻ったマルシアス、いや、ジルベールは戦場の情勢が一変している事に驚いた。
何と、グリセリード軍は背後から来たレントの軍に攻め立てられ、前のアスカルファン軍と両方に挟まれて苦戦をしていたのである。
この二万人のレント軍は、数日前にマルスからアンドレに送った急使によって、アンドレ自身が率いてアスカルファンの西に上陸し、駆けつけたものであった。
グリセリード軍後方にいるヴァルミラが危ない、と思ったジルベールは、戦場中央を突破しようとした。だが、その時、一人の若武者が彼の前に立ちふさがった。
「敵に後ろを見せて逃げる気か!」
ジルベールは、その若者をどこかで見たような気がした。だが、相手は明らかにアスカルファン軍の兵士である。
「逃げはしない。私の相手がしたいのなら、してやろう。私の名はマルシアス。グリセリードでは少しは知られた男だ。私を討ち取ったら、お前には名誉になるだろう」
「そうか、私の名はマルス。いざ、勝負!」
…… ……
マルスは足元に倒れた敵の騎士を見下ろした。相手はまだ息がある。
「見事な腕だ。お主はきっと偉大な武人になるだろう……」
倒れた相手は、苦しげな息の下から、兜の面頬を上げて、笑って言った。そして呟いた。
「神よ、私の数々の罪をお許しください。マーサ、あの世で会おう……」
マルスは、ぎょっとして相手を見た。マーサだと?
しかし、栗色の髪の騎士は、微笑んだまま、すでに息絶えていた。
きっと自分の聞き違いだろう。それに、マーサという名前がグリセリードにもあるのかも知れないし。
マルスは、グレイに乗ろうとして、はっと飛び退った。
「マルシアスの仇、これを受けよ!」
ヴァルミラであった。
背後からレント軍に襲われて算を乱したグリセリード軍の中で、ヴァルミラは顔見知りの者に頼んで縛めを切って貰い、マルシアスを探して戦場を駆け回っていたのであった。
ヴァルミラがマルシアスを見つけた時、マルシアスは敵の若武者と対峙していた。そして、ヴァルミラがそのそばに駆けつけようとした時、マルシアスの体が馬から落ちたのであった。ヴァルミラは悲鳴を上げ、剣を抜いてその若者の所へ突進した。