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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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銃というのは基本的に鉄管に弾丸を入れてその尻を撃鉄で叩けばいいだけの構造だからどんな形態の銃でも作ろうと思えば作れる。ただ、恣意的に作るとその性能や美術性に天地の差があるだけだ。特に美術性というのは大事で、現代の銃より昔の銃のほうが審美的には優れている。昔の銃でも、ブローニング(まあ、昔と言うほどではないが、第二次大戦中に作られたと思う。)よりはワルサーやルガーのほうが美的である。もっとも、美しさの判断は主観がほとんどだ。





神野オキナ3/6「ゴーストブロック」発売

@OKina001
·
2時間


ガンマニア特有の「この漫画に出てくるこの銃はないわー(笑)」という病気には私も中学生の頃罹患しましたが、実銃世界は「作れば存在する」&「やれそうと思ったらやる人がいる」ので、最近はむしろ「これがリアルだとしたらあの世界ではどういうことになっているのか」と考察するほうが楽しいです。







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ゆうきまさみのツィートだが、まったく同感である。そうした再掲載によって、若い人は過去の「超名作漫画」と出会えるし、漫画家には掲載料(出版社の支払う原稿料とは掲載料であり、著作権は漫画家にある。)が入るだろう。これは「漫画文化」が崩壊の危機にある現在、漫画家の生活を救う道でもある。
最初は短編漫画中心で、それが好評なら中編や長編にまで拡大したらいい。
さらに思うのは、「子供向け漫画」が消滅の危機にある現在、昭和の頃のように子供を対象とした過去の漫画だけを集めた雑誌を作ることである。手塚治虫や藤子不二雄、あるいは死去したりしてその存在すら忘れられた過去の漫画を再掲載するわけだ。もちろん、原稿料は遺族に払うのである。この「子供漫画誌」は子供の頭脳世界や心の世界(感情世界)を大きく広げることになるだろう。
もちろん、青年漫画でも同様の「再掲載枠」があるといいわけで、私などは宮谷一彦の漫画などが現在の青年誌に掲載されたら、買ってしまうかもしれない。(そこで大事になるのが編集者の漫画鑑識眼である。私自身がその「再掲載枠」のラインアップを決めたいほどだ。)
ちなみに、過去作品ではなく、大御所の新作が掲載されたために掲載誌が馬鹿売れした例が萩尾望都の「ポーの一族」である。これが示すのは「読者は本物の価値を求めている」ということだ。


(以下引用)


テレビに再放送枠があるように、雑誌に再掲載枠があってもいいように思う。>RT
小沢さとるという老漫画家(当人曰く「老頭児(ロートル)」)のツィートだが、「球児を休児にするな」は、名言。あの連中は野球をやっていなければただのヤンキーであるから、社会に人的不良資産が激増するだけだ。

(以下引用)

それにしてもコロナウィルスより報道ウィルスの方が怖いね オリンピック2年延期の意見には賛成だね 継続も中止も反対 甲子園はやれよ 球児を休児にするな どこ吹く風の老頭児

まあ、中学生男子の頭なんて性的妄想しか無いようなものだから、私が中学生だったら、むしろこの犯罪者たちの仲間の方だったかもしれない。漫画などにはよくあるシチュエーションで、やった方もさほど罪の意識も無かったのではないか。むしろ、犯罪暴露のきっかけとなった男子生徒たちが、逆に今後はいじめの対象にならないか気がかりだ。
不思議なのは、若い女性というのは少し動けば簡単にパンツの見える短いスカートを平気で履くくせに、こうして盗撮されることにひどく怒ることである。その心理が、男である私にはまったく分からない。いや、盗撮が犯罪であることはもちろんだが、どの程度の犯罪かと言うと、私には男の立小便程度の犯罪だろう、という気がするのである。まあ、自分の好きな子が盗撮被害者になったら、話は別だwww 自分以外が見ることは許せるものではないwww


(以下引用)






女子中生集団盗撮が露見した告発「僕たち知っていました」 © 産経新聞社 女子中生集団盗撮が露見した告発「僕たち知っていました」

 奈良県生駒市の市立中学校で2月、複数の男子生徒による女子生徒らへの盗撮行為が明るみに出た。男子生徒らは着替えの様子などをスマートフォンで撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で画像や動画を共有。被害を受けた女子生徒は十数人に上ったが、教員はおろか、盗み撮りされた生徒もまったく気づいていなかった。悪質な集団盗撮はなぜ発覚したのか。そこには、盗撮に加担していない生徒らの勇気ある告発があった。(田中一毅)


 同校が集団盗撮を把握したのは2月7日。昨年11月以降、2年生の男子生徒5、6人がスマホやペン型小型カメラを使い、同級生ら十数人の女子生徒のスカート内や着替えの様子を教室などで複数回にわたって盗撮していたという。着替えの様子は教室内の棚の中にカメラを隠して撮影していた。


 学校の聞き取りに対し、男子生徒らは「興味本位だった」と話す一方、一部は「(仲間に加わらないなど)自分だけ特別なことをすると(ラインの)グループを外されると思った」と釈明。盗み撮りした画像や動画のデータはグループ内で300~千円で売買しようとした形跡があり、生徒らはそれを元手に中古のスマホなどを購入する計画を立てていたともされる。


 このままでは被害生徒が増え、行為がエスカレートする可能性もあったが、被害は意外な形で明るみに出た。


 「同級の女子生徒がいじめられている気がする」。2月6日、クラブ活動を終えた女子生徒が教員にこう相談した。男子生徒らからみだらな言葉でからかわれているという。学校側はすぐに調査を開始したが、加害の特定には至らなかった。


 翌7日、いじめを受けたとされる女子生徒と保護者が学校を訪れ、学校側が改めて事実確認をした結果、いじめと認定。関わった男子生徒3人を午前の授業中に呼び出し、別室で指導した。


 3人の中には盗撮グループのメンバーもいたが、この時点で盗撮の事実は学校も被害生徒も把握していなかった。ところが、昼休みに事態は急転する。


 「○○君が呼ばれたのはカメラのことですか? 僕たち知っていました」


 職員室を訪れ、教員にこう尋ねたのはグループとは別の男子生徒3人だった。噂話や加害生徒が盗撮の相談をしている様子を見てうすうす気づき、呼び出されたのを見て「盗撮がバレたに違いない」と思ったという。


 これをきっかけに学校側は事態を把握。盗撮に関与した生徒らから事情を聴き、経緯や被害実態を調べるとともに市教委に報告。保護者会でも説明した。市教委も記者会見を開いて可能な範囲で事実を公表した。


 同校では年に2月と6月の2回、勉強以外の悩み事を打ち明けられるよう生徒と担任の2者面談を行っている。当時は面談期間中だったが、学校関係者は盗撮を明らかにした生徒らについて、「知っているのに面談で話すことができず、心に引っかかっていたのではないか。勇気がいったと思うが、よく話してくれた」と気持ちを代弁した。


 盗撮発覚後、学校は奈良県警にも相談したが、今のところ学校での対処に任されている。加害生徒に対しては指導に加え、個別授業を受けさせるなどして対応。生徒らは反省しているという。また市教委からスクールカウンセラーを派遣してもらい、保護者が自由に授業や校内を見学できる自由参観も取り入れ、生徒のケアや信頼回復に努めている。








いかに漫画雑誌編集者や漫画雑誌界がクソか、よく分かる話である。漫画雑誌に未来は無い。これからの日本は、ネット漫画と同人誌が中心になるだろう。





見出し画像

ブラッディチャイナタウンを描き始めたきっかけ


 noteで私が漫画を連載しはじめた経緯について書いておきます。まずファンタジウムの連載が終わって、とある青年漫画誌を紹介していただき、編集さんがお仕事を前提に会いに来ました。しかしその時言われたのが「どんな漫画家でも連載3回分のネームを出してもらってネーム審査をして掲載するか決める」というものでした。読み切りではだめですかと聞くと、赤字なので単行本を出したいから連載しかさせないとのお話で、その時点で編集さんも「ひどいですよね3回分切らせて没なら1円も出さないなんて」とおっしゃっていました。とりあえず私は2度ネームを3回分を切って提出しましたが続けて没になりました。計200枚くらい没になったと思いますが、もちろん1円のお金も出ません。その後、再び青年誌にネームを出して没になり、知っている編集さんのいる青年漫画誌に仕事の話をするとそこでも「連載したいなら3回分のネームを出してください」と言われました。そこは三か月おきに40人ほどの編集がネームを読んで投票の結果を見るのですが、最初の投票で私は2位、しかしその時1位になった人もどういうわけか掲載されないとの事。この時点でいやな予感はしていたのですが、その後2度ネームを直して再度ネーム審査に投稿しても、編集長が掲載しないという一言で半年ぐらい抱えていた私のネームは全没になりました。これに半年以上費やしてしまい、その次に青年漫画誌に仕事の話を持って行った時、やはりネーム3回分を提出してほしいと言われて、なにか暗黙の業界の掟でもあるのかと驚きました。そこの編集部は35人の編集がやはり読んで投票結果で連載させるとの事、もう仕方ないのでネームを切ったのですが、担当編集さんがとにかく忙しくて私のネームを読んでくれないのです。こちらとしてはすぐに合否を知りたくてメールをしたのですが、返事のメールに「どんなに良いネームを切っても私の言うことを聞かないと掲載しません、杉本さんのネームは私が預かっている中で、目を通す優先順位は一番下です」と書かれていました。なにかこの時点で、腕が動かなくなってしまい、私はそのままネームについてのやりとりをやめてしまいました。私自身が、編集さんの望むほどの力がなかったという事でしょうが、本来こんな苦しい思いばかりを味わうために漫画を描き始めたのだろうかと考え込んで、泣きたいのですが涙が出ないという毎日を送っていました。そして、そもそも出版社に仕事としてお金をもらうために描かせていただく漫画として考えると、やはりおもしろくなくなるという気がしてきました。編集さんや雑誌の好みに合わせないで、私が読みたいもの、描きたいものを描く。とはいえ不安もあったのですが、お友達の漫画家、高瀬理恵先生が「杉本さんはジュネの頃からひとりで漫画を描いていたんだから、編集さんがいなくてもできるはず」旨、言ってくれたことが大きかったです。とりあえず「描こう!」という気持ちだけで描き始めたのが「ブラッディチャイナタウン」で、子供の時から好きだったヒッチコックやホラー映画のテイストで、思い出のある不思議な中華街と、森川久美先生、久掛彦見先生の、闇を抱えた耽美な漫画に捧げる私なりのオマージュが描けたら、と思っています。おそらくこれはゴア描写等でどこの雑誌にも掲載できない作品ですが、私自身は楽しんで描いています。今後どうなるのかわかりませんが、おもしろいと言って読んでいただければ私は幸せです。






一月十一日に書いたブログ記事だが、この最後に書いてあるフェリーニの「8 1/2」へのオマージュが、少し違う形で実現されそうだ。
つまり、浅草たちが作るアニメが完成し、公開されるところで全十二回が終わると思われるのだが、そのアニメの最後がダンスシーンで終わるようなのである。最後を祝祭的雰囲気で終わるという意味では、「映像研」自体の話とそのダンスシーンは重なっていると言えるのではないか。

なお、過去の映画やアニメへのオマージュという点では、今夜の回には「AKIRA」や「用心棒」や宮崎駿自身も登場していた。これも

そうした凄い作品との出会いで、主人公たちは「想像の世界、創造の世界の素晴らしさ」を再確認し、新しく歩き始める。

と同じことを表している、と言えるのではないか。
富野由悠季がアニメ制作希望者に「アニメなど見るな」と言っているのは、つまり、過去の優れた文学や映画などからこそ、新しいアニメ作りの養分を吸い取るべきであり、アニメだけ見ていては、過去の名作アニメの縮小再生産にしかならない、という意味だろう。アニメ「映像研」は、若い人々に同じことを伝えているように思われる。


(以下引用)



アニメの「映像研」が面白かったので、原作漫画を一巻から四巻まで読み直したのだが、少し前に書いた懸念の理由が分かった。つまり、原作は第四巻で既に失速しているように感じられるということだ。
この作品の面白さは、アニメを高校の部活として作る上での様々な困難が克服される過程、つまり、「問題をいかに解決するか」に面白さの半分はかかっていると私は思うのだが、第四巻ではすでにその問題が見えなくなっていると思う。
具体的に言えば、全体の主題そっちのけで描かれた「たぬきのエルドラド」の話が、その創作過程も含め、面白くないということだ。原作者は「平成狸合戦ぽんぽこ」が大好きだということのようだが、「たぬきのエルドラド」は、その生煮えの二次創作でしかないと感じる。
いや、高校生の作品なのだから、それで当然、と言えるわけだが、問題は、おそらくこのあたりをアニメ化しても、それは視聴者には面白く思えないだろう、ということだ。
要するに、この辺のテーマは、「自分で自分の想像力の限界を小さくしてはいけない」ということだと思うが、その「改善された」想像の内容が、あきれるほど陳腐では、視聴者はがっかりするだろう、ということだ。そして、それは作者、大童澄瞳自身の想像力の限界を示しているように思う。この程度の話が、作者の「最強の世界」だとしたら第一話で高められた視聴者の期待をかなり裏切ることになるだろう。
この隘路を脱出する道はひとつである。
それは、浅草氏自身が、自分の創作した世界の陳腐さに一度絶望することだ。その上で、過去の名作アニメの世界がいかに「普通の作品」から隔絶したレベルにあったかを再度確認することだ。
つまり、冒頭の「未来少年コナン」との出会いのようなエピソードに戻るのである。たとえば、今敏の「パプリカ」などを引用してもいいだろう。
そうした凄い作品との出会いで、主人公たちは「想像の世界、創造の世界の素晴らしさ」を再確認し、新しく歩き始める。
そうすることで、最後をフェリーニの「8 1/2」のように、登場人物全員が歓喜の中で輪になって踊ることができるだろう。まさに「easy breezy」で終われるのである。











漫画かアニメのキャラで「コロナちゃん」というのがありそうな気がする。
いなければ、私が今作るが、もちろん少女キャラで「西東コロナ」とでもしよう。「斎藤」だと実在の斎藤さんが多そうなので俳人西東三鬼の西東を取った。「西も東もコロナだらけ」の含意だ。
近藤ようこのツィートだが、私も「コロナ」って可愛い語感だな、と思っていたので、なぜ誰も言わないのか、不思議に思っていた。吾妻ひでおの「オリンポスのコロコロコロン」だったか、女神っぽいし子供っぽい語感の言葉である。男の子の場合はコロちゃんとかコロ助と言いたくなる。

(以下引用)


「コロナ」の語感が可愛いので憎たらしい呼び方をするのが難しい(笑)。戦時中、敵機を空襲警報の音にちなんで「ぷーちゃん」と言った奥様が怒られたという話はなにで読んだんだっけ。>RT








「asagei plus」記事だが、沢尻エリカがこういう人物であることはプロダクションや芸能記者などは誰でも知っていただろうに、大河ドラマのヒロイン的存在にキャスティングされたこと自体が馬鹿げている。まあ、それだけNHKが物知らずだったのかもしれない。あるいは、どの女優やタレントも似たり寄ったりだから気にしなかったのか。


人前で夜の営みを!?沢尻エリカ、「18歳からクスリ漬け&ハメまくり生活」の衝撃



 11月26日発売の「フラッシュ」が、法律違反の薬物所持によって逮捕された沢尻エリカ容疑者と、過去に深い関係だった元モデル・A子の証言を掲載した。A子によると、沢尻は18歳の頃から薬物に手を染めていたという。


「沢尻は今回の逮捕で『10年以上前から』法律違反の薬物を『使っていた』と供述していますが、彼女のことを昔からよく知る友人・A子によれば、『彼女は10年どころか、18歳のころには薬物中毒』だったそう。また当時、薬物をキメる“パキり友達”が欲しいという沢尻に、A子は男性アイドルXを紹介したとのこと。それから2人はすぐに意気投合し、一緒に薬物を楽しんでいたそうです」(芸能記者)

 その後、沢尻とXは週に4日会うほど親密になり、薬物が体にまわると、周囲の友人の目を気にすることなく、いちゃつき出したという。これにはさすがのA子も「(クスリで夜の営みに)耽る姿を見るのは、さすがに耐えられなかった」と、部屋を出たと語っている。


 そんな中、今回の報道によって、ドラマファンからは悲鳴があがっているようだ。


「18歳で薬物中毒ということは、沢尻の出世作となったテレビドラマ『1リットルの涙』(05年、フジテレビ系)の出演前から、すでに手を出していたということになる。このドラマは、多くの人の涙を誘った感動作であるため、ドラマファンからは『「1リットルの涙」の頃から、すでにヤク中だったのなら本当にショック』『あのドラマを見て泣いた涙を返して!』『あんな清純そうで天使にしか見えなかったのに…。女は怖い』と、衝撃を受けたといったコメントが相次いでいます」(テレビ誌記者)


 大河ドラマの降板問題でも世間を騒がせている沢尻を巡っては、11月26日には、東京地裁が沢尻の勾留期限を12月6日まで10日間延長することを認め、同日、知人でファッションデザイナーの横川直樹容疑者が、沢尻とともに法律違反の薬物を所持していた疑いで警視庁に逮捕されている。様々に波紋が広がる「沢尻の逮捕」によって、過去のドラマファンの思い出も壊されてしまったようだ。


記事全体は平凡な内容だが、このページは一般スポーツ紙やネットサイトがあまり触れないソフトバンクや日ハムの優秀なGMに触れていて、メモする価値がある。

(以下引用)



落合博満、石井一久に“批判”も…野球を深く知る「元プロ」はGMには向かない?

杉山貴宏dot.

中日のゼネラルマネジャー就任の記者会見をする落合博満氏 (c)朝日新聞社

中日のゼネラルマネジャー就任の記者会見をする落合博満氏 (c)朝日新聞社



 西武の渡辺GMやオリックスの福良GMは、監督のキャリアの延長上でGMのポジションに就いた感もある。MLBに比べて予算管理や編成上の複雑な問題の少ないNPBでは、知名度や実績から来る球団内外での人脈や影響力のほうが専門家としてのスキルよりもGMに重要な要素だと考えるならば、ある意味で妥当な人選ともいえる。FAでの移籍やトレードもMLBほど活発ではなく、編成担当としての腕の振るいどころが少ないこともそれを後押ししている。

 もっとも、NPBにもMLBタイプのGMが存在しないわけではない。王貞治氏が終身GMの肩書を持つソフトバンクで実質的なGMとしての球団編成を担う三笠杉彦球団統括本部長は東大卒で英国大学院にてMBAを取得。さらに元東大ラグビー部監督というキャリアの持ち主だ。ソフトバンクは今季まで日本シリーズを3連覇しており、チーム編成の見事さには誰もが一目を置いている。

 ドラフトやトレードで独自路線を行くことで知られる日本ハムでチーム統轄本部長兼GMの職にある吉村浩は、かつてMLBのタイガースで編成業務の修業を積んだ。その彼が中心となって構築したのが、定量的なデータで選手の能力や年俸などを数値化する評価システムの「ベースボール・オペレーション・システム(BOS)」だ。これで選手のパフォーマンスとコストのバランスを図り、金銭面での効率化や戦力としての過不足を見極めるなど、日本ハムならではの補強戦略に役立てている。

 プロ野球経験のない三笠、吉村の両氏の成功が、元大物選手や監督出身のGMばかりという従来の流れを変えるまでに至るかどうかはまだ分からない。球界的には素人な外様が編成トップに就くのをよしとしない風潮は根強く存在するからだ。だが元選手であっても石井GMのようにマネジメントを勉強してから編成業務に就くという例は増えるかもしれない。そうなれば各球団間の移籍が活発化するなど、球界全体に変化がもたらされる可能性もある。まずは石井GMが腕を振るって編成した楽天の来季の戦いぶりに注目してみよう。(文・杉山貴宏)


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