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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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その四十三 旅の行く先

「どうだい、これからしばらくいっしょに旅をしようじゃないか。そうすれば、きっと天国の鍵をさがす仕事もやりやすいだろうし」
チャックがハンスたちに言いました。
「それがいいわ。ねえ、ハンス?」
アリーナがうれしそうにハンスに言います。
ハンスは本当はチャックを仲間に入れたくなかったのですが、しぶしぶうなずきました。
「これで、三つのてがかりがわかった。あとは、この詩の意味をゆっくり考えて、ほかにてがかりがないか探しながら旅を続けよう」
チャックが言いました。すっかり三人の中のリーダー気取りです。
「さっきのルメトトの言葉は覚えたかい?」
チャックはハンスに言いました。アリーナはびっくりしてチャックに聞きました。
「あの影みたいな男と何か話したの? ただ黙って見つめあっていただけかと思った」
「心で話したのさ。一度に二人の人間の心に語りかけるなんて、さすがは三千年も生きているだけある」
チャックの言葉にアリーナはもう一度びっくりします。
「しかし、サファイアの菫とは何だろうな。本当にサファイアで作った飾り物なのか、それともただの菫のことなのか」
ハンスがつぶやくように言うと、チャックが笑って言いました。
「菫のことは知らないが、ヘルメスが出没する小部屋はたぶん、ソクラトンの部屋のことだ。ソクラトンの住むところは、まさしく、叡智の森の中だし、実際にその家のそばには黒い松が生えているんだ。ぼくはもう一度ソクラトンのところに行くはめになりそうだ。こんなことがあるから、今まで多くの者が天国の鍵を探すのをあきらめたのさ」
「しかし、ソクラトンのことが何で三千年前の詩によまれているんだよ。ソクラトンはふつうの人間だろう。まさかルメトトみたいに三千年も生きているわけじゃあるまい?」
「いつも同じ詩だとはかぎらないさ。ルメトトほどの大魔術師なら、世界のすべてをわかっていてもおかしくはない。その時その時で天国の鍵となる言葉も変わるのかもしれない」
チャックの言葉に、またアリーナが口をはさみました。
「なんだ、天国の鍵って、ただの言葉なの? つまんない」
 それはハンスも同じ気持ちでしたが、しかし、それが一つの言葉だったとしても、本当にそれで地上が天国に変わるのなら、探す価値はあるという気もします。考えれば、大昔からあらゆる賢者や宗教家、哲学者がさがしてきたのもそれなのではないでしょうか。
「これからどうする? ぼくはアスカルファンのロレンゾに会いに行くつもりだが」
チャックの言葉に、ハンスはおどろきました。やはり、七人の大魔法使いの一人はロレンゾだったのです。

その四十四 再会

「ぼくたちもアスカルファンに行こう。ロータシアに行く前に天国の鍵のてがかりはすべて集めておきたいし、どうせアルカードに行くとちゅうなんだから」
 ハンスの言葉にチャックはうなずきました。
「それでいいかい、アリーナ?」
ハンスはアリーナに聞きました。アリーナにとっては、完全にグリセリードの外に出ることになりますから、心細いでしょう。
「もちろんいいわよ。アスカルファンやアルカードを見るのは楽しみだわ」
ハンスだけを相手にしている時とちがって、なんだか上品な口ぶりでアリーナは答えました。
「さて、アスカルファンに行くとなれば、ここから砂漠を横切って西に行き、ボワロンの北の海岸から船に乗ることになるな」
チャックが言うと、アリーナが聞きました。
「あんたたち、空を飛べるんじゃないの?」
「浮かぶのはできるが、飛ぶのはむずかしいな。精神の集中は、限度がある。あまり長い時間はできないんだ。高いところから落ちるとあぶないし、精神も疲れるからね」
チャックが答えます。
「そうか」
とアリーナは納得(なっとく)しました。
 その晩は、砂漠の星空を見ながら眠り、翌日、三人は砂漠の北西のボワロンに向かって出発しました。
 三人が歩き出して数時間たった頃、上空を飛んでいたパロが何かを見つけて下りてきました。そして、言いました。
「東のほうから、ピエールたちが来る」
ハンスとアリーナは大喜びしました。もしかしたら、ピエールたちはグリセリードで捕らえられて、殺されたのではないかと心配していたのです。
 砂漠の彼方から、ラクダに乗って駈(か)けて来るのは、本当にピエールとヤクシーとヴァルミラです。ヤクシーのラクダには、もう一人乗ってますが、だれなのでしょう。
「やあ、ハンス、シルベラ、元気そうだな」
ピエールは、ひらりとラクダから飛び下りて、ハンスとアリーナを抱きしめました。続いて、ヤクシーとヴァルミラも下ります。ヤクシーといっしょに乗っていた子供も下りました。見ると、ロンコンのところにいたセイルンではありませんか。どうしてこの子がピエールたちといるのだろう、というハンスの疑問に答えるようにピエールが言いました。
「この子はセイルンだ。おれたちとアズマハルで遭(あ)って、ハンスたちの後を追っているというんで連れてきたんだ」



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これは私も同感で、似たようなことを昔からブログに書いている。特に著作権切れのクラシック映画など、見たい人はたくさんいるはずである。昔の野球やその他のスポーツの名勝負などもである。

(以下引用)

ホリエモン「テレビはサブスクリプションでビジネス成立する」 フジテレビ“再生”の道に私見「過去の名作いっぱいある」
カテゴリ芸能・アイドルテレビ

転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1738829330/

uUzvQ3lML_bkIqyakc1vFhNrRI0RUQxg5aFkrX0xDg1_T0wXrbEJjtNGtrf1

1: 冬月記者 ★ 2025/02/06(木) 17:08:50.31 ID:98t/vvXv9
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf2eb210877dec022e0aa7f0f039cb381a8ca720

ホリエモン「テレビはサブスクリプションでビジネス成立する」フジ“再生”の道に私見「過去の名作って…」


 実業家・堀江貴文氏(52)が5日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。テレビ業界に言及した。

 この日は脳科学者・茂木健一郎氏と対談。元タレントの中居正広氏が起こした女性トラブルを端に厳しい状況を迎えているフジテレビが話題となり、

 堀江氏はフジテレビについて「元々、個人株主がめっちゃ多い会社なんですよ。フジメディアホールディングスって。30%ぐらい個人株主と言われていて、他の局は言っても親会社が新聞社なのでそこが株を持ってるんですよ」と説明した。

 そして現在、フジテレビの株価が上がっていることに対し「おそらく外資が売ってるんじゃないですかね?議決権持ってない株主が株価上がったので、ここぞとばかりに売ってる可能性がまぁまぁある」と推察した。

 その上で株主総会に向けて、フジテレビ側は日枝久取締役相談役を「おそらく、さすがに取締役から外すと思うんです」としつつも、役員の中には「過半数確保する」案を出してくるのではないかと予想。

 一方、フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株式を7%超保有する米投資ファンドのダルトン・インベストメンツをはじめとした外資系の株主は「ゴリゴリな経営刷新してくれそうな役員案を出してくる。委任状獲得競争になるんじゃないですかね」と持論を語った。

 茂木氏から「堀江さんはどのポジションに?」と尋ねられた堀江氏は「僕は経営刷新ポジションですよ、もちろん。もしかしたら取締役候補に選任されるかもしれない」と語った。

 茂木氏が「もっと儲かるようにできる?」とフジテレビをはじめとしたテレビ局が利益を生み出すことは今後、可能なのかと質問した。

 堀江氏は「僕はかつてから言ってるようにテレビはサブスクリプションでビジネスは成立するし、皆が思ってるほどネットフリックスが強いかって言うと、そうでもないんですよね」と持論。

 「だって、つい先日、(ネットフリックスの)日本の会員が1000万人超えたって言ってましたよね?全世界で3億人。しかも日本のネットフリックスって海外作品より日本作品の方が見られてるんですよ。日本のコンテンツが海外で見られてるかって言うと、まぁまぁ見られてるんですよ」と日本の会員は日本作品を好む傾向にあり、また、海外の会員も日本作品を好んでいることから、日本の作品の価値が高いとした。

 続けて「実際のところ今、すごいネットフリックスに有能なクリエーターが引き抜かれてるんですよ。フジテレビ辞めた人とか映画監督とか、引き抜かれて法外なギャラを払ってるんですよね。3倍から5倍ぐらいのすごいギャラを払っている」とした。

 そして「ネットフリックスは作品を完全買い取り制なんですよ。昔みたいに制作委員会が入って映画大ヒットしたら何億円みたいなのはないんですよ。そういうつながりとかでネットフリックスとかよりもかなり制作費を落として契約できるんですよ」と説明した。

 さらに「それと、もう一つ、過去の名作っていっぱいあるでしょ?“北の国から一挙無料配信開始”とかやると絶対来るでしょ?SMAP解散した時とかキムタクドラマ見たくなるじゃないですか?月9の名作、山ほどあるじゃないですか」と過去の名作があるからこそ、サブスクに人を呼び込みやすいと指摘した。

 だからこそ「そういうのをなんでやらないのかな?って。なんでやらないのかは、まったくイミフ(意味不明)なんですけど、フジテレビオンデマンド(FOD)でやりゃーいいのにやらないでしょ?」と現状を嘆いた。

 堀江氏は「フジテレビオンデマンドってそれでも会員数150万人いる。年間サブスク1万円ぐらい。1000万人なると1000億。利益率めちゃくちゃいいはずなので、サブスクじゃあ、150万人が1000万人にならないかって言うとなるんですよ。サブスクに金をかければワールドカップの配信権だって獲れるんですよ」とインターネットテレビ「ABEMA」が、サッカーW杯カタール大会の放映権を獲得した過去を例に挙げ、ビジネスとして成功する方法を語った。
その四十一 二つめの詩

 おたがいの知っていることを教えあおうという少年チャックの申し出を、ハンスは承知する(OKする)ことにしました。アルカードもいずれ行ってみたいと思ってはいますが、これからアルカードまで旅しても、ソクラトンに会えるかどうかわからないのですから。
「わかった、じゃあぼくから言おう。これは、グリセリードのロンコンからもらった巻物だ」
ハンスは巻物を広げて、それをながめながら、パロに何度も言ってもらって暗記している詩を読みました。
「賢者の庭、黄金の戸口の中、
七つの噴水のそば、見張るはヘスペリアの竜。
聖なる見者の夢の中、
永遠に燃える枝のように、アジアの教会の印のように、
あの栄光の噴出が現れる。
魔法の水を三度、
翼竜は飲み干さねばならない。
その時、うろこははじけとび、心臓は二つに裂けるだろう。
放たれた流れに聖なる形が現れ、
太陽と月に助けられ、
魔法の鍵はお前のものになるだろう」
聞き終わって、チャックはむずかしい顔で考えこみました。
ハンスが、チャックに知っていることを言うようにさいそくすると、彼は自分の巻物を広げて読み上げました。
「古き山々のあいだ、頂きは太陽に近く
久遠の流れは黄金の河となり
地の王侯の無数の宝を流す。
されど、驚異の石輝く古き山々を求めんとすれば、
遥かまで、彼方まで
未知の国を越え、海を越え
人は彷徨を余儀なくされん」
ハンスは、肩にとまっているパロにその詩を覚えてもらいました。
「この詩はわかりやすいな。ようするに、天国の鍵があるのは、未知の大陸、つまりロータシアだということだろう」
ハンスが言うと、チャックは答えました。
「たぶんそうだろうが、ぼくの勘では、ただそこに行くだけでは天国の鍵は得られない気がする。つまり、むだな彷徨(ほうこう、さすらうこと)をしてしまうんだ」


その四十二 三つめの詩

 砂漠の彼方に日がしずみかかっています。
神殿の奥のほうで、火がつくような物音がして、三人が振り返ると、祭壇(さいだん)に灯がともり、そこに人影がありました。いつの間にそこにいたのでしょう。
「*******、******!」
ハンスたちにはわからない言葉でその男が言いました。ハンスは心で相手に伝えました。
(あなたはもしかしたらルメトトですか? ぼくらは賢者ルメトトを探しているのです)
(私がルメトトだ。で、私に何の用だ)
(私たちは天国の鍵をさがしているのです)
(むだなことだ。この世に善が必要なように、悪も必要なのだ。悪のない世界など、人間の世界ではない。天国など、死んでから行けばいいのだ)
(では、何も教えていただけないのですか)
(教えてやろう。行為の空しさを知るために行なう行為は空しい行為ではない。賢者アロンゾのすべての栄光はただ「空」の一語を知るためにあったのだ。聞け、そして覚えよ。この詩が天国への鍵の一つなのだ)
ハンスはあっと思いました。天国への鍵とは、物ではなく、言葉だったのでしょうか。
(荘厳な叡智の森の中、黒い松が影を投げる場所、
ヘルメスが出没する小部屋の近く、
三つの素晴らしい小花が咲く。
あらゆる花の香りに優るダマスコ薔薇
乳白の純潔の百合
紫の愛の花。
赤い太陽は汝にしるしを与えるであろう。
その場はサファイアの菫が輝くところ
見えない黄金の流れに潤うところ
汝、一本の菫を求めよ。
されど、嗚呼、気をつけよ、
百合とアマランスは細心の世話を要する)
ハンスはその言葉を必死で覚えました。なにしろ、これは心に語りかけられた言葉ですから、パロをたよりにするわけにはいきません。ふだん物を覚えることをさぼっていると、こういう時には大変です。
(私がお前に教えるのはこれだけだ。さあ、もう行け。私はもう三千年も生きて、お前たちのような者に会うのにはあきあきしておるのだ)
 ルメトトは、その影のような姿の手を振って、ハンスたちを追い払うようなしぐさをしました。ハンスたちはしかたなくその神殿から出て行きました。





今、「メゾン一刻」を実写化したら管理人さんは誰が適当か、というスレッドのコメントのひとつだが、管理人は別としてそれ以外の配役が実にいい。ハシカンの朱美は顔とスタイルは別として性格的には悪くない。一ノ瀬のおばさんを佐藤二郎がやるというのも面白い。ムロツヨシの四谷さんも適役だろう。つまり、監督は自動的に福田雄一である。惣一郎を犬も人間も山田孝之というのは天才的なキャスティングであるwww 

管理人さんは、キャラ的には少し違うが、浪人・大学生の未熟青年が惚れる対象としてガッキーなどが適役ではないか。ちょうど結婚しているから、星野源が死ねば、あわよくば俺も、という妄想をかき立てる設定だwww (回想の中の人間惣一郎を星野源にするのも非常にいい。一見真面目無能顔の星野源によく似合うはずだ。) 

まあ、変更するとしたら朱美さんくらいか。乳無し子のハシカンではさすがに下着姿でウロウロするのに魅力が無さすぎるだろう。それをやりたい無名若手女優は案外多いのではないか。で、本当にシミーズ(今は何と言うのか、化石人間の私には不明。キャミソール?)の下はブラジャー無しのパンティだけ、で放映したら小学生中学生高校生人気が沸騰するだろうwww 結婚している男性や老人も奥さんに隠れて視聴する可能性大www フェミニスト連中に攻撃されて逆に話題になり人気が出る、というところまで未来が見える。人気も信頼も凋落したテレビ界を救うのはこれだ!!


(以下引用)

五代→山崎賢人
管理人→
一ノ瀬→佐藤二朗
二階堂→吉沢亮
四谷→ムロツヨシ
朱美→橋本環奈
惣一郎(犬)→山田孝之
惣一郎→山田孝之
三鷹→賀来賢人
こずえ→浜辺美波
いぶき→永野芽郁
キャバレーの人→小栗旬

ワイの心の福田雄一、管理人だけ決まらん模様
その三十九 独立の戦いについて

パーリの国は、お隣のボワロンという国に侵略(しんりゃく、攻められること)されて、国民はみなボワロンの人たちに仕えていますが、ボワロンはもともとグリセリードに仕えている国なので、パーリも今はグリセリードの一部みたいなものです。でも、パーリの人々はなんとかしてボワロンやグリセリードの支配(しはい、治めること)からぬけだしたいと思っているのです。
こんなのは昔の話だと思っている人がいたら、それは大間違いです。今でも、世界中のあちこちの国で、国の一部が独立しようとして大騒ぎを起こすのは、もともとそれらの国が別の国だったからです。日本だって、沖縄なんかは明治時代になって、強引に日本の一部にされた国です。すっかりその国の一部になった後では、今さら独立してもしょうがない、という考えもありますけど、吸収された国がその国の中で差別的な扱いを受けていたら、独立運動を起こすのも当然でしょう。だから、たとえば、アイルランドのように独立のために暴力的な事件があったとしても、事件を起こす側だけを一方的に責めるわけにはいかないのです。平和的に解決できれば、それが一番なんですけどね。残念ながら、平和的な話し合いでは、ちっとも相手の言い分に耳を貸さない人たちが多すぎるのです。なぜかというと、それらの地方を独立させないことが、その国全体の利益、あるいはその国を支配する人たちや階級の利益だからです。もちろん、その地方の人たちの大部分は不利益を受けているわけですが、現実の世界は、道理(どうり、正しいこと)ではなく力によって動くものです。
数の多さも力です。たとえば、多数決(たすうけつ)が常に正しいなら、三百円を三人で分けるのに、A君とB君の二人が、C君をのけものにして、二人で百五十円ずつ分けようと決めれば、これも多数決にしたがった決定だということになります。これって変ですよね? 君がC君なら、どうします? だから、大事なのは、それが道義(どうぎ、人間として本当に正しいこと)に合っているかどうかであって、形式的(けいしきてき、うわべや形)に正しいかどうかではないのです。
まあ、これはただのお話だから、現実はまた別さ、と思う人には、こう言っておきましょう。お話が面白いのは、それがうそだから、というのも正しいのですが、それが本当だから、という点もあるのです。むしろ、すべてうそで物語を作るほうがむずかしいことでしょう。もちろん、それらの「本当」は、作者の目から見ての本当なのであって、他人から見たらゆがんだ見方ということになります。しかし、人それぞれの見方はすべてゆがんでいるのです。自分の見方はゆがんでいないと言い張る人(特に、特定の宗教を信じる人に多いのですが)ほどこわいものはありません。自分は間違っているかもしれないという謙虚(けんきょ、ひかえめなこと)な人間のほうが、間違うことは少ないのです。
作者のおしゃべりが多くて、ずいぶん変なお話だなあ、とお思いでしょうが、これはそういうお話なのです。脱線のところこそ、いずれあなたたちの役にたちます。


その四十 魔法使いチャック

パーリに入って十日ほど歩くと、前方に岩山が見えました。そして、ハンスが目をこらして見ると、そのふもとには神殿らしいものが見えます。
ハンスたちはその神殿に向かって進んでいきました。
神殿のまわりには、町も村もありません。砂漠の中に、神殿だけがあるのです。
神殿に近づくと、どうやら廃墟のようで、人のいる気配(けはい)はありません。とにかく、ハンスとアリーナは、ここで一休みすることにしました。
少し昼寝をして、ハンスが目をさますと、ピントがううっと低くうなりました。ピントがうなった方角を見ると、砂漠の向こうに、小さな人影が見えます。こちらに近づいてくるようです。
(あやしい奴が近づいてきますよ)
とピントの心はハンスに言っています。
やがてその人影は完全に人のすがたになりました。十二、三歳くらいの少年です。アスカルファン風の身なりをした、金髪の少年です。
その少年は笑顔を浮かべて、ハンスとアリーナに近づきます。なんとハンサムな少年でしょう。アリーナが一目でぽーっとなったのが、ハンスにはわかりました。
「やあ、君たちも天国の鍵を探しているのかい」
金髪の少年は、アリーナに目を向けて言いました。ハンスのほうは無視しているようで、ハンスはおもしろくありません。
「あなたもなの? じゃあ、あなたも魔法使い?」
 少年はうなずいて、右手をぱっと一振りしました。すると、その手には、一輪の真っ赤なバラの花が現れました。少年は、軽くおじぎをしてそのバラをアリーナにささげました。アリーナは大喜びです。女の人がおくりものに弱いのは、いつの世もかわりません。
(ちえっ、あんなの、魔法じゃなくて手品だ)とハンスは心の中で考えましたが、口には出せません。男のヤキモチはみっともないですからね。
「ぼくの名前はチャック。君たちは?」
「私はアリーナ、この子はハンス」
(この子、なんて言い方はないだろう)とまたしてもハンスは心で考えます。たしかに、なにか、よそよそしい言い方です。
「ぼくは、アルカードから来たんだ。そこで、ソクラトンという賢者に会って、天国の鍵のてがかりとなる巻物をもらった。でも、それだけではよくわからないから、もしも君たちが知っているてがかりがあったら、教えてくれないか。ぼくのてがかりも教えるから」
 アリーナはハンスの顔を見ました。
 ハンスは少しまよいました。せっかく苦労して手に入れた巻物を、こんな正体不明の少年に見せていいものでしょうか。






「はてな匿名ダイアリー」記事だが、思考実験として面白い。自分なら誰を選ぶかな、という実験だ。私は昔から曹操が好きだが、織田信長に似ている。豊臣秀吉についての短編小説(「昇る太陽」)は書いたが秀吉自体は嫌いなキャラである。ちなみに、三谷幸喜の「清州会議」は素晴らしい作品で、当人が監督した映画も上出来である。秀吉の人物像をあれほどきちんと掘り下げた作品はほかに無いと思う。つまり、天才的策謀家である。秀吉と家康は日本史上最高のマキャベリストだろう。
ちなみに、嫌いなのはナポレオン。フランス革命を簒奪したから。軍人としての能力の高さは認める。アレクサンダーも嫌い。侵略主義者はすべて嫌いである。たとえ昔はそれが普通だったとしても、現代人が彼らを偉人扱いするのは馬鹿だろう。お前らは侵略され奴隷にされ殺される側の庶民のくせにwww まあ、曹操や信長を好きなのは、その生き方や性格が好きなだけだ。

(以下引用)

好きな偉人について聞かれた時に「明智光秀」って答えるのって有り?

たしかに有名だけど『偉い人』なのかって言われると悩むよね。 >偉人(いじん)とは、歴史に遺るような、並外れて優れた人間のこと。 wikipediaより。まあ歴史には名が遺ってるね。...

面接で好きな人物や政党を質問するのは違法
これ覚えといた方が良いよ。面接官も舐めてぶっこんでくる事あるから anond:20250204185619

anond:20250205053614
でも「その質問は違法です」とか指摘したら めんどくさいやつと思われて落とされるよね

anond:20250204185619
大河ドラマの主人公になったくらいなんだからありじゃねーの

anond:20250204185619
理由をちゃんと説明できるならいいんじゃね。 大河の主役にもなってたし、まあ問答無用でダメということもなかろう。
その三十七 女性についての真理など

「なんか、すてきな人だったわね、ブッダルタって」
 アリーナがつぶやくように言いました。
「うん」
と短くハンスは答えます。
魔法使いになってから、ハンスはどうも無口になったようです。頭の中ではいろいろなことを考えているのですが、それを言葉で他人に説明するのがめんどうに感じられるのです。だから、アリーナはハンスのことを軽く見ているところがあります。女の人にとって、おしゃべりのできない相手なんて、まったく存在価値はないんですからね。でも、ハンスには二度も命を救われているので、それに感謝はしています。だからといってそれでハンスを好きになるとはかぎりません。嫌いではないが、どうも物足りないなあ、というのが正直なところです。まったく、主人公だのに、女にももてない人間なんて、ちょっとつまらないですね。でも、世の中、いい人というのはだいたい女の人にはもてないものなのです。なぜなんですかね。念のために言っておきますが、それだからといって、女にもてない人はいい人だ、ということにはなりません。これは、逆は必ずしも真ならず、という数学的真理です。
さて、ブッダルタに会う用は済(す)んだので、ハンスたちは西に進んで、グリセリードの南西部にあるアズマハルという町に向かうことにしました。思ったより簡単にブッダルタが探せたので、ピエールたちよりはだいぶ先にアズマハルに着きそうです。
アズマハルまで行けば、パーリはすぐです。そこにルメトトという賢者がいるそうですから、その人を見つければ、七人の大魔法使いのうちザラスト、ロンコン、ブッダルタ、ルメトトの四人には会ったことになります。のこりはアルカードのソクラトンと、名前のわからない二人ですが、ハンスは、もしかしたらロレンゾがそのうちの一人ではないかと思いました。じっさい、ロレンゾから教えてもらった魔法で何度も助かっているのですから、彼と出会った事が一番大きな出来事でした。そして、ピエールやヤクシーに出会わなければ、ロレンゾと会うこともなかったのですから、ハンスはまったく幸運だったと言っていいでしょう。皮肉な読者なら、これを単なる作者のご都合主義と言うかもしれません。
ギオン寺からアズマハルまではけっこうかかりましたが、例によって、とちゅうは省略します。ここがお話の便利なところで、人生の大部分をしめる日常的な作業や、あまり大きな出来事のないところは書かなくてもよいのです。だって、物語の主人公だって、本当はトイレにもいくし、顔を洗ったりおふろに入ったり、いろんな事をしているのですが、主人公やその他の人物がトイレに行く場面なんて読みたくないですよね。こっそり教えますけど、あのかわいいアリーナだって、本当はトイレに行ったりするのです。もっとも、旅のとちゅうですから運良くトイレがあるとはかぎりませんし、……まあ、そんなことはどうでもいいか。とにかく、ハンスとアリーナはアズマハルに着きました。

その三十八 海

グリセリードの西の端にあるアズマハルは、大きな河のそばにできた町です。昔はこのあたりに古代文明のひとつがあったということですが、いまはごくふつうの田舎町です。かつての宮殿は、今は廃墟(はいきょ)しかのこっていません。
ハンスとアリーナは旅籠(はたご、昔の旅館のこと)に泊まって、数日をのんびりとすごしました。
二人は町のあちこちを見てまわりましたが、たいして見るものはありません。町の大通りにも山羊や羊がうろうろと歩きまわり、ニワトリがけたたましい声で鳴いたりします。
砂漠に近い南の町ですが、もう冬になっているので、空は曇り気味で、雨の多い日が続きました。
雨のふる日は、旅籠にとじこめられて、たいくつです。雨の日にゆっくり読めるような本なんか持ってませんからね。そこで、ハンスはロンコンからもらった巻物を広げて、パロに詩を読み上げてもらいながら、その巻物をながめました。もとの言葉の発音がわからないので、実際にどんな音かはわからないのですが、これがこの単語かな、というくらいは見当がつきます。
詩の意味はよくわかりませんが、とにかく七つの噴水のある庭をさがせばいいようです。
約束の日にちになっても、ピエールたちは姿をあらわしません。それから一週間ほど待ちましたが、それでもピエールたちは来ないので、ハンスたちはしかたなくここを去ることにしました。
次の目的地はパーリです。アズマハルからは、砂漠を越えて行くことになりますが、海ぞいに行けば、わりと湿地帯も多く、木や草も生えています。
グリセリード生まれのアリーナは、海を見るのは初めてですから、大喜びです。
「これが海か。すげえでっかいなあ」
男の子の言葉でアリーナは言いました。
 ハンスにしても、初めての海です。でも、遠目を覚えてからは、すでに何度か遠目では見ていますから、それほど感激はしません。ちょうど、みなさんが、いろんなものをテレビで見て育ったために、本物を見ても何の感激もないようなものです。みなさんは、ハンスの持つ超能力を、科学の力で、みんなが持っているわけです。でも、それが必ずしも幸福につながるとはかぎりませんけどね。
海づたいに南へ進んで、少し内陸部に入ると、そこがパーリの国です。
 ここからは完全に砂漠になります。驢馬のグスタフも初めての砂地にとまどって、歩きにくそうです。
子犬のピントは、このころになるとすっかり大人の犬になってました。犬の成長は早いですからね。大人になったピントは、大きくてたくましく、なかなか強そうです。虎やライオンは無理(むり)でも、狼くらいとならケンカもできそうで、たのもしい仲間です。





その三十五 ギオン寺

 ギオン寺は、広い敷地(しきち)の中にいくつかのたてものがあるお寺です。どちらかというと、お寺というよりは学校みたいです。あちこちのたてものは生徒の寄宿舎みたいです。オレンジ色の長い服をだらりと肩からかけるように着たお坊さんたちがあちこちにいます。話をしたり、木の下で考えこんでいたりしていますが、とても静かで平和なふんいきです。
「あのう、ブッダルタという人に会いたいんですけど」
 ハンスが一人のお坊さんに言うと、そのお坊さんはおどろいた顔をしました。
「なに、ブッダルタ様にお会いしたいだと? お前のような子供がブッダルタ様になんの用だ」
なれないグリセリード語ですが、相手がなにを言っているのかはけんとうがつきます。でも、自分の用件をグリセリード語でなんと言えばいいのでしょう。
「ぼくはブッダルタと話したいのです」
「ブッダルタ様はおいそがしいのだ。お前のような子供とは会わん。話が聞きたかったら、午後の説法(せっぽう)を待て」
 アリーナに通訳してもらって、相手の言っていることはわかりました。しかたなく、ハンスは午後の説法があるまで、そのへんで待つことにしました。
 お寺の中心部には、草の生(は)えた大きな広場があります。あちこちには木が生えていて、いい木陰もあります。たくさんの人がそこに集まってなにかを待っているようすなので、きっとここでブッダルタの説教が行なわれるのだな、とハンスは思い、アリーナといっしょに草の上に腰をおろしました。
 日ざしがあたたかく、草のいい匂いに包(つつ)まれているうちに、ハンスは少し眠気がさしてきました。
 気がつくと、しんと静まり返った広場に、ただ一人多くの人々にむかって語りかける男の声がします。
 ハンスは、今いっしゅん眠り込んだあいだに、なにか大切な夢を見ていたような気がしましたが、それがどんな夢だったのかもう忘れてしまいました。大空に吹き上がる噴水に太陽の光があたり、虹ができて、それからどうなったのでしょう?……思い出せません。
 ハンスは夢を思い出すことはあきらめて、広場の前で人々に語りかける男を見ました。まだ三十歳くらいの、品のいい中肉中背の男です。頭はきれいにそって、身なりは他のお坊さんとかわりません。これがブッダルタなのでしょう。
 男はグリセリード語ではなく、この土地の言葉で語っているようです。人々は一心にそれを聞いていますが、ハンスにはわかりません。しかたなく、ハンスは直接(ちょくせつ)男の心を読み取ろうとしました。すると、男はおどろいたように話をやめ、ハンスの方に顔を向けました。しまった、とハンスは思いました。


その三十六 ブッダルタ

 ブッダルタはハンスを見てほほえみましたが、何も言わず、また話を続け出しました。ハンスは怒られずにすんだので、ほっとしました。
 人々もブッダルタの弟子たちも、ブッダルタがいっしゅん説法をやめたことを不思議に思いましたが、それがハンスのせいであることには気づきません。
 説法が終わると、ブッダルタはハンスのところに歩み寄りました。ハンスはどきどきしました。みかけはやさしげな人なのに、なんともいえない威厳(いげん、おごそかな感じ)があって、ハンスはきんちょうしてしまうのです。
(さっき私の心を読もうとしたね)
 ブッダルタは心でハンスに語りかけました。
(はい、すみません。ぼくはここの言葉がわからないのです)
(そうか、少し、君の阿頼耶識を読ませてもらうよ)
阿頼耶識(アラヤしき)とは、人間の心の奥底の記憶です。本人も気づかないすべての出来事の記憶ばかりでなく、その先祖からの永遠の記憶が阿頼耶識の中にはあるのです。人間が思い出せるものは、その中の本当にごく一部で、大海の上をただよう一滴の油くらいのものです。……これはお話ですから、本気にしないでくださいよ。まあ、そういう説もあるのです。面白い説でしょう?
(そうか、君は天国の鍵をさがしているのだね。残念ながら、私には手助けできないよ。私の教えは、天国も地獄も人の心の中にあるというものだからね。多くの人はそれに気づかず、自分で地獄を作り出している。それを私は救おうとしているのだ。もしも私にとっての天国の鍵があるとしたら、それは言葉だね) 
(言葉、ですか?)
(そうだ、ただし、言葉は地獄への鍵でもある。人は言葉によって自分自身を作っていくものなのだ。ある言葉を信じれば、それがその人の生き方を決めていく。まさしく、天国や地獄への鍵だろう?)
(はあ。なんとなくわかりますけど)
 でも、ハンスは、やはりこの世をそのままで天国に変えるほうがいいと思いました。だって、こうしている間にも、多くの人々が飢えや寒さで死に、暴力や悪事がおこなわれているのですから。
 ブッダルタはハンスの心を読み取って、笑いました。
(君の考えはとうとい。君は菩薩行を行なっているのだ。私と方向はちがうが、同じことをしているのだよ。では、もう行きたまえ。私の記念にこれをあげよう)
 ブッダルタは腕にまいていた水晶の腕輪をハンスにくれました。
(ありがとうございます。さよなら)
 ハンスはブッダルタの優しい顔に別れがたいものを感じながら、ギオン寺を去りました。

DVDを借りるのも今は難しいと思うが、「ベストフレンド・ウェディング」を見ることができた人は幸いである。まあ、ユー・チューブでレストランでの「I say a little prayer」の合唱場面を見るだけでもいい。ちなみに、原題は「My best friend wedding」でMyが入る。
ちなみに、この映画ではルパート・エヴェレットは助演だが、下のようにコメントする人もいる。魅力的な俳優だったが、あまり出演作に恵まれなかった。

Rupert Everett should have won the Oscar for Best Supporting Actor for his role as George in My Best friend's Wedding.. the Say a Little Prayer restaurant scene was so iconic .. to that it was what the film is best remembered for ..
いや、「おじさんの時代が来ている」とはまったく思わないが、「過去のアニメの教養」が最新アニメに生かされることが今後は多くなるのではないか。
私も「全修」が好きなことは何度か書いたが、「悪役令嬢転生おじさん」のほうは、まったく敬遠していて、その他のアニメの低レベルさにうんざりして、つい気の迷いで見て、その内容の良さに驚いたものである。記事中に書いてあるように、「悪の要素が無い」というのが実に心安らかに見られるポイントだろう。おそらくたいていの人は主人公(悪役令嬢の中身)のダサいおじさんキャラに最初から敬遠して見ていないと思うが、案外な拾い物なので、お勧めする。


(以下引用)


TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』ティザービジュアル (C)上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS
TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』ティザービジュアル (C)上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS
おじさんが主人公の時代、来てるかも
「異世界ファンタジーはどれも同じようなものばかり」「俺TUEEEな『なろう系』のノリがきつい」といった声が、おもに中年以上の世代からまれに聞こえてきます。

【画像】うーん、不憫… こちらは『悪役令嬢転生おじさん』と放送時間がモロかぶりしてしまった冬アニメです(4枚)

 しかし、すでに『ログ・ホライズン』で「小説家になろう」発のアニメが生まれてから10年以上経っており、今ではバラエティに富んだアニメが作られ、そのなかには目を見張るほど面白いものもあります。

 特に2025年冬は、「いい歳した大人」だからこそ存分に楽しめる「異世界転生」アニメがそろっていますよ!

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●『悪役令嬢転生おじさん』
「悪役令嬢もの」はアニメでは近年の流行りですが、乙女ゲーム世界の悪役令嬢に転生するのがオタク公務員のおじさん(52歳)というのが本作のユニークなポイントです。彼がゲーム内の人びとに向ける眼差しは確かにその世代の娘持ちのおじさんらしく、大人っぽくて温かで共感する人も多いはず。また根っからの悪人が登場しない「優しい世界」のため、安心して観られるのも特徴です。

 エンディングテーマとして、20年以上前から愛され続ける『マツケンサンバII』を起用(歌うのは主演声優の井上和彦さんとM・A・Oさん)するなど話題作りも匠です。本サイトの「2025年冬アニメ、視聴継続を決めた作品は?」という読者アンケートでも2位となっており、今期の「台風の目」となりそうな存在感を放つ一作です。

●『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』
 本作で異世界に転生するのは、絆と仲間を大切にする熱血漢「浅垣灯悟」です。悪の組織と戦う戦士たち「絆創戦隊キズナファイブ」のレッドである彼は、ボスとの決戦で相打ちとなった際に転生し、その先の世界で冒険者として人びとを救うために戦うことになります。

 異世界であろうが彼は本来の(?)力を発揮できるようで、各種アイテムを駆使するだけでなく、変身する際に背後が爆発する、巨大ロボットを召喚するなど「戦隊もの」らしい活躍を見せてくれます。おじさん世代には懐かしさも覚えるその無茶苦茶さに、ヒロインの魔道士「イドラ」と一緒にツッコミながら視聴してしまうこと必至でしょう。

●『全修。』
『全修。』はMAPPAによるオリジナルアニメで、新進気鋭の天才アニメ監督「広瀬ナツ子」が好きだったアニメ映画『滅びゆく物語』の世界に転生し、描くことで奇跡を起こしピンチを切り抜けていくという作品です。

 この奇跡を起こす際に見られる、過去の有名アニメに対するオマージュが本作の大きな見どころでしょう。それが第1話では『風の谷のナウシカ』の巨神兵、第2話では「板野サーカス」(しかも板野一郎さん本人がそのシーンの制作に深く関わる!)など往年からのアニメファンならグッとくるものばかりでした。

第4話は『うたの☆プリンスさまっ♪』のオマージュと扱う年代は幅広く、意外と「アニメファン力」を試される作品となりそうです。

(はるのおと)
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