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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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第一日の第三試合は後回しにして第二日の録画を(ほとんど早送りで)先に見たので、第一日第三試合のことは何とも言えないが、第一試合第二試合の感想は私もまったく同じである。それは、既に書いた記事から分かるだろう。ただ、第一試合のことは私は書いていないが、2番を打った下井田二塁手についてはまったく同感。他の選手についても異論はない。まあ、活躍した選手たちなのだから、異論があるはずはないが、私は、活躍していない選手でも「魅力のある選手」がいたら、むしろそちらを見出したい。
で、高松商の新居捕手など、打順が9番で、秋季大会でも他選手ほどの打撃成績を残していないから、ドラフト的にはまったく注目されないと思う。「野球頭脳の良さ」「野球センスの良さ」は数字には示せないからである。特に捕手にはそれが必要なのだが、「目では見えない部分が大事」という、このポジションは損なポジションである。巨人の小林のように、顔がいい、という付加価値でもないと、世間にはなかなか評価されないし、顔がいいと上層部(監督やコーチ)には嫌われるwww

(以下、「蔵建て男」ブログより転載)

2019年センバツ大会初日レポート
第一試合・市呉 VS 市和歌山

ドラフト候補云々という、飛び抜けた選手がいない両チームの対決。市立和歌山は、核弾頭らしい思いっきり良さが目立つ核弾頭の 山野 雄也(3年)三塁手。好守にキビキビした動きで目立った、2番の 下井田 知也(3年)二塁手。さらに、広い守備範囲を誇りタイムリーも放った3番・緒方 隆之介(3年遊撃。2年生左腕・岩本 真之介(2年)投手の好投を導いた米田 航輝(3年)捕手。米田はボール回しの良い心地よいテンポに、好リードで相手を翻弄した好捕手だった。緒方・米田あたりは大学などでの活躍も期待される素材だが、あまり肩が強くないのが気になった。

市呉では、力強いスイングをする4番・沼田 歩(3年)中堅手は、守備範囲・肩共にそれなりで三拍子のバランスが取れていた。もう少し、違う試合でも観てみたいと思わせるものがあった。またエース・沼田仁(3年)投手を粘り強くリードした、秋山 達己(2年)捕手も突出した肩や打力はないが、ディフェンス力に優れた好捕手だった。

山野 雄也(市和歌山3年)三塁 165/67 右/右
下井田知也(市和歌山3年)二塁 171/68 右/右
緒方隆之介(市和歌山3年)遊撃 172/71 右/右
米田 航輝(市和歌山3年)捕手 170/73 右/右

沼田 歩 (市呉)中堅 172/72 右/左
秋山 達紀(市呉)捕手 169/69 右/左


第二試合・高松商 VS 春日部共栄

高松商のエース・香川 卓摩(3年)左腕は、初回から130キロ台後半の切れ味抜群のストレートで試合の主導権を握った。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップと巧みに織り交ぜる完成度の高いピッチング。高校の時点ではドラフト云々ではないのだろうが、大学や社会人などのスカウトからは人気を集めそう。全体的なパワーアップが図れれば、実戦力の高いサウスポーとして将来プロも視野に入れられるかもしれない。

また香川の好投を演出した 新居 龍聖(3年)捕手もリズムの好いリードが光った。打順は9番ながらしぶとい打撃でヒットを連発し、守っても塁間1.9秒弱のスローイングも基準以上。フットワークなども良く、ディフェンス面で光る選手だった。

なかなか序盤からリズムに乗れなかったのが、 村田 賢一(春日部共栄3年)右腕の方。秋の関東大会では非常に投球のうまさが目を惹いたが、この試合では中盤に球筋が安定し始めたところが落とし穴だった。ボールが揃い出したところを、高松商打線に捕まってしまった。回転数の高い真っ直ぐは、試合中盤から130キロ台中盤~MAX142キロまで記録し元来の姿を取り戻しつつあった。また序盤浮いていたスライダーも、徐々に低めに集まり出してはいたのだが・・・。またスプリットを低めに集めるのが持ち味だったが、最後まで高松商打線のうまい攻めにリズムが掴めなかった。高校生では数少ないピッチングできる投手だっただけに、一冬越えての上積みがあれば面白いかと思っていたのだが ・・・ 。昨秋からの大きな成長は観られず、有力大学へといった判断になりそうだ。

また捕手の 石崎 聖太郎(3年)捕手も、ガッチリしたパワフルな攻守に見どころのあるキャッチャー。低めへのミットの出し方やフットワークに難があるが、ボールを押し込めるキャッチングにパワフルなスイングには可能性を感じさせる。またモーションが小さくても鋭い送球ができるように、地肩・スナップの強さは一級品。攻守の安定感が、これからの課題ではないのだろうか。春日部共栄に関しては、久々の公式戦で大舞台ということで、その力を出せないまま終わってしまったのは残念な試合となった。この経験を糧に、夏にはリベンジを果たして欲しい。

香川 卓摩(高松商3年)投手 166/60 左/左
新居 龍聖(高松商3年)捕手 172/70 右/左

村田 賢一(春日部共栄3年)投手 182/78 右/右
石崎聖太郎(春日部共栄3年)捕手 174/77 右/左

第三試合・履正社 VS 星稜

履正社のエース・清水 大成(3年)左腕は、大会前の練習試合で打球に当たるアクシデントに見舞われた。そのため、近畿大会の頃に比べると5キロぐらいは遅い球速に留まった。130キロ前後の速球に(MAXでは140キロ出ていたが)、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ投球を組み立てる。初回に失点してガタガタとゆくかと思われたが、最後まで集中力を切らさず星稜打線を3失点抑えたところはさすがだった。高校からプロといったタイプではないが、大学などでは早い段階でリーグ戦に投げていそうな完成度・精神面がある。関西を代表するサウスポーの、面目を保った形となった。

また星稜の先発・奥川 恭伸(3年)右腕は、初回から151キロを叩き出すなど健在ぶりをアピール。神宮大会の頃と比べても、球速はあまり変わらなかったが、ボール自体の球威がさらに増した印象がある。立ち上がりなどはボールはバラついていたものの、要所では四球など出すことなく9回まで1四死球。右打者には、曲がり過ぎるぐらいのスライダーを武器に。左打者には、フォークなどで確実に仕留めることができ、速球だけではないところを示して17奪三振を履正社打線から奪った。ボールの力・変化球の曲がり・制球力・投げるタイミングを時々変えるなどの投球術・セルフコントロール含めて、極めて高い総合力を持つ。1位競合のみならず、高卒投手ながら1年目からプロで二桁勝利を意識できる久々の素材であることを改めて実感させられた。佐々木 朗希(大船渡)と共に、今年のドラフトの目玉であるのは間違いない。

小学校時代から奥川とバッテリーを組でんいる 山瀬 慎之助(星稜3年)捕手でも、なかなか奥川の変化しすぎるボールを捕るのには苦労していた印象。右手の故障で苦しんだ打撃も、この日はしぶとく3安打を放って魅せた。スローイングなどをアピールすることはできなかったが、洗練された好捕手ぶりを印象づけた。

また来年の上位候補である 内山 壮真(2年)遊撃手は、ボールもほとんど飛んで来なかった上に、無安打に終わり存在感を示せなかった。打順は4番に上がるなどチームの信頼は高まっているようなので、2回戦以降の活躍を楽しみにしたい。また3番を務める 知田 爽汰(2年)三塁手は、シュアな打撃と再三飛んでくる打球を無難に処理していた。こちらも、まあ2年生だけに何処までの選手に育つのか気になる存在だ。

履正社では、4番の 井上 広大(3年)右翼手が注目だった。奥川も井上の時だけは投げるタイミングを変えるなど、徹底的に裏をかく配球にこだわり真剣モードで対峙した。その投球に対応しきれなかったが、ボール自体は見えていた印象。そういった意味では、潜在能力はやはり履正社の中では抜けていそう。技術が伴うようになれば、将来的に大型野手として大成できる可能性を秘めている。また試合では、ライトからの返球で三塁に走塁する打者を刺す強肩ぶりでアピール。一塁まで右打席から4.35秒前後(左打者で4.1秒前後に相当)で到達する走力も示し、ただ打つだけの選手ではないことを証明して魅せた。夏まで、追いかける球団が出てくるかもしれない。

清水 大成(履正社3年)投手 176/73 左/左
井上 広大(履正社3年)右翼 187/92 右/右

奥川 恭伸(星稜3年)投手 183/84 右/右
山瀬慎之助(星稜3年)捕手 176/82 右/右
内山 壮真(星稜2年)遊撃 171/70 右/右
知田 爽汰(星稜2年)三塁 174/74 右/左

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