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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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野球の試合の無い日は、こういう技術論の記事を読むのが面白い。
長打者か短打者かに限らず、軸足(後ろ足)に体重を残すことが大事である、ということがよく分かる記事である。その反対が「体が前に突っ込む」「球を(呼び込むのではなく)迎えに行く」スイングだろう。「肩の開きが早い」というのも同じかもしれない。
つまり、打撃の基本は非常にシンプルで、「後ろ足を軸に、体の回転で打つ。その体軸を動かさない」「体や頭部の上下動や前後の動きを最小限にし、視点が変化しないようにする」の二点に集約できるのではないか。後は、修練でそれをしっかりしたものにするわけだ。
もちろん、独自のフォームで大成した名選手も多いが、たとえばイチローでも、日本時代は来た球に応じて臨機応変に姿勢を変える「運動神経タイプ」だったが、大リーグでは打撃フォームを変えていたはずである。つまり、若さと運動神経だけでは限界があるということだろう。
まあ、天才は別として、打撃の基本は「後ろ足軸」と、「視線変化を避ける」ことだ、と言えるのではないか。つまり、バリー・ボンズが言うように、打席での無駄な動きをしないことだ。

(以下引用)

泳がぬ巨人加藤脩平、印象は新井宏昌さん/田村藤夫

巨人加藤脩平(2020年3月17日撮影)
巨人加藤脩平(2020年3月17日撮影)
<ファームリポート>

ソフトバンク、阪神、中日で2軍バッテリーコーチを務め、ファームの育成に携わってきた日刊スポーツ評論家・田村藤夫氏(60)がイースタン・リーグに足を運び、巨人の若手選手の現状をチェックした。8月2日の巨人-西武戦(ジャイアンツ球場)では、育成(16年育成2位)から支配下登録された4年目の加藤脩平外野手(21)のバッティングに注目した。

 ◇   ◇   ◇ 

「9番右翼」でスタメン出場した加藤脩の第1打席を何げなく見ていて、ボールの見逃し方がいいな、と感じた。西武の先発は17年のドラフト1位左腕、斉藤大将(25)。スリークオーターから、ステップがクロスしてくる。左打者の加藤脩からすれば、打ちづらいかなと思って見ていた。

普通は、左打者が斉藤大のようなタイプの投手と対戦した場合、真っすぐ狙いで変化球に対応する時は、体が前に出てしまうものだ。体重が前の右足にかかり、泳ぎ気味のスイングになる。しかし、加藤脩は左足に重心が残ったままで、しっかり変化球を見逃せている、と感じた。その打席はスライダーでセンターフライに打ち取られたが、しっかりミートしており、打たされているというよりも、自分のポイントで捉えていたと見えた。

イースタン・リーグは無観客試合が続いており、取材ができない球団がほとんど。巨人はルールを設けた上で報道陣に取材が許可されており、同リーグの取材は必然的に巨人戦が多くなる。ここまで巨人戦を3試合見てきたが、加藤脩に関しては、正直それほど印象になかった。

しかし、21年間パ・リーグでマスク越しに往年の名プレーヤーと対戦してきた感覚として、加藤脩の見逃し方にある種、特別なものは感じた。強いて挙げれば、近鉄で活躍された新井宏昌さん(ソフトバンク2軍打撃コーチ)のような印象。左投手との対戦時に体重移動が乱れず、バッティング時に泳がないという点で似た感覚を抱いた。

第2打席は1点を追う5回1死一、三塁の場面だった。初球スライダーを見逃してボール。やはり体が泳がない。見逃し方はいいと映った。2球目直球をファウル。3球目、キャッチャーは外角寄りに構えていたが、直球かカットボールの速球系が逆球となり、インコース寄りへ。このボールを右翼線へ運び三塁打。2打点を挙げる逆転打となった。

この試合はジャイアンツ球場で行われ、取材時はスタンドで見ることができた。暑かったが、バックネット裏で見られたためコースがよく分かり、逆球に対応できたスイングや、左腕の変化球にしっかり軸がぶれずに見逃す動きが分かった。東京ドームで行われたイースタン・リーグの試合は三塁側上の記者席から見るため、はっきりコースを見極めるのは難しかった。今回は後ろから見られたので、今まで分からなかった加藤脩のスイングに気づけたのかもしれない。

プロ4年目でまだ若く、この日のバッティングのように左腕を苦にしなければ、いずれ1軍に呼ばれる日も来るだろう。プロは結果がはっきり出る世界だから、チャンスをつかめるかどうかは本人次第。この試合のように、確実にボールに対応できる技術があれば、その可能性も膨らむ。(日刊スポーツ評論家)
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