後悔と反省は似ているが違う。反省は、勝利した場合においても必要なことで、自分たちに欠けている部分を検討し、成長につなげる理性的なものだ。後悔は感情的なものである。だいたいは思考が堂々巡りするだけで、何一つプラスにはならない。
問題は、長期戦になったとき、横浜がソフトバンクのように勝てるかと言えば、それは完全にノーだろう。長いペナントを勝っていくためには、1軍戦力のさらなる充実と二軍戦力の引き上げが必要だし、ラミレスの試合采配もかなりな見直しが必要だろう。
とりあえず、(別記事で西本聖が指摘しているように)、必要な時に1点が取れるチームになる必要がある。それには今の鈍足オンリーの打線ではダメだし、また、相手に1点を許さないために、捕手陣はスローイングを鍛え上げる必要がある。特に今の一軍半の若手(乙川や関根など)は、来季がダメならクビ、くらいの扱いが必要だろう。彼らには時間も機会も十分以上に与えてきたはずだ。関根などは、むしろ、二軍で再教育するのが最良かもしれない。柴田も、自分は一軍レギュラーに定着したなどと思っていたら大間違いで、その打力が情けないものであるのは前の記事で書いたとおりだ。だからこそ、大和獲得に球団が動いているという話もあるのだろう。まあ、大和よりはむしろ村田を獲得して、宮崎を二塁に回すのが打撃力向上のためにはいいと思うが、果たして横浜球団にそこまでの度量があるかどうか。(村田が問題行動を起こせば、即座にトレードすればいいのである。なんなら山口とのトレードでもいい。どちらも人間性には疑問符がつくが、戦力になるのは確かだ。プロ野球のチームはべつに幼稚園的な仲良し集団でなくてもいいのである。)
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- お互いのチームの健闘を称え合い握手を交わすソフトバンク工藤監督(右)とラミレス監督(撮影・足立雅史)
<SMBC日本シリーズ2017:ソフトバンク4-3DeNA>◇第6戦◇4日◇ヤフオクドーム
下克上から19年ぶりの日本一を目指したDeNAが、延長11回の激闘の末に敗れた。
2勝3敗で、勝てば逆王手の一戦にアレックス・ラミレス監督(43)は、白崎浩之外野手(27)を指名打者に抜てき。1点ビハインドの5回に同点弾を放つなど、采配がズバリ的中。しかし、9回に山崎康晃投手(25)が同点アーチを打たれ、延長11回には三上朋也投手(28)が打たれサヨナラ負けを喫した。
試合後、ラミレス監督は「去年はCSファイナルで負けたが、今年はここまで勝ち上がってきた。ここにくるまでに、何をすべきか分かった。来年は優勝を目指して準備したい。何事にも甘く見てはいけない。すべてのプレーで、気を抜いてはいけないということを学んだ。人間なのでミスはつきもの。数々の決断をしたが、うまくいった部分があった。かなり学ぶことができた。自信にもなった。後悔したくなかったし、今日も後悔はなにもない。ベストの決断をして、選手がベストのプレーをしてくれた」と話した。