ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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私は基本的に大城擁護派だが、広岡のこの発言はまったくの正論であり、大城に厳しい内容だが、的確なアドバイスもしている。それだけ巨人の試合をちゃんと見ているということだろう。
阿部監督批判も的確だと思う。「猫の目打線」では、打者が「自分の役割」を果たすことが難しい。そもそも、その日その日の打順で何を求められているのか、理解もできないだろう。打順にはその打順にふさわしい役割があるのである。それが毎日変動するのでは、その役割に習熟できるはずがない。(この考えから言えば「二番最強打者説」が愚論であることも明白だ。今のソフトバンクが、山川を4番に固定することで異常な得点能力を持ったことを見るがいい。ついでに言えば、これは4番最強打者説でもない。むしろ、昔のON砲のように最強打者は3番に置くべきである。なぜなら、最強打者は敬遠されることが多いからである。だからその後ろに勝負強い打者を置くわけだ。走者を返すのが4番の一番大事な役割である。今の山川はその役割を見事にこなしている。)
(以下引用)
開幕から1カ月が過ぎ、巨人はルーキーを含めた新戦力の活躍もあり、粘り強くAクラスを死守している。そんな巨人だが、いまだ解決していないのが正捕手問題である。昨年までレギュラーだった大城卓三が、極度の打撃不振もありスタメンを外れる機会が増え、その代わりに小林誠司、岸田行倫がマスクを被っている。今季から、かつて「打てる捕手」の代表として名を馳せた阿部慎之助監督が指揮を執ることになり、より巨人の捕手に注目が集まっている。巨人の大物OBである広岡達朗は、現状についてこう見解を述べる。
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正捕手争いを繰り広げている小林誠司(写真左)と大城卓三 photo by Sankei Visual
正捕手争いを繰り広げている小林誠司(写真左)と大城卓三 photo by Sankei Visual
© Sportiva 提供
【捕手としての大城の能力に疑問】
「そもそも大城が正捕手だって、誰が決めたんだ? 昨年の試合を見ていても、遊び球が多すぎるし、疲れてくると集中力を欠き、リードにも打撃にも影響が出る。困ったらアウトコースを要求する。そんなリードでプロの打者を抑えられるわけがない。そもそも原(辰徳/前監督)は、大城の4打席と、相手から27個のアウトを取ることを考えた際、大城の4打席を重視しただけのこと。周りは、大城はバッティングがいいと評価しているようだが、正捕手として突き抜けるほどの成績を残したわけではない」
昨シーズン、大城は134試合に出場して、打率.281、16本塁打、55打点と、プロ6年目にしてキャリアハイの成績を残した。キャッチャーとしては及第点の成績に思えるが、一方でディフェンスはどうだったのか。チーム防御率3.39(リーグ5位)の数字は、決して投手だけの責任ではないだろう。
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事実、フォスター・グリフィンは大城のリードに何度も首を振っていた。配球もそうだが、投手とのコミュニケーション不足を露呈していた。
「打てる捕手」として一時代を築いた阿部監督だって、最初からインサイドワークに長けていたわけではなかった。入団当初は、ベテラン投手からバッテリーを組むことを拒まれたことがあったという。しかし阿部監督は、バッティングを極めることで巨人の4番に君臨し、そこからインサイドワークを勉強し、研鑽を積んだ。広岡が言う。
「野村(克也)や古田(敦也)のように攻守に秀でたキャッチャーがいたら別だが、これといって差がないのであれば、ピッチャーの相性によって起用するのは当然だ。大城はキャッチャーとしてキャリアを重ねているにもかかわらず、成長が見えないどころか、年々悪くなっている印象がある。普段から打者の動向や息づかいを注意深く観察し、前の打席でそのバッターがどんなカウントで、どんなボールを打ってきたのか、そこに至るまでのプロセスを覚えていないんじゃないか。大城は自分のことで精一杯で、周りを見る余裕がない。それでは正捕手とは呼べない」
もともとキャッチャーとしての評価は、ドラフト同期の岸田のほうが高かった。そんな大城が正捕手になった背景には、小林の打力が乏しいため、バッティングのいい大城が抜擢されたわけだ。
ただ、阿部監督は大城に対して「小林や岸田の捕手としての振る舞いをしっかり勉強してほしい」とメディアを通して伝えたように、捕手としての能力に疑問を抱いているのは間違いない。
【試合に出ていないときに何を学ぶか】
31歳とベテランの域に近づいている大城にとって、時間的猶予はあまりない。昨年までは、守備面で多少は目を瞑ってでも打撃優先で使ってもらっていたが、阿部監督が「守りの野球」を標榜する以上、ディフェンス面での成長が見られない限り、小林や岸田が起用されるのは当然だろう。ただ広岡は、今こそ大城が成長するチャンスだとも言う。
「ルーキーの佐々木(俊輔)など若手たちを起用しながら育てていくパターンもあれば、選手を外すことで奮起を促す采配もある。これは原のときにはなかったことだ。すぐに成果は出なくても、チームにとって"変革"という意味ではいいかもしれない。阿部は、巨人のキャッチャーは勝つことでしか評価されないと言ったが、それが巨人だ。
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だから大城は、ベンチ要員になったからといって腐ってはいけない。肝心なのは、試合に出ていないときに何を学ぶかだ。とくに大城は、インサイドワークも大事だが、投手との連携をもっと勉強しなければならん。間(ま)の取り方や、制球が定まらない投手に対してどんな言葉をかけるのか、などだ。首脳陣はベンチでの態度や姿勢を必ず見ている。ベンチから、自分に足りないものは何なのかしっかり勉強して、次に生かせばいいのだ」
その一方で広岡は、現時点で捕手の併用は致し方ないと考えているが、それよりも毎日のように変わる猫の目打線を問題視している。
「3番を打っていたヤツが次の試合で6番を打ったり、6番を打っていたと思ったら1番を打ったりと、コロコロ打線を変えすぎだ。最初はうまくいったとしても、そのやり方では最後まで絶対にもたない。阿部は監督1年目だから試行錯誤でやっているのだろうが、昨年ヘッド(コーチ)として何を見ていたのかと言いたい。目先の勝利にとらわれて、周りが見えていない。もっと長い目でチームを見るべきだ。これじゃ、覇権を獲ることは難しいよ」
選手も、打線がコロコロ変わるようでは落ち着いてプレーすることは難しいだろう。捕手併用が打線にバラツキを生んでいる要因になっているとは言わないが、今の巨人に軸となる選手はいても核となる選手がいないのは事実である。
「チームは生き物だから、要となるキャッチャーがどっしりしていたら、打線だって頻繁に変える必要はない。安定して成績を残すチームには、必ずといっていいほど優秀なキャッチャーがいる。それを育てるのが監督の仕事である」
捕手併用は、その場しのぎの策なのか、それとも先を見据えた起用なのか。巨人のこれからの戦いから目が離せない。
阿部監督批判も的確だと思う。「猫の目打線」では、打者が「自分の役割」を果たすことが難しい。そもそも、その日その日の打順で何を求められているのか、理解もできないだろう。打順にはその打順にふさわしい役割があるのである。それが毎日変動するのでは、その役割に習熟できるはずがない。(この考えから言えば「二番最強打者説」が愚論であることも明白だ。今のソフトバンクが、山川を4番に固定することで異常な得点能力を持ったことを見るがいい。ついでに言えば、これは4番最強打者説でもない。むしろ、昔のON砲のように最強打者は3番に置くべきである。なぜなら、最強打者は敬遠されることが多いからである。だからその後ろに勝負強い打者を置くわけだ。走者を返すのが4番の一番大事な役割である。今の山川はその役割を見事にこなしている。)
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【捕手としての大城の能力に疑問】
「そもそも大城が正捕手だって、誰が決めたんだ? 昨年の試合を見ていても、遊び球が多すぎるし、疲れてくると集中力を欠き、リードにも打撃にも影響が出る。困ったらアウトコースを要求する。そんなリードでプロの打者を抑えられるわけがない。そもそも原(辰徳/前監督)は、大城の4打席と、相手から27個のアウトを取ることを考えた際、大城の4打席を重視しただけのこと。周りは、大城はバッティングがいいと評価しているようだが、正捕手として突き抜けるほどの成績を残したわけではない」
昨シーズン、大城は134試合に出場して、打率.281、16本塁打、55打点と、プロ6年目にしてキャリアハイの成績を残した。キャッチャーとしては及第点の成績に思えるが、一方でディフェンスはどうだったのか。チーム防御率3.39(リーグ5位)の数字は、決して投手だけの責任ではないだろう。
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「打てる捕手」として一時代を築いた阿部監督だって、最初からインサイドワークに長けていたわけではなかった。入団当初は、ベテラン投手からバッテリーを組むことを拒まれたことがあったという。しかし阿部監督は、バッティングを極めることで巨人の4番に君臨し、そこからインサイドワークを勉強し、研鑽を積んだ。広岡が言う。
「野村(克也)や古田(敦也)のように攻守に秀でたキャッチャーがいたら別だが、これといって差がないのであれば、ピッチャーの相性によって起用するのは当然だ。大城はキャッチャーとしてキャリアを重ねているにもかかわらず、成長が見えないどころか、年々悪くなっている印象がある。普段から打者の動向や息づかいを注意深く観察し、前の打席でそのバッターがどんなカウントで、どんなボールを打ってきたのか、そこに至るまでのプロセスを覚えていないんじゃないか。大城は自分のことで精一杯で、周りを見る余裕がない。それでは正捕手とは呼べない」
もともとキャッチャーとしての評価は、ドラフト同期の岸田のほうが高かった。そんな大城が正捕手になった背景には、小林の打力が乏しいため、バッティングのいい大城が抜擢されたわけだ。
ただ、阿部監督は大城に対して「小林や岸田の捕手としての振る舞いをしっかり勉強してほしい」とメディアを通して伝えたように、捕手としての能力に疑問を抱いているのは間違いない。
【試合に出ていないときに何を学ぶか】
31歳とベテランの域に近づいている大城にとって、時間的猶予はあまりない。昨年までは、守備面で多少は目を瞑ってでも打撃優先で使ってもらっていたが、阿部監督が「守りの野球」を標榜する以上、ディフェンス面での成長が見られない限り、小林や岸田が起用されるのは当然だろう。ただ広岡は、今こそ大城が成長するチャンスだとも言う。
「ルーキーの佐々木(俊輔)など若手たちを起用しながら育てていくパターンもあれば、選手を外すことで奮起を促す采配もある。これは原のときにはなかったことだ。すぐに成果は出なくても、チームにとって"変革"という意味ではいいかもしれない。阿部は、巨人のキャッチャーは勝つことでしか評価されないと言ったが、それが巨人だ。
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だから大城は、ベンチ要員になったからといって腐ってはいけない。肝心なのは、試合に出ていないときに何を学ぶかだ。とくに大城は、インサイドワークも大事だが、投手との連携をもっと勉強しなければならん。間(ま)の取り方や、制球が定まらない投手に対してどんな言葉をかけるのか、などだ。首脳陣はベンチでの態度や姿勢を必ず見ている。ベンチから、自分に足りないものは何なのかしっかり勉強して、次に生かせばいいのだ」
その一方で広岡は、現時点で捕手の併用は致し方ないと考えているが、それよりも毎日のように変わる猫の目打線を問題視している。
「3番を打っていたヤツが次の試合で6番を打ったり、6番を打っていたと思ったら1番を打ったりと、コロコロ打線を変えすぎだ。最初はうまくいったとしても、そのやり方では最後まで絶対にもたない。阿部は監督1年目だから試行錯誤でやっているのだろうが、昨年ヘッド(コーチ)として何を見ていたのかと言いたい。目先の勝利にとらわれて、周りが見えていない。もっと長い目でチームを見るべきだ。これじゃ、覇権を獲ることは難しいよ」
選手も、打線がコロコロ変わるようでは落ち着いてプレーすることは難しいだろう。捕手併用が打線にバラツキを生んでいる要因になっているとは言わないが、今の巨人に軸となる選手はいても核となる選手がいないのは事実である。
「チームは生き物だから、要となるキャッチャーがどっしりしていたら、打線だって頻繁に変える必要はない。安定して成績を残すチームには、必ずといっていいほど優秀なキャッチャーがいる。それを育てるのが監督の仕事である」
捕手併用は、その場しのぎの策なのか、それとも先を見据えた起用なのか。巨人のこれからの戦いから目が離せない。
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