米大リーグが11日(日本時間12日)来季から変更されるルールを明らかにした。「投手は(怪我をしない限り)少なくとも3人の打者と対戦するか、イニング終了まで投げなければならない」という“ワンポイント禁止”が正式に決まった。大リーグ選手会はその条項に同意することは拒否したものの、反対はしないという。
フィリーズの監督となったジラルディ監督は「とにかく、このゲームはマルチイニングピッチャー(長く投げる)に向いている。(相手の)左打者の人数によっては、右打者がいても、左腕を多く投げさせることになるだろう」と話し、今年ワールドシリーズを制したナショナルズのマルティネス監督は「私は自分の頭の中のこと、やりたいこと、見たいこと、ブルペンに望むピッチャーの種類を熟考している」と語った。
他の規則変更は以下。
★故障リストの投手に関しては現行の10日間から15日にする。
★ベンチ入りは26人(今季まで25人)。9月以降は28人(現行40人)。また、8月31日までの特定のダブルヘッダーでは27人が許される。
★投手の登録人数は8月31日まで13人まで、9月1日からレギュラーシーズンの終わりまで14人までとなる。
★野手登録の選手は6点差以上差が付いていない限り9回までは登板出来ない。前年に20イニングを投球するか、過去3年間で20回先発しているマルチプレーヤー(二刀流)はOKだが、大谷はこの条件をみたしていないため、先発などで登板するためには投手登録が必要となる。